世の東西を問わず、想定外の事件が多くなってきたような気がします。寝屋川の中学生殺人事件もそうですし、アメリカで起きたレポーターとカメラマンを生放送中に拳銃で撃ち殺す、はたまた、JRのケーブルが燃える事件もどうやら放火の可能性が高いと報じられています。
以前、最近、奇妙な殺人事件が多いということを書いたところ、統計的にはずっと減っていると指摘いただきました。事実その通りで1955年が2119人で最多、その後、グラフで見ても確実に減っており、2014年で357件であります。特段、傾向で大きな特徴的変化があったわけでもありません。敢えて言うなら平成16年を境に身内に対する怨恨絡みの事件が第三者の面識者よりも増えたぐらいでしょうか。統計をどう見ても明白な傾向は見出せません。
多分、我々に強い印象を与えるのはその事件の特異性にあるのかもしれません。寝屋川の事件にしても容疑者は犯行がばれないようなかなり周到な準備をしています。警察はわずかな手掛かりと近代捜査の手法でいつかは決定的な証拠を見つけるのでしょう。犯人の心理も必ず変化するものです。
そういえばマウントゴックスのマルク カルプレイスCEOを逮捕したのも警察の威信をかけたものでした。相当苦労してその証拠を掴んだ実績は大いに評価されるのですがあれはアメリカからプレッシャーがあって警視庁としては絶対に抑えなくてはいけない事件でした。
世の中に推理小説が氾濫し、手口が近代化していく中で事件犯の行動がよりエキストリームになっていることが一つあるのでしょう。パソコン遠隔操作事件もほぼ完ぺきな手口でしたが犯人の不必要なピンクの首輪をつけた猫が決め手となりました。
また、非常に短絡的な事件が増えてきている点も特徴的ではないでしょうか?昔の恨みつらみといった長いストーリーが背後にあるわけではなく、単に殺した、殺してみたかった、という事件も増えています。これでは小説のネタにもなりません。
短絡性については私は世の中の仕組みがそうさせている気がします。深く考えずに物事が全て進んでいく中で人間の本来持ち合わせている思考、道徳心、良心、善悪といった部分が抜け落ちてきている気がします。我慢も出来ず、欲しいから、そうしたいから、という幼児心理に近いものに逆行しているのではないでしょうか?今後、AI(人工知能)が我々の社会に登場すれば人間の退化は一層進むのかもしれません。となれば、ある意味、人間社会の悲劇で、もはや、文学など生まれなくなりそうです。
そういえば山口組が分裂したとのこと。これも昔ならあまりなかった気がします。一種のヒエラルキーの世界を具現化したのが暴力団であります。日本の暴力団は海外のマフィアと違い、仁義のベースに成り立っていました。それが変化したのは警察の取り締まりの強化と共に海外の悪者が跋扈してきた点が挙げられます。新宿あたりの地回りさんは外国人という話も聞いたことがあります。
結局、暴力団の組織が弱体化したためにヒエラルキーが崩れ、抗争が生まれる素地を作ったのかもしれません。もっとも弱体化したもう一つの理由はマイナンバー制度にあり、などという声も聞こえてきます。ヤクザも非日本人が主流となっており、時代を映し出したものと言えそうです。
世の中の変化が激しく、便利になる一方で目に見えないひずみが生じていると考えています。答えがすぐに出る、その短絡性が人の行動そのものを変えてきているのかもしれません。ある意味、恐ろしい世の中になりつつあるのでしょうね。
今日はこのぐらいにしておきましょう。
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ではまた明日。
以前、最近、奇妙な殺人事件が多いということを書いたところ、統計的にはずっと減っていると指摘いただきました。事実その通りで1955年が2119人で最多、その後、グラフで見ても確実に減っており、2014年で357件であります。特段、傾向で大きな特徴的変化があったわけでもありません。敢えて言うなら平成16年を境に身内に対する怨恨絡みの事件が第三者の面識者よりも増えたぐらいでしょうか。統計をどう見ても明白な傾向は見出せません。
多分、我々に強い印象を与えるのはその事件の特異性にあるのかもしれません。寝屋川の事件にしても容疑者は犯行がばれないようなかなり周到な準備をしています。警察はわずかな手掛かりと近代捜査の手法でいつかは決定的な証拠を見つけるのでしょう。犯人の心理も必ず変化するものです。
そういえばマウントゴックスのマルク カルプレイスCEOを逮捕したのも警察の威信をかけたものでした。相当苦労してその証拠を掴んだ実績は大いに評価されるのですがあれはアメリカからプレッシャーがあって警視庁としては絶対に抑えなくてはいけない事件でした。
世の中に推理小説が氾濫し、手口が近代化していく中で事件犯の行動がよりエキストリームになっていることが一つあるのでしょう。パソコン遠隔操作事件もほぼ完ぺきな手口でしたが犯人の不必要なピンクの首輪をつけた猫が決め手となりました。
また、非常に短絡的な事件が増えてきている点も特徴的ではないでしょうか?昔の恨みつらみといった長いストーリーが背後にあるわけではなく、単に殺した、殺してみたかった、という事件も増えています。これでは小説のネタにもなりません。
短絡性については私は世の中の仕組みがそうさせている気がします。深く考えずに物事が全て進んでいく中で人間の本来持ち合わせている思考、道徳心、良心、善悪といった部分が抜け落ちてきている気がします。我慢も出来ず、欲しいから、そうしたいから、という幼児心理に近いものに逆行しているのではないでしょうか?今後、AI(人工知能)が我々の社会に登場すれば人間の退化は一層進むのかもしれません。となれば、ある意味、人間社会の悲劇で、もはや、文学など生まれなくなりそうです。
そういえば山口組が分裂したとのこと。これも昔ならあまりなかった気がします。一種のヒエラルキーの世界を具現化したのが暴力団であります。日本の暴力団は海外のマフィアと違い、仁義のベースに成り立っていました。それが変化したのは警察の取り締まりの強化と共に海外の悪者が跋扈してきた点が挙げられます。新宿あたりの地回りさんは外国人という話も聞いたことがあります。
結局、暴力団の組織が弱体化したためにヒエラルキーが崩れ、抗争が生まれる素地を作ったのかもしれません。もっとも弱体化したもう一つの理由はマイナンバー制度にあり、などという声も聞こえてきます。ヤクザも非日本人が主流となっており、時代を映し出したものと言えそうです。
世の中の変化が激しく、便利になる一方で目に見えないひずみが生じていると考えています。答えがすぐに出る、その短絡性が人の行動そのものを変えてきているのかもしれません。ある意味、恐ろしい世の中になりつつあるのでしょうね。
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