外から見る日本、見られる日本人

バンクーバーの日本人社長ヒロが仕事、生活を通じて感じた経済、経営、社会、日本人観などを綴っています。

2007年08月

カナダ人と日本人の仕事に対する姿勢の違い3

カナダ人と書くべきか、欧米人と書くべきか、アメリカとカナダだけを対象とするのか、多少の違いはあると思いますが、とりあえず、広義の意味でカナダ人と日本人の仕事観の違いをちょっと書いて見ましょう。

まず、最大の違いは組織編成がかなり違います。
欧米の場合、スタッフとマネージャー職でベースポイントが違います。スタッフは大概、組合員となり、ずーっと組合員です。
日本の場合は課長になると組合員から外れるという訳のわからない仕組みになっていますが、あれは日本の組合組織が機能しない最大のポイントです。えらくなるには組合と経営側の微妙な関係が必要なのです。
カナダの場合、基本的にはぶつかり、ののしりあい、大戦争を行います。(個人的にはこれは古典的労使関係を引きずっていると思います。この国は昔のイギリスをそのまま踏襲していますが、今のイギリスは変わったはずですよね。あのフランスだってサルコジ大統領になって変わろうとしています。)

次に管理職に与えら得る「飴と鞭」が違います。日本の管理職は基本的に権限を持っていないので上にお伺いを立てることでその職務をまっとうします。鞭も基本的には少ないと思います。(サンドウィッチで大変だという方もいますが。まぁ、僕も上場会社の課長を十数年間もやりましたからわかりますけどね。)一方、カナダの場合、成功した場合の報酬の上がり具合はかなりのものだと思います。年10%、20%というのも大有りです。一方、約束した目標に達しないとチョンをされる危険も大有りです。お偉らさんが来て「明日からもう来なくていいから。」というのはざらです。ちなみに僕もそういうことはしますがね、極たまにですが。

三つ目に部外の仕事には興味を示さない。例えば、自分の職務から一歩でも外れるとそれ、「僕関係ないから」という態度。日本なら、それならだれだれができるかもとか、もう少し気を回すとかあるのになぁと思います。

最後に現場に出るか出ないか。欧米人は基本的には現場に出ません。日本人は現場で一緒に汗をかくことに大いに意味を持たせます。これは、日本人が総中流意識を持っているので差が出ることを精神論としてあまり好まないのです。一方、欧米の場合、社長さんがスタッフの仕事をやろうとすると、「私の仕事をとらないでください。」とスタッフが社長に文句を言います。職制がはっきり分かれている典型的な例です。スタッフにはスタッフのプロ意識がある。だから、社長といえども自分の領域は犯されたくないのです。

この辺、すごく、重要なポイントだと思いますが、普通の日本の本には書いていないと思いますから、参考にしてくださいね。

ではまた。

ワーホリさんの家の引継ぎの経済学3

今日は思いっきり身近な話題を一つ。

昔からバンクーバーワーホリ生活七不思議のひとつにアパートの引継ぎがあります。
いや、アパートの引継ぎはいいのですが、それに必ず付随する家具引継ぎというのが今日のテーマです。

何でかよくわかりませんが、僕はワーホリの方の家の引継ぎの相談も昔からよく受けたりしていたのですが、必ず悩ましいのが使用に耐えるかわからないような家具や生活道具の引継ぎの金額が異様に高いのです。

例えば、A子さんが一年前に1000ドルで家具を引き継いだとします。その間A子さんは写りの悪くなったテレビを自前で買い替え、300ドル、使いました。A子さんがアパートのテイクオーバーの際、家具引継ぎの金額はさていくらで提示するでしょう。

1300ドル これはとりもなおさず、1000ドルと300ドルを足したもの。
1500ドル これはA子さんが更に200ドル儲ける。 
1070ドル まぁ、自分が使った家具なので2割ぐらい価値が下がったとします。

