冬のボーナスの時期となりました。賞与(の明細)を手に、さてまずは飲み屋に直行という方もかつて程ではないのでしょう。日経によるとこの冬のボーナスの平均支給額は税込みで80万円。それなりに大きな金額ですが、貰えるのが当たり前だと思うからこそありがたみが少ないのもボーナスであります。

ボーナスの起源は江戸時代にさかのぼり、年間給与を13回に分けて計算し、一回分を餅代として支給したものが現在の年2回のボーナス慣習に繋がっています。つまり、ボーナスはもともとが給与の一部であり、組合の交渉で夏冬○か月満額回答、などという成果とは本来支給すべき給与相当の部分に業績や個人評価が反映するものと考えた方がよさそうです。

それでも80万円のボーナスは嬉しいはずですが、どうもその使い道となると疑問符がつきます。「今年の冬のボーナスの使い道は」というアンケート(Ponta 消費意識調査、3000名対象)で使い道は1位が貯金で40%、2位が旅行の10%、3位が衣服で5%と続きます。このアンケートだけではボーナスの全額を貯金したいのか、ボーナスの4割を貯金したいのか判読不能ですが、少なくともいえることは多くの方がまずは貯金、と考えている点であります。

政府は「消費低迷」、企業は「消費者の財布のひもは固い」と訴えますが、私はミスマッチなのだろうと思います。つまり、欲しいものがない、あるいは欲しくても使えない、であります。

例えば外食。最近は家でもかなりレベルの高い料理ができる時代になり、わざわざ外食する価値を見出せなくなっています。また、家族がバラバラの好みで一つのレストランでそれをまかなえないということもあると思います。それこそ、焼き魚に餃子にピザが並ぶ家は結構あると思いますが、この組み合わせはレストランではできません。

かつて、お宅グッズという分野もありました。しかし、最近は様々なアイテムがたとえばスマホ内に集約されとりあえずの用途を満たす時代です。私も最近ふと思うのですが、日本に滞在しているとき、かつてほど家電量販店に行かなくなりました。確かにパナソニックなどが面白いアイテムを売り出しているのですが、どうしても買いたくなるほどの衝動にかられません。

また、ミニマリストという人も増え、最低限の身の回りのものしか持たない人も増えています。50歳あたりが究極的な境目でそれより若ければ若いほどモノは持たない人が多くなっているかと思います。理由の一つはすでに満たされていること、もう一つは失われた20年は消費意欲をも失わせたから、と感じています。

もっと高額なものを消費しないのはなぜか、私もいろいろ考えました。例えばマクドナルドはなぜ復活したのか、でありますが、乱暴な言い方をすれば「忙しいから何でもいい。それならある程度味が分かっていてスマホ見ながら食べられるマックでいい」ということかもしれません。ラーメン屋でスマホを見ながらゆっくり飯を食うにはちょっとせわしないのであります。

ある記事を読んで驚いたのはボーナスをビットコインに突っ込むという方がいるということでしょうか?億万長者の夢をビットコインに託すのでしょうか?その昔、ドラマ「101回目のプロポーズ」で武田鉄矢がボーナス全部突っ込んで馬券買いました、と浅野温子に迫るシーンがあったのを思い出します。ちなみにその馬券は全部外れてしょぼくれる武田鉄矢というのがドラマでありましたが。

結局、上がらない物価は消費を惹起するアイテムが少ないことのような気がします。欲しければ背伸びしてでも借金してでも買います。ないから買わず、商品が溢れ、価格が安くなるのでしょう。先日、カナダに持ち帰るウィスキーを家電量販店でゲットしました。なぜかといえば空港の免税店より3割近く安いからであります。免税店より安い、それが日本の市場価格だということであります。

政府は賃金3%アップを、と言いますが、今の社会、仮に10%上がっても消費は伸びない気がします。ちなみに私は定期的なボーナスはありませんが、今、何が欲しい、と言われれば「時間」、一番買いたいものは「本」でしょうか?こうなると金額じゃないのです。お金を使ってもよいもの、例えばコンサートなどはチケットそのものが手に入らないという使いたくても使えないというミスマッチがあることも併せて指摘しておきましょう。

皆さんは冬のボーナス、どうされるのでしょうか?ぜひとも伺ってみたいものです。

では今日はこのぐらいで。

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また明日お会いしましょう。