2016年07月26日

拡大するMSBPの概念

MSBP(Munchausen syndrome by proxy:代理ミュンヒハウゼン症候群)と同じ病理を持つ母親が子どもの非行を助長し,また更生を邪魔するケースが存在する可能性について数日前にこのブログで書きましたが,非行にとどまらず,発達障害や不登校についても,同様のことがあるようです。

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・・・・・姉も以前は「男の子ってヤンチャよね」と疲れ果てていたのが、障害と名がつき病院通いがはじまると「周囲に○(甥)の障害を理解してもらわないと。もっと障害のこと勉強しないと」と活き活きしだしました。・・・・・
>>>(Yahoo知恵袋

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自分の子どもを発達障害だと言い出す母親は時々いるようです。
養育の仕方の問題ではないかと思われるような場合でも、親が発達障害を主張して譲らないことがあると保育の関係者から聞いたことがあります。
自分の問題とは思いたくないと言う側面があるようです。
>>>(同上)

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子どもが不登校になったとたんに生き生きとして張り切りだす母親は少なからずいると専門家が話していました。
>>>(同上)

子どもの問題行動に悩んで相談機関を訪れる母親の多くは,育て方が悪いと非難されることを恐れたり,自身の問題に悩んだりしています。こうした自身の問題を解決するために精神科に通院しているケースも珍しくありません。そんな中で,子どもを病気や障害者などに仕立て上げることで,自らの悩みを低減することができることを学習すると,自らの安定を維持するために,子どもの健康を害するような対応を繰り返さないでいられないのかもしれません。

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2016年07月25日

サイコバイオティクス

潰瘍性大腸炎という難病は,便移植という驚きの手段で治療できるようです。マウスによる実験では,便移植によって,性格を変える研究もなされています。

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最新の研究では腸と脳をつなぐための「ガット・ブレインアクシス」と呼ばれる複雑な2方向の通信回路が体に存在することが明らかとなった。
カナダ、マックマスター大学の神経学者であるジェーン・フォスター氏はこう語る。「マウスを使った実験で、腸内細菌が脳の発達に大きな影響を及ぼしている事が最近判明されています。特にストレスや緊張などを司る脳の部位に大きく影響するようです」
とある研究では腸内細菌などの微生物はうつ病や統合失調症などの精神病を引き起こす、人間の前頭葉にある髄鞘(ミエリンとも言い、神経細胞の外側を成す物質である)発達にも影響を及ぼしている事が判明している。
腸内細菌が神経伝達物質を生成する
腸内細菌は脳に直接シグナルを発信する事もあるようだ。一部の腸内細菌は神経伝達物質であるアセチルコリン、ギャバ(GABA:Gamma-Amino Buryric Acid)やトリプトファンなどを生成し、腸内に存在する無数の神経細胞はこれらの情報を受け取り行動する。
テッド氏が行った研究に使われたマウスは緊張や不安を感じにくく、問題解決も他のマウスに比べて素早い事が分かった。また、彼らの脳内には多くのギャバが存在し、これによりうつ病にもかかりにくい事が分かったのである。
>>>(カラパイア

精神疾患を治療するために,腸内フローラを利用するというアプローチもあってよいと思います。

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2016年07月24日

ポケモンGO

筋肉痛はようやく収まってきましたが,掌の奥まったあたりに軽い痛みや違和感があります。それとは関係ないと思いますが,日中,8000歩余り歩いただけで,若干疲労感があります。外を歩くにはやや気温が高かったせいもあるでしょうか。経過観察としておきましょう。

さて,ポケモンGOが日本にやってきて,最初の週末です。街中では,信号が青になってもスマホ画面を見続けている自転車の高校生を見かけました。

引きこもりの子が外に出た,自閉症の子が外で他の子とハイタッチをした,などなど精神科領域に良い効果が現れているというニュースが聞かれます。麻生大臣も,精神科医よりもポケモンGOの方が優れている?と言ったとか。

