舛添さんに始まり、舛添さんに終わる、そんな一週間でした。外野席にいる私からすると「ほかに報道したいことはないのかね?」と言いたくなります。ワイドショーでは同じような話を延々と繰り返していますが、切り口も斬新さがなくてしょぼいと感じてしまいます。テレビはもっとレベルアップを図るべきでしょう。
その中で面白い記事だと思ったのがメディア媒体、THE PAGEの分析です。舛添問題も世に先駆けて取り上げたのがあの週刊文春。なぜ次々と斬新なネタを出せるのか、という分析記事に対して「リスクをとれるから」と指摘しています。いまや、週刊誌といえば文春、文春といえば新谷編集長というぐらいの知名度になっています。大手が誤報やニュースネタの確認作業に追われ、斬新さを打ち出せないのに対して文春は踏み込み方が違うと指摘しています。確かに文春は新潮と並列に広告が出ますが最近は新潮を手に取りたいと思わなくなりました。
ところで昨日、テレビのワイドショーでゲストスピーカーが「日経も最近誤報が多い」と述べていました。確かに誤報は多いと思います。特にシャープの報道は酷かったですね。しかし、ブルームバーグも最近、日銀の政策見込みについて派手に間違えて市場を混乱させたこともあります。が、私が日経なりブルームバーグを丹念に読むのは誤報かもしれないほど踏み込んだ内容だからこその魅力だと思います。議論があるところですが、文春や日経の踏み込みすぎを嫌がるなら新潮なり一般紙をお読みになればよいでしょう。積極的理由で誤報となったマスコミに文句をいうなら、日本には星の数ほどマスコミがあり、選択するのは読者の自由だといいたいところです。
さて、世界に目を向けましょう。イギリスではEU離脱反対派の議員が殺される事件が発生しました。さしずめ、昔の右翼とか左翼の事件のようなものでしょうか?226事件、515事件あるいは浜口雄幸首相が東京駅で暴漢に襲われた事件にしてもいわゆる思想や主義主張が高揚した結果でありました。いま、英国ではそれぐらい世論が盛り上がっていることかと思います。
私は英国の歴史、姿勢、身軽さを考えると一時的には困りますが、中期的に復活はさほど苦しまないとみています。この話を分かりやすくするならこんなたとえはどうでしょうか?日本と中国と韓国と北朝鮮で人の自由移動を含む自由貿易、共通通貨を作ったとします。(EUと同じです。)ところが日本に中国や北朝鮮から大挙して人が押し寄せ、労働市場に入り込み、日本人の職が奪われたとしたらどうなるでしょうか?日本は英国と同じことをするはずです。その背景は中国や朝鮮半島とやや疎遠になっても「日本にはアメリカがついている」という安心感があるかもしれません。
島国は大陸思想と相違することが多く、融合しにくいものです。その点、英国と日本は非常に似ています。今でも思うのはかつて日英同盟があったからこその日本であったということです。それを破棄したのが敗戦に向かう第一歩だった気がします。今回、英国が離脱すれば最大のリスクは残されたEUの行方、これがもっとも大きな懸念になると確信しています。
ところで今週、もう一つの大きな、そしてうれしいニュースがありました。イチロー選手の日米通算4257本のヒットです。ヒットが出た日、私はバンクーバーで日本の朝一番のニュース番組を見ていたのですが、画面上部に「ニュース速報」が表示され、また、地震でもあったかと思いきや、「イチロー選手がピートローズ選手に並んだ」との報道でした。ある意味、日米合算は公式記録とならないのに日本をここまで盛り上がらせたイチロー選手には敬意以外の何ももありません。
彼を長年見ていて思うことはぶれない、そしてあのストイックさ、職人のような姿勢でしょうか?人間、ちやほやされたり、記録を作ると自分に褒美とか今日は祝杯というオフモードを作るものですが、彼はいつもの通り帰宅し、翌朝、いつもの通り球場に向かうのでしょう。ましてや42歳で盗塁、できませんよね。でも彼はやります。いわゆる常識を覆すレベルに目標が設定されているのだろうと思います。50歳でも現役大リーガー、これが私が期待するイチロー選手。それは自分を完全にコントロールし、万全な状態を維持することの何物でもありません。
これをビジネスに置き換えるとわかりやすいでしょう。自分の専門分野を磨き、競合が誰も追いつけないような世界をひた走ることです。ぜひマネしたいですね、私は100歳の現役社長を目指すかな。
では今日はこのぐらいで。良い週末をお過ごしください。
