外から見る日本、見られる日本人

バンクーバーの日本人社長ヒロが仕事、生活を通じて感じた経済、経営、社会、日本人観などを綴っています。

2008年06月

上級の暮らしとはなんだろうか?4

最近、いろいろなメルマガやインターネットで「あなたも億万長者に。」とか、「労せずして稼げる○○」とかありますよね。そして、上級の暮らしの人のためには金融機関を始め、いろいろな会社がさまざまなサービスを提供しているようです。

富裕層になるにはいくつかのパタンがあると思います。
? もともと、家系が資産家か、上流社会で生まれながらにして一歩も二歩も上のグループ
? 自分か自分の親が事業をおこし、引き続き成功しているグループ
? 不動産など投資にて成功しているグループ
? いわゆるあぶく銭でのし上がったグループ

こうみるとサラリーマンでは一生、リッチになれそうにもありません。一部、外資系の企業で億近い報酬をもらっている人もいるようですが、外資系は長続きしないのです。スポーツ選手と同じで花が咲くときがすごく短い。5年とか10年とかね。だから、そのときに5000万円、1億円をもらっても案外、上級にはなれないのですよ。

おっと、では、上級とは何を意味するのでしょうか?

僕の定義では上級とは社会的に一定以上の地位を維持し、家族含め高いレベルの教養、知識、マナー、常識感を持つことだと思うのです。つまり、僕の定義の中にはお金のことは二次的な要素になってしまうのです。確かに高い教養を得るためにはいい学校に入れる必要があるかもしれないし、お友達やお付き合いする人はそれなりのレベルの人と交わる必要があるかもしれない。そこである程度の社会的肩書きが必要で、結果として十分な報酬なり、資産があるということなのです。

では、株や不動産で短期間にガンと儲けた人は上級かというと僕は基本的にはそうではないと思っています。(そういう人もいるかもしれないけど、そうではないケースが多いでしょう。)人間、お金が先に来ると考え方にゆがみが出来るのです。

例えば、あなたが宝くじで1億円当てたとしましょう。どう使いますか?家を買うとか、いい車を買うとか、海外旅行するとか、いろいろあるでしょう。でも、あなたはそのうち、3割を寄付しようと思いますか?上級の人たちはこの辺が違うのです。ゆとりです。スポーツカーで60キロ走行するようなものです。ぜんぜん、お金で自分の価値観がぶれない。これが上級の暮らしの本質だと思うのです。

以前、僕のブログでも書きましたが、あなたは仕事にどういう姿勢で向き合っているか、という質問に対し、もしも給与をもらうためにしょうがなく働いているのなら、これは早めに転職なり、違うことを考えたほうがいい。あなたがその仕事が好きで自分の中に日々の仕事から吸収するものがないといけないのです。吸収することでいい仕事が出来る、そして、昇給、昇格する。結果としてウェルスに結びつくのですが、あなたは仕事に熱中してウェルスが増えていることに気がつかない。これが本当の上級に向かうための入り口なのです。

いかがですか?あなたもリッチではなくて、上級に向かっていきませんか?

国家元首 受難の時代4

一昔前は国家元首というのは地位と名誉あるすばらしいポジションであったが最近のいろいろな国の支持率を見ているととてもそんなことがいえるような状況になさそうです。

アメリカ ブッシュ 29%
イギリス ブラウン 25%
台湾 馬 41%
韓国 李明博 20% から 32%
日本 福田 20%
(上記%は多少の時期のづれはあります。また統計の取り方によりばらつきも出ます。)

どの国も積極的に応援してくれる人は国民の1/3 から 1/5 程度しかいないということです。しかも、どの国も就任したときに極めて高い支持率であったにもかかわらず、就任直後から急落したというケースがほとんどです。

これは何を意味しているのでしょうか?

ひとつは難しい時代になったということでしょうか?思ったように国民をコントロールできない。それは、情報化と世の中の進歩が早すぎて政策が後手になりやすい状況にあるからではないでしょうか?つまり、今の政治家は問題が出たらそれを解決するのが精一杯で、英語で言う、プリベンティブ、つまり、問題が出ないように事前に対策をするという余裕がない。これは、各国の政策が悪いわけではなく、単に世の中の展開が速すぎるということでしょう。原油価格ひとつとっても分かりますよね。一日にバレルあたり10ドルもあがるということは通常では考えられないことでした。が、起きてしまっているのです。日本の役人のタクシーからの差し入れ汚職、秋葉原事件、韓国の牛肉事件、そして、サブプライム事件。 とにかく多発しているのです。だから、政府は忙しい。中国はもっと大変でしょう。民族自治独立問題、地震、経済もかなりきわどい、株は暴落でオリンピックどころではない。

