世界を見渡すとろくな話はないのですが、嫌な話は「見ないふり」をして、堅調なダウ指数だけで世を語るのも恐ろしいところです。日本株は連休明けも300円以上下げ、4連敗となっていますが、そのあたりのことも含め、考えてみましょう。

まず、アメリカの株式市場ですが、資金のシフトが見られます。それは金利の上昇とともに高PERのハイテク関連から手堅い銘柄への移動であります。例えば、アマゾンは2050ドルの高値から現在は1800ドル台半ば、グーグルは1270ドル台から1100ドル台前半に下げるなど高値追いをしていたつい先頃と勢いが明らかに違います。

アメリカの10年物国債が3.20%を超える水準となると機関投資家などのポジションが変化するのは当然で無理なリスクを取るよりも手堅い投資手段になるのは定石であります。私も株式市場と手堅い運用の組み合わせを行いますが、カナダで60日程度のGICで2%以上の金利水準となれば無配株の処分、GIC(カナダ独特の元利保証型定期預金)への運用シフトが視野に入るのはやむをえません。

では、世界を見渡してみましょう。まず、中国の代表的株式市場である上海総合ですが、厳しいところにあります。株価は6カ月ぐらい先の状況を見込む景気先行指標とされますがアメリカとの頑なな関係でデッドロックに乗り上げたような感があります。こうなると中国の代表的銘柄であるアリババも下落が止まらず、NY市場では年初来安値を付けています。

欧州では中央銀行の金融緩和が終わるところですが、英国にしてもイタリアにしても体制が盤石とは言えません。英国のFTSEやイタリアのMIBと言った代表的株式指標も5月の高値から下落トレンドが止まっていません。トルコでは1月から2割強下落、今回毎度のIMF支援を要請したパキスタンも4月から2割ほど下げています。

こう見ると世界の主要市場で株価が堅調なのはアメリカと日本ぐらいであります。アメリカが堅調なのは金利高もあり資金が新興市場からアメリカへ戻っていることが挙げられます。しかし、アメリカの国内では資金がだぶついているものの、投資先が厳選されているように見受けられます。

では日本ですが、奇妙な安心感が現在の株価水準に表れているとみています。例えば間もなく7-9月の四半期決算が発表になりますが、為替水準からすれば上方修正が相次ぐ可能性は高く、また、日本企業は世界経済がどこに向かおうが、せっせと稼ぐというイメージが強く、日銀が金融緩和政策を維持するならまだいけるということなのだろうと思います。

目先下げていますが、私は調整が進み、切り返してくるとみています。

長い間の金融緩和がもたらしたものとは持てる者は相当稼いだということであります。その資金をどこで運用するか、まさに地球上をうろつく状態にあるといってよいかと思います。ビットコインなど仮想通貨が思った以上に手堅い動きをしているのもしっかり稼いだ仮想通貨信者たちの作り出す市場があるのかもしれません。

1929年株式大暴落にしろ、日本のバブル崩壊ににしろ、当時は市場と投資家のコミュニケーションラインは限定されていました。今はコンピューターにAIでストップロスがかかる上に機関投資家の損失防止策もあり、投資したお金が泡のごとく消え去るということにはならないでしょう。

言い換えれば地球儀を見渡してここ、というところがあれば必ず投資資金は入るし、潮の満ち引きのように引くときはさっと引く、ということをイメージしたらよいかと思います。

個人的にはアメリカでの投資分については高配当銘柄は維持しますが、それ以外は高配当銘柄へのシフトを進めるか、GICにするなど先行きに流動性を持たせるつもりです。カナダ投資分も同様ですが、一部の資源銘柄は超低価格になっており、様子をうかがっているところであります。日本については決算良好とお見受けしますのでさほど懸念していません。

投資はあくまでも個人も判断ですが、目先にとらわれず、グローバルな目線で見ていくことが大事かと思います。

では今日はこのぐらいで。

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また明日お会いしましょう。