円高の一つの原因とされた北朝鮮問題。今年に入って金正恩第一書記の動きは加速度がかかっています。先日の核実験、人工衛星と称する実質的な長距離弾道ミサイルの発射、李永吉(リ・ヨンギル)朝鮮人民軍総参謀長の処刑の可能性、韓国との唯一残っていた共同事業施設、「開城工業団地」の閉鎖と立て続けに事態が進展してきました。

日本は独自制裁を進めるほか国連やアメリカの追加制裁も続くことになります。また、今までは中国も明白なる姿勢を留保し、上手く利用しようと「我慢」していた感がありますが、いよいよ堪忍袋の緒が切れたと見え、春節の前日にわざわざ当てつけの様に飛ばしたミサイルに厳しいコメントが出されています。

さて、行動が読めない金正恩氏でありますが、私は今回で相当追い込まれたと思います。普通ならば降参するところですが、彼の場合、常識観がなく、参謀はイエスマンで固めた腰ぎんちゃくですのですべては彼の意思次第ということになります。

仮に最悪の行動に出る場合はどうするのか、でありますが、多分、韓国をターゲットにする気がします。アメリカは遠く、日本は海の向こうで北朝鮮の海軍力は知れています。朝鮮半島の長い歴史で半島の外に自主的に戦争に打って出たケースはありません。確かにロケット弾もありますが、遠いところに打ち込むより近いところの方が命中率は高いでしょう。中国はまだ最後の拠り所でありますからそちらにも砲弾は向けません。

つまり、今だ休戦状態であった両国に悪夢が襲うリスクは非常に高まったともいえます。但し、仮に戦争になった場合、カギになるのは金正恩氏のみであって彼を捕らえれば鎮圧したも同然な気がします。それは北アフリカ諸国での革命で証明されています。その作戦が可能であれば被害を最小限に食い止められるのではないでしょうか?こんなことは既に関係各国は十分に作戦検討しているはずです。

問題は日本の出方です。日本が自国への被害の恐れがあるとして自衛を理由に参戦するのか、これが最大の懸念材料で国を揺るがす議論となるでしょう。正直、朝鮮半島には日本人は「トラウマ」があります。手を出したくないというのが本望で実態としては日本領土に入ってくるかもしれないミサイルなどを迎撃する自衛に留まると思います。私はそれでよいと思っています。

戦争になるにしろ、平和裏に解決するにせよ、それは金体制の終焉を意味します。北朝鮮が新しい国家として生まれ変わった場合の直後の影響、及び中長期的影響は極めて甚大なものになりそうです。軍事国境である38度線の規制が緩和された場合、大量の北朝鮮人が豊かな韓国に流入しやすくなります。ただ、韓国はそれを受け止めるだけの経済的力量はありません。ドイツも100万人の難民を受け入れた際、メルケル首相の人道としての高い評価に対してドイツ国内では難民による犯罪が急増し、政府への厳しい声も上がっています。

更に韓国は若年層を中心とした失業率に悩まされているため、仮にそのようなことが起きれば国内暴動に発展しかねません。よって、唯一の方法は国境を国連を含めて厳しく管理し、国内経済育成をし、内需勃興を進めることがベストの施策となります。また、粛清を続けた結果、国内にどれほど有能な人材が残っているか分かりません。しかし、日本は戦後直後に、中国は文化大革命後に即座に方向転換できた実績をみると立て直しは可能ではないかと考えています。ダメなら5カ国の監視団を入れるべきでしょう。

北朝鮮問題は何時かは通らねばならず、胸突き八丁にあると言えます。ここをクリアすれば東アジアの和平と経済は大きく転換し、日本の外交ポジションもより明白にすることが出来るでしょう。

今年は年初から経済問題を中心に大荒れとなっていますが、北朝鮮問題はこんな時だからこそ持ち上がるのでしょう。今後の展開は要注意だと思います。

では今日はこのあたりで。

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また明日お会いしましょう。