私は北米暮らしが長いせいか物事の考え方が前向きというか楽観的なところがありますが、日本と北米の両方を比べると日本がむしろ悲観的過ぎる時もあります。

特に企業の悪いニュースが発生した際、これでもう終わりではないかぐらいの終末思想的な時もしばしば見受けられれますが、企業がそんな柔なものではない事は日本の方が一番良くご存知なはずです。

そんな中でオリンパス問題は第二幕に突入しており、先週も前会長を始め、粉飾決算に関係した7名が逮捕という事態になりました。一部報道ではこの逮捕を通じて「何が出てくるか戦々恐々」というものもありましたが、これは第二幕に見込まれた予定どおりのスケジュールであります。このあとは4月の臨時株主総会で新経営陣がどう評価され、決定されるか、そして、どのビジネスパートナーを選択するのかという点に絞られます。そこまでが第二幕で第三幕は新体制とビジネスパートナーとの再生に向けた出発になります。

また、ニュースによると新経営陣の布陣として会長に三井住友銀行元専務の木本泰行氏を、社長に社内から笹宏行氏を最終候補に、更に取締役も半分は外部から、という形にする方針だとあります。社外から最低半分の社外取締役の案は個人的にもそのパタンが最もふさわしいだろうと思っておりましたので素直に好感しております。ただし、会長候補者の人選を見る限り、銀行主導が余りにも際立つと策略的すぎてもう一波乱あるかもしれません。

JALの破綻の際、稲盛和夫氏を京セラから招聘しました。稲盛氏は日本の代表的経営者であり、ある意味、会長職としてはベストオブベストでありました。一般論としては銀行主導型の再建はかつて、あまり華々しいものがなかったことが多く、企業再生としては面白みに欠ける可能性はあります。よって少なくとも取締役の布陣には相当周到な準備とバランス感覚のよい誰からも文句を言われないものにするべきだと思うし、そうであればオリンパスの経営陣の層の厚みは充実する公算が高くなります。

こうなればオリンパスは再生のみならず、V字回復のお膳立てとしては最高のものになるでしょう。実は私はJALの破綻の際、再生は確実に成功する、という趣旨の事をブログに書かせていただきました。その際、厳しいコメントも頂きましたが実際にはV字回復しています。

基本的に日本企業の弱点の一つとして大手になればなるほどコンサバな経営方針になっていきます。そうなれば殻を打ち破れないジレンマに陥ることになるのです。JALにしても然り、オリンパスにしても然りです。ところが問題が発覚すると、今までの路線ではもはや行き着けなくなるという企業全体の地殻変動が起こり、ありえないほどの力を発揮するものなのです。

こう書くと日本企業は一度、問題を起こさないとダメなのか、といわれるかもしれません。トヨタを見てみましょう。あの北米のブレーキ事故、社長のまずい対応、震災、タイの洪水などよくこれだけ悪材料が出たと思います。そして、その都度トヨタは変革したと思っています。一連のトラブルの前、トヨタは踊っていました。それは誰が見ていてもそう感じていたでしょう。ですが、躓き、そして、気がついた、ということです。

そういう意味からもオリンパスは今後数年で圧倒的な経営の強みを発揮し、医療機器などで大きな成長を遂げることが使命となるでしょうし、社内が一丸となって大きなパワーを発揮することになるでしょう。期待しています。

今日はこのぐらいにしておきましょうか?

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ではまた明日。