外から見る日本、見られる日本人

バンクーバーの日本人社長ヒロが仕事、生活を通じて感じた経済、経営、社会、日本人観などを綴っています。

2008年12月

2009年を迎えるに当たって 第一回目 経済概観5

僕のブログをお読みの皆さん、明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。

さて、2008年はデカップリングという言葉が一時流行しました。アメリカの経済が悪くても中国やインドはそれとは独立して経済成長を成し遂げる、という考えでした。
しかし、そのシナリオは年の半ばであっさりと否定される結果となります。

アメリカの住宅市場に端を発した景気低迷はオリンピック景気に沸く中国にも冷や水を浴びせ、オリンピックを待たずして株式市場や住宅市場の大波乱をもたらしました。

インドではタタ自動車が英国のジャガーを買収したと思えば3000ドルの車を作ると発表したり、ミタル氏が一気に鉄鋼王に成り上がりましたが現在ではその一時期の威勢は聞こえてきません。

一方、ロシアではプーチン氏が大統領から首相になり、12月の憲法改正ではプーチン氏の独裁政権にレールが敷かれようとしています。

アメリカでは不人気でレームダックと化していたブッシュ政権もようやく終わりを告げ、オバマ氏にバトンタッチされようとしています。前人気の高さではアメリカの歴史の中でも特筆すべき状態の中、極めて難しい政治、経済の運営を任されようとしています。

激動の2008年を経て2009年の世界経済はどう展開するのでしょうか?アメリカの復活はあるのでしょうか?ドルの基軸通貨としての機能はどうなるのでしょうか?経済のブロック化、保護主義の台頭を防ぐことは出来るのでしょうか?その中で日本の経済はどうなっていくのでしょうか?

今年の予想は経済の専門家ですら意見が割れるところではないでしょうか?それぐらい考慮すべきファクターがありすぎます。例えば、今回の金融危機を1930年の大不況となぞることが出来るのか?原因は似ているところがあります。それは、資金がアメリカに集まったということです。そして、バーストした。1930年大不況はヨーロッパの資金が直接的に、そして今回の金融危機はアジアからアメリカに流入した資金が呼び水となりヨーロッパの資金に大きな影響を与えたというシナリオです。

さて、2008年の後半になって日本では雇用問題を含め、企業収益の悪化が叫ばれています。これに対し僕はやや意外感を持っています。なぜ、総悲観説となってしまうのでしょうか?

もともと今回の金融危機において日本がもっとも健全であったといわれています。ですが、今の心理的景感は世界で一番悪い。そのきっかけを作ったのがトヨタでした。しかし、正直、僕はオーバーリアクションだと思っています。車が売れないのはローンがつかないのが主因であってクルマの需要はまだ継続的に伸びます。買い替え需要もあります。よって金融サイドの改善が進めばこの問題は解決の方向に向くのです。

日本が農業国だったとき、天候によってその年の生産高は2割も3割も影響を受けました。天候だけは神のみぞ知るであり、制御が出来なかった。しかし、飢饉はずっと続いたことはありません。必ず、良くなるのです。2008年に起きた金融危機もそういう意味で「不作の年」だったと見るべきです。そしてその「不作」はアメリカ住宅市場では2006年半ばごろから既にその傾向が出ていたわけです。つまり、景気のピークからは既に2年半も落ち込み続けているわけです。

でも経済は天候と違って人間が制御出来るものなのです。ならば、なお一層、解決への道が作り出されなくてはいけません。

北米では景気の先行きに対しもっと前向きに捉えています。日本や韓国だけがかなり悲観的になっています。
ですが、これを打開する案はいくらでも考えられます。その一つに損保業界の再編。これを行なうことにより、業界の利益水準が大幅に向上します。この姿勢が一番大切なのです。
円高であれば日本企業が外国企業をM&Aしたり海外資産購入をするには絶好のチャンスなのです。

