イギリスで警察官による住民射殺事件を契機にロンドンを含む各地で若者の暴動が勃発し、世界中にその衝撃的画像が伝わっています。商店からの略奪、放火に警察への扇動など一週間以上たった今でもこの興奮から覚めやらぬ気配です。
今回の事件が北アフリカや中東の民主化運動と同様の広がり方をしたというのは一つ、着目すべきでしょう。北アフリカがツィッターでその広がりをみせたのに対し、イギリスはブラックベリーのメッセンジャーでした。若者の孤立化とともにメールなどで広く薄いつながりを頼りにしている世界の若者の実態をそのまま反映しています。
一方でこの事件を見ていてバンクーバーで今年6月、地元カナックスがNHLのスタンレーカップ杯に最後の最後で負けた際の大暴動とそっくり同じ構図だと思った人も多いのではないかと思います。あの時もバンクーバーのダウンタウンで車が焼かれ、商店のガラスは割られ、略奪されました。が、もっと恐ろしいのは悪びれたところがなく、制止する人も少なく、むしろ、興味津々と見ていた人が多かった気がします。
イギリスの暴動の伏線は若年層の高い失業率と昨今の緊縮財政であると解説されています。イギリスは昔から若年失業率が比較的高く若者は常にフラストレーションをためる傾向にありました。ところが、バンクーバーで暴動が起きたのはカナックスの負けを起因として爆薬に火がついたということだったと理解しています。とすれば、イギリスの暴動が起きた原因を失業やソーシャルセキュリティに求めるのは最も聞こえの良い答えでありますが、本質は違う気がします。
僕は若者と「大人」の間に大きなジェネレーションギャップが生じ始めたことでギクシャクした社会形成を作り出し、まるで巨大地震が起きるときと同じ様にたまったエネルギーが一気に発散されるのだと見ています。では、ジェネレーションギャップとは何なのでしょうか?
僕は普通に営める者とそれ以外の者とのギャップが大きくなったことがあると見ています。欧米では通常、資本家と労働者が階級として考えられますが、僕は労働者階級のうち、労働階級から滑り落ちたグループが存在し始めているとみています。何故滑り落ちてしまうのでしょうか?
ここバンクーバーで仕事をゲットするのは簡単ではありません。そしてようやくゲットした仕事も期待とまるで相違し、短期間で退職する若者も多いようです。その上、退職する際に綺麗な辞め方をしないこともあり、結果としてリファレンスにキズがつき、その後の就職が困難になるというケースだってあるでしょう。僕も仕事で下請けの作業員がひどい言葉でののしって辞めていくシーンを何度も見ています。また仕事をゲットしていても雇用主とうまくいかず、不満を抱えたまま日々を過ごしている若者も多いのではないでしょうか?
さらに移民の国としての共通の課題も考えられます。カナダの場合、移民をするには優秀でカナダの国益に貢献できることをその条件としています。が、結果として求職者の質を上げることになり、高いハードルの結果、脱落したローカル求職者の不満という構図も考えられるでしょう。更には移民者やその家族でもカナダやイギリスにうまく順応できず、苦労しているケースはいくらでもあるでしょう。
では今までは滑り落ちることのなかった労働者階級から何故滑り落ちることが生じたのでしょう?僕は若者が本当のコミュニケーションをとることを止めたことで人間としての行動が浅はかになったとみています。いまや、若者はやり取りをE-mailではなく、ツィッターの様なショートテキストやメッセンジャーに頼ります。そこでは実に表層的な薄っぺらなやり取りしかないのです。思慮の欠如というのが一番いいでしょう。結果として行動が動物的になるのです。「暴動しよう」「火をつけろ!」「ガラスを割れー」「商品を盗もう」。これだけで行動に移すのです。
では日本では起きないのでしょうか?
僕は日本では別の形で弊害が生じていると思っています。日本は移民が少なく、国内競争にとどまっているように見えますが、実態は企業が外国人労働者を採用し続けているので失業という「同様の問題発生の根」は既に発生しつつあると考えています。では、暴動が起きるかというと日本人の性格からすると起こりにくい。ですが、単独犯による奇怪な事件に繋がる要素は大いにありえると思っています。
北アフリカでも政権を倒すまでは出来ました。でも僕にはそちらも同じ、動物的触発行動だったと感じています。事実それらの国ではどこも新政権による新しい枠組みがきちんと立ち上がっていません。
最近はショートメッセージを使って選挙活動をする動きもありますが、僕はそれほど危険な行為はないと見ています。
人間は議論することで知能をつけました。古代ギリシャやローマでは議論が全てでした。いま、ショートメッセージでわずかな言葉で結果だけ追い求めるようになった事で人類の英知が低下しつつあるということに気がついてもらいたいと思います。
今日はこのぐらいにしておきましょうか?
