5年に一度の共産党大会が終わり、7人の政治局常務委員が発表されました。一言でいえば習近平体制の圧倒的確立ではないかと感じます。この人事体制は次の芽を感じさせないことから長期政権を視野に入れている可能性もありそうです。

まず噂されていた栗戦書 党中央弁公庁主任が67歳で常務委員入りを果たしました。栗氏は習近平氏の側近中の側近で日本でいう官房長官をしてきました。

次に王滬寧中央政策研究室主任も外交を中心に習近平氏を支えてきた人です。彼も栗氏とともに習氏の外遊にはほぼ同行しており、側近として考えられるでしょう。

習氏と首相の李克強氏以外の新たに選任された5名を見ると地方で長年頑張ってきた苦労人が多いように感じます。栗氏は地方が40年間、汪洋副首相は中学卒、韓正上海市党委書記は30代半ばで夜学を出た苦労人と記されています。(日経)

これは習氏が求める腐敗撲滅運動の中で「汗をかけ」「たやすい生活を求めるな」という戒めを強く押し出したものを感じます。こう見ると案外、泥臭い政治を推し進める気がします。つまり建国の精神の原点に立ち返り、社会主義の本質的あり方を推し進めるという感じでしょうか?

一方で、自己の神格化を図るのもこの第2期に行うと見ています。つまり2022年までの任期において圧倒的支持を得れば更なる長期政権を担い、歴史に残る大国家主席を目指すのではないかと思います。

ここまでお読みになってあることに気がついた方もいらっしゃるかもしれません。それは世界の代表的指導者の任期が長くなっているのであります。ドイツのメルケル首相は12年目、プーチン大統領は2期合わせて14年目、安倍首相はもうすぐ6年になります。習近平氏も6年目に入り10年の任期に向かっていきます。

一方、欧州では短命のトップが見られますが、往々にして政治的に不安定な様相が存在しています。英国のメイ首相はその典型でイタリアも年中変わります。韓国やフランスも変わったばかりです。

現代の政治社会を抑えるには強いリーダーシップを持つ人が長期政権で大きな力を発揮することを必要とする時代に入ってきたと感じています。それは世の中の動きが余りにも早く、情報が交錯する中で一定のポリシーを持って国としてのビジョンを外交の中で具現化するのはたやすいことではない、ということでしょうか?

かつて日本の首相が一年ごとに変わり、外国からは「首相の名前が覚えられない」と言われていました。それは名前の問題以上に深い議論に展開できず、トップ同士の信頼感が生まれず、ディールがやりにくいという弱点を生みます。

例えば外相が岸田さんから河野さんに代わっても安倍首相が首根っこを押さえているので実務上は全く問題なく動ける点で河野さんは非常にやりやすいはずです。

今回の中国トップ7の人事は不仲が囁かれる李克強氏を首相としてスライドさせ、実務を慣れた人に託したという点で盤石感を出したとみています。

個人的には中国政府の強い指導力が末端にまでいきわたり、中国の向かうべきベクトルがより明白になるとみています。言い換えれば国家成長戦略、経済成長、外交も以前にも増して積極的にまい進する体制を敷いたように感じます。

日本も選挙が終わり、安倍首相を中心とした我々も安定感抜群で外交にも強みを持つ体制を堅持しました。今後、日中関係は協力できるところは協力し、言うべきは言う体制を築くのが正解だと思います。この中国を敵に回しては非常にやりずらいでしょう。日本の国益を守るという点で譲れない点は強くその姿勢を貫き通すことが重要ですが、安倍首相ならきっとできると思っています。

では今日はこのぐらいで。

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また明日お会いしましょう。