外から見る日本、見られる日本人

バンクーバーの日本人社長ヒロが仕事、生活を通じて感じた経済、経営、社会、日本人観などを綴っています。

2017年02月

カルロス ゴーンと日産自動車4

1999年6月、倒産の瀬戸際だった日産自動車にカルロスゴーン氏が送り込まれました。近年の日本の大企業経営では確実に歴史に残る荒技をやってのけました。特に日産自動車の場合、その組合にアキレス腱があったとされましたが、ゴーン氏就任とともに会社が生まれ変わるような事態となりました。

同じ組合問題を抱えていた日本航空も稲盛和夫氏がトップに就いてから大きく変わったように企業再生とは数々の経営手法や戦略も大事ですが、人がどこまで変われるか、これが大きかったのだろうと思います。組合に胡坐をかいていた時代とは労使の不協和音が背景にあったと思います。しかし、組合側のボイスが大きくなれば「ではどうぞ、会社を畳みますから」という強気の経営側の姿勢は想定外だったともいえるでしょう。これは近代日本の経営の大きな転換点でもあったと思います。

さて、カルロスゴーン氏については厳しい評価をする人も多いようです。ルノーに資金を持って行ってしまうとかゴーン氏の報酬は日産から出ているなど金目の批判があることは事実です。ですが、個人的には日産が作り出した儲け、あるいは相乗効果を考えればそれは脇に置いておいてもよいと考えます。

同様に厳しい評価がある孫正義氏への批判も最近の加速度的パワーアップを見るとどちらかというと「ひがみ」に聞こえてきます。言い換えればゴーン氏や孫氏のような圧倒的経営は日本人ではなかなかできないとも言えるのでしょう。

さて私が今回のゴーン氏の退任で注目しているのは時々話題になる「後継者探し」とスムーズな引き継ぎであります。いわゆるカリスマ経営者が主導する企業はそのバトンタッチほど難しいものはないと思います。ソニーが創造性豊かな製品不足に苦しんだのもホンダが「らしさ」を失ったと言われたのもパナソニックがマネシタと囁かれたのも創業者の色が濃すぎてそれを乗り越えられる経営者が簡単に育たず、日本型企業としての再出発をするのに時間かかったということかと思います。

カリスマ経営者のいた企業の反動とは社員が考える癖を忘れていることです。よって企業らしさを取り返すのに時間がかかるのが一般的です。私もカリスマ経営者の元で秘書をしていましたがその際、トップから「うちの社員は役員を含め誰も考えない」と嘆き続けていました。克明なる事実だけを報告し、最終判断はトップに仰ぐ癖ができているのです。この場合、現状把握は優れていてもそれをどう展開するべきか、どうやれば引退したカリスマ経営者と同じ道を歩めることができるか、経営判断に苦しみ、足元がすくんだ経営になりがちであります。

そういう言う意味ではカリスマ無き後の日産自動車の経営については多くのカリスマ経営者たちがその行方を見守ることになろうかと思います。柳井正、永守重信、孫正義氏らにとっての将来の判断材料となることでしょう。先般退任した鈴木修氏のあとを継ぐスズキ自動車の行方も個人的には注目していますが、トヨタとの連携という展開になったのは鈴木修氏の本心だったのか、諦めだったのか私にはまだ疑問であります。逆に言えばそれぐらいカリスマ経営の後のかじ取りは難しいということです。

個人的には日産自動車においてはゴーン氏が作り出した電気自動車路線を中国市場を中心にわき目も触れず突き進めばよいと思っています。また自動運転でも一歩先を行きます。

そういえばGTRを発表した時の日産は圧倒的注目度だったと思いますが、それは他社を出し抜く創造性だと思います。よって経営の野性味がなくなることだけは避けてほしいと思います。個人的には最近トヨタがやや迷走している気がしますので今のうちにキャッチアップすべきだと思います。