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ではまた明日。
今回の事件が北アフリカや中東の民主化運動と同様の広がり方をしたというのは一つ、着目すべきでしょう。北アフリカがツィッターでその広がりをみせたのに対し、イギリスはブラックベリーのメッセンジャーでした。若者の孤立化とともにメールなどで広く薄いつながりを頼りにしている世界の若者の実態をそのまま反映しています。
一方でこの事件を見ていてバンクーバーで今年6月、地元カナックスがNHLのスタンレーカップ杯に最後の最後で負けた際の大暴動とそっくり同じ構図だと思った人も多いのではないかと思います。あの時もバンクーバーのダウンタウンで車が焼かれ、商店のガラスは割られ、略奪されました。が、もっと恐ろしいのは悪びれたところがなく、制止する人も少なく、むしろ、興味津々と見ていた人が多かった気がします。
イギリスの暴動の伏線は若年層の高い失業率と昨今の緊縮財政であると解説されています。イギリスは昔から若年失業率が比較的高く若者は常にフラストレーションをためる傾向にありました。ところが、バンクーバーで暴動が起きたのはカナックスの負けを起因として爆薬に火がついたということだったと理解しています。とすれば、イギリスの暴動が起きた原因を失業やソーシャルセキュリティに求めるのは最も聞こえの良い答えでありますが、本質は違う気がします。
僕は若者と「大人」の間に大きなジェネレーションギャップが生じ始めたことでギクシャクした社会形成を作り出し、まるで巨大地震が起きるときと同じ様にたまったエネルギーが一気に発散されるのだと見ています。では、ジェネレーションギャップとは何なのでしょうか?
僕は普通に営める者とそれ以外の者とのギャップが大きくなったことがあると見ています。欧米では通常、資本家と労働者が階級として考えられますが、僕は労働者階級のうち、労働階級から滑り落ちたグループが存在し始めているとみています。何故滑り落ちてしまうのでしょうか?
ここバンクーバーで仕事をゲットするのは簡単ではありません。そしてようやくゲットした仕事も期待とまるで相違し、短期間で退職する若者も多いようです。その上、退職する際に綺麗な辞め方をしないこともあり、結果としてリファレンスにキズがつき、その後の就職が困難になるというケースだってあるでしょう。僕も仕事で下請けの作業員がひどい言葉でののしって辞めていくシーンを何度も見ています。また仕事をゲットしていても雇用主とうまくいかず、不満を抱えたまま日々を過ごしている若者も多いのではないでしょうか?
さらに移民の国としての共通の課題も考えられます。カナダの場合、移民をするには優秀でカナダの国益に貢献できることをその条件としています。が、結果として求職者の質を上げることになり、高いハードルの結果、脱落したローカル求職者の不満という構図も考えられるでしょう。更には移民者やその家族でもカナダやイギリスにうまく順応できず、苦労しているケースはいくらでもあるでしょう。
では今までは滑り落ちることのなかった労働者階級から何故滑り落ちることが生じたのでしょう?僕は若者が本当のコミュニケーションをとることを止めたことで人間としての行動が浅はかになったとみています。いまや、若者はやり取りをE-mailではなく、ツィッターの様なショートテキストやメッセンジャーに頼ります。そこでは実に表層的な薄っぺらなやり取りしかないのです。思慮の欠如というのが一番いいでしょう。結果として行動が動物的になるのです。「暴動しよう」「火をつけろ!」「ガラスを割れー」「商品を盗もう」。これだけで行動に移すのです。
では日本では起きないのでしょうか?
僕は日本では別の形で弊害が生じていると思っています。日本は移民が少なく、国内競争にとどまっているように見えますが、実態は企業が外国人労働者を採用し続けているので失業という「同様の問題発生の根」は既に発生しつつあると考えています。では、暴動が起きるかというと日本人の性格からすると起こりにくい。ですが、単独犯による奇怪な事件に繋がる要素は大いにありえると思っています。
北アフリカでも政権を倒すまでは出来ました。でも僕にはそちらも同じ、動物的触発行動だったと感じています。事実それらの国ではどこも新政権による新しい枠組みがきちんと立ち上がっていません。
最近はショートメッセージを使って選挙活動をする動きもありますが、僕はそれほど危険な行為はないと見ています。
人間は議論することで知能をつけました。古代ギリシャやローマでは議論が全てでした。いま、ショートメッセージでわずかな言葉で結果だけ追い求めるようになった事で人類の英知が低下しつつあるということに気がついてもらいたいと思います。
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ある意味、日本だけが・・と言うかんじがしますが、私の知っているブログの中では日本国内でいつ暴動が起きても不思議ではない、・・と思っている方が多いです。
私もその一人ですが・・本当に日本人は我慢強いと思いますね。政治はデタラメ、デフレ対策はそっちのけ、復興は遅れ泥縄式、こうした糞にもならない連中が高い給料を貰い、一方若者の将来を見殺しにする雇用状況、雇用の悪化と劣悪な労働環境で酷使するブラック企業の横行です。
これは単にグローバル化がもたらした残滓と言えるのではないでしょうか。
この英国の暴動はニートが多く、緊縮財政で諸物価高騰に加え、失業率の上昇が起こした暴動です。それにTwitterやFacebookなどの発達で拡大したんですね。
今、ヨーロッパ経済は大混乱です。PIIGSと呼ばれている国々は勿論ですが、その他の国も大変です。全く先が読めません。
その内アメリカにも暴動が起きる可能性もあります。年間130兆円規模の財政赤字が続き、それの歳出削減年間20兆円以上になるでしょう。州も当然財政赤字です。
金融政策でFRBはゼロ金利を2013年まで継続すると宣言しましたが、世界経済は収縮してます。果たしてこのリセッションに9.2%失業率が耐えられるか?10%以上の失業率になると国民は黙っているだろうか?
中国も内部は暴動だらけと聞きます。Twitterを含めたネットの凄さ、今後の世界が気になるところです。