外から見る日本、見られる日本人

バンクーバーの日本人社長ヒロが仕事、生活を通じて感じた経済、経営、社会、日本人観などを綴っています。

2010年07月

クラウド、在宅人材サービス!4

7月31日日経新聞第一面トップ記事です。

「人材サービス世界大手のアデコ(スイス)とNTT東日本は、インターネットを使った在宅人材サービスを年内に日本で始める。在宅の主婦や高齢者をネットで結び、自宅でコールセンター業務などができるようにする。人材サービス大手のパソナグループも参入する。働き方の多様化につながり、少子化に伴う労働力不足を補う効果も期待される。」

記事によるとこれでまず1000人規模の在宅勤務がスタートのこと。

よくよく考えればこれが日経トップ記事になるのが不思議な気もするのですが、もしも編集者が日本の将来に大変なインパクトを与える重要な記事だと判断したのなら円が米ドルに対して15年ぶりの水準をつけた記事よりも確かに重要かもしれません。

僕がこの記事が何故インパクトがあると考えるのでしょうか?
これは産業構造をすっかり変えてしまう可能性があるからです。

まず、勤務者は年齢、性別はもちろんですが、時間帯などに相当のフレキシビリティが出来ることできわめて広い労働市場をターゲットとすることが出来ます。

するとまず、賃金の下落が想定できます。
次に今までは一定の場所=会社の施設のコールセンターで行っていた作業が在宅になりますから不動産に対するインパクトが生じます。
更に人が動かなくて済むことによる付帯コスト、例えば交通費、昼食代、更には帰宅前の社内飲食が減りそれに伴う業種の業績などに影響が生じることになるでしょう。

一方、クラウドではないのですが、スカイプを使った英語教育というのがあちらこちらで盛んになってきているようです。特にフィリピンの学生さんと繋いだ英会話教室は一こま100円台のサービスが主流です。100円台ですよ。今までの駅前留学の何分の一の値段でしょうか。

これもフィリピンの大学生が余った時間に小遣い稼ぎというスタイルをとっていますのでフィリピンをクラウドと考えればよいのでしょう。素晴らしいアイディアですよね。そのうち白人版クラウドでオーストラリアと結ぶなんていうのが出来て価格差別化で倍ぐらいの値段のものもでてくるかもしれないと思っていますが。

同じ日経新聞に「よいデフレ、悪いデフレ」という記事があるのですが、日銀がこういうのを「よいデフレ」と考えていた節があります。とすればそれは経済学史上まったく新しいコンセプトとなりますが僕は「良いデフレ」がコンセプト上ありえたとしても世界規模の中でそれこそ、ガラパゴスの異端児ということになるでしょう。

冒頭のコールセンターの話題も結局フルタイムの雇用が消え、パートタイムの増加、つまり一種のワークシェアリングになるということで結果として若年層の失業率上昇に繋がる公算は高いかもしれません。

いまや何か便利になると必ず誰かが不幸になるようなゼロサムに近い状況のように思えますがいかがでしょう。

ということで今日はこのぐらいにしましょう。

ブログの応援をお願いします。クリックはここです。
人気ブログランキングへ

では。

既成概念を壊す4

日本で電子書籍が一気に普及しようとしています。数々の大手業者が電子書籍デバイスに参入し、来年あたりは大乱戦が起こることは確実と思われます。

さて、この大乱戦で一番打撃を受けるのが書店。

ただでさえネットで本が注文できてちょっと多く買えば無料配送、となればわざわざ暑い中、本屋に行かなくてもすみます。更に電子書籍となれば狭い家に本が山積みという事にもなりません。

ネットが普及し、紙の新聞を読まなくなった若者が増えていますが、その理由は「古新聞がたまり、その処理も面倒くさい。」

ならば本も同じ考え方がありうるはずです。

恐ろしいのはこれからの若者が「本はネットで読むもの」という固定概念を植えつけることです。我々の世代は音楽はレコードで聴き、辞書は分厚い広辞苑で調べ、家に必ずあるのが本棚と決まっておりました。百科事典なんていうものもありました。

その昔、手紙ははがきか封書だったし、年賀状を律儀に書きました。今若い人を中心に年賀状は書きませんよね。僕は20年書いていません。

今の人たちは生まれたときからパソコンを使う世代でメールは携帯。「PCからメール」というとウザイ、といわれる日ももうすぐやってくるでしょう。

さて、書店。日本の大きな駅の前に必ずあるものといえば、デパート、書店、家電量販店。その書店が苦境に立たされるとなると繁華街はつまらないものになってしまいます。繁華街とは雑多で猥雑さがあるところに面白みがありました。

