面白い組み合わせのビジネスランチがありました。韓国からはサムスン出身のビジネスマンと韓国某大手保険会社の役員経験者、中国からは某大都市のしかるべき方の娘、それに私の4人。ポイントはビジネスをしたいので手を組みたい、という話ですが4人の目指すところはどうやったら成功するか、そしてここバンクーバーという白人社会においてアジア勢力としてどう展開できるかということに尽きます。

当然ながら昨今問題になっている「島」を通じたギクシャクした件に関して気持ちの中で意識はしていたのですが、結果としてそんな話はまったく出ず、むしろ、それぞれの人の強みを持ち寄って如何なるものを作り上げるか、という実に建設的会話でした。

白人社会に来るとアジア系はどうしてもまとまりやすくなります。それはメンタリティが近いということが大きいと思います。逆に言えばアジア人は白人世界で同化しようとするイミテーションは出来ても白人の本質には同化できないということでもあります。

例えばビジネスをするという発想に関して、白人社会ではビジネスの価値をまず捉えようとする気がいたします。それは単に儲かるかどうかということだけでなく社会的に有意義なビジネスか、雇用などを通じて貢献できるか、といった大義名分的なトーンをつけることを重視していると思います。それに対してアジア的ビジネスは結局、利益がどれだけ出るのか、という考え方が強いと思います。

その点で日、中、韓と集まってビジネスの話をすればベクトルの向きはほとんどずれていないわけで話の展開がしやすいともいえます。

見方を変えれば我々はアライアンスを組むには最適であるともいえるのです。

残念ながら過去という問題を意識してしまうと恨みや憎しみが先に出てきてしまい、どんなことでも成功することはありません。今、日本と中国の揉め事は世界の市場で大きな話題になっています。そして、この緊張関係が世界経済にマイナスであると見られています。

私はどんな人と仕事をするにも相手をリスペクトするという姿勢を貫いています。カナダは人種のモザイクだけにビジネスの相手はあらゆる人に及びます。ですので私はどんな場合でもその「人」を見るようにしています。そうすると自分に持っていない考え方やモノの見方がいろいろ出てきて実に面白いものなのです。

海外にいるとそういうディスカッションがフランクに出来るところが最大のメリットだと思いますし、少なくとも私の周りでは緊張が高まる島の問題は一切ないと申し上げておきましょう。

今日はこのぐらいにしておきます。

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ではまた明日。