実に驚くことに△量戮韻茲Δ箸垢觝加世凌佑かなりいる。悪いが本当にぼろい家具です。多分、何人も引き継がれた年代モノの家具です。
引継ぎ手がなかなか見つからないと、,龍盂曚泙撚爾る。このへんになると、ワーホリさんのA子さんは
「もうこれ以上値段を下げると私、損しちゃうので限界です。」

はい、学校でちょっとお勉強した人はすぐにわかりますね。物は使えば必ず古くなったり、壊れたりします。特に新品から1年目の価値の実質下落率は3割以上あると思います。そこから,逓減的に下がります。逓減率なんて習ったでしょう。カナダの税法でも家具やコンピューターなど物品による逓減率が決まっています。僕が2割といったのはざっと考えて2割ずつ逓減させてちょうどいい率かなぁと思ったからです。ちなみに2割ずつ下がると5年で価値がゼロになるなんて決して言わないでください。ゼロになることは永久にないですから。
うん、騙されたと思う人は計算機で1000ドルx80%x80%x80%.....とやってみてください。

ワーホリさんの経済学、また面白いねたがあったら紹介しますね。


ではまた。

為替の本質

最近、カナダドルを含めて第二主要通貨の対日本円の相場ツキが非常にふらついてきました。短期間で上下15%ぐらい動くわけで、これは本来あるべき為替のあり方を問わなくてはいけない時期になってきました。

もともと為替というのはその国力、経済力を基にした購買力平価から考えられるものです。ですので例えば昔、円と米ドルが360円で固定されていた時代にはそれなりに計算されたバランスがあったわけです。当時、為替というのは貿易が主体でその外貨の獲得にもいびつな力関係は生じませんでした。

ところが、昨今、金融商品が発展してくると同時にファンドなどを含め、投資、投機資金が世界を駆け巡るようになりました。また、素人為替ディーラーがどんどん為替をいじるようになると当然のことながら為替がゲームの対象となるわけです。しかも、僕が第二主要通貨と書いたのは意味があります。いわゆる米ドル、ユーロ、円などは市場流通量が多いので相当ヘビーな取引をしないと為替に影響を与えることができません。ところが、カナダドル、Nドル、オーストラリアドルなどなど最近為替ゲームで注目を集めている通貨は弱小で流通量が小さい。まぁ、例えが悪いですが、東証一部上場と新興市場みたいなもんです。そうすると第二主要通貨はその莫大な取引量に大きく揺り動かされてしまうのです。

数年前、為替介入の是非について議論され、日本はそれまでの介入姿勢をすっかり止めた経緯があります。僕はこのような状況になってきた以上、為替を投機対象とすることにはある程度の歯止めをかける必要があるのではないかと思っています。

資本市場は新世界に突入しているわけですから、各国の協調した対策姿勢が欲しいものです。

今日はここまで。

変調をきたした世界経済、どこへ行くバンクーバー住宅市場3

アメリカのサブプライム問題から信用収縮に連鎖したこの問題は北米からドイツ、フランスなどのヨーロッパを巻き込みドミノ的な状況になってきました。カナダでも短期資金市場に中銀が資金を投入するなど例外ではありません。

そして、今日も北米の株式は大きく下げてきていますので引き続き、日本の株式も売られる公算が高いでしょう。日本の株が売られるのは海外のファンドの換金売りが主体だと思われます。僕の前々回のブログのとおり、日本はサブプライムの直接的影響は少ないはずですが、信用収縮という観点から連鎖してきています。

さて、前回も書いたように資金出し手がかなり貸し出しを絞っているため、デベロッパー等資金需要が高いところはかなりまずい構図がでてきました。特にバンクーバー、カルガリーの場合、建設費がこの一年で15−20%上がっていますからその分を吸収できるだけのコンテンジェンシー枠を借入枠で持っていない限り、銀行は第二抵当や新たな出資を求める動きに転じると思います。とすると、資金的バックグラウンドのないデベロッパーはギブアップする降参が出てきます。そうなると次に建設会社が資金が回らなくなりますので建設会社の倒産も連鎖反応として起きうることになります。