では今日はこのぐらいで。

ブログの応援もお願いできますか?クリックをするとブログランクアップにつながります。

北アメリカ(海外生活・情報) ブログランキングへ

また明日お会いしましょう。

トランプ大統領の作るアメリカ4

あと2日もすればトランプ大統領の議会演説が明らかになるので敢えてこのような内容のブログを今日、書かなくてもよいのではないか、と思う方も多いかと思います。トランプ氏の言動や政策についてはそれなりに各種情報は目にしているので議会演説でその具体的プランを聞かなくても彼のベクトルは変わらないだろうと想像します。ですので演説前にわざわざ振ってみることにしました。私は彼のマインドを読み取れますことやら。

私は不動産開発業者が背景のトランプ氏の経済やビジネス思考にケインズ的の考え方が影響していないはずはないだろうという前提を持っています。この業界にいる人間の発想は誰も似たようなものです。街をどのように作っていくか、インフラをどう整備するのか、人は何があると幸せになり、どういう動線を作り、どうやって人の流れを生み出したらよいのか、更には魅力があり、集客できる方法は何か、であります。そしてこれがトランプ氏のビジネスのDNAだとも言い切ってもよいかと思います。

アメリカという国を巨大な不動産と見立てればどこにどのような産業を配置し、人が幸福に住む場所を造り、インフラをどうつなげていくか、これぞ現実版の壮大なるシムシティではないかと考えています。

アメリカのインフラは老朽化が進み、橋が崩落するなどの事故も起きています。4-5年前でしたか、カナダからメキシコにつながるアメリカ西部の大動脈、I-5でシアトルから北に100キロほど行ったところで橋が落ちたことがあります。当時インフラの老朽化が大いに問題になったのですが、実際問題として田舎の道ではう回路が限定され、大変な交通状況だったのを覚えています。

これらに資金を投じようとしなかったのは14兆ドルという天文学的な純政府債務残高と債務上限をコントロールするための議会のバトルが手足を縛ってきたとも言えそうです。ここでトランプ氏は100年国債をそのひとつの手法として考えているようです。日本でも一時、永久国債の案が一部から上がりました。永久国債とはある意味、元本返済の必要がない実に都合の良い借金でありますが、100年債も実質的には似たような性格になるのでしょう。

この資金でアメリカの今後の100年を生み出すインフラ整備をするとしたら確かにとてつもない景気刺激策になるでしょう。が、心配がないでもありません。

1930年代の大不況の時、時の大統領フーバー氏は公共事業を通じてこの不況を脱する姿勢を見せました。その大事業の一つが当時の予算で9億ドルもかけて作ったラスベガス郊外にあるフーバーダムであります。ではその時と今と何が違うか、といえばアメリカの景気がどん底に冷え切っていた大不況時と世界がうらやむ景気のしっかりした足取りをたどる現在でありましょう。

私の心配とはアメリカの景気刺激策が行き過ぎて財政インフレが進み、仕事の品質が落ちる可能性であります。不況時の失業者対策であれば人々は一生懸命働きます。今、カナダからみるアメリカは賃金水準が狂っています。特に管理職以上の人材は給与ありきで仕事のクオリティがもはやついていっていない気がします。つまり、雇用状況がここまで良化する中でこれ以上の景気刺激策はキャパを超えてしまい、札束だけが飛び交う「成果なき刺激」になる気がします。

ましてやトランプ大統領は移民政策に対してかなりタイトです。国内産業保護も将来的に視野に入るとすれば「アメリカ経済の独りよがり」とならないでしょうか?一言でいえば「糸の切れた凧」のようなもので海外とのギャップが大きくなればなるほど将来の反動が大きくなるリスクがあります。

つまりトランプ大統領の推し進める経済政策は目先1-2年はよさげに見えるはずです。しかし、その後の恐ろしいほどの反動には十分構えておく必要があるとみています。これがトランプリスクではないかとみています。個人的にFRBは早めに金利を高めに誘導すべきだと思うのはすでに熱くなりすぎつつある経済に水を足してやらねば水は蒸発する点でしょうか。

目先に迫ってきた議会でのパフォーマンス、さて、どうなることでしょう。

では今日はこのぐらいで。

ブログの応援もお願いできますか?クリックをするとブログランクアップにつながります。

北アメリカ(海外生活・情報) ブログランキングへ

また明日お会いしましょう。

人はいくつまでチャレンジできるか?4

50歳や60歳を過ぎたら人生下り坂、なんていうのは数十年前までの話。今やどこで人生のピークを打つのでしょうか?人によってはピークとはご臨終のときとおっしゃるかもしれません。