今回たまたま震度7級の金融危機が起きた。ですが、過去40年だけ見ても石油ショック、ブラックマンデー、バブル崩壊、アジア危機、ITバブル崩壊、911などいくつもの震度5−6級の危機がありました。

日本はこれをチャンスとして生かすべきなのです。まずは総悲観の今の姿を立て直すことが重要です。そうすればきっと桜は咲くでしょう。

これを見て元気が出た方、ぜひとも下をクリックしてくださいね。
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明日は2009年の株式相場について僕の考えを書いてみたいと思います。

ではまた。

日系航空会社と外国航空会社のサービス4

僕はバンクーバーに住んでいますが日本にはちょくちょく行っています。チョイスはJALとエアカナダ。
その昔は一年に200日も出張して世界中を飛び回っていましたからいろいろな航空会社のサービスの提供を受けてきました。

そんな中で機内サービスを中心にサービスの違いを考えてみたいと思います。

日本の方にJALとエアカナダ、どちらが良いかと聞けば10中8,9はJALと答えが返ってきます。以下主な理由です。(エコノミークラスの比較です。)

食事が良い。
サービスが良い。
キャビンアテンダントが親切。
機内がきれい。

ではお前はどうなんだ、といわれたら僕はこう答えます。

エアカナダのほうがシート幅が広い。
エアカナダのほうがレッグスペースも広い。
エアカナダのほうが静かでいい。
エアカナダのほうが空いているので隣が空いている確率が高い。

僕は飛行機が目的地まで予定通り飛ぶこと、移動時間を有効に使えること、
快適であることを主眼においています。

同じ料金なら座席が広くて足元がゆったりしているほうが良いに決まっています。エアカナダなら隣にでかい外人さんが座る確率も少ない。

でも究極的なポイントは、そう、サービスなんです。
お前、ナニ言っているの?JALのほうがサービスが良いに決まっているじゃない。
そうです。確かにキャビンアテンダントはお客のことを考え、よくテイクケアしてくれます。でも海外に長く住んでいるとこれがうっとうしく感じるようになるのです。

天野雅晴さんが「自分をグローバル化する仕事術」という本の中で面白いことを述べています。「北米ではサービスは必要になった時にしてもらえることに意味がある。」(意訳)

飛行機の客席には必ず、キャビンアテンダントを呼び出すボタンがついています。必要ならそのボタンを押して必要なサービスを頼む。これが北米流なのです。

日系の航空会社の場合、サービスの押し付けがあるのです。
夜間飛行の際、本を読んでいると水を配りに来ます。僕はボトルの水を確保しているのでまったく必要ないのですが、人が読んでいる本のすぐ脇に水の入ったトレイを差し出してきます。きっと、気がつかないと気を遣ってくれたのでしょう。でもありがた迷惑。

免税品の販売も日系ならではです。外国航空会社ではシートポケットのカタログを見て欲しい人が欲しいものをキャビンアテンダントに注文します。ですが、日本の場合(もしかしたら他のアジア系も含め)ワゴンで売りに来るのです。うぉー、商魂たくましい!

今日はJALの悪口を書いているのではありません。なぜ、日本ではサービスを押し付けるのでしょうか?そこがポイントです。

上げ膳据え膳。これかなと思います。

お客様は神様なんです。だから何もしなくていい。出されたものを食べ、提供されたサービスをうんとうなずきながら喜んで受ける、これがサービスの文化なのでしょう。韓国にも同じような文化がありますよね。

日本のタクシーはドアが自動で開け閉めされます。これだってそう。お客を煩わせないようにした一つの工夫です。

そういう意味で日本のサービス業というのは売り手が何処までも下手に出るようになっています。一方、北米で仕事をしているとどちらがお客でどちらが買い手だか分からなくなります。要するにかなり対等の関係を維持しているのです。

