このタイトルでパッと今日のトピとそれぞれの経営者の名前がお分かりになる方はかなりの経営通か日経を読んでいてひらめきがある方かもしれません。

日本ではかつて製造者の地位は極めて高かったと思います。いわゆるメーカーと称する企業群でモノづくりニッポンの基盤を作り上げました。また、従業員数が多かったので労働組合などの力もあり、経営にも大きな影響力を及ぼしました。

ところが、時代は少しずつ変化します。メーカーはより人件費の安い海外への工場移転、更には地産地消といった「その国で作り、その国で売る」スタイルが増えてきました。これは一種のマーケティング手法の一つだと思います。つまり、モノを作る基本能力とその能力をどう展開させ、レバレッジを利かせるか、は別のテクニックが必要になるのです。

そしてその新たなる市場開拓のためには莫大な資金も必要になり、それを提供するのが投資会社であります。なぜ、銀行ではなく、投資会社なのか、といえば投資会社と銀行は向かっている目的が違うからであります。銀行は利息を貰い、元本を約定通り返してくれる人を上客とします。一方、投資会社は投資先が育ち、大きく儲かるようになることを目論んでいます。一見似ているようでかなり違います。

さて、前振りが長くなりましたが、今日のタイトルを具体的企業に落とし込むと、

マーケッターはZOZOの前澤友作氏
投資家は孫正義氏
製造者は柳井正氏

であります。その孫氏は前澤氏とも柳井氏とも親交がありますが、孫氏は両者と投資家としてのビジネス関係はありません。一方、前澤氏と柳井氏はライバルだと思われているのか、バッテンの関係です。

本来であれば、日本を代表する新旧ビジネスマンが手を結べば非常に強力になるのですが、それぞれがここまで大きくなるとわが道を行く、になるようです。

ZOZOの採寸服「ゾゾスーツ」を着て採寸すればあなたにぴったりの洋服を届けます、というのがマーケッターである前澤氏のアイディア。彼はインターネットで洋服を売るという発想を一般化した点でもマーケッター。会社の労働時間を6時間制で午後3時に帰ってもよいオプションを提供したのも前澤氏。要はアイディアマンなのであります。現状から新しいものを生み出すという点であまりにも面白い経営者なのでありますが、彼自身はほとんど何も製造できない点において営業マンでもあります。

一方、柳井正氏はたたき上げの製造者。そして私が評価するユニクロの商品とはベーシックの時代から機能を高め、技術力を駆使した製品を作り上げる会社への変貌であります。言い換えれば世界のトップを走るアパレルメーカー群がワンシーズンしか着られない安物のSPA(製造小売業)を得意とし、低性能デザイン性重視低価格に対抗するような高性能ベーシック機能低価格商品で勝負します。どちらがいいかは消費者の判断ですが、本来ならばマーケッターが活躍したら面白いと思います。その点では柳井氏は現場たたき上げの製造マンなのでしょう。

では最後の孫氏。ソフトバンクの第一四半期の決算。営業利益の中でファンド事業が2.3倍となり、利益の1/3を稼ぐ収益構造となっています。つまり通信事業のソフトバンクから大投資家のソフトバンクに代わっており、通信事業はほんの一部門と変わってきています。数年後にはスマホ事業もあったな、という形になるとみています。私の見る孫氏はあえて言えば財務マンです。

本来であれば会社には製造部門、販売部門、財務部門が必須であります。それがバラバラでも大事業家になれるというのが面白いところでありましょう。持てる能力を極限まで引き延ばせば成せる時代にになったとも言えるのでしょう。

でも、協力すればもっと強くなれる、とも言えなくはないでしょう。戦国時代の一国の主を見ているようです。

では今日はこのぐらいで。

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また明日お会いしましょう。