特にデベロッパー、建設会社はこの数年、甘い汁を吸い続けたので事業管理が非常に甘くなっています。この状態であれば、ちょっとした逆風にも耐えられないというのがそばで見ている実感です。

僕はここはチャンスが到来するものと思っていましたので他のデベロッパーがどんどん新しい物件に進んでいくところをずっとこらえて見ておりました。僕が笑う日もそう遠い日ではなさそうです。


信用収縮3

信用収縮と言う言葉をご存じですか?世の中の経済活動は信用というベースでビジネスが成り立っていますが、先行きの経済に不安がある場合、金融機関などが与信枠を閉めることで本来借りられるお金が借りられない状態になることをいいます。

たまたま、昨日、あるデベロッパーがバンクーバーのダウンタウンにホテルを建設するに当たり、出資をしてくれないかという依頼がありました。ついこの間まででは考えられない話しです。たぶん、このデベロッパーさんも銀行なり投資家がお金を出すといわれて計画していたのがこの時勢で締め出しを食らったのだと思います。

今日のアメリカや日本の株式市場は大幅に下がっていますが、まさにこれに端を発しています。世界の資本市場はこのところ、まさしくあふれるマネーで買収合戦を繰り返すことで繁栄と成長を繰り返してきましたのでここで、一気に萎みあがることが想定されます。

この場合、日本は有利です。と言うのは取り残された島だったからです。影響は極めて少なくてすみますが、実体経済と投資家のリターンは別物になりつつありますのでしばらくは欧米の成り行きにつき合うことになりそうですね。

いずれにせよ、思った以上に早く壊れそうな欧米の経済状況ですのでバンクーバーの不動産市場は要注意です。それ以上にデベロッパーと建設業者の倒産が心配な状況です。新規物件は品質などでかなりの注意が必要になります。

取り敢えず、私的コメントまで。

ではまた。

ずばりカナダドルと株の最新分析

7月下旬から変調をきたしたカナダドルですが、理由はアメリカ住宅市場に関するサブプライムマーケットでつまずき→アメリカの株安→カナダの株安→ファンドの目先利潤確保のため、所有日本株の売却→円の対外通貨全面高→米ドル安→カナダドル安
というストーリーになります。
さて、カナダドルのチャートは25日と75日の平均移動線がデッドクロスをしています。この先数日の動きに要注意ですが、このラインを明白にきってくるとカナダドル高はしばらく終焉し、100円程度を目指す展開になってもおかしくなくなります。
ファンダメンタルにはカナダは資源高で景気も良いのですが、一時的にテクニカル調整が入る公算があります。
中長期的にはやはり、僕はカナダドル高をみていますが、短期的にはファンドという特殊要因が市場をかく乱させる可能性があるということに気をつけておきましょう。

ではまた。

夏のバンクーバー4

今日はバンクーバーの風物詩、花火大会の最終日です。からっと晴れ上がり、気温も26,7度ぐらいでしょうか。外の日差しは肌を焼き付けるほどの強さなのに家に入り窓を開けると涼風が吹き込んでくるという心地のよさ。
夏のバンクーバーのよさというのはこういうところにもありますよね。今年の日本は梅雨明けが遅れているせいもあり、蒸し暑さが残っているようですが、こちらはいくら気温が上がっても大丈夫という感じです。
日本では夏には赤ワインの売れ行きがぐんと落ちるというのはご存知?だよねぇ、こう暑いときりっと冷えた白ワインをテラスで飲みたくなるのは洋の東西を問わず同じ。ただ、こちらでは最近ウォッカベースの出来合いのカクテルが良く売れているようです。僕も実は大好きで夏はウィスキーよりこっちで一日の最後を仕上げたいという感じ。

いつもこの花火大会が終わると秋風がどこからともなく吹いてくるのですが、今年はどうももう少し夏がエンジョイできそうです。

ではまた。
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