外から見る日本、見られる日本人

バンクーバーの日本人社長ヒロが仕事、生活を通じて感じた経済、経営、社会、日本人観などを綴っています。

2010年04月

イギリスとニッポン その24

昨日はイギリスと日本がどのぐらい似た歩みをしているかということを書かせていただきました。

さて、数日前の日経新聞。小さな記事です。
「英輸送大手アリバ ドイツ鉄道が買収」

アリバはロンドンの中でバスサービスなども行っている大手輸送会社。そこを欧州では一番元気があるドイツの雄、ドイツ鉄道が乗っ取るわけ。

そして記事の最後に一言。「英国内では主要企業が相次ぎ海外企業に買収されていることへの反発も出ている。高級ブランド「ジャガー」「ランドローバー」はインドのタタ自動車が買収、小型車「ミニ」は独BMWの傘下にある。」

要はイギリス企業がどんどん他の国の企業に買収されているという事実を日本は深く考えておかなくてはいけないのです。しかも早急に。

今、中国元の切り上げ問題について報道のない日はあまりありません。アメリカ財務当局高官も「何時あってもおかしくない」といっているぐらい、そのタイミングは相当に詰まってきていると思います。

もちろん、中国側は中国元高を望んでいません。今の10%を越える経済成長率が何時までも続くと思っていないし、むしろ抑え込まないと大変なことになると考えています。更に中国が抱え込む米ドル建て資産。膨大なこの資産は中国元が切り上げられれば直ちに評価損を抱え込むことになるのです。

しかし、世論としては「近いうち」。そして、一旦切り上げが始まれば倍ぐらいの価値になろうとみる向きもあります。

その時中国国内で荒れ狂う獅子は日本をパクッと食ってしまいます。
そう、中国元高で一番恐れなくてはいけないのは中国企業による日本企業の買収なのです。

幸いに今は中国は資源会社などに触手を伸ばしておりますが、必ず日本の技術を買い取りにやって来ます。その時、日本はどうしたら良いのでしょうか?

まさしくイギリスと同じ運命をたどるということなのです。ふと見たら日本の会社が持っているところはあまりなかった、ということなのです。企業の国際化から考えたらそれもいいのでないかというご意見もありましょう。しかし、それは違います。
海外企業が日本企業に求めているのは技術のみ。だったら日本そのものが空洞化し、且つ、税収に大きな影響が起こりえるのです。

お分かりでしょうか?日本は実に危険な状態にさらされています。
そしてこんなに危険な構図があるにもかかわらずほとんど誰もこれを記事にしていないという愚かさがあります。

日本のメディアは記事に極めて偏りがあります。そして、本質を突くというより面白おかしく読んでもらえるものにするという癖。たぶん編集者もサラリーマンですからやむをえないのでしょうけど、日本は正しい情報が提供されにくいマインドコントロールされた国であるということをご理解いただき、今皆さんが住んでいる国がどういう状態にあるかということを改めて見つめなおしてもらえるきっかけになればと思います。

コメント喜んでお受けいたします。

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ではまた明日。いつもありがとうございます。

イギリスとニッポン その14

僕は前から思っていたことがあります。

日本とイギリスは似ている。
同じ島国。大陸とは非協調。アメリカと仲良し。一度は世界のトップ水準に達している…

そのイギリスがその昔、経済が低迷し非常に苦しんだ時期があります。これを英国病と称しているのですが、下のウィキペディアのその説明をまず読んでみてください。

「英国病(えいこくびょう、英語: The British disease)とは1960年代以降のイギリスにおいて、経済が停滞する中、充実した社会保障制度や基幹産業の国有化等の政策によって、国民が高福祉に依存する体質となったり、勤労意欲が低下したり、既得権益にしがみついたりすることによって、さらに経済と社会の停滞を招くという現象を病理的に例えた言葉である。イギリス病とも呼ばれた」

どうです?日本の今の現状とぴったりでしょう。でもほとんどどの経済専門家はこれを取り上げていないのです。不思議なので僕が先に取り上げます。

基本発想は経済が成熟する中で国民に対する福祉と安定性を政府レベルで提供しようとしたことが「病気」の発端。

これが今の日本でいう子供手当て、郵政の民営化逆行、消費者金融規制など。

ではイギリスはどういう病の進行を見せたのでしょうか?

