白川方明氏が2008年4月に日銀総裁になられた際、某関連省のお役人の方から「あの人は極めて優秀な方、信頼がおけます」と伺い、日銀の手腕を期待をして待っていたのですが、どうも私の期待とは違ってほぼ5年間、無風政策だった気がします。

無風であるので道から外れていない点ではリーマン・ショックやら欧州金融問題が発生し金融舵取りの難しい中で「乗り切ってきた」というポジティブな評価もあるでしょう。しかし、この間、多少の上下はあったにせよ、一貫して円高が続き、円はドルに対して75円台という水準をつけ、現在でも高値圏に張り付いています。

一方で為替に関しては風向きがやや変わってきた感がしています。それはユーロとドルが円に対して強含むバイアスが効いてくる可能性が出てきたということです。アメリカ経済は着実に改善しているように見えます。何度も言うようですが、大統領選挙の年は景気は良好になりやすくなります。それは現職大統領と与党は再選に向け、経済がポジティブにするよう最善の努力をするからです。景気が悪ければ与党の敗北は目に見えています。

ですから、私はある雑誌にアメリカ失業率が今夏までに8%を切ってくればオバマ大統領に有利、と書いています。失業率がそこまで改善するなら他の経済指標も通常、同じように良化しやすいものです。

ドルとユーロがシーソーゲームをしている中で昨年はドルもユーロも不信になり消極的選択でドルと円が選ばれました。ですが、このドルの選択において今は消極的選択とは思えません。

ついでユーロです。年明け、ユーロは100円を割り、このまま更に1割ぐらい下げるのでは、という不安を煽る記事もありましたが、今のところ、下げ止まりを見せています。今の情勢ではギリシャは2月15日に良い結果を期待できる流れにあり、ユーロ圏やEUの「次」を見なくてはいけません。

確かにイタリアにおいてはスタンダード&プアーズがイタリアの銀行の格付けを一斉に下げましたが、これはイタリアが二段階格下げされた時点でイタリアの銀行の格下げは確定していたようなものです。銀行の格付けは国の格付けと連動していますから。よって、この格下げはマーケット的にはインパクトはないはずです。ポルトガルの満期予定の国債も額的には小さいですし、今のところ順調に消化しています。

つまりユーロ圏もギリシャ問題が片付けばひと段落しそうな気配はあるはずで、そうであれば、ユーロ相場も円に対してやや強いバイアスがかかりやすくなります。

となれば一気に円安に持っていく絶好のチャンスが到来しているようにも見えます。

ではどうすればよいのでしょうか?
日銀がサプライズ的な金融緩和するのがベストであると思っています。

何故ここまで円高が進んだか、さまざまな理由は挙がると思いますが、端的にいって、バランスシート的にドルとユーロは金融緩和でリーマン・ショックから3倍ぐらい増えたのに円はほとんど変わらないシンプルな理由がもっとも説得力があります。「ドルとユーロは薄まったが円は濃縮状態」と考えれば結構です。ですから、金融緩和をすることで円は下落、株は上昇しやすくなり日本経済は両輪でプラス効果が期待できる、というわけです。

ところで、先日の安住財務大臣の「為替介入裏話」となる超ボケボケ発言を聞き、固まってしまった専門家は多かったと思います。失言の揚げ足をとる自民党には興味ないですが、こういう「本当の失言」の資質を問いただすのは野党の正しい仕事だと思いますけど、谷垣総裁いかがでしょうか?

今日はこのぐらいにしましょうか?

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ではまた明日。