皆さんは一年にどれぐらい本をお読みになりますか?私でだいたい年5-60冊程度ですが、これでも月に4-5冊ないし、週に1冊ペースでしょうか?私の不満は読む時間が確保できないことで仮にもう少し時間があればもうちょっと読みたいと思っています。

雑誌は定期購読しているもの以外はすっかり読まなくなりました。海外ですから入手しにくいこともありますが、日本で書店に行くときも雑誌コーナーにはいかなくなりました。それにもまして雑誌コーナーで立ち読みしている人はめっきり少なくなったと思います。

日経ビジネスの「有訓無訓」に経済学者の岩井克人氏が「一度の読書ではもったいない。本は隠れた鉱山。再読で当たな発見がある」と述べ、いわゆる二度読みを奨励しています。これには激しく同意で私は年間の読書量のうち1-2割を再読に充ててています。岩井氏が「残念ながら2度読むのに耐える本は少ないですからそういう本を見つけるのも読書の楽しみである」と述べている点には思わず頷いてしまいました。私の読む本も半分はダメ本です。

出版が容易になったことで良本と悪本が混じり、過激なタイトルに騙された方も多いのではないでしょうか?私の周りの知人が次々と出版しているのを見てそんなに簡単なものか、と思ったりもしています。彼らの本にはコンビニにも売っているような2時間で読み切れるフォントが大きくてページが隙間だらけの本も結構あります。これが本当に何万部も売れているのか、はなはだ疑問であります。また、その手の本は付き合いでは読みますが、正直、時間の無駄でむなしくなることも多く、書籍はしっかりしたものがいい、となるべく厳選するようにしています。

日本の出版業界には取次という不思議な仕組みがあります。これは書店、出版社、出版物が多かったことでその組み合わせをコントロールする中間業者が必要だったということになります。取次の代表が日販とトーハンです。しかし、アマゾンやジュンク堂は出版元と直取引を増やしています。かつては直取引は禁則だったのですが、今では結構大丈夫なのです。

実をいうとカナダでの業務の一環で私の日本法人を介して書籍を輸出しているのですが、これは出版社との直取引です。

ご承知の通り日本の書店は激減しています。2000年には21000軒を超えていたものが今や12000軒程です。一方、出版数は驚くなかれ2016年は78000点で2010年に比して微増しているぐらいです。何を意味しているかといえば読まれない本が無尽蔵に出版されているということなのです。出版社も必死なのでしょう。そして取次がそれを調整するという弁のような役目をしています。

私は様々な業界について体質改善、構造改革への自説を述べてきました。出版業界は激変すべき時代が近づいてきているように思えます。取次そのものはいつかなくなるとみていますし、中小出版社は存続できないか、合併することになります。業界の方には申し訳ないのですが、読み手が少なくなる中、本として質の低いものを出版するより少しハードルを上げて良いものを厳選し、業界の体質強化を図るべきかと思います。

書店も返本できるという強みが逆に書店のクオリティを上げられなかったと思います。私が出版社と直取引している条件は返本なしです。つまり買い切り。もちろん、その分安いわけですが、仕入れ管理はその分、きちんとしないと丸損になるのです。

私は読み手からみた出版業界に疑問を持っています。環境変化が如実に表れているのに真綿で首を絞められているから我慢できている、そんな風に見えてしまうのです。個人的には出版物の管理システムと発注システムができれば取次はほぼ100%、不要になるのではないかと見ています。

では今日はこのぐらいで。

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また明日お会いしましょう。