でも、もうひとつは政権担当者の担当能力が低くなったかなぁという気がします。たぶん、熱血型の政治家や役人が少なくなった。能力ある人は民間企業に行き、稼ぐのです。役人でいる必要がなくなった。これは、ケインズ経済の基本である大きな政府からイギリスのサッチャーがとった小さな政府への移行に合わせて役人が魅力的な仕事ではなくなったからではないでしょうか?それと、国家を論じるより明日のご飯ということかな。まぁ、西郷隆盛や坂本竜馬がいた頃は国家ということに国民全部が高い興味を注いだわけです。篤姫だってペルリ(ペリーだな。)の存在に高い興味を示していたわけ。だけど、世の中、モノがあふれ、楽しくなるとそんなことより、ブランド物バックで悩むほうが楽しいわけだ。

政権の舵取りは本当に難しいと思います。
でも、今一度、政治を見つめる必要ってありませんか?

ではまた。


不安なアメリカ株式市場2

今日、6月26日のダウの350ドルほどの下げについての見方を考えてみましょう。

今日出たニュースからはアメリカ自動車業と金融業のダウングレード、オイルの170ドル予想発言、ハイテクの業績下方修正などですが、基本的には昨日のFOMCにおいて金利を据え置いたことが主因と見ています。

つまり、金利が据え置かれることで原油が高くなる、自動車産業が苦しくなる、株式は売られる、金融業は下がる、など裏目裏目の展開です。
今、一番恐ろしいのはアメリカの金融業です。かなり下ぶれしてきています。更なる倒産も予想される事態になってきています。

僕がふと気にしているのはこの状態は日本のバブルが崩壊したときと同じではないかということです。思い出してください。日本の銀行株は100円を切っていたのですよ。その状態がこないとも限りません。特に原油高であっと驚く倒産劇はありうるのです。そのときに金融業の痛手は尋常なものではなく、立ち直れなくなるほどになるということです。特に危険なのが、自動車産業と航空業界。クライスラーは経営危機説が流れ始めています。GMもキャッシュフローに気をつけてみる必要があります。
航空業は毎度の話ですよね。

この状態から立ち直るにはアメリカが金利を上げるしかないのです。ただ、底の見えない住宅業界を始め、あらゆる業界で目先真っ暗の状態の中、金利を上げる理由がひとつもなくなってきてしまったのも事実です。が、アメリカが基軸通貨の役目を果たしている以上、ここの業績よりも基軸としての維持のほうに力点を置かないと今度はアメリカの国債に一気に傷が入ることになります。

そうなるとドルは暴落になります。ドルが暴落すると、アメリカからの輸出ドライブががかり一定のところで景気は回復するというのがシナリオですが、アメリカのモノは今や国際競争力がないということを忘れていませんか?つまり、アメリカはすでに製造、サービス業からはすでに現役引退、隠居状態なのです。ですから、いまさら、アメリカ経済が強くなることは無い。あくまでも現状維持だけです。それならば、ドル暴落のシナリオは絶対に回避しなくてはいけない。だから、金利を上げるのです。

一昔前まではカナダはいつもアメリカより金利が1%程度、上を行っていました。これはカナダドルの通貨防衛のためなのです。ですから、アメリカが金利を高め誘導策をとるという意味は大いにあるのです。

この前も書いたとおり、今の経済のシナリオは20年前のシナリオとぜんぜん違ってきています。ですから、経済の新しい学説が出ないと対応できなくなってきています。つまり、既存の考え方から脱皮してみないといけないということです。

今日のアメリカの株式の動きを見て市場関係者が一様に思っているのはこういうことではないでしょうか?

ではまた。

食品偽装の真相は?

食品偽装なんてもう、古いねたなのですが、何でなくならない、止まらないのでしょうか?

僕は自分のカフェで提供しているサンドウィッチが最近、食材の値上げでコスト高になっていることを受け、その対策として三つのオプションを考えました。

 |噂磴肪余紊欧垢襦
◆/材を削ってでも同じ値段で提供する。
 体力勝負で同じものを同じ値段で提供する。

皆さんならどれを選びますか?僕も熟考しました。

日本の会社は基本的にはまず、だろうと思います。我慢に我慢を重ねて体力勝負をするのです。そして、耐え切れなくなったところで、△鯀ぶのが普通のパタン。ところが、体力あるところや値上げに上手な対応をするところは,鯀び始めました。
日本においては値上げするという勇気は必要なのだろうと思います。

ところが、値上げする勇気もない中小業者は△鯀ばざるを得ないにもかかわらず、だんだん厳しくなってきているのでしょう。だから、食品偽装が起きると考えても不思議ではありません。

