スーパーマーケットの雄、ウォールマートが日本から撤退を決定しました。同社は西友を通じて日本での事業を行ってきましたが思ったような成績が上がらないことと同社がアマゾンを意識したネットサービスに力を入れていることからスクラップ アンド ビルトの一環での売却決定だと思われます。買主はまだ決まっていません。
西友は西武グループの傘下としてスタートし、紆余曲折して2002年にウォールマートが資本参加し、当時は大変話題になりました。エブリディ ロー プライスという毎日いつでも安いという触れ込みで、毎日買い物する日本の主婦にまとめ買いの手引きをします。
北米に住んでいる人はよくご存じだと思いますが、週末、特に日曜日の夕方のスーパーマーケットのこみ方は尋常ではありません。巨大なカートに家族がてんこ盛りに食材などを買い込みます。大体1週間分なのでしょう。こちらでは日本に比べグローサリーショッピングに対するパッションはさほど高くないと思っています。
勿論、若い世代はホールフーズなど新しいタイプのスーパーに流れていると思いますが、基本はどこどこの何がおいしい、というよりミルク、卵、肉…というアイテムで買い物かごに放り込んでいきます。それを磨きあげたのがコストコで一商品一種類だけど厳選して良質のものを大量仕入れで安く売るというスタイルであります。つまり、買い物が楽しいわけではなく、作業だといってよいと思います。奥さんが旦那に買い物リストを渡して代わりに買い物に行ってもらっても「間違ったブランドは選ばない」リスク回避もできるのです。
ウォールマートのエブリディロープライスの戦略はそういう深い背景があるのですが私の記憶している限りそこまで掘り下げた分析があまり見たことがありません。
では当時、日本のライバルスーパーはどう対抗したか、といえば同様の「毎日が安い」を打ち出したところもありますが、基本的には目玉商品を打ち出す戦略は変わらなかったはずです。客はそのたびにあっちのスーパー、こっちのスーパーと自転車で走り回ったわけです。
この背景にはもう一つ、主婦の買い物に対する楽しみがあるのだろうと考えています。つまり、洋服やアクセサリーを買うのと同じ、良いものや何か新しいものを見つけ出して「今日はこんなものががこんなに安く買えた!」というドキドキ感を求めていたのだろうと思います。
なぜ、過去形にしたか、といえばこれも変わってきた感じがするのです。
日本ではいろいろなスーパーマーケットランキングがあると思いますが、一番人気は多分、ダントツでオーケーだと思います。正直申し上げるとオーケーはウォールマートと同じ、エブリディロープライス戦略です。いつ行ってもだいたい同じ金額だし、特段、目玉商品が目立つわけではありません。
ちなみにBuzzfeedのランキングを見るとオーケーが1位で西友/ウォールマートは3位なのです。決して悪くありません。イトーヨーカドーとかイオンはもっと下のランクです。
ここに見えるのは日本人の買い物に対する変化かもしれません。綾小路きみまろ風に言えば、主婦の方々も「あの頃は若かった。だけど今じゃ自転車に乗ってもフラフラ、買い物を籠に入れた帰り道は自転車グラグラ」なんでしょう。新聞も取っていない、チラシも見ないとなればオーケーに行こう、になるのでしょう。
私はエブリディロープライスの戦略はウォールマートが来た2002年は早すぎたけれどこれから根付くとみています。つまり、ウォールマートが手放す西友の事業はやり方次第ではきらりと光る気がするのです。
言い換えればカルフール(仏)にテスコ(英)など外資のスーパーはダメ。ウォールマート(米)も駄目だったか、というトーンですが、経営スタンスが変わり、日本人が日本目線でエブリディロープライスをやると案外うまくいく気がします。また皆さん、忙しくなってきましたのでいちいち安いところは探さないのです。分かっている店でわかっている売り場に行き、籠にポンポン入れていく時代だと思います。
けっしてウォールマートの作り上げたやり方が間違っていたわけではないと思います。ただし、こちらのウォールマートはたまに覗きますが、買いたいとは思わせないです。不思議です。
では今日はこのぐらいで。
ブログの応援もお願いできますか?クリックをするとブログランクアップにつながります。

