カジノ法案が衆議院を通過し、漫才のような安倍首相と蓮舫氏のやり取りも終わりました。参議院を通過するのは予想通り、やや遅れそうですが、いずれ、通過するでしょう。いよいよ日本にもカジノの時代がやってくるわけですが、パチンコ屋のようにどこにでも建設されるわけではなく、特定エリアでかつ、日本人の入場制限が実施されるとみています。この辺りの詳細の法案はこれから約1年ぐらいかけて実施法案として練るため、我が国にカジノがオープンするのはどう早く見積もっても2022年頃ではないかと推測します。

この意味合いはオリンピック景気に沸く建設業界などに新たなる活力の息を吹き込むこともあるでしょう。そういう背景を考えればなるほど自民党ですね、と思えるところです。

さて、カジノについて具体的に考えると個人的にはまず、運営会社はアメリカ系企業に委託しなくてはほぼ無理だとみています。(まさか中国系には委託しないでしょう。)非常に複雑で細かいところまで管理要求されるその運営手腕は経験が生み出すところも大きく、日本企業がひょいと事業を展開できるような代物ではありません。世界最大手がサンズですが、この辺りがまずは出てくるのでしょう。同社は日本市場に100億ドル(=1兆1000億円強)を投資するとしています。

日本の株式市場ではカジノ関連銘柄なるものがはやされましたが、もちろん、下請けとしてごく一部の仕事を請け負うことに留まります。おいしいところはもちろんマネージメント会社が持っていきます。先日、安倍首相がトランプ氏と会談した際にもこの話をしたのではないかという憶測話もありますが、アメリカには良い手土産になることは明らかです。

では、カジノと抱き合わせで語られる統合型リゾートですが、いったい何を指しているのでしょうか?ウィキを引くと「国際会議場・展示施設などのMICE施設(=ビジネス関連イベント開催施設)、ホテル、商業施設(ショッピングモール)、レストラン、劇場・映画館、アミューズメントパーク、スポーツ施設、温浴施設などにカジノを含んで一体となった複合観光集客施設のこと」とあります。

ではどうやってこれを開発するかですが、まずは全体コンセプトのどこに焦点を当てるか、であります。私のイメージとしてはディズニー、USJ, ハウステンボス型に近い巨大事業になる気がしています。(敷地はそこまで必要なくてもマグニチュードはそれぐらいを見込むはずです。)そして家族から外国人まで集客できる非常に幅広いアトラクションをもったものとし、カジノはその一角を占めるという形になるかと思います。

よってカジノコンプレックスはカジノ運営会社とデベロッパーの共同開発、残りの部分もパーツごとに全体デベロッパーと専門業者のコラボといった新しい開発スタイルが向いていると思います。この発想には伏線があります。統合型リゾートをカジノ中心にすると外資であるカジノ運営業者がデベロッパーそのものになるリスクがあるため、その役割を薄くするのです。

ではその潜在的事業地ですが、やはり、大都市の湾岸地区がまずは第一候補になるかと思います。数十年単位の長期的ビジョンとしては地方にもカジノ主体型開発が生まれていくと思います。沖縄もその有力候補になるでしょう。しかし、初期の統合型は大都市で管理した方がよさそうです。ちなみに沖縄は統合型リゾートの適地にはなりません。理由は沖縄はリゾート地としての潜在的適性に欠けるからです。特に天候が不順である点は厳しいとみています。USJが進出を止めたいくつかの理由の一つはそこにあるはずです。

最後に懸念されているカジノ依存症ですが、テクノロジーで強制終了させるなどの防御策を取るべきかと思います。つまり、掛け金総額(資金量)、滞在時間等をそれこそAIで管理し、リミットを越えている場合にはゲームが出来なくなる仕組みを取り込めばよいかと思います。

カジノなど賭け事に対して北米ではある常套文句があります。Know Your Limit, Play Within It であります。自分のキャパを越えないよう自己管理せよ、ということですが、自己管理できない人が中毒になるのですからそれはAIとテクノロジーで管理すればよいでしょう。2022年頃の話をしているのでそれぐらいの解決方法は見いだせるはずです。要は「不安だ」「駄目だ」「危険だ」ということばかりを並べるのではなく、どうやったらそのハードルを越えらえるか、知恵を出すことです。

私はカジノには全く興味がないのですが、活力という点では期待しています。

では今日はこのぐらいで。

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また明日お会いしましょう。