北米では出来ないサービスはあっさりNOと言われます。日本は出来るだけのことをしてお客様をなだめます。

どちらが良いかは客が選ぶことです。
僕は北米の生活が長くなってきたので日本のこてこてのサービスがちょっと重たく感じるときがあります。
一方で日本のサービスは世界一だとも自負しています。あそこまでへりくだることが出来るのは日本人だけでしょう。それを価値として捉えてくれるたくさんの外国人の方もいらっしゃいます。

僕が今日、述べたかったのはサービスの仕方一つにしてもその受け止め方も違うということです。基本的には日本のサービスは過剰。ただし、それが出来るのも日本だけです。お家芸。サービスの長所、短所を生かしながら、何が必要なのか、改めた考えてみたら面白いと思います。

いかがでしたか。モノの見方を変えると結構違ったように見えるものですね。
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1月1日から4回連続で2009年を占ってみます。僕の独断と偏見です。
おたのしみに。


では。

外国の社会で生きる日本人4

一年半ほど前にアメリカ大陸のオール日系会議がバンクーバーで開かれたことがあります。アメリカ大陸ですので南米からもたくさんの方がここバンクーバーにいらっしゃったわけです。

僕もほんの少しだけ、お手伝い差し上げたのですが、あのときほどがっかりしたことはありません。それは、せっかくの遠方からの参加者が各セッションやミーティングにあまり出席されなかったのです。では、何処へ行ったか?そう、ゴルフと市内観光です。

アメリカ大陸のオール日系の会議ということですごく期待していたのに会議の中身なんてぜんぜん期待していない。でもこれが日系の結びつきの典型なのです。

バンクーバーを含め、カナダはモザイク文化といいます。ニューヨークは人種のメルトポット文化ですので大きな違いがあります。メルトポットとはいろいろな文化、民族、社会が一つになって新たな価値観を伴う文化の創生とも訳せます。

一方、モザイクは一つ一つが独立しながらも国としてのまとまりを保持する状態ですね。だから、イタリア系もギリシャ系も中国系もイギリス系も日系もそれぞれがゆるく民族的結束を維持しながらもカナダという国に収まっています。

ですが、日本のモザイクは更に何十にも細分化されてしまうのです。それは、日本が島国であること、南北に長く文化的、気候的バックグラウンドが違うこと、トリプルMの上田さんの言葉をお借りすると日本人は縄文人と弥生人の異種の混合であることなどなど…。そして、そのモザイクは一つの日系社会になかなか凝固しないのですね。

白人社会において日本人はおとなしい、コントロールしやすい、(英語の)言葉が通じにくい、まじめ、金持ちといった言葉で評価されると思います。

これはあまり愉快ではない評価なのです。まず、文句を言わないから満足しているのだろうと判断されます。また、文句の言い方もロジカルでなかったりする。或いはロジカルに説明できなかったりする。この辺は白人社会で対等に評価されるのはきわめて難しいと思います。日系の組織としてのパワーも見せることがほとんどない。

その点、韓国人や中国人はたくましいと思います。激しい気性や気質と共に自己主張をし、白人を説得させようとします。政治家や資本家がいて組織力ももっています。

近年「ジャパンパッシング(日本通過)」という危機感が生まれつつあります。なぜでしょう。それは外国において日本の存在感がないことが一つの大きな原因だと思うのです。アジアの諸国とは中国を中心とした国々であって日本が抜けつつあるのです。日本について諸外国がうまく理解できないのです。お金は出してくれそうだけどね、日本の声は良く分からない、こういうことです。

何時までも富士山、京都、芸者、寿司、ソニー、ホンダでは困るでしょう。

白人の日本の認識はこのレベルです。歴史ある国、そして、極めて高度で緻密な工業製品を作る国。これだけです。

こうなった理由はなぜでしょう。日本人がまるで危機感を持たなかったからです。
なぜ日本人は危機感を抱かないのでしょう。それは、歴史が物語るようにそういう仕事は政府の役割だったからです。