国際競争力の低下⇒スタグフレーション⇒ポンドの下落

更に 税収減⇒財政赤字増⇒国債残高増

この結果、1976年に実質、国家破綻しているのです。そしてIMFに救ってもらいました。
そのあとも悲惨です。高税でそこに不満を持つ国民はストライキの嵐。

では今の日本、何処まで似ているのでしょうか?上の流れから見るとまだ円高だということと国家破綻が起きていないこと以外は全部達成しています。

ということは日本も国家破綻するのでしょうか?僕には分かりません。でも破綻すれば財政再建のため、超緊縮財政。更に高い税率が待ち受けています。

どうでしょう。とても恐ろしい話ではありませんか?体質的にとても似ているイギリスがわずか50年前に同じ道を日本は歩んでいます。イギリスが産業革命で繁栄の時代を作り上げたものの世の中のスピードは早く、日本は50年遅れでその水準まで追いついたともいえるのでしょう。

そのイギリス。5月6日に選挙が行われますが、与党の労働党は第三党まで没落する可能性があります。歴史的に保守党と労働党の二大政党を築いてきたイギリスですが、自民党が第二党にまで躍進できそうな勢いなのです。

これを日本の夏の選挙に見立てたら民主党が第三党に没落し、自民が復活与党、小党連立が第二党になると読み替えたらどうでしょう。これもそれなりにありえなくない話だと思いませんか?

それぐらい日本とイギリスはなぜか似ているのです。

こんなイギリスの例をとり、明日はもっと興味深い話を展開させてみましょう。

乞うご期待。

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いつもありがとうございます。
ではまた明日。

ギリシャ問題は簡単には片付かない!4

正直、今朝のニュースにはかなりびっくりしました。

西海岸時間の朝方、突如の北米株式市場の下落。何だ、何だと思ってみてみるとS&Pというアメリカの格付け会社がポルトガルの格付けを二段階下げてしまったのです。

この数分後、今度は同じS&Pがギリシャの格付けを投資不適格にしてしまったのです。

正直このニュースにはびっくりです。本当は今日のこのブログには違うことを書くつもりでしたがトピを急遽変更します。

考えてみればアメリカ発の金融危機から既に1年半。市場は落ち着き、企業業績も回復に向かっているところでした。アメリカでも日本でも現在、四半期決算ないし、本決算の数字が発表になってきていますが、びっくりするぐらいの上方修正。

ある意味、つかの間の明るさ、というのはこのことでしょうか。

ギリシャ問題は案外時間がかかると僕はこのブログでは指摘していたのですがだんだんそうなってきました。というより連鎖反応を起すのではないかという心配が生じてきたのです。

専門的になりますが、ポルトガルの場合、CDSのスプレッドが一気に3倍程度に上がったのが一つの格下げのきっかけと思われますが、なぜ、CDSでデフォルトに賭けるのかというリスクテーカーの論理も考える必要があるのではないかと思います。
(CDSは債務不履行になるとお金を貰える保険のような金融デリバティブです。)

ヨーロッパの場合、歴史的に非常に複雑で国家間闘争も延々に続いてきました。それこそ、この65年間は静かですがその前は紛争続き。つまり、ユーロという一つの通貨を通じた輪が出来たとしてもうまく行っているときは良いものの一旦悪い回転に入ると解けなくなる要因が根底に存在しているのではないでしょうか?

