日本はいよいよゴールデンウィークに突入となり、国内、海外と大移動が始まります。考えてみれば盆と正月という日本の休暇の慣例は伝統に基づくものですが、なぜ、くそ熱い時、底冷えして雪が深々と降るときに休暇を取らねばならないのか、という疑問は誰も声に出しません。ゴールデンウィークとはそういう意味で気候的に最も優れています。私が日本にいるなら尾瀬に行きたい、です。

では今週のつぶやきです。

南北会談

捉え方としては南北会談が朝鮮半島自体のことをメインテーマに、米朝会談が核問題をテーマにし、多分、中朝会談が経済支援ではなかったかと察しています。日本がないじゃないか、という声がありますが、もともとメインではないし、日本から今の時点で何か提案できる状況にないので止む得ないでしょう。

今回の会談で年末までに平和条約締結が目標に上がったのは報道以上に大きなインパクトがあるとみています。秋に文大統領が平壌で二回目の会談をするとなっていますが、個人的には三回目の会談が年末にソウルで開催され、平和条約締結という流れを想定しているように感じます。

その場合、国交正常化、人的、物的交流の再開、貿易および開発案件など「朝鮮半島の第二の奇跡」というのがベストシナリオになります。あくまでもシナリオであっていつどこで崩れるか、というリスクも大いにあります。これは金正恩氏の独裁である点において彼の「ご機嫌次第」であるからです。

多くの日本人は「ふーぅん」という感情ではないでしょうか?絵にかいた餅かもしれないし、大どんでん返しがあるかもしれない、と。冷静な視点からはその通りですが、一応海外の反応は「ほっとした」というトーンが強く出ると思いますので逆に周りがムードを作り、神輿を担ぐかもしれない気はします。

目覚める大企業たち
武田薬品によるシャイアーの買収交渉は大詰めを迎え、5月8日の期限までにまとまる可能性はかなり高いとみています。その場合、7兆円近い買収額で日本企業としては世紀の大買収となります。ただ、経営陣は社長を含めほぼ非日本人であって周りが言うほど私は懸念していません。

次に任天堂の社長交代。カリスマ時代を作った創業者、山内氏、そして急逝した岩田氏からバトンを引き継いだのが現社長で銀行出身の君島氏。そのたすきは46歳の経理マン、古川氏につながれます。大幅な若返りとともに躍動感を感じます。社長交代といえば日本電産の永守氏も性格が永守氏のクローンではないかと思われる吉本氏に変ります。変わり方はそれぞれ。企業のブラッド伝承が新しい鼓動となるのでしょう。

三つ目に銀行の大変革。メガバンクを中心に新卒採用を3-4割も絞り込み、自然減を含めて社員数のスリム化を掲げます。その中で三菱UFJは窓口のある店舗を半減させる計画を発表しました。何が起きるか、といえば駅前のぶさいくな銀行の店舗が変わるということです。もはや、銀行窓口は路面店である必要はないのでしょう。マネーの在り方は確実に変わり、我々の生活にも大きな変化をもたらすはずです。

なぜ、これらの例を挙げたか、といえば眠れる大企業がようやくお目覚めになるという可能性が出てきたことを指摘したかったのです。この数年、新興企業に成長というお株を奪われてきた日本の名門企業が遅まきながら刺激を受け始めたその理由は何か、といえば世代交代という時代背景とともに企業業績が良好で変化するには絶好のタイミングだという点は見逃せないでしょう。「やるなら今」というのが私の直感です。

情報開示時代の恐怖

何が怖いか、といえば世の男性の悪事はばれる、ということであります。よくもこれだけセクハラのネタが尽きない、と思いますが、一方で本ブログで「有名人は気をつけろ」とも申し上げました。

TOKIOの山口サンの一件もこんなこと言えば文句を言われそうですが、一昔前は話題にもならなかったかもしれません。今から十数年前、日本を代表するあるグループのメンバーの醜聞ありました。当時、話題にもならなかった証拠の音声をネットで聞いて「こんな事実があるのにマスコミは取り上げないんだ」と思ったことがあります。多分、そんなことを取り上げて「業界からの締め出し」をくらうのを恐れたのだろうと思います。

それが変わった一つのきっかけは「文春砲」だったと思います。業界の秩序が完全に崩壊し、あの手この手で特ダネ探しに必死になり始めたのが現状であります。その背景には「のぞき見趣味」が強い日本人の性格ががっちりサポートしているのだろうと思います。

「のぞき見趣味」とはスケベな意味というより「家政婦は見た」系の話です。日本はほぼ単一民族で差が少ないライフをその特徴としていますが、一方でちょっとした差が気になって仕方がないのです。隣の人が新しい車を買ったり、家を改築したり、子供の友達が〇〇のお稽古事をはじめるとすぐに「あそこがそうしたからうちもしましょうよ」という展開です。つまり、「覗く」ことが一種の文化なのかもしれません。

勿論セクハラの場合、市原悦子風に「まぁ、あんなことして!」という感じなのですが、知ることに異様な情熱を燃やし、正義のボイスをあげるのが流れでしょうか?今は世の男性がターゲットになっていますが、女性が逆にやられる時も来るかもしれません。おー怖!

後記
珍しくアメリカのことも市場のことも書きませんでした。書かないということは落ち着いているということです。為替については北米の専門家の見方はドルがもう少し強めになると見ています。ゴールデンウィーク明けの110円台、そして日本の株式市場は堅調で23000円を目指す展開に期待しています。

ではよいホリディーをお過ごしください。

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また明日お会いしましょう。