外から見る日本、見られる日本人

バンクーバーの日本人社長ヒロが仕事、生活を通じて感じた経済、経営、社会、日本人観などを綴っています。

2009年01月

海外に住むメリット その2 海外でビジネスを立ち上げること4

100年以上も前、日本からブラジルやアメリカ、カナダなどに向かって移民の船がたくさん出港していきました。そして、それら初代移民の方々は大変な苦労をなさって今のベースを築き上げてくれました。

僕らはその点、ずっと楽です。

戦争という問題もありません。情報という問題も減ってきました。コミュニティーも大きく育ってきていますし、日本の物も簡単に手に入ります。もちろん、日本に行くのも手軽です。

しかしながら今、日本から海外へのビジネス移民は少ないようです。ここバンクーバーでも企友会という日系のビジネス団体がありますが、近年移民してきてビジネスを立ち上げたという人は案外少ないと思います。

なぜでしょう。

昨日のブログでも書きましたようにサラリーマンの方は海外に転勤することがその会社における支流に入るようなイメージがあるのだと思います。そして、事実、僕が勤めていた青木建設が倒産したあと再生を引き受けた親会社は海外駐在員を袖にしていました。海外にいた奴は宇宙人みたいなそんな扱いだったような話も聞きます。
それは、その会社に取り、宇宙から持ってきたばい菌のような新しい考え方がその会社で繁殖するのがいやだったからでしょうか?

それぐらい、日本では日本の独特な社会と経済構造が築き上げられています。

そこから飛び出して海外でビジネスを立ち上げるのはよっぽどの変人か、しょうがなくてそうしているぐらいに思われているのではないでしょうか?

ですが、海外のビジネスというのはニッチだらけなんです。もう、儲けるチャンスがあっちこっちに転がっているのです。やる気になればいくらでも儲けられるし成長できます。
ただし、それには一つ事前にやらなくてはいけないことがあります。

それは自己変革。

まず、自分が日本人であるプライドを持ちすぎると邪魔になります。日本人である一方、あなたは国境をまたぐインターナショナルビジネスパーソンだということです。つまり、立派な国際人。

国際人に何が必要かというと相手の文化と社会を理解することから始まるのです。日本人であるメリットと相手の文化、風習、経済を理解したうえで日本人の特性を生かしてビジネスを展開する、こう、考えて欲しいのです。

僕の知っているここバンクーバーで成功している日本人の方はまず、ローカルの人たちを相手にしたビジネスであること、そして、ローカルの人が喜んでお金を落としてくれる価値を生み出している方々だと思います。

80年代までの日本の海外旅行ブームで旅行会社、お土産屋、日本料理屋などさまざまな日本人のみ相手のビジネスが大きな勢力をもっていましたが、この15年の間にすっかり廃れてしまいました。

日本人は素晴らしいビジネスセンスとノウハウをお持ちです。ただ、その使い方が十分に生かされていないだけです。そして、ローカル向けの商売となるととたんにシャイになる。

その辺を乗り越えられたら海外での本当のよさというのが分かってくるのではないでしょうか?

いかがでしたか。海外に住むって案外、高いハードルがあると思います。ですが、それを乗り越えると本当に自分が成長した感じになりますよ。

いかがでしたでしょうか?

明日は、日本の生活と海外生活を比べてみましょう。またクリックしてくださいね。
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ではまた。

海外に住むメリット その1 駐在員時代4

昨日、低額いや、定額給付金のことを書いたら海外居住者の方からはいいなぁ、という声がありました。

海外に住むのと日本に住むのはどちらが良いのでしょうか。

仮に何処にでも住めるという選択肢があったとします。
それでも日本に住み続けるでしょうか?それともあなたの好きな外国に住みますか?

僕の場合を先に書いてしまいましょう。

僕は確かに若いとき、海外志向が強く、外国で働くことを主眼においていました。ところが、日本でサラリーマンを7−8年していてサラリーマンのその世界にどっぷり浸かってしまったのですね。楽しいとか、そういうことではなくてそのサイクルから抜け出せないということです。

たまたま、会社が駐在員というステータスで外に出してくれた、つまり、背中を押されたのですがその時、抵抗があったのを今でも覚えています。学生時代には海外指向だったのになぜ、抵抗感があったのか?多分、コンサバになってきたのかもしれません。或いはサラリーマンをしていて一本のレールを走っているのにそこから違う支線に入るような気がしたのかもしれません。

でも海外に出て結果として素晴らしいチャンスが与えられました。そして、うまくそれをゲットすることが出来ました。これは紛れもない事実です。ですが、それは日本ではゲットできなかったのか、ということになると自分には分かりません。