日本は世界でも有数の極めてはっきりした身分制度のある国でした。そして、大きなことは政府=役人が考えればいいという責任転嫁型の発想は今でもずっと続いているわけです。

僕は折に触れて日系の組織力に対して懸念を示しています。日本人は自分の身を守る(保身)に重きを置きすぎていることです。

日本の危機を救うヒント、それは案外こんなところにも潜んでいるのではないでしょうか?外にいる日本人が声を出す。認識を共にし連帯する。何時までも役人だけに日本の運営を任せるのではなく、国民が、そして、とりわけ国際人のとして最前線にいる在外日系人が自主的に活動し日本を外国にアピールすることも考える必要がないでしょうか?

明日は「日系航空会社と外国航空会社のサービスの違い」について書いてみましょう。これも日本の文化を知る上でとても面白い内容ですので乞うご期待。

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ではまた。

ある韓国人の知り合いの話4

昨日、某スーパーマーケットである韓国人の知り合いFさんとばったり会いました。
彼は客としてスーパーにいたのではなく、警備員としてそこにいたのです。
「いや、しばらくだけど、こんなところで会うのは奇遇だねぇ。」
「僕はここのスーパーの警備の契約をもらっているのだけど、ホリディシーズンでスタッフが足りないから僕も今日は現場出勤なんだ。」

Fさんは韓国では誰でも知っているS電子を辞めて7,8年前に家族共々こちらに来ました。立派なコンピューターエンジニアであったと思います。が、こちらではその手の仕事がなく警備会社に勤めていた際に僕との仕事の縁があって知り合った仲です。

彼は実に仕事熱心で警備会社に勤めているときも非常階段の位置や誘導の事で僕と何度か議論したことがあります。もちろん、仕事上、いろいろな警備員と話をしますが、真面目な警備体制について話をした人は初めてでした。

彼は数年後、その会社を辞め、自分の警備会社を作ります。今から約2年ぐらい前でしょう。

昨日話を聞いて驚きました。すでに10箇所以上の警備契約を持っているとの事。それも小さいところではない。大きな商業スペースなのです。

彼と話をしていて彼が急速に仕事を伸ばした理由がなんとなくつかめました。
それはネットワーク。

Fさんはバンクーバーの韓国人社会にドンと突っ込みます。そして、韓国人は比較的身内=韓国人や韓国系会社を雇うのでそこで一気に力を伸ばしたようですね。

これはバンクーバー日系社会に出来ない部分かもしれません。なぜか。韓国や中国の海外移民はその国、その地域で根を張ろうと努力します。だから、ビジネスも本国とバンクーバーの関係のみならず、現地内でのビジネスも大いに発生します。

一方、バンクーバーにいる日本の方のビジネスは何らかの形で日本とのビジネスを主体にされている方が多い。だから現地内ビジネスが思ったほど発生しないのです。

もう一つ、話をしていて分かったのは彼は中国の在バンクーバー経済団体とも親しくしていることです。そこで彼はすでにあるビジネスの話を展開しているとまでいっていました。

日系団体には在バンクーバーの韓国や中国の商工会、ビジネス団体との交流はほとんどないと思います。それは、妙な自信か、プライドか、島国という歴史的なものなのか分かりませんがそういう空気すらない。

Fさんは2年ちょっとの間に立派に会社を成長させています。
バンクーバーの日系の会社は伸びているところが極めて少ない。そして、彼らの嘆きは
「日本の景気が悪いからねぇ。」

日本の「在日」にとてつもない財を築いた人がたくさんいる理由を考えたことありますか?
彼らは日本の普通の会社に入れなかったからです。だから、起業した。そして、めちゃくちゃ頑張った。でも彼らは基本的には日本で財を成しています。