一方、値上げしたことにより、売り上げがその値上げ幅の倍以上落ち込んだケースもたくさんあります。タクシーがそうでした。日清カップヌードルもそうでした。
多分、選択肢があるものは値上げすることにより、消費者が対応策を取るということ、それから、値上げする商品が大衆向けか高級品かという違いも大いにあると大いにあると思います。

さて、僕の場合、未だ悩んでいます。食材の値段は確かに上がっていますし、周りのカフェやコーヒーショップに比べるとうちの店は明らかに安くなってきています。それは周りの店はいとも簡単に値段を上げてしまうからです。値段に対する繊細さは日本人以上のものがあるカナダ人ですから、今のところはうちのビジネスにはプラスに働いています。サンドウィッチで2ドルも違えば大きいでしょうからね。

ただ、僕はいつかは値上げしても顧客が離れない商品を開発しなくてはいけないのだと思います。ようするに、この店でないとだめといわせなくてはいけない。
日清カップヌードルは確かにうまいけど、それでなくてはだめというこだわり派はどれくらいいるのでしょう。タクシーが値上げして、今まで面倒だからタクシーと思っていた層がごっそり抜けたと考えたらとんだとばっちりですよね。

値上げほど難しいものはありません。

僕は物価はどこかで鎮静化すると思っています。収入と支出のバランスを考えたとき、一般物価は上がりすぎています。だから、それまで、しょうがないけど、我慢だね。
その間、自信に満ちた商品(サンドウィッチ)が出来なければ体力勝負をするしかありません。
むかし、サラリーマン時代に僕の上司が「知恵が無ければ足で稼げ。」といってプレッシャーを出していましたが、まさしく、その状況で努力している感じですね。

あぁ、昔なつかしや。

ということでではまた。

カナダはもはやG7ではない?4

G7とかG8という言葉はご存知ですか?先進国首脳会議。サミットとも呼ばれます。
今度洞爺湖でひらかれますよね。この会議は1975年から始まり、カナダは76年から参加しています。

最近はロシアが加わってG8になっているわけですが、元エコノミストの編集長のビルエモット氏が最近、インタビューでカナダはイタリアとともにサミットからはずしてもいいのではという発言をされています。一方、中国、インドをブラジル、サウジ、南アを加えてG13にする案を発言されています。

まぁ、このインタビューがカナダで行われなかったのでもしかしたらカナダの要人に知られていないのだろうと思いますが、知る人が知ったらきっと怒るだろうなという気がします。

まぁ、怒るかどうかはともかく、エモット氏の発言は確かに的を得ているとは思います。要するにカナダは住みやすい国で教育水準が高く、生産性が高く、.....と世界でも誇るべき国ではありますが、いかんせん、経済規模が小さい。だから、カナダが入っていてなぜ、オーストラリアが入っていないかとか、北欧の国や南欧の国など、カナダに近い条件を持った国は両手では足りないぐらいあるのだと思います。

それより、サミットと称する会議の趣旨が世界経済を協調するという目的意識がそもそも論ですからカナダの経済規模ではいかんせん、小さすぎるということでしょう。

要するに図体の大きい小国ということでしょうか?

前回のカナダ中央銀行会議の際も世界経済の基調がインフレをやっつけなくてはいけないという傾向で、金利が下げ止まり上げ基調に入っている中、カナダの金利予想は更なる金利下げを見込んでいました。最後にどうにか踏みとどまり、金利の変更をしなかったわけですが、そういう動きからしても世界の中の大きな流れには一歩も二歩も遅れをとっている気がします。

逆に言うとあせらない、のんびりしたポリシーがカナダらしいのかもしれませんが、のんびりしすぎていてアジアのビジーな国から来た僕なんかにとって見ると16年もいながらやっぱり、テンポが合わないと感じてしまいます。 僕はそんなにせっかちなのかなぁと改めて思ってしまいます。

ではまた。

時間の使い方、週末編4

月曜日に週末の時間の使い方のブログを書くのも変なのですが、皆さんはどういう時間配分をしているのでしょうか?

時間配分?週末だぜ!といわれるでしょう。僕はこの前書いた時間の使い方のブログで如何に一日を24時間以上にするかということを書きました。

では、今日は週末の時間に関しての僕のこだわりです。

それは、一言、おもいっきり、充実させる。

僕は、一週間、7日のうち、5日働き、2日休むという組み合わせは素晴らしいバランスだと思っているのです。それは、5日間、目一杯働いて、くたくたになっても2日間でリフレッシュできるちょうどいい間隔だと思っているのです。

だから、僕にとってのリフレッシュ、つまり、仕事から離れたこと、自分のやりたいことを中心に目一杯、エンジョイします。
その中でも最も注目してもらいたいのは週末の午前中の時間の活用です。

皆さんも経験していると思いますが、週末の午前中というのはあったのか無かったのか判らないうちに昼時間になっていたという感じではありませんか?