僕の大師匠である監査法人トーマツの創立者の一人、富田岩芳先生が僕にこんなことを言ったことがあります。
「君の成功は日本国内なら珍しくはない。だが、海外だからこそ価値がある。」

逆に言うと海外だからこそ、競争相手も少なくそれなりに努力をし続けてきたので成功するチャンスが高かったのかもしれません。

上場会社の駐在員としての身分がほぼ10年もあったのですが、これは当時入会していた駐在員の会では最長不倒記録です。以前書きましたが、駐在員として現地にほっておく会社はYKK吉田工業ぐらいしかないと思っていましたので僕もずいぶんひどい人事だなぁと思ってていましたから。

ただ、おかげ様で仕事が良くわかるようになりました。海外子会社としての運営も効率も成果も利益も親会社にはそれなりに貢献できたと思っています。
その頃、僕はいろいろなところで機会があるごとに言っていたことがあります。

駐在員、三年経って 一人前

ゴロがいいでしょう。

一年目は英語を覚える。
二年目は仕事を覚える。
三年目はビジネス社会に溶け込む。

だけど、ほとんどの一流企業は人事ローテーションシステムが確立していて2−4年で日本に戻るのです。だから、現地子会社としては3年経ってようやく稼いでくれる一人前になったところでハイ、帰国ということなのです。

海外に住んで仕事をするというのは大変なハードルです。ですが、このハードルを乗り越えると結構、おいしいものがあるのではないかというのが僕の感じなのですが皆さんはどう思いますか?

今日は駐在員という観点から書きました。明日は現地で自力でビジネスを立ち上げるという立場で書きましょう。

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では。


今更といわないでください、定額給付金について。4

何で今頃こんな話題を書くのかというと僕はこの話題をぜんぜん、すっ飛ばしていたのですが、今日になって気がついたことがありました。もしかして、僕は貰える!

それで、何だったっけと、改めてインターネット情報でいくつかのニュースを見たのですが、要するに昨日、1月28日の国会で08年度の第二次補正予算が通過したことでこの定額給付金のばらまきがいよいよ行なわれる見込みとなったということですね。そして、今のところ、2月1日に住民票があるところでもらえるのですね。

はい、僕は住民票を日本に戻しています。それはね、ものすごくたくさんのメリットがあるから。日本人としてのベネフィットをフルで活用するには国籍を維持するだけでなく、住民票があるのとないのでは全然違うということです。しかも、日本国内所得がないので税金はないし、保険などのベネフィットもかなりの低額で受けられます。

そして、一応、この定額給付金ももらえるということなのです。

ありがたく頂戴します。

しかし、僕がこれを担当する役人だったらこんな馬鹿なことはしません。いや、2兆円をばら撒くのは結構なのですが、そのばら撒き方が問題なのです。これを最大効率でばら撒くのは政府発行の半年間有効の金券にすべきだと思います。

ハイ、理由。

12000円をもらってうれしい人と貯金してしまってしまう人と、気にも留めてない人の3タイプの人がいるはずです。そして、お金は残念ながら銀行振り込みです。銀行振り込みのお金ほどありがたくないものはない。だって現金が手元にないのですから残高がいつの間にか増えているだけです。

あなたが福引をやってその場で現金の12000円が当たったらうれしいでしょう。思わず使いたくなるでしょう。これです。ですが、銀行に一旦入ると家庭の大蔵大臣はそれを大事に大事に活用しますから経済効果が出にくいのです。

これにより、12000円をフルで便益として経済効果に転化させる人は多分、全体の1/3以下にとどまるのではないかと思います。つまり、2兆円をばら撒いても目先、経済効果は6−7000億円程度に留まるということです。(1/3が何処から出てきたかというのは僕のざっとした勘です。意味がありませんのでそんなに注目しないでください。)

この失敗は何処にあるのでしょうか?(失敗したわけではありませんが、効果が薄いと決めてかかっています。)

それは経済の原則を良く考えていないからです。

経済が停滞したとき、それを上向かせるのはお金を使わせることです。すると消費が伸び、生産が増え、企業が活況となり、人を雇ったり、給与が上がったりして経済が活性化するわけですね。

ところが、現金を銀行振り込みにするとお金持ちほど使わないのです。だって12000円ですから。それより、無理やり使わせる政府発行の金券にしたほうがいいのです。しかも、有効期限付き。それなら金持ちもケチン坊さんも家庭の大蔵省の人もみんな綺麗に使います。

しかもさらに増幅する経済効果が期待できます。なぜなら、商店、小売店はそれを期待して、拡販運動を行ないます。すると、消費者は12000円ではなく、15000円を使うかもしれないからです。