今のところ,行動として現れていることが報告されている段階ですが,アプリの使用者や使用場所,時間等に関する情報がアプリの管理会社に集まるでしょうから,いずれはそのデータが経済活動のみならず,精神科領域において活用される日が来るに違いありません。

frrev at 22:58|PermalinkComments(0)TrackBack(0) エッセイ向き? | 健康状態の記録

2016年07月23日

代理ミュンヒハウゼン症候群 DV&自傷

「懸命または健気な子育てを演じて他人に見せることによって周囲の同情をひき、自己満足する」ことを特徴とする代理ミュンヒハウゼン症候群と同様の病理を有していると考えられるもののひとつに,DV被害を受け続ける女性があります。

そうした女性は,DV被害からやっとの思いで逃れた矢先,新たに交際し始めた男性からDV被害を受ける,というパターンを繰り返します。

聞いてみると,決まって「この人はDVをするような問題のある人だから,私がいないとダメなんです。」と述べるなど,DV被害に自分の存在意義を見出していることがうかがわれます。被害を受けていないと,自らの存在意義を感じられず,不安や抑うつなどに苛まれるような病理を抱えているために,別れても別れても,自分に暴力を振るうような男性を求めてしまうのです。

このとき,DV被害を受けていることによって「周囲の同情を引きたい」という気持ちが強ければ,代理ミュンヒハウゼン症候群の要素が強くなります。

こうした考え方を広げていけば,自傷にも同様の病理が関わっている可能性を指摘できます。

自傷やDVの病理には,それぞれの範囲の中で,多様な状態像を呈するものと想像できますが,共通する病理を持っているとすれば,自傷歴のある女性がDV被害を受けやすかったり,DV被害を受けやすい女性が代理ミュンヒハウゼン症候群を背景に子どもを虐待したりすることになるのかもしれません。

frrev at 14:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 用語 

2016年07月22日

代理ミュンヒハウゼン症候群ふたたび?

多分,前にどこかで書いた気がします。日本でもこの症例がワイドショーなどで取り上げられた記憶があります。

代理ミュンヒハウゼン症候群とは・・・
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自分に周囲の関心を引き寄せるためにケガや病気を捏造する症例だが、その傷付ける対象が自分自身ではなく身近の者に代理させるケースをいう。この症例は子を持つ母親に多く見られ、その傷付ける対象の多くは自分の子であり、子に対する親心の操作であったり、懸命または健気な子育てを演じて他人に見せることによって周囲の同情をひき、自己満足することも挙げられる。
>>>(Wikipedia)

「懸命または健気な子育てを演じて他人に見せることによって周囲の同情をひき、自己満足する」という点に注目すれば,子どもが病気である必要はなく,非行を繰り返す困った子であっても良いように思います。

非行を反復して,留置場や少年鑑別所,少年院などへの出入りを繰り返す子どもに,その都度,なけなしの金をはたいて,毎日のように面会や差し入れに訪れ,自己犠牲的に子どもに接する姿を見せることによって同情を引き,また自己満足を得ているとすれば,代理ミュンヒハウゼンと同様の病理を持っている可能性があります。

こうした母親にとっては,子どもが更生すると,母親自身がけなげに生きていると周囲から見てもらえなくなることから,子どもに対して,非行を繰り返す可能性が高まるような接し方をするのではないかと思われます。

子どもに甘く,指導力に乏しいと評価される母親の中には,更生を阻害する動機を持った母親もいるという視点も必要なのではないかと考えたのでした。

frrev at 21:29|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 用語 

2016年07月21日

視覚の異常 

昨日のフィジカル系の検定終了後の夕方のことです。

目に異常が現れました。

最初は,視野のごく一部に異常を感じ,ほどなく視野の中心にそれがやってきて,読もうと思っている文字と重なって文字が読めず,それが次第に昔の東芝のマークに似た物として見えるようになり,やがて視野の中心から外側へと移動しながら拡散して,最終的には消えるという経過をたどり,30分ほどで正常の状態にもどりました。