では、バンクーバーにいる日本人。これは在加なんです。僕を含めてね。つまり、逆境に生きなくていけない。逆境の相手、これはそう、白人社会です。

我々がどう頑張るか、社会がどう繋がるのか、連携による効果、これをもっと考える必要がありそうですね。

明日はこの続きで「白人社会に生きるアジア人」についてすこし述べてみたいと思います。

いかがでしたか?僕の知り合いのFさんの頑張りにはっとさせられた方、ぜひともクリックを。
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ではまたあした。

日本の株式 面白いデータを見つけました4

数字が嫌いな人にはごめんなさい。

今日は統計の分析をして見ましょう。
実は面白いデータを見つけたのでこれは皆さんにご紹介しながらこの見方を考えてみたいと思います。

ロイターで過去25年間と12年間の東京、S&P、香港の株式市場の年間平均上昇率および、その標準偏差を出してくれました。
まず、年間平均上昇率です。

    25年     12年 
東京   5.26%   0.21%
S& P  10.86%   8.87% 
香港  19.44%  12.35%

このデータは07年までですので12年の平均は25年に比べてもう少し下がるでしょう。

次にこれが大事なのですが、標準偏差です。
東京、S&P,香港をそれぞれ、25年、12年で記載してみましょう。
    25年     12年
東京  23.50   23.32
S& P  14.99   17.38
香港  32.76   29.64

このデータでいろいろな事が見えるのですが、例えばこんなことかな。

東京は標準偏差が25年も12年もほとんど同じ。これは値動きのばらつきがバブル前後で変わらないということです。つまり、東京マーケットの特性といえるでしょう。

標準偏差のばらつきがS&P,東京、香港の順です。つまり、市場の安定性でいうとアメリカが圧倒的で東京は第二市場に甘んじているということです。値動きの大きさは市場の規模や市場参加者の国際性にかかります。

さて、ここから大胆予想です。
東京マーケットの標準偏差が23%もあるとしたら、2009年も同様のボラテリティが見込めるということです。では、2009年はどちらに振れるのでしょうか?

ここで東京マーケットの過去4年間の動きを見てみましょう。

2005 40.24%
2006 6.92%
2007 -11.13%
2008 -44.36%

これから見る限り、超長期の市場の動き、および、標準偏差、平均上昇率が今後も継続すという前提に立てば2009年は上へのボラが期待できると読めるのです。
しかも、かなり幅の大きなボラになります。

また、S % Pでみると2008年は下落率がここまでで40.88%ですので標準偏差を大きく突き抜けています。つまり、きわめて異常な動きであったと見ることが出来ます。これを2007年までの調整と見るか、2009年以降に調整があると見るのかは統計の読みあいの面白さです。

ここでもう一つ。こじ付けといわれたらごめんなさい。
1930年大不況からの経済成長のリカバリー具合です。1929年を100として1935年の指数です。

アメリカ 76
イギリス 106
フランス 73
ドイツ  94
日本   142
ソ連   193

もちろん戦争や社会主義という特殊要因があるにせよ、大恐慌震源地のアメリカとその影響をもろにかぶったヨーロッパでは回復率は悪いのに対し遠隔地の日本とソ連は影響の度合いが少なかったとも見れます。

とすれば今回の金融危機に関してもアメリカ発ヨーロッパ行きの経済危機であったわけだから、この1930年不況のデータが全然意味がないのかといえばゼロとは言い切れないのかなぁと思います。

このデータも含め僕の2009年年頭大予想を1月1日からブログで4回にわたり書きます。乞うご期待下さい。(経済全体、株式、為替、不動産)

という事で、数字が、嫌いな方はあと一週間待ってください。

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では。







東京は世界の中で評価が高い都市だろうか?4

11月に僕のカナダ人顧問弁護士夫妻が初めて日本に旅行するというので他の用も兼ねて東京で会うことにしました。

僕のアテンドがイマイチだったのかなぁというぐらい、反応が高くなかったというのが印象的です。おまけに一緒に来ていた奥様はそれまでのベトナム旅行の疲れがたまっていたのか、日中もお休みになっていることが多かったぐらいです。