金券の仕組みなんて簡単です。金券をもらった小売店はそれを金融機関に持ち込み現金化する。これでいいのです。しかも金券は100円とか1000円とか小口で使うことにも対応させる。

どうです。これで完璧です。
この仕組みを導入すれば、2兆円の給付金はもしかしたら3兆円の効果を期待できます。

本当にちょっとした工夫なのですが、なぜ出来ないのでしょうか?
昔、竹下登元首相が1億円を全市町村にばら撒いたことがあります。あれも経済効果が期待できなかった。なぜなら、役人が使い方を決めたからそれ以上の広がりがないのです。

今の政府に欠けていることはアイデアに富むブレーンが少ないことではないかと思います。麻生さんは実行力はある人なのですが、取り巻きが悪いのではないかと思います。内閣を変えるのではなく、ブレーンを見直したらもう少し、支持率も上がると思うのですがどう思います?

ということで、あまり海外の人には関係ない話題でしたが、気になったもので。

はい、今日は日本の方にぜひともクリックしてもらわなくては。

ではよろしくお願いします。
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ではまた。



日本は消費税で熱そうです。4

この話題、ちょっと前にも書いたような気がしますが、日本では熱くなってきた様ですのでもう一度。

麻生さんは過去の首相が大変苦しい思いをして消費税を導入したり3%を5%にあげたことを十分分かっているはずです。にもかかわらず、自分から更にこれを引き上げるために主導している点においては大した「肝の太さ」だと思います。

過去、消費税問題が現実化したあとは自民党は大敗しています。今回もそうなるのでしょうか?

僕は新聞や報道を聞く限りで何かバランスを欠いたニュースのような気がするのです。それは消費税を上げるというということだけがフォーカスされているからです。

ここカナダでは毎年財政予算発表に合わせて税率も見直されます。そして09年分は明日発表になるわけですが、これはもう、一種のお祭りみたいなもので主要会計事務所は大掛かりな朝食会を開きながら発表をその場で解説していきますし明日の夕方までには僕の手元には数種類のニュースレターがいろいろな会計事務所からEメールを通じて送られてきます。

この「お祭り」では法人、個人税率それぞれが見直されることもあります。今の予想からすると所得税、法人税とも下がるのではと思っています。政府はかなりその辺にフレキシビリティをもっていてパッケージとして上手なプレゼンテーションをしています。

たとえば、上げる税率があれば、下げる税率があります。それを本当に上手に説明するわけ。あぁ、なるほどとね。

ところが日本の報道は「消費税を上げる」という一点に絞り込んでしまっています。それがマスコミの操作なのか、事実、それしか検討されていないのかは良く分かりません。

いづれにせよ、消費税というのは誰にでも均等にかかる所得税と違い、使った人にかかるという意味で大きな違いがあります。
つまり、今や巣籠りが当たり前になった日本で消費をたくさん出来る人というのは消費税が1ー2%上がっても本来ではあまり気にならない人ということです。だったら、所得税を下げて消費税を上げるとか、或いは消費税でも非課税科目をもっと増やすとか(例えば、生活必需品を非課税にするとか。)要するに、ギブアンドテイクだと思うのです。

もっと平たく言えば余裕ある人からは消費税をたくさん頂く、こういうことですね。ヴィトンのバックを買える人は10%の消費税を取られてもしょうがないけど、明日のミルクに困っている人にも5%の消費税というのはアンバランスということです。

確かに西欧は20%近いところも多いです。ですが、単に西欧のまねをしようといっても税の仕組みが根本的に違うと思います。

日本の歴史において税金というのは年貢という形で脈々と続いた歴史があるのです。
ですから、その社会構造において年貢の引き上げと捉えられるものは異様に国民感情を刺激するのです。百姓一揆が何度も起きた国なのです。

麻生さんは賢いプロの政治家なのですがなんとなく小泉さんを意識しているところがあります。この間の相撲の千秋楽の表彰式のときもそう。だけど、麻生さんが小泉さんを意識しちゃ駄目だと思います。小泉さんだから出来た芸当もあります。ですが、麻生さんはもっと彼のよさをもってバランスよいプレゼンテーションをすべきだと思います。

ちょっとまじめに書いちゃったな。

これならダブルクリックぐらいしてもらえるかな。
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ではまた明日。



フードロスってご存知ですか?4

フードロス、訳せば「食べ残し」とか「無駄になった食品」のことですよね。
特に僕はカフェを経営しているのでフードロスには特に気を使います。

僕が大学生の頃、レストランでコックさんのバイトをしていたのですが、そこのスーパーバイザーは「フードロス」について異常にこだわっていました。レモン一個切るのに輪切りを何枚作り、エッジの部分はどれぐらいまでなら捨てていいとか。