過去にも同じようなことが10年ほど前にあったことを何となく思い出しましたが,このブログを見直しても,その記載は見当たらず,正確な時期は不明です。

目の前に実在しないものが見えるのは,まもなく日本に上陸するポケモンGOのようです。

たくさん汗をかいて,体液の濃度が上昇したことが影響した可能性があります。視覚野の神経細胞が連鎖的に過剰に興奮し,どこかに消えてしまったのかもしれません。

長く生きていると,自らの身体に起こるいろいろな異常を体験します。多くは一過性ですが,何らかの脆弱性を持っていることも否めないように思います。

frrev at 22:47|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 健康状態の記録 

2016年07月20日

迷い

青あざは若干できましたが,どうにかフィジカルに壊れないですみました。

十分とは言えないまでも準備して臨んでいたところ,直前にやり方を変えるよう言われ,戸惑いながら取り組みましたが,やはり直前のルールの変更は予想以上にパフォーマンスに悪い影響を及ぼしました。

直前のルール変更は,準備してきたことの修正を要求されることであり,行うことが高度であればあるほど,修正は容易でありません。

オリンピックなどで,たとえばスキーのジャンプに用いるスキー板の長さ制限等を変更されることは,選手にとって,新たなルールで良いパフォーマンスを出すための準備に相当な時間と工夫を要求されます。このルールの変更を開催国が任されているとすれば,自国に有利となるように変えることができます。

水泳の水着や,陸上の靴なども,最先端の技術を取り入れて有利にすることができますが,それを制限することを可能にすれば,有利不利をコントロールすることができます。

アイスダンスやシンクロナイズドスイミング等,複数の人が関わる競技は,ルール変更があった場合は,調整にさらに時間を要することになります。

・・・要は準備不足に尽きるのですが,直前のルール変更は,それに追い打ちをかける結果となったということです。

迷いがパフォーマンスに悪い影響を及ぼすことが多いことは言うまでもありません。直前のルール変更は,戸惑い,あるいは迷いを生じさせ,本来の力を発揮させることを難しくさせるものであることを体験的に理解したように思います。

frrev at 23:23|PermalinkComments(0)TrackBack(0) エッセイ向き? 

2016年07月19日

もう(すぐ)夏休み


今月は,まだ1日しかサボっていないので,サボろうかと思っていたのですが,なぜか,イムジン河などを聞いていて,ここにきたので,お休み代わりに音楽をお届けします。

Beatlesと同じくらいの,インターネットなど思いも及んでいなかった時代,おそらく「答え一発カシオミニ」と電卓の宣伝をしていたころの曲だと思いますが,これがYoutube で230万回以上再生されているということで,古い人ばかりでないファンがいることが,書き込みなどから想像されます。

・・・明日はフィジカル(身体的)に壊れてきているかもしれません。自らの無事を祈っています。

frrev at 22:54|PermalinkComments(0)TrackBack(0) エッセイ向き? 

2016年07月18日

インシュリンとアドレナリン

インシュリンが過剰に分泌するときにアドレナリンも過剰に分泌するといったことを昨日引用した中に書いてありましたが,それらがどう関係しているか気になって調べてみました。

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血糖値が低くなると、視床下部がそれを感じとり、「交感神経」がすい臓や副腎を刺激して、グルカゴンやアドレナリンが分泌され血糖値が上がります。
>>>(NHK高校講座:血糖値の調節
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血糖値を上げるホルモンは、すい臓から出る「グルカゴン」と副腎から出る「アドレナリン」です。この2つのホルモンは、肝臓にはたらきかけて、「蓄えたグリコーゲンをグルコースに戻しなさい」という指示・指令としてはたらきます。
>>>(同上)

アドレナリンの作用についてWikipediaでは,次のように記載しています。
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交感神経が興奮した状態、すなわち「闘争か逃走か (fight-or-flight)」のホルモンと呼ばれる。動物が敵から身を守る、あるいは獲物を捕食する必要にせまられるなどといった状態に相当するストレス応答を、全身の器官に引き起こす。
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低血糖も,生命の危機のうちということで,グルカゴンだけでなく,アドレナリンまで担ぎ出されるということなのでしょうか。グルカゴン単独では,血糖値を上げることができないのでしょうか。上記の引用だけでは,そこが今一つはっきりしません。

frrev at 23:42|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 用語 

2016年07月17日

ストレスと血糖値

ストレスコーピング(対処法)について調べていると,血糖値の変動の大きさが心の状態と関係しているということが分かってきました。

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インシュリンの異常分泌が続くと、成人病の代表とも言うべき糖尿病になります。 また、インシュリンが過剰に分泌すると、それと同時にアドレナリンが過剰に分泌してしまいます。実は、これは人を攻撃的にさせるホルモンなのです。イライラや喧嘩を起こしたり、短絡的な判断で自分の非を認めず他人のせいにしたりするのは、このアドレナリンのせいなのです。
>>>(非行は食べ物が原因だった。  繊.ぅ薀ぅ蕕笋韻鵑は低血糖が原因