書店も頑張ってもらわなくてはいけないのですが、最近、本に「おまけ」をつけるパターンが増えてきているようです。「電子たばこヘルシー」という箱入り本は2500円ながら20万部のヒット。「バンド一本でやせる!巻くだけでダイエット」は170万部。「我が家でミニ野菜をつくる」は1500円の本と家庭菜園セット。
もっとあります。「スッキリ美顔ローラー」は2980円で30万部、などなど。
今や女性ファッション雑誌にもおまけはつきもの。
これら付属ないし、おまけは電子書籍では買えないもの。これが既成概念を壊す努力なのでしょう。

時代の変化に対して文句は言えなくなりつつあります。それは時代の変化が余りに急速、かつ、ドラスティックに変わってしまったということです。

僕の知り合いは会社に入ってから一度もボーナスが前年を上回ることがありませんでした。バブルの頃の入社だったのですね。

あるエコノミストは「インフレ」を経験したことがないからインフレがなんだか実感できないと。そうですよね、1971年、日本から消えたトイレットペーパーを求めて幼い僕もスーパーに駆り出されのは遠い昔。お一人様一個限りでしたね。

既成概念はこうやって壊れて新しい常識が作られていきます。今やデパートで中古のものを扱うところすら現われているのです。何が起きるか分からない世の中、僕たちはその流れにうまく乗ることを余儀なくされているということでしょうね。

時代にのり続けるのもなかなか楽じゃない、と思うのは僕だけなのでしょうか?

という事で今日は嘆きの様なブログになってしまいました。すみません。
ブログの応援のほうも宜しくお願いします。クリックはこちら。
人気ブログランキングへ
ではまた。

忘れられた礼儀4

もしも読者の皆さんが昨晩、お友達の家に呼ばれてご馳走三昧で楽しいひと時を過ごしたとします。あなたはそのホストさんにお礼のメールを入れていますか?

接待でご馳走になったら翌朝のお礼のメール、これはビジネスの世界では常識。ところがもしかしたら「常識だった」といわざるを得ない状況になりつつあるかもしれません。というのは最近はその手の「お礼メール」がめっきり減ったのです。

日本では礼儀作法がきちんとしているというのが躾の基本でした。礼儀作法で「何かしてもらったらお礼を言う」というのが欠かせないのです。

ではもう一例。仕事絡みで「見積もり依頼」なるものがきます。そして、時間をかけて作り上げた見積もりをお出ししてもなしのつぶて。こちらから追っかけることもありますが、結局時間切れで何も無く終了。つまり、仕事に結びつかなかったことは確かなのですが、結論を聞くことはないのです。

I regret to inform you that....
の一行メールぐらいは出すべきなのです。頂けないのならこちらとしてあぁ、あの会社のマネージャーはその程度か、と逆に判断してしまい、今後の仕事の可能性が切れてしまうことすらあるのです。

これはカナダ人支配の会社でも結構同じ。なぜこうなったのでしょう?

先日、カナダのラジオを聴いていたらその人の平均受信Eメール数が3桁だというのです。多分、ごく一部の人だと思いますが、日本の統計でも約2割の人が一日100件以上のメールを貰っているようです。そうなるとどうなるか?

想像つきますよね。メールとの追っかけごっこ。結局、その人はお礼のメールなどする暇も無く、次から次へと押し寄せるメールを読むので精一杯。
おまけに大手の会社は社内一斉メールなるものがあります。否が応でもいろいろな情報が勝手に入ってくるのです。つまり、今や、メールはパッシブ(受動的)なものに変わりつつあるのかもしれません。

もう一つ、グループの飲み会の返事。幹事から案内メールが来ました。僕はあっさり幹事にだけ簡潔に返事をします。ところが、3分の2ぐらいの人は「全員に返信」をご丁寧にしてくれます。これはウザイ。瞬間抹消ゴミ箱行きです。仕事をしているときは一瞬一瞬が勝負。その時にそんなメールは失礼だと思う人もいるということです。

メールが多すぎることで本当に必要なやり取りをおろそかにし、結果として将来のビジネスの芽を摘んでしまうことがあるということです。

Twitterにはまっている人がたくさんいます。僕はやりません。理由は「やれば、僕もはまる」から。
これ以上1分すら時間を割くものにも踏み込めない。なぜなら、仕事のクオリティ、生活のクオリティ、自己研磨の時間がなくなってしまうからです。

僕がTwitterにはまって結局、お礼のメールを出さなかったゆえに仕事の関係がギクシャクしたら困りますよね。

最近はスマートフォンにiPadと電子機器を何時でもどこでもという環境が整い始めました。しかし、あなたがそれに没頭すればするほどあなたがふーっと考え事をする時間が無くなっていくということです。

時代に逆行するようですが、今はあふれんばかりの魅力ある通信オプションに対して選ぶ目を持ち、自己制御をしないと皆中毒、挙句の果てに礼儀を忘れた日本人になってしまうと考えるのは僕だけでしょうか?