その店のフードロスは確か3%とかそんなレベルだったと思います。150席もある大型店で3%のレベルに抑えるのは当時、結構しんどかった。

数日前、あるカナダ人の方と素晴らしいレストランに行ったのですが、その際、高級レストランのフードコストが話題になりました。彼曰く、某有名レストランのフードコストは通常の倍だとか。倍って60%とかなんでしょうか?その某有名レストランに限らず、高級レストランのフードコストが高い理由の一つは食材のうち、使うのはほんのわずかであとは全部捨てちゃうからだとか。
トマトでもマッシュルームでも真ん中あたりの形のいいところだけ使って後は捨てる。

だから食材費が跳ね上がり、結局、メニューの値段が飛び上がるほど高くなる一因だそうです。

一方、某日系のお持ち帰り店。この店主、レタスやキャベツの葉っぱは一枚も無駄にしたくない、安くておいしそうな食材が入ったらそれを使い幕の内のおかずの一部にする、だから、このお店の幕の内はいつも中身が違うのです。もちろん、食べられないモノや悪くなったモノを使っているわけではありません。大人気店で人気の秘密はその企業努力から来る値段なんです。とにかく安い。

僕のカフェも結構安い。これも努力の賜物なんです。取引業者も安くて取引しやすいところをいつも探しているし、商品の管理もきちんとすることでフードロスを極端に抑えています。

僕は時々驚くことがあるのですが、コーヒー屋やその卸の人はコーヒーを結構捨てているのですよ。なぜって聞いてもこんなの安いものだぜ、という答えしか返ってきません。

むかし、事務所でコーヒードリップマシーンのサービスを受けていたのですが、このドリップマシーンは7杯分が単位で一杯だけ作ることが出来ません。サービスの人に聞くと「そんな機械を作るよりコーヒーを捨ててもらったほうが安くつくよ。」

北米の人はいまだに大量消費時代の名残をエンジョイしているのでしょうか?
数ヶ月前にNHKでニューヨークでフードロスを集める運動をしている番組を見たことがあります。高級レストランやホテルからはびっくりするような食べ物が惜しみもなく捨てられていました。

北米は今、歴史に残る不況に突入しています。人々のマインドがこれを機に少しでも変わってくれればと思います。そして、やはり、日本人はものを無駄にしないという教育を小さいときからずっと受けてきているのでこういう時代にも北米ではあわてることなく仕事が出来るのだろうと思います。

結構、皆さんの周りでもこういうことを見かけませんか?
無駄をなくすということは社会的にも経済的にも大変、大事なことです。おっと、北米ライフに染まりきっているあなた、それ、無駄ではありませんか?

あっ、と思った方、ハイ、下をクリックしてくださいね。
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ではまた。

住宅市場が悲惨な状況になってきています! 今日もその秘密を探ります。 その24

昨日はアメリカも日本も住宅の方が世帯数より多いということを書きました。そして、日本の場合、このところ、世帯数の増加数よりも住宅供給の方がはるかに多いということも書きました。

2008年は住宅のデベロッパーにとっては受難の年でした。とにかくよくもこれだけ潰れたと思います。そして2009年もまだまだ安心できない状況です。

日本の住宅は明らかに作りすぎているのに何でそれでも売れるのでしょう?

住宅耐用年数というのをご存知ですよね。その家が何年持つか、という事ですが、ある方の資料によるとイギリスが75年、アメリカが44年、日本はわずかに26年だというのです。

これに対する偉い先生の見解は第二次世界大戦後、ぼろぼろになった日本には住む家がなかった。だから、戦後、ものすごい勢いで家を建てたわけ。ところが、とにかく建てることが主眼で品質とか、使いやすさなんて二の次だった。だから、要するにボロ家ということなんです。

ボロ家はどう手直ししてもボロ家です。

そこに高度成長期を迎えた。日本は子供がどんどん生まれ家族が増えた。家が手狭になった。団地が出来た。そこに住む。ところが団地は金太郎飴のようにどこの家もみんな同じ間取りでだんだん品質や差別化を求める人たちが「マンション」に住むようになった。

大雑把な感じ、こういうことです。つまり、戦後建てたボロ屋から現在に至るまで何段階かのステップをふんでいるわけです。

その間、幸いにもバブル経済があって古い家が次から次へと取り壊され新しいものに替わっていきました。

要するに日本人にとって家は「耐久消費財」でしかないのです。つまり、自動車と同じ。それを7年のるのか、20年住むのかという違いです。最近でこそ、100年住宅とか200年住宅といっていますが、つい、20年前ぐらいまではあまり耐久性が高いと家の立替が進まないという議論が真剣に行われたこともあります。