今年初めに日本老年学会が高齢者の定義について現在の65歳という境目を75歳に引き上げ、65-74歳を准高齢者と検討しているとありました。これに対して年金などの社会保障の削減リスクを懸念する声が出ているそうです。私は年金やバスの無料乗車券を貰う年齢にはいつまでたってもなりたくないと思います。電車の優先席では何歳になっても「はいどうぞ、私の足腰はしっかりしていますよ」と言って席を譲りたいと思います。

「歳を取る、とらない」の違いは何処にあるのか、ですが、もちろん私は医者でもないし、専門家でもありません。よって勝手なことは申し上げられませんが、一つに「生きがい」、一つに「適度な緊張感」、一つに「目標」ではないかと思うのです。

まず、定年退職すると嘱託などで週に半分ぐらい仕事をするようになるのでしょうか?その仕事も会社員の時代と違い、かなり単純労働が主体となると思います。ただでさえコンピューターにロボット化が進む時代にそれ以上に簡単な作業となると頭をあまりにも使わなくなり過ぎないでしょうか?となれば、ここは意図的に自分で何かしようとするストレスをかけるべきでしょう。

人間、適度のストレスは重要だと思います。ストレスとは「負荷」のことです。自転車をこぐとき、平地ならばギアをやや重い方に入れますね。これで足は重くなりますが、その分、速く走れます。これと同じで心地よいストレスはむしろ、物事をより進展させる効果があるのではないでしょうか?

緊張感とは言葉の通りですが、そこには様々な付帯的意味合いが出てくると思います。会話に於ける言葉遣いや気遣い、時間的な制約、それに伴う時間内に終えなくてはいけない集中力につながるでしょう。

最後に目標です。下り坂だと思うから目標を見失っていないでしょうか?臨終まで上り坂だと思うと人生観は一転するはずです。

今日ご紹介したいのは私の友人であり、師であり、人生の大先輩であるマスミ オーマンディさんであります。この方はアメリカ人とご結婚された純粋な日本人で子供向け英語学校で成功された方であります。今でもその学校経営に深く関与しています。

何がすごいかといえば、70歳にもなってからイタリアのカンッオーネを歌いたいからと年に数か月をイタリアで語学習得をしながら歌の練習、そしてそれを様々なイベントを通じて披露してきました。いわゆるディナーショー的な活動も数々こなしてきました。

その後、「高齢者」の域に入って目標をさらに引き上げ、NYで本格的にジャズの勉強をして昨年プロのジャズシンガーとして初CDを発売(”Sunshine in Manhattan" (Miles High Records))、NYのキタノでデビュー公演。アメリカのジャズチャートでは17位まで上がりました。NYの音楽雑誌でも数々レビューが紹介され、今年は世界各地でパフォーマンスを行う予定とのことです。

先週も久々にお会いし、二度ほど食事をともにしながら様々な話を伺いましたが、NYでのレッスン生活ですっかり様変わりし、若返ったのみならず、歩くスピードがニューヨーカーのように速くなっていたのには驚きました。

この方の何がすごいかといえばやりたいことが旺盛すぎて一日の予定を収めるために睡眠時間が数時間でも全く堪えることなく過ごせるということでしょう。とにかく、充実したライフ、好きなことを徹底的に突き詰めるライフ、どんなことにもめげず、努力を惜しまないライフ、そしてあらゆる刺激だと思います。先日のグラミー賞授賞式にも行かれたそうですが、正に積み上げた賜物が褒美となって返ってくる典型でしょう。

この方と一緒にいると私など若造そのものであります。人生、まだいくらでも可能性があると希望がふつふつと湧いてきます。夢を現実に引き寄せる力があれば人は何歳になってもチャレンジできるのだ、と思わずにはいられません。

