マネーマーケットは何処に向かいたいのか、これに100%の答えが出来る人はいません。仮に3日先まで予想できても1か月後は違う動きかも知れないし、1年後はまた違うかもしれません。予想とはどこの未来を指して言うのか、それがポイントなのですが、読み手はそれを案外きちんと理解せず、勝手なフレーバーや尾ひれをつけたりします。

アメリカのFOMCが27日、ほぼ想定通りに終わった一方でオーストラリア、ニュージーランドでは利下げの可能性も取りざたされ、今日の日銀の発表も控える中、このテーマは書きづらいのですが、視点を変えて大所高所から市場の行方を覗いてみたいと思います。

今年に入って明白になっているトレンドは何でしょうか?

米国経済は改善が進むものの思ったほどではない
日欧は金融政策で市場に刺激を与え続けるがどこまで効果があるか不明
中国は臭いものに蓋をした
石油は予想通り、価格が上昇し続け今日はNYでも45ドルを超えた
金も底打ちし、現在、三角持ち合いを形成、上抜けしそうである。 
資源価格は全般底打ち完了
米ドルは思惑通り下がっている

では政治の流れはどうでしょうか?

アメリカ大統領選ではトランプ氏が想定外の快進撃を続けている
安倍首相は安泰でもかつて程のキレがなく、アベノミクス議論も活発、ここにきて消費税問題も抱える
イギリスは国を割ってのEU残留かどうかの議論が進み、6月には国民投票
欧州大陸はメルケル首相在任のラストスパートにかかっており、今後の統制リーダーが見えない
オバマ大統領から恩赦を受けたイランは元気と取り戻す半面、中東和平に新たなる切り口
ルセフ大統領の弾劾裁判でオリンピックどころではないブラジル

これ以外にも中国、ロシア、北朝鮮など幾らでもあるのですが、これら全般に言えることは先が読みにくいファクターがあまりにも多い点であります。

読めない時の人間の行動は基本的には保守的になりやすく、マネーなどは安全志向が強まりやすい傾向は出ると思います。アメリカも大胆な金融政策は打ち出せず、政治は動きません。アジアに目を向けても韓国は先日の総選挙での与党敗北で朴大統領も大胆に動けず、中国では習近平国家主席に対する風当たりが出てきた感じもします。日本は野党はないようなものですから安倍さんがダメなら誰々がいるという動きにしかなりそうにもありません。

ところがマネーマーケットで活躍するファンドマネージャー達は一定の成果を常に上げ続けないと「おまんまの食い上げ」ですからそれでも年間10%とか20%といった成果を無理繰り生み出すため、市場には奇妙な作用が加わり、小さいネタを大事にしてレバレッジをかけるような事態が生じているのでしょう。ちょっとした悪材料には思いっきり売り崩します。去年の8月には350ドルの高値をつけていた世界的製薬会社バリアントが不正疑惑で30ドル台まで急落したのも行き過ぎだと思うし、アップルの将来に暗雲となればファンドはこぞってアップルはずしをすることになるでしょう。ここにレバレッジがかかるわけです。日本なら悪材料が出ている三菱自動車がその対象になるのでしょう。

つまり、世界的なベクトルとしてぱっとしない中、マネーを扱う達人たちが独演会で踊り続けると言ったらイメージを持っていただけるでしょうか?

但し、個人的には悲観するような状態にはないと思っています。低成長時代とはこんなもの、という達観さえあれば後は目先の動きにとらわれ過ぎないで1年後を見て行けば良いでしょう。市場とは必ず落ち着くところに落ち着くのですが、今は1分1秒のマネーゲームに翻弄されやすくなっていることに一般人が巻き込まれないようにすることが大切ではないでしょうか?

今日のマーケットはゴールデンウィークを明日から控え、日銀の発表を踏まえる午後、大きく動くと思いますが、その瞬間の動きに惑わされては今の市場にはついて行けそうにありませんね。

では今日はこのぐらいで。

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ではまた明日。