コメントお待ちしております。

ブログの応援もお願いします。クリックはこちらです。
人気ブログランキングへ
ではまた。

海外で起業、あなたも出来る 第十四回4

さて14回目の海外起業講座。今日も前回に引き続き営業について考えてみましょう。

日本の典型的営業は
お客様は神様です。
おっしゃる通りです。
と持ち上げ、褒め上げ、気持ちよーくして、仕事をゲット。

こちらは違うと思います。

ここで日経ビジネスにとてもすばらしい記事を見つけましたのでご紹介しましょう。
それは日本のクロマグロ交渉を乗り切った張本人、水産庁審議官の宮原正典氏。

彼は世界で3本指に入るといわれる交渉官。並々ならぬ相手を説得し、自分に賛同する票をかき集める。これはまさしく、営業のノウハウに結びつきます。

その彼は百戦錬磨の海外勢と堂々とケンカできる数少ない官僚と評されていますが、その宮原氏に国際交渉とはという質問に対し、
「交渉相手とは互いに急所を握り合って、にらみ合いながら殴り合いのをするようなもの。」

ものすごい表現ですよね。想像しただけでもそのシビアさが伝わってきます。

海外営業というのはまさしくこういうことなのです。相手の長所、短所を突き止め、弱いところを攻める。が、一方で、相手も痛いところを突いてくる。そこをどう切り抜け、ウィンウィンにするかが営業の極意なのです。

つまり、戦略が必要だということです。カナダで、アメリカで何が売れるかを徹底的に調査する。更に、どういうマーケティングをすればそれが伝播するのか、これがポイントだと思うのです。

単にカナダに無いものをこちらに持ってきて「どうです、これが日本の最新型の○○なのですが、オタクでも一つ扱ってみませんか?」といわれてもその商品がカナダ人のライフにどう溶け込むのか、そこをくすぐってあげないと最新がいつか、旧型になってしまうのです。

一方、一度溶け込むとこちらは商品のライフが基本的に長い。ずっとその商品がある、と考えてもよいぐらいです。例えばどのスーパーマーケットに行っても同じ商品が同じ陳列棚に何年もあるのです。僕らはある意味、買い物が楽という点がありますけど。

余談はさておき、どうやればマーケティングできるのか?

僕は一つの簡単な方法として英語の説明書だと思うのです。こちらの人は案外、パンフレットとか小冊子をよくみています。店先の商品案内やレストランのメニューをじっくり見ています。では、レストランのメニュー。独特の名前のメニューと値段がついていたとしても客は入れないということに気がついている人はどれぐらいいるでしょうか?

今でこそラーメンはもう説明が要らなくなりつつありますが、それでもラーメンを食べるローカル層はほんのわずかのシェアです。なぜラーメンをローカルに広められないのでしょうか?それは店主がこだわりすぎてローカルの人向けの丁寧な説明をどこにも掲げていないからです。

例えば某ラーメン店。「つけ麺」を一生懸命写真で売り込んでいます。ですが、その写真から、あぁ、つけ麺と分かるのは日本人だけです。もしかしたら日系二世の人でも分からないかもしれない。だけど、店は自己目線で客目線ではないということなのです。

こんなたった一つの工夫、考え方で随分、客足は変わると思います。

いかがでしょうか、今日のブログ。ではこの辺で。
ブログの応援をお願いします。クリックはこちらです。
人気ブログランキングへ
ではまた。

日本でしか買えないもの4

タイトルにつられてクリックした方、別に何か面白い商品がでてくるわけではありませんが、せっかくですから読んでいってください。(笑)

バンクーバーから500キロほど離れたところにオカナガンという風光明媚な観光地があります。ここはBC州のワインの主生産地としても知られ、ワイナリーが80軒ぐらい点在しています。ワイナリーでは試飲をした後、欲しいワインを小売してくれるのですが、その昔はこのワイナリーで買ってもバンクーバーの酒屋で買っても同じものを手に入れることが可能でした。(全部ではありませんが。)