まず彼のイライラは携帯電話から始まりました。北米のビジネスマンなら誰でも持っているブラックベリー。これでたいていのメールをやり取りするのですが、これが東京では使えない!彼は怒ります。「何でベトナムでも使えるのに東京ではダメなんだ!」

銀座のSホテルに泊まったのですが、彼の朝はまず、ジョギングから。そのジョギングするには全然ふさわしくないロケーション。とにかくグリーンがない。どうもあきらめたようです。

肉が食べたいというリクエストにお答えして和牛霜降りを出すすばらしい眺めのレストランへ。うまいと思ったのはどうもはじめの数口だけだったらしい。北米やオージーの人には日本の高脂肪高カロリーの霜降り肉は重すぎるようです。

外人向け都内観光は主要二社の観光バスに限られます。どちらの観光地も同じ様なところ。東京タワーと浅草、皇居…。

彼の日本の印象。人々が親切で優しかった。おいおい、それだけかい?

都市戦略研究所という竹中平蔵さんが所長をやってらっしゃるところから世界都市ランキングで東京は4位だったとか。NY、ロンドン、パリに次いでいるらしいです。この中で点数が低かったのが観光とアクセス。

いわゆる世界都市ランキングというのはいろいろあり、それぞれに重点を置いている範疇も違うようです。

ぱっと引っ張り出せただけでも
エコノミスト インテリジェンス ユニット というところが出しているランキングでは少し古いのですが、2005年でバンクーバーが一位、東京は16位。

マーサー ヒューマンリソース コンサルティングでは2007年版でバンクーバーが3位。東京は見つからず。

マスターカード ワールドワイドセンターオブコマースインディックスでは2008年版で東京が3位でした。

ではバンクーバーに住んでいるお前はいいなぁ、というかもしれません。ですが、僕を含めある一部の層はここの生活が不満なのです。「何でこんな田舎くさいところでこじんまりやってなきゃいけないんだ。」経済規模が小さすぎるのです

バンクーバーの都市計画は立派です。ですが、アクセスは正直、悪い。環境問題を重点においているので高速道路も町までない。橋の架け替えは住民の反対で永遠の議論。博物館とか美術館も少ない。ダウンタウンのど真ん中に高層住宅がそびえたつというのもどうかなぁ。

だからランキングというのは何を重視するかで価値観は変わってきます。

東京はインフラなどモノは整っているので改良をして観光立国ないし、投資を受け入れるアジアのハブとすることは可能です。それにはまず、「外人」を受け入れ、彼らの好みを調べ、彼らが快適に過ごせるようにする環境を作るべきです。

外人からみるとあのくもの巣の様な地下鉄路線マップを見ただけで卒倒してしまうのでそこにJRと私鉄が更に加わるとは怖くなって言えなくなったのは僕だけではないでしょう。

東京に住んでいる人は東京が分かっているから良い。ですが、外モノ、それもまったく違う文化圏の人には東京があまりにも独創的で特殊な文化、風習に映るのです。
そして、若い人のように簡単に現地の文化に溶け込める場合はよいのですが、そうでない人にはやはり遠い国、日本ということになるのでしょう。

井の中の蛙といっても言い過ぎではないのではと思います。
そういう意味で東京のランキングを上げる方法、つまり、東京をアジアのハブとして機能させるということをもう一度、原点から見直して、政府と民間が一体となって検討すべきだと思います。

皆さん、どう思われますか?
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ではまた明日。

なぜ車が売れなくなったのでしょう。4

トヨタさんもついに通期赤字決算見込みという発表をしました。ホンダさんもそうでしたね。

不況、だから車が売れない、というストーリーまではよく報道しているのですが、どうしてここまで急変したのかという事については専門家の意見も相当割れている様相です。

究極の答えは分かっているのです、つまり、信用収縮が原因なんですが、なぜトヨタ、おまえもか、という話になると別なのです。あるいは、ホンダがF1を止めなくてはいけないほど追い込まれているのはなぜ、という点に関して「裏読み」が面白い事になっています。

