信用収縮と言う言葉をご存じですか?世の中の経済活動は信用というベースでビジネスが成り立っていますが、先行きの経済に不安がある場合、金融機関などが与信枠を閉めることで本来借りられるお金が借りられない状態になることをいいます。

たまたま、昨日、あるデベロッパーがバンクーバーのダウンタウンにホテルを建設するに当たり、出資をしてくれないかという依頼がありました。ついこの間まででは考えられない話しです。たぶん、このデベロッパーさんも銀行なり投資家がお金を出すといわれて計画していたのがこの時勢で締め出しを食らったのだと思います。

今日のアメリカや日本の株式市場は大幅に下がっていますが、まさにこれに端を発しています。世界の資本市場はこのところ、まさしくあふれるマネーで買収合戦を繰り返すことで繁栄と成長を繰り返してきましたのでここで、一気に萎みあがることが想定されます。

この場合、日本は有利です。と言うのは取り残された島だったからです。影響は極めて少なくてすみますが、実体経済と投資家のリターンは別物になりつつありますのでしばらくは欧米の成り行きにつき合うことになりそうですね。

いずれにせよ、思った以上に早く壊れそうな欧米の経済状況ですのでバンクーバーの不動産市場は要注意です。それ以上にデベロッパーと建設業者の倒産が心配な状況です。新規物件は品質などでかなりの注意が必要になります。

取り敢えず、私的コメントまで。

ではまた。