今週のワイドショーは舛添さん一色だったような気がします。同じような返答を繰り返す舛添さんに対してワイドショーがさらに深堀します。舛添さんのしぐさ一つひとつを専門家が分析するといったヒートアップぶりには閉口です。が、週末になって舛添さんが「(このまま辞めたら)死んでも死にきれない」といったのは流行語大賞の候補入りでしょうか。

正直ここまでみっともない戦いに展開するとは思ってもいませんでした。完全包囲網を敷かれた中で孤軍奮闘と言いたいところですが、悪あがきは日本経済へのマイナス効果と税金の無駄遣いにつながります。私はもっとまともなワイドショーを見たいと思っております。バッテンがついてしまった舛添さんから仮にどれだけ素晴らしい奇跡の証拠が出てきたとしても「覆水盆に返らず」で人心は戻ってきません。参議院選も控える中、そろそろ幕引きとなってもらいたいものです。

さて、今週のヒーローですが私は三菱東京UFJ銀行をあげたいと思います。まず、第一弾に6月8日付日経のトップで「国債離れ」として「入札の特別資格返上へ」とあります。極めて専門的な話ですので詳細は避けますが、要はメガバンク3つと証券19社しか持たない国債入札に関する「特別の権利」を「もういらん!」と返上したのです。

この理由は表向き、同グループの中に証券系を通じてあと2つこの権利を確保しているから実質影響ない、というのでしょうが、本音は日銀のマイナス金利政策に怒った同銀行の反乱と見ています。日銀がマイナス金利を導入した今年1月以降、銀行の収益を圧迫するその政策にメガバンクを中心に反発姿勢が沸き上がりました。組織だった序列と極めて保守的な三菱東京UFJからそれが起きるとは驚きであったのです。

が、その続きは金曜日のえっと驚くニュースに続きます。「独自仮想通貨、一般向けに来秋」と出ています。これは同行が「MUFGコイン」を1円=1コインで発行し、汎用性を高め、各種手数料や為替の両替などにもメリットをもたらす新しい仕組みを銀行が行うというニュースであります。

実はこのニュース、日経の電子版で金曜日の朝に出たのですが、なぜか消えています。(私は見つけられません。)一日たって確認できるのは主に朝日の電子版なのですが、何かありそうな気がします。というのはこの独自仮想通貨が本当であれば、これがもたらすであろう影響力はとてつもなく、今までのSUICAやPASMOは簡単に凌駕できる可能性を秘めているからです。

それと税務当局からすると資金の流れがわかりにくくなる可能性が大いにあります。ATMでこのコインを買えかつ、そのコインをATMで1コイン=1円で換金できるため、使い方によっては税務当局が税の捕捉に困難をきたすことが予想されるからであります。

ご承知の通り、現在、税務当局は税を唯一の公認通貨である円をベースにすべてを仕切っています。仮にある会社が売り上げをMUFGコインで受け取り、従業員の給与をMUFGコインで支払うと税務当局はコインの流通関係を捕捉する手段を講じなくてはいけません。

また、フィンテックの技術はこれからが本番でこのような仮想通貨は今後、星の数ほど生まれ、淘汰されることになるでしょう。その時、当局の機能はほぼマヒすると思われます。しかもこれは日本だけではなく世界であっという間に伝播し、加速度的に発達するでしょう。

これは実に恐ろしいことです。仮想通貨とは今まで一国一通貨(一部の国はドルとローカル通貨)であったものが多数になり、海外とのやり取りも瞬時に行える、という意味です。それこそパナマ文書でも盛り上がったタックスヘイブンどころではなくなる、というのが私の第一印象です。そしてそれを世界の三菱東京UFJが発表したというのは脅威でもあります。

最後に、日本の株式市場、一体どうしちゃったのでしょう?一部上場株式の動きは鈍く、全く面白みがない状態が続きます。そこで唯一気を吐いているのがマザーズ上場株。アキュセラ、ブランジスタ、グリーンペプタイド、そーせい…。一般の人どころかちょっと株をかじっている人にもほとんどなじみがない銘柄が並びます。そして多くは創薬。創薬銘柄は普通夢を買い、現実を売ります。そこに群がる多くの個人投資家は枯れる東証一部市場に射幸性の高い小型軽量銘柄で一発当てるぐらいの気持ちなのでしょう。かなり不健全でいびつな市場が出来上がっています。悪いたとえをするならマザーズは上海市場と同じです。

ところでその上海市場。崩れそうでなぜ崩れないか、それは出来高に理由がありそうです。日経によると15年6月のころの出来高は一日1兆3000億元。それが5月30日には1167億元しかないというのです。つまり10分の1以下です。後場に急騰することもある、という意味は政府の買い支えがしやすくマーケット規模を極端に細くしてしまったのでしょう。

これはとりもなおさず市場の不安感が克服できないの意ですから中国の不安は相当長く抱きかかえるつもりなのでしょう。それが「パンドラの箱」と化したらこちらも恐ろしいことになりそうです。

長くなりました。今日はこのぐらいで。良い週末をお過ごしください。

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また明日お会いしましょう。