ブログの応援もお願いできますか?クリックをするとブログランクアップにつながります。
北アメリカ(海外生活・情報) ブログランキングへ
また明日お会いしましょう。
その中で面白い記事だと思ったのがメディア媒体、THE PAGEの分析です。舛添問題も世に先駆けて取り上げたのがあの週刊文春。なぜ次々と斬新なネタを出せるのか、という分析記事に対して「リスクをとれるから」と指摘しています。いまや、週刊誌といえば文春、文春といえば新谷編集長というぐらいの知名度になっています。大手が誤報やニュースネタの確認作業に追われ、斬新さを打ち出せないのに対して文春は踏み込み方が違うと指摘しています。確かに文春は新潮と並列に広告が出ますが最近は新潮を手に取りたいと思わなくなりました。
ところで昨日、テレビのワイドショーでゲストスピーカーが「日経も最近誤報が多い」と述べていました。確かに誤報は多いと思います。特にシャープの報道は酷かったですね。しかし、ブルームバーグも最近、日銀の政策見込みについて派手に間違えて市場を混乱させたこともあります。が、私が日経なりブルームバーグを丹念に読むのは誤報かもしれないほど踏み込んだ内容だからこその魅力だと思います。議論があるところですが、文春や日経の踏み込みすぎを嫌がるなら新潮なり一般紙をお読みになればよいでしょう。積極的理由で誤報となったマスコミに文句をいうなら、日本には星の数ほどマスコミがあり、選択するのは読者の自由だといいたいところです。
さて、世界に目を向けましょう。イギリスではEU離脱反対派の議員が殺される事件が発生しました。さしずめ、昔の右翼とか左翼の事件のようなものでしょうか?226事件、515事件あるいは浜口雄幸首相が東京駅で暴漢に襲われた事件にしてもいわゆる思想や主義主張が高揚した結果でありました。いま、英国ではそれぐらい世論が盛り上がっていることかと思います。
私は英国の歴史、姿勢、身軽さを考えると一時的には困りますが、中期的に復活はさほど苦しまないとみています。この話を分かりやすくするならこんなたとえはどうでしょうか?日本と中国と韓国と北朝鮮で人の自由移動を含む自由貿易、共通通貨を作ったとします。(EUと同じです。)ところが日本に中国や北朝鮮から大挙して人が押し寄せ、労働市場に入り込み、日本人の職が奪われたとしたらどうなるでしょうか?日本は英国と同じことをするはずです。その背景は中国や朝鮮半島とやや疎遠になっても「日本にはアメリカがついている」という安心感があるかもしれません。
島国は大陸思想と相違することが多く、融合しにくいものです。その点、英国と日本は非常に似ています。今でも思うのはかつて日英同盟があったからこその日本であったということです。それを破棄したのが敗戦に向かう第一歩だった気がします。今回、英国が離脱すれば最大のリスクは残されたEUの行方、これがもっとも大きな懸念になると確信しています。
ところで今週、もう一つの大きな、そしてうれしいニュースがありました。イチロー選手の日米通算4257本のヒットです。ヒットが出た日、私はバンクーバーで日本の朝一番のニュース番組を見ていたのですが、画面上部に「ニュース速報」が表示され、また、地震でもあったかと思いきや、「イチロー選手がピートローズ選手に並んだ」との報道でした。ある意味、日米合算は公式記録とならないのに日本をここまで盛り上がらせたイチロー選手には敬意以外の何ももありません。
彼を長年見ていて思うことはぶれない、そしてあのストイックさ、職人のような姿勢でしょうか?人間、ちやほやされたり、記録を作ると自分に褒美とか今日は祝杯というオフモードを作るものですが、彼はいつもの通り帰宅し、翌朝、いつもの通り球場に向かうのでしょう。ましてや42歳で盗塁、できませんよね。でも彼はやります。いわゆる常識を覆すレベルに目標が設定されているのだろうと思います。50歳でも現役大リーガー、これが私が期待するイチロー選手。それは自分を完全にコントロールし、万全な状態を維持することの何物でもありません。
これをビジネスに置き換えるとわかりやすいでしょう。自分の専門分野を磨き、競合が誰も追いつけないような世界をひた走ることです。ぜひマネしたいですね、私は100歳の現役社長を目指すかな。
では今日はこのぐらいで。良い週末をお過ごしください。
ブログの応援もお願いできますか?クリックをするとブログランクアップにつながります。
北アメリカ(海外生活・情報) ブログランキングへ
また明日お会いしましょう。