そうだとすればこの問題はまだまだ入り口でありヨーロッパ経済は今後相当期間、揉む公算があります。当然経済成長率も低迷するでしょうし、ユーロという通貨そのものも買われる要因は少なくなると思います。

実際、今日、この問題が生じた直後から金(ゴールド)が上昇し始めました。ダイアモンドの市場を実質的に牛耳っているデビアス社は一部のダイアモンドを市場にほとんど供給していません。つまり値上がりすることを見越しているのです。今後、現物資産に資金をヘッジする動きが出てくる公算が高くなるのでしょうか。

これは何を意味するか?まさにインフレです。ですので結果として、景気の悪い日本などはスタグフレーションになる可能性は否定できなくなるのです。日銀はデフレからの脱却に光明が、とコメントしていますがこれはもう少し注意深く指標を見ておかないと誤った判断をする可能性があると思います。

ということで今日起きたヨーロッパ発の経済ニュース、僕の見た直感を素直に書き記らせてもらいました。今後のニュース次第では状況も大幅に変わるとは思いますが、一応、新聞より早くお届けしたつもりです。

ということで難しかったけど、ごめんなさい。明日は予定していたトピを入れさせてもらいます。

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ではまた明日。

海外で起業、あなたも出来る。 第1回4

僕はこのブログで日本人は今こそ海外に出なくてはいけない、ということを頻繁に書かせていただいております。

では、どうやったら出られるのか、きっかけがないから分からない、といったご意見もあろうかと思います。このテーマを今後、一週間に一回程度、定期的にお届けして海外起業を提案させていただければと思います。

今日は第一回目。「勇気ある第一歩」について書いてみたいと思います。

僕が海外で仕事を始めたのは駐在員という立場。つまり、会社から背中を押されたわけです。行く国も仕事もすべて強制的。だから、自己意思でカナダに来たわけではありません。

確かに赴任が決まったとき、不安もありました。それまで海外生活、出張は頻繁にあったものの赴任というのはレベルが違います。ある意味、その国のエキスパートになること。

そして不安は現実のものとなります。「英語が分からない。」

それまでイギリス、アメリカなどの経験はあったもののカナダでのビジネスは初めて。しかもいきなりリーガルドキュメントの嵐。一日数百枚の契約書ドラフト。弁護士からは至急コメントをくれと。

途中でギブアップして同僚に泣きついた。で、一言。「お前が英語できなきゃこの会社で英語できる奴はいない。」それはうそだけど、うそでも勇気付けられました。

次に秘書に嘆いた。「俺は英語が分からん」と。秘書女史曰く、「カナダ語の辞書を買って勉強したら。」「はぁ?」ですよね。実際そのような辞書を買ったのですがそのとき、ぱっと心が開けました。「あぁ、俺って英語が分からないんじゃなくてカナダの英語表現に慣れていないだけだ」って。

語学というバリアは案外、ふとしたきっかけで「ぱりっ」と破れるものです。そして、破った先には「明るい未来」。

僕は今でも日々現場の第一線に立ちながら仕事をしていますが、困難にぶつかったとき、カナダ人と同じようにスムーズにことが運ぶとは思っていません。多分、2倍、3倍の手間がかかっているかもしれません。しかし、それを乗り越えればその向こうは「青い空」。

海外で仕事をしていていつも思うこと。ニッチだらけ。つまり、ビジネスをやる気になればいくらでも突っ込んでみたいビジネスがあると思うのです。しかも、フォロワーは案外少ない気がします。なぜならそこまでバンクーバーの人はハングリーではないような気がするからです。もしもあなたがニッチマーケットできちんとしたマーケティングをすればその向こうでは「幸運の女神がニッコリ」。

海外でビジネスをするに際して必要なのは自信、忍耐、そして肉食系。日本で果てしない価格競争、長時間勤務、非効率な作業、低賃金でストレスを抱えている皆さんには是非とも考えて欲しいのです。

海外に出ることは非国民と思っている方もいるかもしれません。それは明らかに間違い。今や日本は成熟国。そこにビジネスのノリシロを求めるのは極めて困難。ならば、持てる力を別のところにぶつけるのがまずは鉄則だということで第一回目は終わりにしましょう。

本連載は大体一週間に一度、お届けする予定です。

ご意見等ありましたらぜひお願いします。

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ではまた。

稼げなくなった日本の理由4

今日の日経。「アジア輸出、稼ぎにくく」。サブタイトル 「汎用品中心、低い単価」。

日本が一昔前、世界経済の中心的役割を果たしていた時代、国民も企業も政府も皆、欧米を向いていました。その時皆の気持ちは同じでした。

「欧米の生活水準になりたい。」

今の若い方にはなかなかお分かりいただけないかと思いますが海外旅行すらなかなか行けなかった時代。その頃ハワイにでも行こうものなら、山のようにお土産を買って近所におっそ分けをしたものです。

