今週はつぶやきではなく声を上げたい気分です。
朝鮮半島は一体何がどうなってしまったのでしょうか?今週は三つの衝撃がありました。金正男暗殺、梨花女子大前総長の崔京姫氏逮捕、李在鎔サムスン電子副会長逮捕であります。あとの二つと金正男の暗殺は直接は関係がなさそうですが、紐を辿ると結局北朝鮮の工作に行き着いてしまいます。
金正男氏の暗殺については報道の通りですので詳述を避けます。叔父で中国との懸け橋だった張成沢氏を2013年に殺害し、やはり中国より庇護されていた正男氏もスパイ映画並みに女性版ヒットマンにやられてしまいました。これで北朝鮮は中国との決定的距離感を作りました。
一方、対南側工作では韓国の孤立化を進めているとみています。THAADを取り込み、慰安婦で刺激すれば日中を敵に回すことになります。朴大統領が弾劾中であり、ほとんど政治が機能していません。その中で次々と起こる財閥企業の不祥事、そしてサムスンの実質トップの逮捕が何を物語るかはいうまでもありません。
今回の逮捕拘束で両名とも最低1カ月は出てこられないとされます。一か月とは朴大統領の弾劾裁判の結果が出るころと同じであります。となれば梨花女子大前総長にしろサムスン副会長にしろ一度逮捕状請求を棄却されたもののどんなこじつけでも、誤認でも、言いがかりでも一旦逮捕させることで弾劾裁判へのプレッシャーを与えることに他ならないでしょう。
北朝鮮は韓国つぶしをしているとしか思えません。そして目先、韓国の唯一の挽回のきっかけは朴大統領が弾劾されず、韓国を覚醒させる反撃にでるしかないでしょう。ただし、その場合相手は力づくで動いてくるかもしれません。緊張感は否が応にも高まるとみています。
さて、金融市場を見てみましょう。ニューヨークは金曜日こそ3連休を前に小動きとなりましたが、最後に切り返し、力強さを感じました。その背景は経済統計が押し並べてとてもよかったということでしょう。今週発表された統計だけでも1月の小売売上高が0.4%増(事前予想0.1%増)1月のCPI(消費者物価指数)が前年同月比2.5%アップ(事前予想2.4%)、小規模企業楽観視数は0.1%アップの105.9(事前予想105.0)といった具合で軒並み事前予想を上回っています。
雇用統計や住宅関連、自動車販売も「好調」で景観は「快晴」であります。イエレン議長がスピード調整に乗り出す気配ですが、それを凌駕する状況にあるといえます。
さて、日本を見ると実はやはりインフレの足音がひたひたとやってきているかもしれません。企業物価指数(卸売物価指数)が目立って上昇しているのにほとんどニュースになっていません。16年10月の-0.1%から11月0.4%、12月0.7%、17年1月0.6%(速報値)となっており、グラフで見るとトレンド変化が見て取れます。
デフレ傾向が止まらないと言っていたのはついこの前。これが急速に逆回転すれば日本は消費がついていけませんのでスタグフレーションのリスクが出てきます。要注目だと思います。家庭の食費の比率であるエンゲル係数が29年ぶり高水準とニュースになっていますが、気になる方は「出来合い」を買うのではなく、肉と野菜と魚を買ってちゃんと調理すれば節約できます。とはいえ、「出来合い」は時代の要請なのでしょうけど。
最後に柔らかい話題を振ります。最近のスポーツ界、日本人、頑張っています。スキージャンプは高梨さんもすごいけど伊藤さんも今年は調子が良いようです。フィギュアは羽生君もすごいけど、宇野君が追い上げています。ゴルフは松山が絶好調だし、テニスは錦織が安定、相撲はついに稀勢の里が日本人として19年ぶりの横綱になります。どれもうれしい話です。
ですが、これ、全部、個人成績なんですね。かつてチーム競技がもっと強かった時代はあったと思います。もちろん、今でも野球等は強いと思いますが、サッカーをみるとチームプレイなのにその中の特定の人の才能を引き出すような感じが見て取れませんか?高額の報酬や長年の個人主義が醸成された結果なのでしょうか?スポーツの世界が写し出すものは一般社会とのミラーに近いような気がします。これも時代の流れでしょうか?