では今日はこのぐらいで。

ブログの応援もお願いできますか?クリックをするとブログランクアップにつながります。

北アメリカ(海外生活・情報) ブログランキングへ

また明日お会いしましょう。

今週のつぶやき4

昨日のプレミアムフライデーは愉しいひと時を過ごせましたでしょうか?一部週刊誌に「客が来なくなって迷惑だ」とありましたが、私はアイドルタイム(昼食と夕食のあいだ)にビジネスが出来る絶好のチャンスで店の客回転数が1,2回分、増えるのではないかと思いました。発想の転換です。

さて、来週28日にトランプ大統領初の議会演説が行われます。これは大統領就任1年目では通常行われない一般教書演説に代わるものでこの演説への期待感が盛り上がっています。大統領が先日つぶやいた驚くべき程の税制改正プランもこの時に発表されるかもしれません。(一部報道ではこれは準備に時間がかかり、遅れそうだともあります。)

これを受けてNYの株式市場は非常に堅調、金曜日まで11連騰となっています。但し、実態はそれほど踊っているとは思えません。それよりも金(ゴールド)の価格が大変堅調になっていることにやや意外感すら感じられます。これを書いているNY時間の金曜日で1256ドルほどとなり、1月の終わりに1200ドルを割っていたことを考えれば着実に切り上げている感があります。

FRB重鎮やイエレン議長の発言を受けて利上げをどう捉えるか、判断が分かれているようですが、個人的には6月より前に利上げが行われる気がします。3月の利上げも絶対否定はしません。経済指標だけ見れば上げない方がおかしいぐらいです。それなのに金がなぜ買われるのか、トランプ政権の行方のみならず欧州やアジアなどでの一定の不安感、ドルインデックスの頭打ち感(ドル安は金をはじめとした資源のドル建て価格が上がる)、もっと言えば今の経済状況に「すわり心地」が悪くてリスクヘッジしているのかもしれません。

いずれにせよ、市場が来週火曜日にどのような展開をみせるのか、関係者や投資家は固唾をのんで見守ることになると思います。

さて、今週のニュースは金正男殺害事件の続報が圧倒的シェアだったと思います。使用したのが戦争でも使えないVXガスだったとかマレーシアと北朝鮮が国交断絶の危機にあるなど一人の殺害事件が大きな展開を見せてきました。一人の殺害事件としては第一次世界大戦の引き金になったサラエボ事件、あるいは満州事変のきっかけとなる張作霖爆殺事件などがあり、今後の動きを注意深く見守る必要があるかと思います。

トランプ大統領も「(会談のタイミングについて)時すでに遅し」とコメントしていることからハンバーガーを食べながら平和的解決が出来る事態は過ぎ去ったとみているのでしょう。ここからは心理学者の解説を聞いてみたいと思います。金正恩氏はここからどんな行動に出るか、個人的には最後の大ばくちを打つタイミングが近づいた気がします。正恩氏の怒り具合次第だと思います。私は韓国の憲法裁判所による弾劾裁判の結果待ちではないかと思います。今のところそのタイミングは3月10日から13日頃ではないかとみられていますがさてさて。

日本の経済界ではあいも変わらず東芝関連のニュースが市場を制覇しています。半導体部門の分社化、ウエスチングハウスを倒産させる案を検討など、様々な話が引き続き出ているようです。残念ながら東芝は原発事業を止められない事情があるため、何処まで消極的ビジネスに転換できるか、これがキーだと思います。

まだ話題になっていませんが、ウエスチングハウスが請け負う中国の原発も工期はベタ遅れでそちらの金銭的処理話は全く聞こえてきません。それ以外にインドで6基の契約調印予定がありますし、東芝がコミットした20年の液化天然ガスビジネスなどネタはまだまだあります。個人的には今回の山場を越えたらまた「実は…」という話になる気がしてしょうがないのです。ウエスチングハウスを買うと決断した東芝の元社長さんの責任はとてつもなく重いということです。経営判断の難しさを感じさせます。

最後に三菱UFJがアメリカで個人向けネットバンキング業務を展開するとあります。あまり話題になっていませんが、私は注目しています。北米ではごく普通に使われてきた小切手もそろそろ時代の産物になりかけており、法人はともかく、個人はネットバンキングで処理が進みます。(法人はセキュリティリスクが解決できておらず、まだ時間がかかりそうです。)