ですが、ある程度目標を達成して「ウサギと亀」でいうウサギになってしまったといっても過言ではありません。でももう既に20年休憩しているのですが。

さて、休憩期間が長かったウサギさん、「夢の欧米」に追いついたつもりか、もうそちらは相手にせず、いつの間にか、手っ取り早い中国へ。

ですが中国はまだまだ一部の富裕層以外は高い日本の商品は買えません。そこで、することはダウングレードで価格を抑えるという作業。

日経の記事によると経済産業省などでつかう「高付加価値化指数」は2007年の121をピークに低減、10年2月には105と過去3年で13%下がっているのです。

中国などは日本で売っている高機能製品はあまり必要としていません。携帯は良い例で中国は単純機能の中国製が主流。自動車もだんだん中国国内は力をつけてきています。

つまり日本が中国に輸出してもどこかで必ず、国内商品に取って変わられるという運命にあるのです。もちろん、残れる会社もあるでしょう。が、基本的にシフトダウンしたビジネスをしているということを忘れてはいけないのです。シフトダウンということは価値を下げて売るのですから低付加価値=儲けは少ないという極めて簡単な構図だということを日本全体がもっと強く認識すべきなのです。

アメリカ発のiPad。バカ売れしています。現在アメリカ市場だけ。これに主要先進国市場が入り込むとどうなるか。アップルの笑いは止まらなくなります。これなどは高付加価値商品の極みです。もちろん、技術もあるのですが、どちらかというとアイディア、そしてマーケティング。

日本は今、製品を作る能力しかないのです。「ものづくりニッポン」で甘えている場合ではないのです。日本は欧米の人を唸らせるような商品を改めて開発しなくてはいけないのではないでしょうか?

ということで今日はこの辺にしておきましょう。

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明日もまたお会いしましょう。では。

成功過信はしっぺ返しのもと4

日本の技術は世界一という自負のもと「モノづくりニッポン」を強く推し進めてきました。しかし、この数年、何か空虚な響きが無くもありません。なぜならせっかく世界初と謳った技術も日の目を見ればよいほうで日本市場で精一杯。海外では受け入れられず、という事もしばしば起きています。

日経ビジネスの「賢人の警鐘」、社会起業家のビルドレイトン氏の一節。

「何が成功のカギなのでしょうか?少なくとも技術ではありません。技術で優位性を保てる期間はどんどん短くなってきています。技術の進歩より変化が引き起こされるスピードの方が速くなってきています。天然資源も同じ運命です。価格が高くなりすぎると同じ機能の代替品が開発されるからです。」

これでは誰も技術革新をする人がいなくなりますので言葉通りにとるとこれはちょっと過激すぎるとは思いますが本質からは脱していません。つまり、成功に甘んじている余裕は無いと。

例えば同じ日経ビジネスの「技術&トレンド」に神戸製鋼所が開発した新しい製鉄法(ITmk3)が紹介されています。何とわずか10分で鉄が出来る、しかも低品位の鉄鉱石や石炭で作れる、さらに高炉のように一度火入れしたら止められないのと違っていつでもスイッチがオンオフできるとしたらどうでしょう。

画期的というより世界の常識を変えてしまいます。例えば、鉄鉱石。中国を中心とした世界需要が高く見込まれるとして今年の鉄鉱石は前年比9割以上も高い取引価格。まさしく資源会社の言うなり。これが変わります。

そして鉄は高炉という常識そのものも覆してしまいます。

神戸製鋼所のコメント。「長期的にみれば資源の枯渇は免れない。低品位の資源からいかに良質な鉄を作るかというのが大きな課題になる時代」としています。

考えてみてください。世の中、自動車は電気自動車に取って代わろうとしています。数年前、電気自動車の普及には2,30年かかるというのが専門家の見方でした。僕はこのブログで2020年には市場の主流と書かせていただいたと思います。