北アメリカランキング
また明日お会いしましょう。
西友は西武グループの傘下としてスタートし、紆余曲折して2002年にウォールマートが資本参加し、当時は大変話題になりました。エブリディ ロー プライスという毎日いつでも安いという触れ込みで、毎日買い物する日本の主婦にまとめ買いの手引きをします。
北米に住んでいる人はよくご存じだと思いますが、週末、特に日曜日の夕方のスーパーマーケットのこみ方は尋常ではありません。巨大なカートに家族がてんこ盛りに食材などを買い込みます。大体1週間分なのでしょう。こちらでは日本に比べグローサリーショッピングに対するパッションはさほど高くないと思っています。
勿論、若い世代はホールフーズなど新しいタイプのスーパーに流れていると思いますが、基本はどこどこの何がおいしい、というよりミルク、卵、肉…というアイテムで買い物かごに放り込んでいきます。それを磨きあげたのがコストコで一商品一種類だけど厳選して良質のものを大量仕入れで安く売るというスタイルであります。つまり、買い物が楽しいわけではなく、作業だといってよいと思います。奥さんが旦那に買い物リストを渡して代わりに買い物に行ってもらっても「間違ったブランドは選ばない」リスク回避もできるのです。
ウォールマートのエブリディロープライスの戦略はそういう深い背景があるのですが私の記憶している限りそこまで掘り下げた分析があまり見たことがありません。
では当時、日本のライバルスーパーはどう対抗したか、といえば同様の「毎日が安い」を打ち出したところもありますが、基本的には目玉商品を打ち出す戦略は変わらなかったはずです。客はそのたびにあっちのスーパー、こっちのスーパーと自転車で走り回ったわけです。
この背景にはもう一つ、主婦の買い物に対する楽しみがあるのだろうと考えています。つまり、洋服やアクセサリーを買うのと同じ、良いものや何か新しいものを見つけ出して「今日はこんなものががこんなに安く買えた!」というドキドキ感を求めていたのだろうと思います。
なぜ、過去形にしたか、といえばこれも変わってきた感じがするのです。
日本ではいろいろなスーパーマーケットランキングがあると思いますが、一番人気は多分、ダントツでオーケーだと思います。正直申し上げるとオーケーはウォールマートと同じ、エブリディロープライス戦略です。いつ行ってもだいたい同じ金額だし、特段、目玉商品が目立つわけではありません。
ちなみにBuzzfeedのランキングを見るとオーケーが1位で西友/ウォールマートは3位なのです。決して悪くありません。イトーヨーカドーとかイオンはもっと下のランクです。
ここに見えるのは日本人の買い物に対する変化かもしれません。綾小路きみまろ風に言えば、主婦の方々も「あの頃は若かった。だけど今じゃ自転車に乗ってもフラフラ、買い物を籠に入れた帰り道は自転車グラグラ」なんでしょう。新聞も取っていない、チラシも見ないとなればオーケーに行こう、になるのでしょう。
私はエブリディロープライスの戦略はウォールマートが来た2002年は早すぎたけれどこれから根付くとみています。つまり、ウォールマートが手放す西友の事業はやり方次第ではきらりと光る気がするのです。
言い換えればカルフール(仏)にテスコ(英)など外資のスーパーはダメ。ウォールマート(米)も駄目だったか、というトーンですが、経営スタンスが変わり、日本人が日本目線でエブリディロープライスをやると案外うまくいく気がします。また皆さん、忙しくなってきましたのでいちいち安いところは探さないのです。分かっている店でわかっている売り場に行き、籠にポンポン入れていく時代だと思います。
けっしてウォールマートの作り上げたやり方が間違っていたわけではないと思います。ただし、こちらのウォールマートはたまに覗きますが、買いたいとは思わせないです。不思議です。
では今日はこのぐらいで。
ブログの応援もお願いできますか?クリックをするとブログランクアップにつながります。

北アメリカランキング
また明日お会いしましょう。

米ウォルマート「西友売却の協議行わず」、日本事業の継続表明
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180713-00000029-reut-bus_all
教訓としては、「日経新聞」はよく飛ばし記事をだすので、日経はむやみに信用してはいけないということですな。