夏の参議院選の前哨戦ともいわれた都議選は予想通り自民党の勝利でしたが、中身をみるとなかなか興味深いものがありました。

まず、自民党が公明党とともに全勝という快挙はアベノミクスによるところが大きいのは間違いありません。しかし、私にはそれよりも閉塞感の中、何か新しい前向きのこと求める都会の考え方の流れを汲んだような気がします。選挙は世界どこでも都市部とそれ以外の地域では反応が違うものです。都議選ではビジネスを中心とした考え方が主流を占めることが多く、今回の自民党の勝利は景気対策に対する強い期待がストレートにでたと言えばそれまででしょうか?

それに対して民主党の惨敗とは党としてのテイストが出せなかったことが大きく響いたと思います。民主党が国政で第一党となった時、自民党との違いを引き出したことに勝利の要因があったはずです。ところが、その後、民主党は自民党に擦り寄ることで国政をどうにか進める方針に転換しました。特に消費税引き上げはその典型だったのですが、それは民主党にもやは自党だけで引っ張る力が欠如してしまっていたからと言えるのです。

それは逆に言えば、自民党が民主党をむしばんでいったとも言え、12月の衆議院戦で民主党は朽ちてしまったともいえるのです。その後も民主党の声はあまり聞こえず、自民党に対立する提案も目立たず、結果として都議選でも全くいいところなし、という結果に陥ったのだろうと思います。

それよりも共産党が第三党になったという点は大いに注目すべきでしょう。

都民も全員が自民党ファンではないので主義主張によっては当然、アンチ派が受け入れられなくていけません。それが今回、共産党だったということではないでしょうか?反原発やアベノミクスへの懐疑的な人たちが各党の主義主張を並べた結果、消去法で選んだのが共産党ということかと思います。

勿論、これは消極的理由であり、東京が共産化するような前ぶれではありません。たまたま、民主党が弱かったのでこうなった、ということです。

さて、私が一番注目していた維新ですが、2議席確保しました。3議席から減らした、というネガティブなトーンが並んだメディアの報道ですが、私はどちらかといえば、「議席を取れて良かったですね」と申し上げたいと思います。
もともと、維新のおひざ元は大阪であり、東京ではそれほど人気があったわけではありません。ただ、石原氏が共同代表となったことで東京にも一定の影響を与えたとすれば、今回の2議席は石原さんの功績だったと私は考えたいと思います。

橋下代表が引責するかどうか、という点に関し、慰留するようです。それはそうしないと党そのものが崩壊するリスクを抱えることになるからでしょう。石原氏も高齢であり、一人で東京、大阪という基盤や考え方が全く違う所をコントロールするには厳しいものがあります。となれば、参議院選を前に橋下氏が辞めることは仮に選挙結果が芳しくないものになるとしても、辞任は許されないということなのでしょう。

最後に自民党ですが、私は少し前のブログで自民党は勝つと思うが積極的な勝利ではないかもしれない、と記しました。数字から見れば圧勝ですが、自民党が美酒に酔いしれていてはいけないと思います。野党がほとんど壊滅の状態であるからゆえに自民の絶対的コントロールは日本をある意味、エキストリームな方向にもっていくことが可能になってしまいます。それはかつて、日本が大きな間違いを引き起こしたことを思い起こしながら誰のための政治かよく考えて都政、国政を全うしてもらいたいと思います。

今日はこのぐらいにしておきましょう。

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ではまた明日。