就職情報会社、ディスコが発表した就職先人気ランキングにふと目が留まりました。就職先の人気ランキングという表現そのものが個人的には嫌いなのですが、一応、世間の興味の目もあるでしょうからランキングを客観的に見てみました。
最も大きな違いは国内学生が選んだ人気企業と日本人の海外留学生が選んだ人気企業が全く相違している点でしょうか?トップ10で双方にランキングしたのは三菱商事と全日空のみ。そして留学生組のトップ10はその2社以外全部外資系企業だという点も特筆すべき点でしょう。
二点目は男子学生と女子学生でここまで違いが出るのか、という点です。やはりトップ10で双方共に入った企業は伊藤忠、三菱UFJだけです。
三点目は男子は商社がお好き、女子は航空会社がお好き、という点です。男子は伊藤忠、三菱、三井の3大商社がトップ10入りで女子は1位がJAL、3位が全日空となっています。また、男子に比べて女子のBtoCへの人気は相変わらずでコマーシャルなどで身近な企業が「良い」と感じているようです。ただ、面白いことに頭に焼き付くほどコマーシャルを打ち出している携帯電話各社はソフトバンクの50位が最高でAUとKDDIにおいては電波も届かない圏外であります。
これらについて個人的偏見でいくつかコメントしたいと思います。
まず、男子2位、女子7位、総合2位の伊藤忠ですが、何故にしてそこまで人気になったのか、やや解せません。前任の岡藤正弘社長(現CEO)は確かに実力があり、現社長の鈴木善久体制でも重要案件は岡藤さんが仕切るという岡藤帝国が生み出されています。同社は瀬島隆三氏や丹羽宇一郎氏を輩出し中国関係では圧倒的力量を持っています。他の商社が資源などに傾注した中でタイのチャロンポカパンと提携するなどビジネスのうまさは評価しますが、学生好みとは思えませんでした。
次です。「女子は航空会社がお好き」。何故なんでしょうか?イメージなんでしょう。華やかな接客でしょうか?CAは今や安定職でかなりお歳になってもフライトアテンダントができます。しかし、そこに群がる女子学生が相も変わらずでは「女子の時代」はやってこない気がします。
一方、留学生が好む企業は肉食系企業が並びます。ランクの7,8,9位のボストンコンサル、アクセンチュア、マッキンゼーは骨付き肉をしゃぶるようなコンサル企業です。さらに3位のデロイト、5位のPwCは会計を通じて自分への徹底挑戦が求められます。私の個人的テイストは留学生好みの企業ですが、これらの会社では入社4-5年で自分の次の道を選ばねばなりません。振り落とされる人も相当多い点で実力勝負といえましょう。そういえば日本の肉食系代表企業であるリクルートがランク圏外しているのは寂しい限りです。
ところで日本の公務員試験ですが、キャリア採用という仕組みが古くなってきたように思えます。20代前半に受ける一瞬の試験でその人の一生のファストトラックのチケットゲットというのはあまりにもずれた発想です。人間、成長する人もいれば退化する人もいます。もっとフレキシビリティを持たせ、「既定路線の人事」なんていう時代錯誤の象徴はもう止めるべきでしょう。夢と希望をもつ有能な若者はどんどん逃げてしまうと思います。
では今日はこのぐらいで。
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北アメリカランキング
また明日お会いしましょう。
最も大きな違いは国内学生が選んだ人気企業と日本人の海外留学生が選んだ人気企業が全く相違している点でしょうか?トップ10で双方にランキングしたのは三菱商事と全日空のみ。そして留学生組のトップ10はその2社以外全部外資系企業だという点も特筆すべき点でしょう。
二点目は男子学生と女子学生でここまで違いが出るのか、という点です。やはりトップ10で双方共に入った企業は伊藤忠、三菱UFJだけです。
三点目は男子は商社がお好き、女子は航空会社がお好き、という点です。男子は伊藤忠、三菱、三井の3大商社がトップ10入りで女子は1位がJAL、3位が全日空となっています。また、男子に比べて女子のBtoCへの人気は相変わらずでコマーシャルなどで身近な企業が「良い」と感じているようです。ただ、面白いことに頭に焼き付くほどコマーシャルを打ち出している携帯電話各社はソフトバンクの50位が最高でAUとKDDIにおいては電波も届かない圏外であります。
これらについて個人的偏見でいくつかコメントしたいと思います。
まず、男子2位、女子7位、総合2位の伊藤忠ですが、何故にしてそこまで人気になったのか、やや解せません。前任の岡藤正弘社長(現CEO)は確かに実力があり、現社長の鈴木善久体制でも重要案件は岡藤さんが仕切るという岡藤帝国が生み出されています。同社は瀬島隆三氏や丹羽宇一郎氏を輩出し中国関係では圧倒的力量を持っています。他の商社が資源などに傾注した中でタイのチャロンポカパンと提携するなどビジネスのうまさは評価しますが、学生好みとは思えませんでした。
次です。「女子は航空会社がお好き」。何故なんでしょうか?イメージなんでしょう。華やかな接客でしょうか?CAは今や安定職でかなりお歳になってもフライトアテンダントができます。しかし、そこに群がる女子学生が相も変わらずでは「女子の時代」はやってこない気がします。
一方、留学生が好む企業は肉食系企業が並びます。ランクの7,8,9位のボストンコンサル、アクセンチュア、マッキンゼーは骨付き肉をしゃぶるようなコンサル企業です。さらに3位のデロイト、5位のPwCは会計を通じて自分への徹底挑戦が求められます。私の個人的テイストは留学生好みの企業ですが、これらの会社では入社4-5年で自分の次の道を選ばねばなりません。振り落とされる人も相当多い点で実力勝負といえましょう。そういえば日本の肉食系代表企業であるリクルートがランク圏外しているのは寂しい限りです。
ところで日本の公務員試験ですが、キャリア採用という仕組みが古くなってきたように思えます。20代前半に受ける一瞬の試験でその人の一生のファストトラックのチケットゲットというのはあまりにもずれた発想です。人間、成長する人もいれば退化する人もいます。もっとフレキシビリティを持たせ、「既定路線の人事」なんていう時代錯誤の象徴はもう止めるべきでしょう。夢と希望をもつ有能な若者はどんどん逃げてしまうと思います。
では今日はこのぐらいで。
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