チュートリアルの徳井義実氏の個人会社「チューリップ」が1億2000万円の所得隠しをしていたことで徳井氏に猛批判が浴びせられています。単なる所得隠しというより会社を作ってから何もしていなかったという唖然とした状態であったことが今回大きなニュースになりました。

会社を作った理由は経費で様々なものを買えるお得感だったわけであたかも給与を貰うより断然うまくやったと自負したわけです。しかし、会社とはメンテするのが実に面倒で様々なルールに縛られます。(日本はまだいいですが、カナダなどは納税以外にも会社法に基づく年次報告などやらねばならないことはもっと多いです。)

なぜルールを守れないのか、これは大まかに3つの理由が考えられます。1つは単にルールを知らなかったこと、もう1つは捕まりやしないという自己流の勝手な解釈であります。3つ目が捕まるかもしれないけれど止められないという負のサイクルに陥った場合でしょうか?徳井氏の場合は2番目のケースだったのではないでしょうか?

マクドナルドの財務担当者が会社の資金7億円を個人のFXの損失補填に充てていたという報道がありました。7億円も金が動いたのに同僚がその人物の怪しい動きに気が付くまで誰もわからなかったのも唖然とする話ですが、この引き出した担当者は捕まりやしないとは思っていません。しかし、損失補填に対して背に腹は代えられない強迫観念に陥っていたと考えられます。想像するに捕まった瞬間、終わったと同時にほっとしたのではないかと察します。

問題はここで背に腹は代えられないならば何をしてもよいのか、あるいはそれができる環境や抜け道があるのか、という疑問であります。徳井氏の場合、一体だれが会計士だったのか、という疑問が出ています。会計士という資格を持つ人間である以上、自分に与えられた職務として会社の会計報告を所定日までに行うことは明白な義務であり、それを放置できないはずです。想像するに会計士が毎回、変っていたのではないか、という気がします。その上、会計の基礎資料すらなかったので作りようがなかったという気がします。

芸能界では黒い交際が時々話題になります。宮迫博之氏らの闇営業が問題になった時も「わかっているけどおいしいし、断れない」という自己都合の論理に走ります。煽り運転も同様でしょう。「自分の前で邪魔するものはどけ」という心理です。認知が入っているかもしれない高齢者が交通事故を起こすのも目線が社会の中の自分ではなくて天動説的な自己中心論理が主体となります。

上述の例だけを取り上げても自分の会社、担当する仕事、闇とのコネクション、自動車に人格を転移させること、あるいはそこに車のカギがあるというきっかけとそれに対する自己ルールの設定が間違いのもとだったわけです。

社会はこれらの事故や事件を大きく報じ、厳しい処罰を行います。多分、刑事上の罰以上に社会的制裁の方がはるかに大きくなるでしょう。多くの場合はその人の築き上げてきた人生の城を一瞬にして瓦解させることになります。

1992年にアメリカのマクドナルドのドライブスルーでコーヒーを買ったおばあさんがそのコーヒーを足の間に挟んだところ、こぼれてやけど負った事件があります。かの有名なマクドナルドコーヒー事件で、懲罰的罰則で約3億円を支払えとの判決が出たことがあります。(その後和解で支払いは5000万円ぐらいになっています。)この懲罰的罰則はマックのような社会的主導的立場にある企業がやるべきことが十分ではないという点において「有名企業罰則」であったとも言えます。同様なケースはマイクロソフトも経験しています。

今の世の中、刑事罰より怖いのが社会的制裁であります。飲酒運転をして死亡事故を起こしたあの福岡の事件は強烈な制裁だったと思いますが、その後も止まらない飲酒運転事故に対して警察は本気の取り締まりを行いました。それはあまりにも高い罰金と免許の取り上げであります。ここBC州でも異様な超過速度で運転していた数千万円もする高級車が強制的に取り上げられ、オークションにかけられたことがあります。

ごめんなさい、では済まない後始末は人生設計を全部振り出しに戻してしまうとも言えます。社会はルールががんじがらめになりつつあり、自分だけの論理はもはや通用しないということを大人として学ばねばならないのでしょう。徳井氏のニュースは改めて考えさせられるものがありました。

では今日はこのぐらいで。

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