これが日本の「耐用年数26年」の根本的理由です。

補完的理由としてつい数年前までは住宅ローンがつかなかったという問題もあります。実際問題、現在もあまりにも築年数が経っているものには銀行はお金を貸すのでしょうかねぇ?僕が銀行マンなら貸さないな。なぜなら、建物のうち、ウワモノの評価額は古いものはきわめて低い額になりますよね。だから価値が土地しかないということになります。

このウワモノの評価額ですが、ここカナダでは全然下がらない。そんな馬鹿な、という感じですが、いや、この数年は実に上がっていきました。今年に至ってはお情けで去年と同じ価値。つまり、減価償却しないような建物なんですね。だから、古い建物でもみんな、大事に使っています。

ではこの状態、日本は今後、どうなるのでしょうか?
多分、いわゆるマンションブームというのはしばし、お休みするような気がします。もちろん、買い替え、世代代わりなどである程度の需要(Core Demand)はありますがそこからどれだけ上乗せできるかというと昨日の話ではありませんが、人口が増えないと住宅は必要ないわけですから、あまり期待はできないということになります。

僕は日本の住宅は大きく変わっていくと思っています。

僕の大胆な予想をしましょうか?
今から10年というスパンで考えると、

シニア向け住宅が大量に供給されるでしょう。いや、これは好む、好まざるに関わらず必ず必要なのです。

それと戸建ての復活。

この辺が僕の予想ですが、さてどうなることか。

いかがでしたか、二回にわたり探ってきた住宅事情。
お勉強になったでしょうか?
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ではまた。

住宅市場が悲惨な状況になってきています! 今日はその秘密を探ります。 その14

アメリカの住宅着工件数が12月度は季節調整後(年に換算したものです。)でたったの55万件ですって?僕は思わず、目をこすってしまいました。2008年を通してもたった90万戸強です。という事は2009年は年の後半によっぽど頑張らない限り史上最低だった08年を下回る可能性があります。

ちなみに日本は2008年は年間約110万戸ぐらいの住宅供給がありましたからアメリカは人口で半分以下の日本をもついに下回ったということになります。

でもこれは日本が住宅を作りすぎているともいえますよね。

さてどちらが正解でしょうか?

僕はざっくり、数字の上では日本が作りすぎていると思いますが、日本の住宅は立替サイクルが短いのでどっちもどっちというのが答えです。

うんと昔の僕のブログでこんな事を書いたと思います。

「住宅需要は世帯数に比例する。」

カナダでは昔、7世帯増えるごとに1戸の住宅が売れるといわれたときもありました。つまり人口が増えれば家は増える!しかも移民なら「大人」だから25年も30年も待たなくていい。すぐに経済に反映するのです。

この世帯数ですが、実はアメリカも日本も住宅戸数が世帯数を上回っています。
つまり、家の方が所帯より多いということ。

アメリカのデータはちょっと古いですが1993年。
住宅戸数 106,611千軒
世帯数  97,724千世帯 
つまり、住宅が9%ほど多い。あるいは空き家が880万軒あるということです。

かたや日本。データは2003年
住宅戸数  53,890千軒
世帯数   47,260千世帯
つまり、住宅が14%ほど多い。あるいは空き家が660万軒あるということです。

どうです、ビックリでしょう。

ではもう一つ。

日本では世帯数は年間約55万世帯増えています。ですが、1985年ぐらいから追ってみていくとその増え方は90−95年頃から減ってきており、00−05年は平均で年45万世帯にとどまっています。

おっと、そうすると2008年に110万戸も家が出来ていますね。結婚して10年で家を買うとするとまぁ、90−95年は年間65万世帯増えていますのでこれを数字に当てはめたとしてもですよ、だいたい、全員が家を買うわけがないのであって幾ら買い替え需要があったとしても作りすぎているのです。

どうですか。こういう風に統計で数字を見せられるとグーの音も出ないでしょう。
この世帯数と住宅数の因果関係というのは僕が94年ごろに仕事の関係で百数十ページに及ぶカナダ住宅市場の分析レポートを書いたときのキーのポイントの一つでした。

でもこの数字を打ち破るマーケティング手法もそのとき編み出したのですが、その話は別の機会に譲りましょう。

あす、ではなんで日本はアメリカの半分しか世帯数がないのに年間着工件数がアメリカより多いのかその辺を探ってみましょう。

今日のは結構お勉強になりませんでしたか?
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では続きをまたあした。 
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