たしか同行は仮想通貨にも興味を示していたはずで銀行業務の新時代をアメリカで築き上げてもらいたいものです。カナダのTDバンクがアメリカ東部を中心に買収を梃に圧倒的アピアランスを誇ります。ならば三菱UFJはサンフランシスコのユニオンバンクがベースですから西からの反撃となるのでしょうか?楽しみです。

では今日はこのぐらいで。良い週末をお過ごし下さい

ブログの応援もお願いできますか?クリックをするとブログランクアップにつながります。

北アメリカ(海外生活・情報) ブログランキングへ

また明日お会いしましょう。

プレミアムフライデー4

今日、2月24日から日本ではプレミアムフライデーが導入されます。給料日後の金曜日は午後3時ごろを終業とし、「積極的に豊かな生活を送ろう」という趣旨であります。日本では相変わらず、批判的な声も多いようです。海外に住む私から言わせれば「結局、国がそういう提言を出さないと民間は動かない」という別の声を上げたいところです。

バンクーバーで所属するある会で夏の金曜日に夕方から「パティオで飲もう」という催しがあります。趣旨は「明るい時に外で飲む酒」は格別に気持ちが良くて最高の気分転換になる、というものです。いつもの飲み屋なら背中を丸くして対面に座る相手と口角泡をを飛ばすなのでしょうけれど、外で飲むときは大概背筋が伸びて背もたれによりかかるような姿勢になります。気持ちが解放されているからでしょうか。(北米のゴルフ場でプレイが終わった後、外で飲むビールも同じです。)

日本人の働き方をみると成果主義ではなく、時間主義の傾向が強すぎる気がします。ほとんどのサラリーマンの方は月一回の給与を貰っています。英語では「サラリー」といい、給与の支給の仕方としてはストックオプション支給型を別にすればとてもハイグレードな支給形態であります。北米では時給のサイドジョブ(アルバイト)、時給のフルタイムがあってその次がサラリーになるかと思います。また、支給頻度は日払い、週払い、隔週、月二回、月一回とありますが、月一の支給でやりくりできるのは金銭管理能力があるから、であります。変な話ですが、「あの人、サラリーでもらっているらしい」というひそひそ話が普通にあるのが北米です。

そう考えると日本の勤め人はすごい人ばかりなのですが、実態は時間で縛られています。8時45分に出社して9時からの始業に完璧に備え、5時半の終業のチャイムは聞き流し、部員とああでもない、こうでもないと議論しながらふと時計を見れば7時過ぎ。ようやく、退社する人がポツポツ出てきて俺もそろそろ帰ってよいかな、という気分にさせます。

言い換えれば多くの方の仕事は別に5時半に終わって帰社しても全く支障がないはずなのですが、日本人のまじめさというよりシャイさで気持ちが拘束されてしまっているということかと思います。

大体、今の時代、コンピューターに次々と生まれるソフト、更に分析機能がここまで充実してきた世の中でなぜ、オフィスワークになぜそんなに時間がかかるのか、ここを根本から考え直す必要があります。「その仕事、本当に必要ですか?」という疑問です。バックアップのバックアップをどれだけ緻密に考えても与件が変わればそれまでの仕事はごみ同然となることがしばしばです。仕事は作業なのか、考え、創造することなのかの区別が必要かと思います。サラリーを貰っている方が作業なんてしていては非効率的です。それらを時給の人に任せてしまう体系を作るべきなのでしょう。

「そんなこと言われても」とおっしゃると思います。だからこそ、プレミアムフライディーで自分の時間を作るべきだと思うのです。そのためには日本全体が協力姿勢を示すべきです。何やら旅行業界はいろいろプランを取りそろえているようです。それ以外に例えば博物館や美術館あるいは図書館はその日は夜9時まで開館するとか、映画館もその時間に合わせてスケジュールを組むなど世の中がそういうことを受け入れるようにならねばなりません。そして一カ月に一度の非日常を愉しみ、気づきがあればそれでよし、です。