ところが最近、ワイナリーでしか扱っていないワインを販売するようになりました。そのため、最近はオカナガンに行けば僕でも毎度1ダースぐらいは買ってしまうのです。「ここでしか手に入らない」というその一言が効くのです。

日本政府は中国人向け観光ビザの発給制限を緩和しました。その結果ビザの発給可能世帯数は1600万件と今までの10倍に増えるそうです。いわゆる中間層をターゲットにしていますからこの世帯数は今後、猛烈な勢いで増えることになります。

そして実際に中国人観光客向けビジネスが日本で一気に花咲いてきています。デパートも活気付き始めましたし、成田空港に行く途中の酒々井に大型アウトレットモールの開発も決まったようです。まさに中国人様々の状況になりそうなのですが、そこで上記のアイディアなのです。

日本はさまざまなものを輸出していますのでいろいろなものが海外で手に入ります。しかし、日本でしか手に入らないものと聞けば必ず飛びつくものなのです。特にある程度のブランドイメージがある商品の場合、リピーターに繋がるケースも多々あるでしょう。

僕はこの数日のブログで日本経済を救うテーマで題材を振っているのですが、小経済圏、不動産活性化などと共に中国ビジネスを取り込むことをガッツリ前向きに捉えるべきでしょう。

中国ビジネスを取り込むには銀聯のクレジットカード、中国語の話せる店員、そして冒頭の「ここでしか手に入らない○○」という売り込み。更に中国人の大好きな値引き交渉をきちんと受けるということです。

中国人は値引き交渉は一種の買い物における不可避のステップですからそれを「この価格からは一切値引きできません」とあっさり一線を引くとそれ以上お客様を連れてきてくれません。僕は「郷に入れば郷に従え」と良く書きますが、今回は先方の「郷に」あわせることで一気にマーケティングをすすめるという策が有効かと思います。

日本でしか買えないものを是非とも売り出して欲しいですね。僕も日本に行ったらドキドキしてみたいですよ。

ということで今日はここまで。

ブログの応援をお願いできますか?クリックはここです。
人気ブログランキングへ

ではまた。

不動産で失われたら不動産で取り返せ4

日本で失われた10年とか15年とか酷い場合には20年といった言葉がありますが、この場合の「失われた」というのは「(10年もの)長期に渡る不況」から脱出できない状況のことを言います。

過去にもアメリカ、イギリスなどでロストジェネレーションはありましたが時代背景が違いました。日本の場合、厄介なのはもうそろそろ20年にもなろうかというのに脱出の気配すらないというところでしょう。

日本が脱出できないことに対して海外では批判の声も多かったし、日本の経済の特殊性について指摘したものも多かった記憶があります。その理由として挙げられているものも多いのですが、直接的引き金は不動産価格の急速な下落で間違いないでしょう。その後の日銀の金融政策についてもいろいろありますが当時としては最大限の判断を行ってきたと思います。でも、どうやっても脱却できない、そういう状況でしょう。

さて、今日、アメリカが同じアリ地獄に陥っていることは僕も再三指摘しています。アメリカはこの数年、日本のバブル崩壊とその後の経済政策について極めて高いレベルでの検証を行ってきました。しかし、それでもアメリカはアリ地獄にずるずるとはまって行っているのです。

例えば7月21日にFRB議長(中央銀行総裁に当たる)のバーナンキ氏が「経済見通しは異例なほど不確か」と述べています。アメリカの金融崩壊からもうすぐ2年にもなろうというのに「不確か」といわせているのは日本が90年代半ばに日銀総裁が同じような発言をしていたのと同じです。そして、前FRB議長だったアラングリーンスパン氏も任期後半に経済の動向に関して判断に悩んでいました。

この状況の特筆すべき状況は
不動産価格の低迷
海外からの安い製品の流入で国内価格も低迷
機械化、OA化、ITの進化による雇用自国内激減
失業率の高止まりに伴う賃金の低空飛行
全般的な物価の低迷、消費の低迷
人々が満たされすぎた結果、消費マインドが戻らない(心理的側面)

そしてこのスパイラルから抜けられないのです。

こう考えると日本は現代経済の中で最も早く進化し、最も早く老いたという意味でアメリカよりもヨーロッパよりもアジア諸国よりも先を行ったと考えることが出来ます。僕はこの状況を勝手に「成熟資本主義国」と呼んでいます。資本主義の後期現象ともいえるのではないでしょうか。

では出口。不動産が効果的だと思います。これでもう一度バブルを作るのがもっとも活性化しやすくなります。なぜなら不動産を通じた経済波及効果の大きさは並々ならぬものがあります。どうやって?