まず、ヤフーのニュース欄に時々出てくる「S氏」の解説が実にユニークだった。要するにトヨタ、ホンダは雇用問題を乗り切る為の巧妙なプランではないかというというのですね。

思い出してください。90年代後半、厳しいリストラを敢行していた日本企業ですが、どうみてもリストラなど必要ない決算内容の良かった会社まで「便乗リストラ」をしましたね。それは、時代の先読みでこのままぼやぼやしていれば、うちの会社もいつかはリストラしなくてはいけないから、世の中の空気がリストラ一辺倒のうちにうちの会社もやってしまおうというちゃっかり型の会社が結構いたということです。

仮に「S氏」の予想がここをついているのだとしたら、トヨタ、ホンダの両社は世界生き残りをかけた賭けに出たと見ることが出来ます。

一方、大前研一氏は「無理なグローバル化」がたたった、と評しています。世界にあっという間に50もの工場を築くにはスピードが速すぎた、とみています。また、大前氏はトヨタがステレオタイプの車しか作らなくなった事でマーケットを読み間違えた、ともコメントしています。車種を絞り、市場が求める車を作らなくてはいけないとまとめています。

僕はこの両者の比較的両極端なコメントを「両方とも正しいかもしれない」と思っています。

まず、トヨタ、ホンダの様な大手企業がその経営戦略においてこの円高を想定できなかったはずはない、また、市場の変化についても十分な研究がなされていたはずです。ならば、両社にとり、結果としては非常にインパクトのある決算予想発表でしたが、ある程度、その方向性は随分前から分かっていたはずです。

面白いことにトヨタはその第二工場をアメリカビックスリーが公聴会に呼ばれたその日に大々的にオープンしているのです。ですが、渡辺社長は逃げるようにしてその祝賀式典から消えています。なぜでしょう。彼の発言があまりにもインパクトがあるからでしょう。逃げなくてもいいとは思いますけどね。

僕が大学の時、いわゆる大恐慌経済を研究していました。というより、1920年代の経済がどういう風にバブルに繋がっていったかという事ですが。

その中で今でも良く覚えているのですが、当時はフォードとGMの熾烈な争いがありました。ですが、結果としてGMが勝つのです。なぜか。フォードはT型の大ヒットの後A型を出したのですが、基本的に黒の車だけ。つまり、単色なんです。その代わり、850ドルぐらいで売るんですよ。安くね。一方、GMは二つの戦略があった。一つはマーケティング。そして、かっこよく、色をたくさんそろえた。二つ目はGeneral Motors Acceptance Corporation,そう、今のGMACを設立し、車をローンで買える様にした。この工夫が、決め手だったのです。

自動車会社はいまや、自動車という技術の塊を作るのみならず、その技術をどう売るのかというマーケティングが技術と同じぐらい必要なのです。その点で、大前研一氏の「ステレオタイプ」という表現はグサッときますね。売りにくい車を作っていた、そういうことです。特にトヨタの場合、アメリカにおけるトラック部門の不振が大きい。

また、カナダ工場を無理してでもオープンしなくてはいけない理由は北米工場で生産する自動車よりも日本から輸出する車のほうが売れてしまい、北米での自前の生産率が下がったことに起因しています。つまり、それはマーケットの読み違え以外の何者でもありません。ならば、カナダ第二工場のオープンはある意味、間違えの代償とも取れますよね。

こういう風にニュースを見ていくと実にいろいろな事が見えてくるのです。

さて、今後の動きにはビックスリーだけでなく、日本の自動車会社の動きにも要注目ということでしょうか?

いかがでしたか、今日のブログ。
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では。

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