実際どうでしょう。技術は爆発的革新を遂げるようになっています。それは市場が創設され、需要が喚起されることで技術革新が加速するからです。

そのため困ったのが石油関連。産油国では今、太陽電池の技術を勉強しています。ガソリン精製会社も代替エネルギー関連事業に大規模投資。これは何を意味しているのでしょうか?そう、10年後にはビジネスモデルが崩れるのです。

僕は日本からガソリンスタンドが激減する、とも言っています。当然です。

この変化についていけるかどうかはあなた自身が時代の流れに敏感になるとともに「変化の変化」を先取りしておく必要があります。ある意味たいへんな時代となってきました。便利で住みやすい世の中になってきましたが働くものにとってはより一層過酷な時代に突入したということでしょうか?

いやはやなんとも言えませんねぇ。という事で今日はこの辺で。

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ではまた。

吉野家のビジネスモデルは限界だろうか?4

数年前、吉野家が狂牛病(BSE)で苦しんでいる頃、安倍修二社長は吉野家の伝統の味を守るためにはアメリカのあの牛肉しかない、とこだわりを見せ、ある意味ヒーローでありました。

同じB級グルメのどんぶり物の中で牛丼ほどポピュラーなものもありません。日本には昔からカツ丼や天丼、親子丼など誰でも知っているどんぶりものはたくさんありますが、ビジネスとしてもっとも花開いたのは牛丼で、その道筋を作ったのも吉野家であることは間違えありません。

その吉野家、今、経営がBSE以来の落ち込みとなり再び経営問題に発展するのではないかともささやかれています。その根拠はこちら。

月次既存店売り上げ
12月 -22.2%  1月 -13.1%  2月  -17.2%  3月 -21.6%
落ち込み方が尋常ではありません。ではライバルのすき家

12月 +1.6%  1月 -2.2%  2月  +4.3%  3月 +12.1%

どうでしょう。一目瞭然です。理由は12月にすき家が牛丼を280円に値引きしたこと。吉野家は価格戦略で迷走した挙句、4月に期間限定で380円を270円にしました。ところがそれを受けてすき家は250円に下げたのです。松屋も250円。

吉野家はカレーなどメニューを増やしたのですが吉野家にカレーを食べに行くというイメージはありませんよね。

つまり、BSE問題のとき安倍修二社長が「こだわり」を見せすぎたことでビジネスのフレキシビリティをなくしてしまったという見方が出来るのです。

商売というのは難しいもので時代と共に変わっていきます。顧客のテイストも変わるし、ライバル店の進出により胡坐をかける殿様商売はまったくなくなってしまいました。

安倍社長はBSEのころ、「時の人」として大きく取り上げられ、彼の経営のこだわりが大きく紹介され、賞賛するものが多かった記憶があります。そして、それをフォローされた方も多かったと思います。

僕は当時から疑問視していました。吉野家の牛丼の味の守り方は他になかったのか?或いは安倍修二のこだわりより吉野家の看板を守ることがもっと重要ではなかったか?

客は「立ち食いそば」的スピード感を持ってこの店に入る必要があり、食後にゆっくり会話をすることも雑誌を読むことも雰囲気的に許されないあのスタイルを貫くことが今でも正解なのか、ということです。

例えば回転寿司を考えてみてください。以前はそれこそ吉野家と同じように食べて会計してという感じ。あそこでゆっくり会話する人はいません。ですが、最近の回転寿司は四人掛け、ゆったり食べることが出来ます。だからカッパ寿司は流行っているのです。

では、何故ライバルのすき家、松屋にやられたか?B級グルメも最後は味より価格。10円、20円を争う世界。もしもあなたが高級すし屋をやっていればかまいません。いくらでもこだわって結構だと思います。しかし、B級である以上B級のやり方があると思うのです。

要は自分のポジション。そして、顧客は誰か、ということを考えることではないでしょうか?吉野家は吉野家の歴史を守りたいという自己目線。でも顧客は10円でも安くというまさしくアンマッチが生じた経営の苦しさということではないでしょうか?

吉野家ファンの読者の皆さん、ご意見お待ちしております。

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ではまた。
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