古い中古住宅に不動産ローンをつけさせることでしょう。いまや空き家となりつつある戸建の古い家を再生させるためにそれらを購入するローン、及び、リノベーションローンを大々的に付保することかと思います。

日本の場合、建物の減価償却の問題で古い一戸建ての住宅に住宅ローンがつかないという「技術的問題」があります。ですのでまず、減価償却そのものの考え方を変えてもらう、その上で固定資産評価額の家屋について妥当な(例えばリプレイスメントバリュー)などに変更し、その上で、銀行が住宅ローンを付保するための資産価値を付保すればよいのです。

また、リノベーションローンも積極的に行うことで都市再生の一翼も担います。
更に高齢者が持っている不動産を若い人に所有権移動することで不動産そのものの活性化が起きるのです。

日本もアメリカも不動産という入り口で躓いてしまいました。入口と出口は同じであるべきです。ならば不動産バブルを制度上の変更で作り出す、これは結構効果があると思いますがいかがでしょう?

低迷する経済を立て直すための素人なりの意見でした。
ご意見、お待ちしております。

ブログの応援のほうもお願いします。
クリックはこちらです。
人気ブログランキングへ

ではまた。

エキストラを払う文化、オール込みの文化4

消費税のトピを書いていたとき、ふと思ったことがあります。日本人ってなんで消費税にそこまで過剰反応するのだろう。

外国では15%、20%の消費税は当たり前。なのに日本は10%に上げるという話だけで天地がひっくり返るほどの大騒ぎ。
よーく考えると何か違う。そこで気がついたのが「エキストラを払う文化、オール込みの文化」。

日本の消費税が外税から内税に変わったとき、おおむね歓迎されました。そして、多分、今、5%の税金は人々の中にナチュラルに受け入れられつつあると思います。なぜなら内税だからレジではその金額を払えばよいということです。

昔は1000円のものを買うと1050円に「増え」ました。これがいやだったのですね。レジで税金を50円課金される。ところが、はじめっから1050円だと受け入れやすい気がするのです。違いますか?

一方、外国では外税で税金が加算されることには特にこだわらない。なぜなら結果として国民が認めた税金であり、それが「明朗会計」としてレジでプラスされるから。

欧米では課金される文化を持っています。そう、チップです。レストランや美容院やタクシーではチップを出しますよね。これは基本料プラスの部分です。そして欧米風の考え方だと組み上げ式で、基本料にこれとこれが足されて幾ら、という会計がお好きなようなのです。

僕のカフェでたまにいるお客さん。サンドウィッチをとにかく自分の好みに仕立て上げさせる客。そうなると当然、追加料金が嵩み通常のサンドウィッチより5割ぐらい値段が高くなるケースもあります。でもお客さんはそれに対して文句は言いません。なぜなら自分がそうしたいと注文しているからです。これはエキストラの文化の一例ですよね。

一方、有料駐車場部門。ここの料金体系は税込みです。しかも7月1日から35.5%の高税率になりました。税込みなので消費者には見えにくいのです。最近、お客さんからクレームが急増。で、説明すると駐車場にそんな税金があったの?と案外知られていなかったりするのです。そして、「税金ならあなた方に文句を言ってもしょうがないわ。」といって諦めてくれます。

一方日本。オール込みが大好きです。世の中を見渡してください。「食べ放題飲み放題」とか「ぽっきり料金」とか、「これだけ入って○○円」といった広告、宣伝はいたるところにあります。僕はこれは文化なのだろうと思います。なんだかよく分からないけどこれだけ払えばこれだけのサービスがもらえる。それが得か、損かという考え方をするのでしょう。

日本のラーメン屋さん。大盛りの麺を無料にするところ、ご飯を無料にするところが結構あります。大盛り代100円増しというのがいやなのでしょう。600円払えばこのラーメンで腹いっぱい食べられるというオール込みの文化の典型ではないでしょうか?

こうみてくると「欧米がこうだから日本もこうする」という考え方は難しいのだろうと思います。消費税の方法論に関しても政府はまったく違う分野の識者を交えながらブレーンストーミングをすると面白い案が出てくるかもしれません。

いかがでしたでしょうか、今日のブログ。
皆様のコメント、お待ちしております。

ブログの応援、お願いいたします。クリックをしてランクアップにご協力ください。
人気ブログランキングへ

ではまた。
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

QRコード
QRコード
Archives
記事検索
Recent Comments
  • ライブドアブログ