では今週はこのぐらいで。良い週末をお過ごしください。
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また明日お会いしましょう。
朝鮮半島は一体何がどうなってしまったのでしょうか?今週は三つの衝撃がありました。金正男暗殺、梨花女子大前総長の崔京姫氏逮捕、李在鎔サムスン電子副会長逮捕であります。あとの二つと金正男の暗殺は直接は関係がなさそうですが、紐を辿ると結局北朝鮮の工作に行き着いてしまいます。
金正男氏の暗殺については報道の通りですので詳述を避けます。叔父で中国との懸け橋だった張成沢氏を2013年に殺害し、やはり中国より庇護されていた正男氏もスパイ映画並みに女性版ヒットマンにやられてしまいました。これで北朝鮮は中国との決定的距離感を作りました。
一方、対南側工作では韓国の孤立化を進めているとみています。THAADを取り込み、慰安婦で刺激すれば日中を敵に回すことになります。朴大統領が弾劾中であり、ほとんど政治が機能していません。その中で次々と起こる財閥企業の不祥事、そしてサムスンの実質トップの逮捕が何を物語るかはいうまでもありません。
今回の逮捕拘束で両名とも最低1カ月は出てこられないとされます。一か月とは朴大統領の弾劾裁判の結果が出るころと同じであります。となれば梨花女子大前総長にしろサムスン副会長にしろ一度逮捕状請求を棄却されたもののどんなこじつけでも、誤認でも、言いがかりでも一旦逮捕させることで弾劾裁判へのプレッシャーを与えることに他ならないでしょう。
北朝鮮は韓国つぶしをしているとしか思えません。そして目先、韓国の唯一の挽回のきっかけは朴大統領が弾劾されず、韓国を覚醒させる反撃にでるしかないでしょう。ただし、その場合相手は力づくで動いてくるかもしれません。緊張感は否が応にも高まるとみています。
さて、金融市場を見てみましょう。ニューヨークは金曜日こそ3連休を前に小動きとなりましたが、最後に切り返し、力強さを感じました。その背景は経済統計が押し並べてとてもよかったということでしょう。今週発表された統計だけでも1月の小売売上高が0.4%増(事前予想0.1%増)1月のCPI(消費者物価指数)が前年同月比2.5%アップ(事前予想2.4%)、小規模企業楽観視数は0.1%アップの105.9(事前予想105.0)といった具合で軒並み事前予想を上回っています。
雇用統計や住宅関連、自動車販売も「好調」で景観は「快晴」であります。イエレン議長がスピード調整に乗り出す気配ですが、それを凌駕する状況にあるといえます。
さて、日本を見ると実はやはりインフレの足音がひたひたとやってきているかもしれません。企業物価指数(卸売物価指数)が目立って上昇しているのにほとんどニュースになっていません。16年10月の-0.1%から11月0.4%、12月0.7%、17年1月0.6%(速報値)となっており、グラフで見るとトレンド変化が見て取れます。
デフレ傾向が止まらないと言っていたのはついこの前。これが急速に逆回転すれば日本は消費がついていけませんのでスタグフレーションのリスクが出てきます。要注目だと思います。家庭の食費の比率であるエンゲル係数が29年ぶり高水準とニュースになっていますが、気になる方は「出来合い」を買うのではなく、肉と野菜と魚を買ってちゃんと調理すれば節約できます。とはいえ、「出来合い」は時代の要請なのでしょうけど。
最後に柔らかい話題を振ります。最近のスポーツ界、日本人、頑張っています。スキージャンプは高梨さんもすごいけど伊藤さんも今年は調子が良いようです。フィギュアは羽生君もすごいけど、宇野君が追い上げています。ゴルフは松山が絶好調だし、テニスは錦織が安定、相撲はついに稀勢の里が日本人として19年ぶりの横綱になります。どれもうれしい話です。
ですが、これ、全部、個人成績なんですね。かつてチーム競技がもっと強かった時代はあったと思います。もちろん、今でも野球等は強いと思いますが、サッカーをみるとチームプレイなのにその中の特定の人の才能を引き出すような感じが見て取れませんか?高額の報酬や長年の個人主義が醸成された結果なのでしょうか?スポーツの世界が写し出すものは一般社会とのミラーに近いような気がします。これも時代の流れでしょうか?
では今週はこのぐらいで。良い週末をお過ごしください。
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