「都、火種残す全額負担」(日経)、「自治体と温度差、薄れた小池色」(産経)、「五輪仮設、追い込まれた小池知事 官邸や他知事が包囲網」(朝日)…。

小池都知事は安倍首相との会談を踏まえ、オリンピックに関連する他府県の仮設費用についても都が全額負担するという「ご英断」を行いましたが、マスコミは各紙、首をかしげています。この問題、私から見れば詰将棋で追い込まれた「小池棋士」と言ったところでしょう。

このブログをお読みの方は東京都や近接県にお住まいの方だけではなく、世界各地から読まれていると思いますのでこの話題にあまり興味を持たれない方も多いと思います。私も大阪で維新が話題になっていた時、関西でなんか面白いことがおきている、ぐらいの感覚だったと思います。

ですので小池さんの話題を時々このブログで振るのはやや気が引けます。それでも書きたくなるほど面白いと思うのは孤軍奮闘する小池知事をサポートする都民ファーストの会や元塾生や都民の熱狂的ファンに取り囲まれる構図に対して都連自民党との距離感、平静を装っているが実は一番強者である官邸と安倍総理という三位一体のゲームが進行するからでしょう。7月の都議選という目先のゴールに向けて誰がどこでどのような駆け引きをするのか、都民のマインドはどう変化するのか、非常に興味深いのであります。

では今回の「ご英断」の背景ですが、もともとの五輪誘致に関して組織委員会、国、自治体間の費用負担の取り決めが緩かったことにつきます。このために新国立競技場問題や小池知事就任直後の一部開催地の変更への試みなどの問題が生じたのはご承知の通り。更には築地移転問題も背景には道路という五輪関係費用問題が絡みます。

そして、このゲーム、結局東京都が主催者なんだから東京都が負担しなくてはいけないという落としどころがある点がポイントであります。かといって今更、やっぱり誘致しなければよかったとも言えません。こうなった以上、費用対効果を最大限に引き延ばすことに注力した方が賢いと思います。

タイトルの「小池都知事の大盤振る舞い」はもちろん、知事の本望ではありませんでした。が、安倍首相が「いい加減にせよ」と決断を急がせたことで知事はほぼ無抵抗に費用負担を決意したのでありましょう。

当然、これは都連自民党にしてみれば突き上げをする最高のネタであり、共産など他党とも連携して「なぜ、勝手にこんな約束をした」とするはずです。これも全部想定されているシナリオで7月の選挙で都自民党が有利な展開をする下地でありましょう。

では官邸は小池知事をどうしたいのか、ですが、個人的には言葉は悪いですが「傀儡」にしたいのだろうと思います。経済規模的に他の道府県を圧倒しているのみならず、官邸が存在するのも東京都だという認識の上で官邸と都のラインに「濁りがないようにする」のが本望なのでしょう。

実際に逆らうとどうなるのか、を見せつけたのが沖縄県への姿勢でありますから他国における連邦制の州知事のような圧倒的権限を持っているわけではない都道府県の知事は結局江戸幕府下の大名と同じということだと思います。

今回のニュースで私が注目したのは「決められない、止められない、時間切れで殿がお怒り」なのだろうと思います。これは小池知事のアキレス腱。都民がどう思うか、大本命、「豊洲VS築地」という判断にも当然ながら重くのしかかる知事への衆目でありましょう。

では今日はこのぐらいで。

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また明日お会いしましょう。