外から見る日本、見られる日本人

バンクーバーの日本人社長ヒロが仕事、生活を通じて感じた経済、経営、社会、日本人観などを綴っています。

2007年04月

一兆円企業

先日の日経新聞にアジア諸国に一兆円企業が増えてきたという記事が出ていました。
でも、日本企業のアジア全体に占める比率は下がる一方のようですね。
つまり、海外の企業の方が業績をのばしていると言うことです。なぜかというと、中国、インドを含めたアジア諸国はその生き残りをかけて熾烈な海外での展開競争をしています。一方、日本は景気が復調し始めたといいながらより、内向き、つまり、日本国内を重視する展開が引き続き強い。

僕は日本企業の生き方が全体的に間違っていると思っています。間違っているという言葉が正しくないなら世界の動きや趨勢からはかけ離れているということでしょうか。

世界の中で日本だけ非常に独自の文化と経済圏と歴史を作っています。確かに自慢出来る素晴らしいところがたくさんあります。が、海外にすんでいて日本の国、政治、経済、国民性全てにおいて、まるで江戸時代の鎖国時代の流れをそのままくんでいるとしか思えない。 

同じ島国でもイギリスは移民を受け入れ、世界の中心として栄えることが出来たけど、日本は結局、「気持」の門戸を開いていないからいつまで経っても日本だけの文化が大好きなんだ。外人はそばに住んで欲しくないし、職場にも少ない方がいいと思っている。でも、海外旅行は大好き。これは日本人が外国人のいる動物園を見に行っているといっても過言ではないと思います。

日本は物作りに関しては天才的才能を持っていると思いますが、商売は下手。世界の中では勝てない。それは、日本という極めて狭いマーケットの狭い分野で高いレベルの競争をしているから。でも、商売のパイはもっと広いし視点を変えるともっと儲かると思うけどな。

海外アレルギーのおじさま方ではこういっても分からないと思うけどね。

ではまた。


ファンドの続き

僕が仕事をちょうだいしているある有名なホテルはファンドが絡んでいました。でもそのファンドは2,3年間という短期決戦をもくろんでいました。
もくろみはうまく当たり、ファンドは今、そのホテルを売却しようとしています。
僕はホテル側から見てこんなことが日常茶飯事おきていたらこのホテルはどんどん悪くなるなと思ったよ。ホテルは3年に一度のマイナーリノベーションと7年に一度の大規模改修が必要なんだ。だけど、そのファンドは当初から短期決戦でお金のことだけしか考えていない。こんなオーナーじゃ、このホテルの長期的な育て方はどうするの?
僕はこんなビジネスの展開が北米でまかり通っているのが大変憂慮すべきことだと思っています。しかも、日本でもファンドによる所有が浸透してきました。
いっておくけど、ファンドなんて企業家精神も従業員を育てようとする気持ちも愛社精神も何もない。ただただ、価値が上がればいい。
今、クライスラー社が売却されようとしています。クライスラーの従業員組合はファンドにだけは売却して欲しくないといっています。その杞憂は正しい。
そして僕はずばり、カナダのマグナ社がかうとおもうな。僕の消去法だとそれしかありえないからね。
いや、僕の願望の消去法かな。

どっちにしても、ファンドの功罪についてもっと知るべきだよ。あと数年したら必ず、歯車は逆転します。そのとき、プロ集団だからこそ、同じ方向に走るのです。恐ろしいことが起こるですよ。オーこわ。

では、またね。

ファンドの功罪

前回の話しはバンクーバーの住宅市場も中国の経済一つで大きく揺れ動くよと言うことでした。さて、今日はもう一歩進んだ話しをしましょう。ちなみにこれはまだ専門家も書いていないことだよ。
ファンドって知っている?一般の人や企業、年金からお金を預かって専門家が運用するんだよね。例えば、株式や不動産がその代表例だよ。素人が小さいお金で勝負するより、専門家が大きい金額と専門的知識でもって運用すればいい結果が得られるよね。だから、今、世界中で大ブーム。
このファンドもこんなに門戸が開いたのは例えば、不動産なら日本では今世紀になってから。だから、すごく新しいコンセプトと思ってよい。北米ではもうちょっと長い歴史があるけど、似たり寄ったりだな。
が、このファンドの特性は専門家が高いレベルの運用を目指すからそれに乗っかれる企業というのが限られる。これが本質的問題。何を言っているか分からないって。
よし、例を挙げましょう。
皆さんはショッピングモールに行ったこと、ありますよね?(一応バンクーバー近辺の話しをしますが、北米は一様だと思いますけどね。)どこのショッピングモールも同じ店しかないですよね。これは、モールのマネージメント会社がそう言う風に仕向けるのです。だって、家賃払えなかったり、変な商売する店をいれたくないでしょ。これはひいてはそのモールを持っているファンドが高いレベルの運営を強いているからです。
これが実につまらないビジネスと化すわけだね。僕なんか、モールには行かないよ。ものも買わない。こんなつまらないものを作って、運営するなんて愚の骨頂だ、と大げさに言ってみたいよ。
僕が心配しているのは世界中の不動産がファンドで所有されるようになります。その時、実に画一的で融通の利かないつまらないビジネスが出来上がっていくことに今から対策を打つ必要があると思うな。世界中の不動産が顔や形や特徴のない不動産に取って代わることになります。そのためにも僕は例えば、日本なら商店街が再度活性化するべきだと思うし、ホテルならブティックホテルがもっと活躍して欲しいと思う。(ブティックホテルとは客室200室以下で従業員がよりクロースなサービスを施すことの出来るホテルです。)
企業や個人がお金儲けに専念しすぎて本当のあるべき姿が段々失われていることに早く気がつかないといけないと思います。
(おぅ、今日は良いことを書いたな。)

ではまた。

カンフル剤経済3

前回ちらっと書いたカンフル剤経済って要するに注射で無理やり元気にさせる経済のようなものさ。では今の注射はどこからかというと明らかに中国です。大まかな仕組みはね、

中国が安いものを輸出する。すると中国は儲かる。すると外貨が貯まる。中国は中国元が対外通貨であまり高くなると輸出が伸びなくて困るから「元」を売ってアメリカの国債などを通じてドルを買う。ドルはカンフル剤的に高くなる。だからアメリカにおける輸入品は安くなる。消費は伸びる。アメリカ経済はよくなる。だから、その経済を支えるカナダもよくなる、とざっとこんな流れ。

さて、この流れ、危険すぎる。先ず、中国がバブッている。アメリカも実力以上の状態。上のストーリーの歯車が止まると一気に問題が発生します。その中でも一番やばいのが中国の株式とドルの崩落の可能性。が、そこは共産主義、中国さんが北京オリンピックまでは抑える。が、上海万博までは持たせられずそこで一息つくというのが僕のシナリオです。

中国は多分、間違えなく、これから20年間世界の政治、経済を支える国になります。が、現時点では社会基盤があまりにも不十分で相当の荒波をかぶることになりそうです。それが僕は北京オリンピックの後かと思う。

どうですか、こう考えるとバンクーバーの住宅市場を語るにも世界経済を見ないと議論出来ないと言うことに気がつくかな。世の中はこの数十年の間に極めて複雑になりました。そして、コンピューターの普及により、90年代から新たな世界に移行しました。そして、経済界はこの数年、とてつもない動きを呈してきました。さて、これはなんでしょう。(多分、まだ誰も指摘していないよ。)次回のブログに期待してね。

ではまた。
  
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