プロパガンダ、という言葉を聞いたことない方は案外多いのではないでしょうか?日本でもこの言葉を使うようなシーンはいくらでもあるのですが、言論の自由という中でそんな言葉の存在そのものを忘れているのかもしれません。

では、まずその意味です。Wikiの簡単な説明によると「プロパガンダは、特定の思想・世論・意識・行動へ誘導する意図を持った行為である。 通常情報戦、心理戦もしくは宣伝戦、世論戦と和訳され、しばしば大きな政治的意味を持つ。」とあります。

慰安婦像問題や南京問題はプロパガンダの最たるものであります。

たとえば、少し古い話ですが、サンフランシスコの慰安婦像と碑文が公共の地に設置されて1年経ち、「慰安婦正義連合」なる団体が中心となり、デモがおこなわれたと報じられていました。その記事で着目すべき点は大阪で反日活動をする日本人団体が「慰安婦正義連合」から表彰されたという部分であります。

ご承知の通り、慰安婦問題も南京問題ももともと本国の韓国、中国ではいったん収まっていたものの日本の活動家たちが火をつけて掘り起こしたのが歴史でした。このような活動家は時間があり、「正義感」にあふれ、一度信じたら梃子でも動かないタイプの方が多く、絵に描いたような運動家の性格を持っています。サンフランシスコの表彰の話などは典型的なプロパガンダであります。

更に「サダマイズ(saddamize(=特定の人物を特段の証拠もなく責め上げること)」というプロパガンダ戦略の一環として相手を徹底的に糾弾するのであります。アメリカのメディアがトランプ大統領を責め上げるのも一つの戦略です。

一般的にはプロパガンダは国際間にまたがる思想、主義の誘導と考えれらますが、国内でも当然それは可能であります。

例えば原発再稼働の問題はその一つでしょう。北海道がブラックアウトになった原因は泊原発が動かず、苫東厚真の火力発電に頼っていたことが問題視されました。では泊はなぜ動かないのでしょうか?もともとは原発再稼働としては泊はトップグループにいたのですが、規制委員会が断層の件を持ち出し、100点満点の試験で105点取らないと再稼働を認めないと言っているのです。

ではその背景は何か、といえば原発は日本にはふさわしくないというプロパガンダが存在するからでありましょう。もちろん、東電のあの事故は大変なものでしたが、各電力会社が打ち立てたその対策は原発を極めて強靭化させたはずです。それでも再稼働させないという主義と思想がそこに存在することで論理が叶わなくなる結果になるのです。

北方領土返還問題。これも私は何年も前から指摘していますが、戦後直後、日本は2島返還である程度納得していたのです。吉田茂もそう発言し、記録されています。変わったのはアメリカが4島返還をめざせ、といったから突然それがプロパガンダとなり、ほぼすべての国民は4島がすべて、というポジションに代わってしまったのです。

日本はプロパガンダを発するより、それに強い影響を受けるケースの方が多いようです。ただ、ニュースを見ている限り日本国内のプロパガンダは小さい主義主張で身内の争いに近いのですが、我々は本来であれば、外交的なプロパガンダを発するべきであります。

日本の製品はどれだけ優れているのか、日本人がどれだけ誠実でビジネスをするには適しているか、という主張をするのもプロパガンダであります。相手を蹴落とすのもありですが、「これは日本にしかできない」と思わせる前向きなプロパガンダが欲しいところです。

河野外相が徴用工の件で連日、韓国に対して厳しい発言を繰り返しています。繰り返すことで多くの人に一定の理解を伴った考え方が醸成されます。これは重要です。

私は海外に在住していて日本のボイスが本当に小さいことを残念に思っています。海外に出ている日本人は数多けれどもみな、バラバラなんです。これではプロパガンダどころではありません。

日本がどう主張を貫くべきか、徴用工問題で盛り上がる今こそ、そろそろ考えてみるべき時期にあるのではないでしょうか?

では今日はこのぐらいで。

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また明日お会いしましょう。