そこで、僕はもう15年以上、午前中に目一杯、予定を組み込むようにしているのです。
それは、まず、ずっと続けているフィットネス。これは、譲れない。約1時間、ダンベル運動とトレッドミルかエアロバイクなどで目一杯飛ばします。トレッドミルなら大体、45分で10キロ走る感じ。

それを終えたら風呂。入浴剤を入れてクラッシックを聴きながら雑誌を一冊、一時間で読み終える。これが僕の至福の時。
残念ながら僕は大体この後、1時間半ほど仕事があるのだな。この仕事を終えて家に帰ってきてブランチを食べられるのが11時半までに収まっていればベリーグッドだね。

つまり、週末の朝は8時には活動を開始しているということです。

そして、昼は食べに行くこともあるけど、家でさっさと済ます。ちなみに昼ごはんを作りながら洗濯機を回し、食べ終わったら、乾燥機に移す。これで、後は時間があるときに洗濯物をたたみ、アイロンをかければよい。
午後の時間はそのときに次第。読書にふけってもよいし、トレイルに行ってもよし。もちろん、誰かとどこかに行ってもいいし、IKEAでカナダ人風になってもよい。

とにかく、ポイントはだらだらしないこと。仕事も目一杯するから遊びもやりたいことも目一杯する。これが、時間を有効に使うひとつの手段だと思います。

なに?週末までそんなせかせかしたくない?それはそれで結構です。人それぞれですから。でも、仕事を究極に詰めていくと遊びややりたいこともたくさん出来てくるものなのです。だからそれをこなすためには一生懸命遊ばなくてはいけない。

これが本当の時間活用術だと思いませんか?

ではまた。

スピード社の水着に思うこと4

突然、アレッというテーマでごめんなさい。

実は今日、読み物をしていて目からうろこが出てしまったので皆さんにもご紹介したいのです。

スピード社のレーザーレーサーという水着は皆さん、もうご存知ですよね。彗星のごとく現われたこの水着を着るとアーラ、不思議、みんな早く泳げちゃうのですね。
で、新聞は日本人選手が着るのだろうかとか、北島選手が新記録を出したとか、国内のメーカーも必死で新商品を開発したとか、基本的にはその手の記事ばかりでなぜ早いのかということがいまひとつ分からなかった。そして、日本というモノを改良することが得意なこの国して出来なかった理由はなぜだろう。実は面白い事実が隠されていたのですよ。

まず、この水着がなぜ早いかだけど、要するに織り方と締め付けにそのポイントがありそうです。

まず、織り方なのですが、これは、織物なのです。今までの水着は全部編み物。つまり、一本の紐がループのように繋がることで伸縮性が保てる。だから着ていても楽。Tシャツやセーターがそうだよね。一方、織物は縦糸と横糸の組み合わせなので伸縮性には欠ける。背広とかワイシャツがそうだね。まずスピード社の水着は今までの水着の常識の編み物を織物にした。そうすることでまず、水着そのものの重さが半分以下だし、水を含むとなんと織物の三分の一の重さなのです。

次に締め付けですが、当然、伸縮性がないので水着を着るのに30分かかるというのはなるほどと思います。そして体に締め付けをすることでボディラインを魚のように変えた。これで、たぶん、水の流れるラインが決定的に変わるのでしょう。

ここまででもなるほどと思うのですが、もう二つほど面白ポイントがあります。

ひとつはなぜ日本勢が今までそれを開発できなかったか?なのですが、どうも日本を編み物文化であることで編み物という製法以外に気がつかなかったということのようです。一方、織物文化はヨーロッパ。今回、スピード社はイタリアの無名会社の素材を元に開発したようです。つまり、既成概念にとらわれてはいけないということ。

もうひとつ面白い事実はスピード社はミズノと2007年5月まで42年間にわたりライセンス契約をしていたということです。つまり、ライセンス契約が切れるのを待っていたかのような話になってしまいました。ということはミズノのライセンス契約が保持されている間、ミズノとスピード社の関係がどうだったかというのはなんとなく想像できるのです。つまり、ミズノがスピード社の技術力や想像力を侮っていた。

今日の結論です。
まず、発想の転換ということですね。モノは前から見るだけでなく、後ろからも上からも中を割ったりみたり、食べたり、といろいろな角度から検証しなくてはいけないということです。逆に、それだけチャンスも転がっているということですね。

二つ目は胡坐をかいてはいけないということ。相手の能力を良く見つめ、可能性を引き出すことが大事なのだと思います。逆に、情報が入ってくるような環境を常に作り出すことも重要ですね。

ということで、今日はまるでビジネスコンサルタントみたいな書き方になってしまいましたが、こんな面白いネタはめったにないと思ってやや興奮していた一日でした。

ではまた。

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