私なら異業種交流会とかセミナーなど普段のルーティーンとは違うことをしてみたいですね。プレミアムフライディがあたかも「早上がり」で遊べる日と考えてもよいのですが、自己研磨、充電、勉学に充てるという発想も大いにありです。カネがかかる、と思うなら図書館で本を読んだらよいでしょう。わずかな一歩から面白い展開が期待できるものだと思います。

日本は働き方を変えていかねばならないと思います。

今日はこのぐらいで。

ブログの応援もお願いできますか?クリックをするとブログランクアップにつながります。

北アメリカ(海外生活・情報) ブログランキングへ

また明日お会いしましょう。

住宅だけではない新しい不動産活用4

不動産活用といえば住宅というイメージが強いのは個人向けの投資としては絶好の市場だからと信じられているからでしょう。事実、不動産の取引は住宅がその大半を占めますので需要と供給の数が多いことで相対の相場が成り立ちやすいというストーリーラインかと思います。

一方で日本には空き家住宅が増え続け、2018年には1000万戸を超えるという予想(野村総研)すらある中で多くの住宅向け不動産投資をする方は不動産屋、銀行、住宅販売会社の「相続税対策」「低金利」「賃料保証」に乗せられてついつい手を出してしまうのだろうと思います。

日経ビジネスに大和ハウス工業の特集が掲載されています。2006年の営業利益では住宅関連が63.5%であったものが2017年には14.8%(販売用住宅関連の合計)まで下がっています。統計の対比が必ずしもミラーになっていないのですが、同社が他の事業に大幅にシフトし、販売用住宅の比率が下がっていることが見て取れます。

不動産は業界一般的に住宅、商業、工業のカテゴリーに分けられます。商業にはオフィスや商店(リテール)が、工業には工場や倉庫などの不動産が入ります。しかし、この分類は統計上の分類であり、実際の不動産の活用方法は飛躍的に増えており、分類に収まりにくくなっています。時代のニーズに合わせて七変化しているといってもよいでしょう。

例えば都内の空き地には多くの時間貸し駐車場が生まれました。しかし、現在、大手を中心にその駐車場にカーシェアリングの事業を併設していることが多いと思います。これなどは時代の要請に合わせて不動産の活用の仕方がどんどん変わってきたと言える典型例です。

私が東京で展開するシェアハウスもこの5-6年の間に生まれた新しいビジネス形態です。一時の流行が落ち着いたこともあり、この辺りから取捨選択されてくるでしょう。私の顧客から聞こえてくる声は「安かれ悪かれ」です。木造の古びた住宅の一室を無理やり部屋にしても共有エリアである風呂、トイレ、台所、洗濯などの設備が追い付かないばかりか個室に窓のない部屋なんていうものあります。

私は東京で新たに土地を取得するところですが、ここでは今までにない新しいスタイルのビジネスを実験的に展開する予定です。多分、半年から年末までの間にはオープンできると思います。

日経ビジネスにヒューリックという不動産業者の紹介が出ています。この会社は「やらないビジネス」を決めていて、Sクラスビル、最寄駅から徒歩5分以上の物件、地方のオフィス、分譲マンション、海外投資、大規模案件となっているそうです。

私はこの条件を見て非常に賢明なビジネスをしていると思いました。「わからないことには手を出さない」「競合して勝てないものには手を出さない」という主義主張が手に取るようにわかります。それでも同社の時価総額は地所、三井不、住友不に次ぐ4位。堂々と財閥系を追い上げる展開となっています。

これは不動産のビジネスは非常に奥行きがあり、マーケットセグメントは細かく分かれ、運営を直接行えば二倍美味しいという裏返しでもあります。私がシェアハウスのビルを東京に新築した際、シェアハウスが10年後に流行らなくなることを考慮し、設計上ある工夫をして転用が可能になっています。不動産の業界紙でも取り上げられたのですが、時代の変化が余りにも激しく、アパートなり、事務所なり余りにも固定化した概念の不動産を持つと収益が確保できなくなるのであります。

つまり、不動産ビジネスは一般個人がアパートを建てて不動産屋にまかせっきりの時代は終わりつつあり、積極的なマーケティングを施さない限り不動産を運用するのは容易ではない時代に突入したといってよいでしょう。

