東京駅前の鉄鋼ビルディングが建て替えられ一部が「サービスアパートメント」と称する家具つきアパートに変貌するようです。
日本では今ひとつだった家具つきアパート。ここバンクーバーを含め、欧米ではごく普通に存在します。このビジネスモデルは日本で今後、日が当たる素地があると思いますので今日はその辺をみてみましょう。
まず借り手はどういう人でしょうか?
一時的居住者、例えば3ヶ月から1年ぐらいのタームで居住地が必要な人です。そしてそれらの人に共通して言えることは、ホテルでもない、通常の賃貸アパートでもないその中間の需要ということです。まさにニッチマーケットです。
普通のアパートを借りると家具を買い揃え、ネット環境を整え、電気や水道などの契約をして、という具合に並々ならぬ手間がかかります。一時住宅を求める需要はビジネス関係が主流でプロジェクトを担当するなど多忙が前提にある人たちです。その人たちがそんな面倒なこと、出来るわけがありません。
ではホテル住まいは便利か?申し訳ないですけど僕には普通のホテルルームなら1週間が限度です。なぜなら、ホテルルームは寝ることと風呂に入る以外はスイートルームでない限り快適さは期待できません。そして、最も不自由なのが水周り。自分の部屋の水、湯、湯沸しは限定されていること。更には洗濯はホテルのランドリーサービスか自分で狭いシンクを使い、手で洗わざるを得ません。
日本人ならそれでも我慢出来る人も多いかもしれませんが、欧米人には無理です。絶対にムリ。
更に食事。部屋で基本的に作れません。外にいちいち出るのも面倒なこともあります。朝食はさっと取りたくてもホテルのダイニングに行くのでしょうか?面倒です。
東京のビジネス街には外資系の超高級ホテルが軒を並べていますが時代のニーズは少しずつ変わってきていると思います。ホテルはあくまでも短期滞在を主としており、お客のニーズをソフト面からカバーするもののハード面は見栄えは良いものの物理的快適さの限界があり、居住空間として住居には及ばないのです。
また、ネットの発達により短期出張者は基本的に減るというのが世の常ですから、ホテルの潜在需要はコンベンションなどの特別需要を別にすると人が動く動機はむしろ業務応援やプロジェクトなどのやや長期化したものへと変貌を遂げるだろうと見ています。
ホテルで一泊1万5000円を払うとしたら月で45万です。3万の部屋なら90万円。これだけ払うのならこの半分の値段でもう少し広い居住空間のある家具つきアパートは実現できますし、将来的な発展の余地は大きいと思います。
一方、僕の日本人の知り合いで居住地を3〜4箇所、常時確保されている方がいらっしゃいます。そういう方は年間に多分通算1〜2ヶ月ぐらいしか滞在しないそのアパートに12か月分の家賃を払うことを惜しみません。なぜならいつでも自分の場所がセキュアされているから。そしてそこには親しみのある家具と慣れ親しんだ窓からの景色があるとしたら僕もホテルよりそちらのほうを選択するでしょう。
富裕層やエグゼクティブの消費は案外、一般人には気がつきにくい判断基準があるものなのです。
家具つき、各種サービス付きアパートはそういう需要を取り込めるまだまだ成長が期待される分野だと確信しています。
今日はこのぐらいにしておきましょうか?
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ではまた明日。
日本では今ひとつだった家具つきアパート。ここバンクーバーを含め、欧米ではごく普通に存在します。このビジネスモデルは日本で今後、日が当たる素地があると思いますので今日はその辺をみてみましょう。
まず借り手はどういう人でしょうか?
一時的居住者、例えば3ヶ月から1年ぐらいのタームで居住地が必要な人です。そしてそれらの人に共通して言えることは、ホテルでもない、通常の賃貸アパートでもないその中間の需要ということです。まさにニッチマーケットです。
普通のアパートを借りると家具を買い揃え、ネット環境を整え、電気や水道などの契約をして、という具合に並々ならぬ手間がかかります。一時住宅を求める需要はビジネス関係が主流でプロジェクトを担当するなど多忙が前提にある人たちです。その人たちがそんな面倒なこと、出来るわけがありません。
ではホテル住まいは便利か?申し訳ないですけど僕には普通のホテルルームなら1週間が限度です。なぜなら、ホテルルームは寝ることと風呂に入る以外はスイートルームでない限り快適さは期待できません。そして、最も不自由なのが水周り。自分の部屋の水、湯、湯沸しは限定されていること。更には洗濯はホテルのランドリーサービスか自分で狭いシンクを使い、手で洗わざるを得ません。
日本人ならそれでも我慢出来る人も多いかもしれませんが、欧米人には無理です。絶対にムリ。
更に食事。部屋で基本的に作れません。外にいちいち出るのも面倒なこともあります。朝食はさっと取りたくてもホテルのダイニングに行くのでしょうか?面倒です。
東京のビジネス街には外資系の超高級ホテルが軒を並べていますが時代のニーズは少しずつ変わってきていると思います。ホテルはあくまでも短期滞在を主としており、お客のニーズをソフト面からカバーするもののハード面は見栄えは良いものの物理的快適さの限界があり、居住空間として住居には及ばないのです。
また、ネットの発達により短期出張者は基本的に減るというのが世の常ですから、ホテルの潜在需要はコンベンションなどの特別需要を別にすると人が動く動機はむしろ業務応援やプロジェクトなどのやや長期化したものへと変貌を遂げるだろうと見ています。
ホテルで一泊1万5000円を払うとしたら月で45万です。3万の部屋なら90万円。これだけ払うのならこの半分の値段でもう少し広い居住空間のある家具つきアパートは実現できますし、将来的な発展の余地は大きいと思います。
一方、僕の日本人の知り合いで居住地を3〜4箇所、常時確保されている方がいらっしゃいます。そういう方は年間に多分通算1〜2ヶ月ぐらいしか滞在しないそのアパートに12か月分の家賃を払うことを惜しみません。なぜならいつでも自分の場所がセキュアされているから。そしてそこには親しみのある家具と慣れ親しんだ窓からの景色があるとしたら僕もホテルよりそちらのほうを選択するでしょう。
富裕層やエグゼクティブの消費は案外、一般人には気がつきにくい判断基準があるものなのです。
家具つき、各種サービス付きアパートはそういう需要を取り込めるまだまだ成長が期待される分野だと確信しています。
今日はこのぐらいにしておきましょうか?
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