長く海外にいて以前から気になる日本人の英語の癖があります。それはグッドモーニング、グッドアフタヌーンの次はグッドナイトになってしまう点であります。ですので夕方、人と分かれる時、グッドナイトと言ってしまうのですね。グッドナイトは狭義としてはベッドに行く前に使う感じですので、夕方ならhave a good eveningが妥当だと思います。

私の記憶では確かにグッドイブニングをどのタイミングで使うのかという学習を日本ではしなかったため、こちらで感覚的に覚えて使い分けるようになりました。多分、日本語の「朝昼晩」という三つのカテゴリーの仕分け発想から昼と晩の間の表現(=夕)にややなじみがないのだろうと思います。

英語は生活体験の中で表現を一つひとつ覚えていくわけですが、その表現の仕方が同じ英語圏でも国や地域が違えば全く違います。時たま、山手線内の液晶テレビで英語のクイズを見るのですが、正直、私はあれ?と思うことがしばしばです。「そんな表現はしない」と。

書店などで「これだけ覚えれば大丈夫」などと謳ったイディオムや会話集でもペラペラ捲っていて思わず、うーん、と唸ってしまいます。

英語の表現は英語を使う人たちがその地で独特の言い回しを生み出しています。日本の方言のようなものだと思ってよいでしょう。イギリスとアメリカとカナダとオーストラリアの英語は違います。通じますが聞き取りにくいでしょう。ニューヨークの黒人の英語は難しいしアメリカ南部の英語になるとさっぱりわからなくなります。

となると日本人が学校で習う英語は生活密着感がある訳ではなく、空気のようなものを掴む勉強をしている気がします。これでは上手くなりにくいでしょう。

最近、バンクーバーを訪れる長期滞在の若者の一部で帰国直前に1か月ぐらい英語学校に行き、TOEIC等の試験を受けて帰るパタンが流行っているようです。一定期間、海外滞在して英語の耳慣れした時点で英語学校で試験対策の勉強を施し、点数を思いっきり嵩上げするわけです。日本での就職は試験結果の点数が履歴書に載るだけで英語の試験をするような会社はまだまだ少ないはずです。となれば、「君、英語は出来そうだね」ということになるでしょうか?

ごく最近、「コンプリメンタリー」(無料の)という英語が分からない日本人の若者が多いことに気が付き、かなりびっくりしてしまいました。多分、多くは「フリー」を使うのでしょう。大人が使うにはちょっと安っぽい響きですよね。レストランで渡す「気付け」は大半の方が「チップ」というと思いますが、こんな子供英語ではなく「グラテゥィティ(Gratuity)」を使え、と大昔に私に教えてくれたその人はハーバードの出の人でした。

英語表現は大衆レベルとアッパーレベルでも使い方は変わります。確か、階級が明白なイギリスなどでは顕著ではなかったかと思います。では、標準英語はどれなのか、でありますが、英語があまりにも多くの国で使われ、あまりにも多くの地域特性があるため、特定しにくい気がします。ただ、イギリス英語を「クィーンズ イングリッシュ」として高く評価する傾向はありますが。

日本人にはアメリカの文化、産業、経済、社会の影響を受け続けているのでアメリカ英語が聞きやすいのだろうとは思いますが、常に皆が皆、ニュースのアナウンサーのようなクリアな発音をするわけではなく、そのあたりがチャレンジになりそうです。カナダ英語は発音がクリアであり、移民の習った英語も多く、お互いが良く聞こうとする姿勢があるのが嬉しいですね。昔、アメリカで「I don't understand your English!」と言われずいぶんショックでした。ちなみにカナダではそんなストレートな表現をせず、「I'm sorry?」と言われたりします。

ではどうすればよいのか、ですが、とにかくしゃべり続ける、聞き続ける、書き続ける、読み続ける、これにつきます。それこそ、スカイプ英語でもよいし、英語圏の人とメールするのもよいでしょう。電話やメールでは状況を伝える手段が言葉だけですから実際に会うよりもはるかにハードルは高くなります。

今の人はショートテキストで日常をやりくりしていますから英語となると余計困難でしょうね。日本人で英語に本腰を入れるなら外国に出るべきでしょう。学校教育では教える側の満足感だけで子供にしてみれば効果のほどは知れているとは思います。

では今日はこのぐらいで。

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また明日お会いしましょう。