個人の場合、そのような運営会社に運営委託をしなくてはいけませんが、その場合のフィーは2-3割かかるケースも多く、個人がローンの代金を払ってまでペイするような形にはなりにくくなるとみています。

世界のオフィスビルがそうであるように今後、賃貸住宅の不動産の所有形態も個人から法人、更に不動産投資信託に移りゆき、そのマネージメント能力が試されることになりそうです。

では今日はこのぐらいで。

ブログの応援もお願いできますか?クリックをするとブログランクアップにつながります。

北アメリカ(海外生活・情報) ブログランキングへ

また明日お会いしましょう。

副収入が生み出すバブル4

最近、バブルの時代に流行ったディスコが復活しているそうです。名古屋でディスコ「マハラジャ」が再オープンしたとありますが、東京でもスカイツリーでディスコが毎週金曜日オープンしています。今更バブル時代と思いますが、その原動力はその当時ディスコで遊んでいた世代のようです。一度覚えたあの興奮は忘れられないということでしょうか?

私は典型的な「バブルの申し子」であります。高騰していた不動産の仕事をしたり、プライベートジェットに乗って世界を飛び回ったり、六本木で午前1時に1000円札をひらひらさせてタクシーを奪い合い、実際の料金支払いは会社支給のタクシー券を使います。これを今の方が聞けば???という生活であったと思います。

ではお前はそんなに給料が良かったのか、といえば全然普通でありました。他の企業はもっと給与が高く、銀行員からは「この程度の給与」と小ばかにされたこともあります。ではその景気の良さは何処から来たのか、といえば周りの作り出す「空気」もあり、持てるお金を全部使っていたことも事実です。が、それ以上に副収入が大きかったと思います。

私の場合は出張手当。出張に行けば大体接待中心ですから、金はかからず、その上、手当てが貰えます。多い年には年200日外でしたから手当だけで年50万円ぐらいは頂いたでしょう。これが全部、だまって懐に入るわけですからめったにない「自己払い」の飲み会でも使える余裕はあるというものです。

日本の企業が海外企業と一番違うのは福利厚生の厚みと「手当」であります。多くの会社がこの独特のルールを打ち出し、プラスアルファを乗せています。これが給与に組み込まれてしまうと家計の足しになってしまうのですが、個人清算でもらえると全部懐に入る小遣いに変わってしまうのです。

春闘が近づいてきましたが、ここでベアをいくら勝ち取ろうが、ボーナスがどれだけ上積みされようが消費には期待のようには廻りません。貯蓄に回るからです。わかりやすい例でいうと企業の利益処分案は役員賞与とか配当金といった使途になると思いますが、100%分配する会社はまずありません。せいぜい半分ぐらいで残り半分は蓄積します。これと全く同様、家計における給与や賞与の増額による消費効果もせいぜいその半分ぐらいしかないと考えています。

副収入には上述の日当や手当といった会社から正当な形でもらう収入以外に不動産と株があろうかと思います。不動産は売買に大変じゃないかと思われるのですが、市場価格が値上がりしているだけで儲かった気分にさせて懐が緩む傾向があります。これが消費を促進させる効果は確実にあります。

また、株は売買も簡単で即効性があり、もっとも副収入を得やすいものだろうと思います。

日本人は性格的に非常に几帳面で計画的であります。特に家庭単位で考えるとお金の自由度が極めて厳しいのは「家庭内大蔵大臣」の管理故のところもあるでしょう。

よって、その管理外となる副収入こそが日本での消費を喚起するポイントではないかと思います。

仮に1万円でも臨時収入があればうれしいでしょう。それは臨時だからであって定常収入なら実感がわかないものではないでしょうか?バブルの申し子が思う消費を刺激する策とはこんなことではないかと思います。

では今日はこのぐらいで。

ブログの応援もお願いできますか?クリックをするとブログランクアップにつながります。

北アメリカ(海外生活・情報) ブログランキングへ

また明日お会いしましょう。
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

QRコード
QRコード
Archives
記事検索
Recent Comments
  • ライブドアブログ