「あなたと一緒になれるならどんな貧乏暮らしでも私、ついていくわ」というのは昭和の映画でもかなり白黒に近い時代のお話。そんな純愛ドラマを今でも信じる人たちは韓国ドラマにはまっているようで「そうそう、昔はこんなだった」と思い出に浸るのでしょう。

「いつも私が待たされた洗い髪が芯まで冷えて…」という神田川と銭湯の情景は今の人にはわからないでしょう。なぜあの時の恋愛の美しさが消えていったのかといえば恋愛の切り口が増えたからかもしれません。昔はだいたい恋愛の選択肢すらあまりなく、見合いや結婚紹介所、挙句の果てには海外では「写真花嫁」なるものもありました。

写真花嫁とはブラジルやアメリカなどに移住した日本人男性と日本在住の一般女性が文通や写真だけで海外移住を決め、船で渡航先に渡り、港で始めて本人と会う、というものです。写真一枚持った男たちは船から降りてきた女性たちと見比べ、時として「写真と全然違う!」という悲劇もあったようです。現代のSNSのオフ会やネットで知り合ってデートするというあの世界が戦前にすでに存在していたともいえましょう。

今の恋愛のトリガー(引き金)は何か、といえば顔より性格というのが日本の基本パタン。結局長く一緒にいてお互いに苦痛なく、我慢しなくてもよい人を選びたいと思うものです。その中で金銭は重要なファクターの一つでありますが、恋愛の先進国、アメリカで最近調査したデータによると「金銭的安定を望む人」が多いと報じられています。

ブルームバーグが報じるバンクオブアメリカの関連会社の調査によるとある程度の余裕資金を持つアメリカ人1000人に聞いた調査(ブルームバーグは「富裕者層」と報じているますが、データは必ずしもそうではありません)でパートナー選びは恋愛(44%)よりも金銭的安定(56%)を望むそうです。

「金の切れ目は縁の切れ目」という言葉もありますが、洋の東西を問わずよく耳にするのが旦那の浪費癖。「飲む、打つ、買う」はいくら何でももう少ないと思いますが、基本的にご夫婦で家計管理ができるかどうかがポイントとなるかと思います。ダブルインカムでも夫婦で浪費癖があればいくら稼ぎがあっても同じこと。常に余力を持ち、金銭的に安定感を醸し出すことが良好な関係を築くのかもしれません。

それを掘り下げれば、確かに昔は日本人の離婚率は低かったわけでその理由の一つは投資ではなく、貯蓄で絶対安定を最優先していたことが夫婦円満の秘訣だったのかもしれません。

アメリカでは「セックスアンドザシティ」の生活スタイルが現代アメリカの生き様のような時代もありましたが、その後、リーマンショックもあり、堅実になったと同時に世代替わりし、社会をリードする人たちの考え方がよりコンサバになりつつあるのかもしれません。

私がアメリカの思想やトレンドに注目するのはそれが一定の世の流れを作るケースが多いからであります。ただ、今回のアメリカの調査は日本的な安定感を求めたいという声にも聞こえ、トレンドが日本からアメリカに逆輸出されたと考えられなくもないかもしれません。

こんな小さな報道を一つ掘り下げてもいろいろおもしろいものですね。

では今日はこのぐらいで。

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また明日お会いしましょう。