インシュリンの異常分泌が続く原因は,栄養の摂取の仕方にあります。上記引用の続きを見ると,以下のような実験結果が紹介されています。

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・・・七名の大学生を使い、三週間がかりで血糖値の実験をしたことがあります。一週間目は同カロリーのご飯を食べ、次の週は同カロリーのパン、次の週は砂糖を同カロリー食べてもらいました。その結果、同じ人で、砂糖を食べた場合は、30分後に著しい高血糖を示し、逆に2時間もすると、砂糖を食べる前の最低の血糖値(100)をはるかに下回る低血糖(50)を示すことが分かりました。
>>>

栄養摂取の仕方によって血糖値の変化に違いがあるということです。

どのような食材をどのように摂取すればよいかは,他にも多数紹介されているものと思いますので,関心のある方は調べてみてください。

frrev at 11:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 用語 

2016年07月16日

手続き記憶の修正

技術系の検定が迫ってきていますが,ここのところ多忙につき,練習がほとんどできないまま検定に突入しそうです。

技術系のことは,手続き記憶に属する部分なので,以前からやっていることならば,「身体が覚えて」いてどうにかなるものですが,細かいところを忘れていたり,やり方が少し変わっていたりして,修正するときは「頭で」意識して,「身体」に修正を覚えさせる必要があります。

検定のときに,混乱したりボーっとしたりしていたら,修正しないままの動きを取ってしまうことになる可能性が大です。

陸上競技の選手は,いつも同じことをやっているように見えますが,どうやれば記録が伸びるか,日々試行錯誤を継続しているのではないかと思います。そして,記録の伸びたときの動きができるように,これも手続き記憶を日々修正しているのでしょう。

スイッチが入ったときに万引きや性犯罪に及んで修正がききにくい人も,陸上競技の選手のように,日々のトレーニングの中で,身体に覚えさせ,刷り込んでいく努力が必要なのかもしれません。

frrev at 23:24|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 横目で脳科学 

2016年07月15日

健康利得?

ここのところ,人が少ないところに仕事が重なり,無理難題も上乗せされて,ストレスというのを感じることが多くなっています。そこは,専門家として,どうにか対処しなければと思い,緊張感の谷間に呼吸を整えながら気持ちを落ち着かせたり,「まだ限界とまではいえない」「もうちょっと頑張れそうな気がする」などと言い聞かせたりしてすごしていると,山を超えたあたりから気持ちにゆとりが出てきて,帰るころには落ち着いてきています。

まだまだストレスのレベルが低いということもあるでしょうが,専門家であであれば,素人には得られない程高い効果が得られるはずであるとの自己暗示が効果を増しているのかもしれません。

症状を形成することによって自らの願望を実現しようとする疾病利得というのがありました。健康を回復することによって自らの正当性を示したいという願望を実現しようとする健康利得というのがあっても良いかと思いましたが,健康そのものが利得になっているので,疾病利得のように逆説的でなく,面白くありません。

ひとのこころを捉えるネーミングはさておき,専門家でなくても,自分のストレスについては自分が一番よく知っているという意味での専門家と自負することで,効果を上げることはできるかもしれません。

単なる暗示の効果かも。

frrev at 23:09|PermalinkComments(0)TrackBack(0) エッセイ向き? 

2016年07月14日

定点観測

朝食時の飲み物はホット。

寝るときの布団は冬と同じでもOK。肌掛けでは朝が寒いのではないかと感じるくらい。

室内着は半パンと下着のシャツ。

扇風機は回すものの,窓は閉めたまま。

室温は25度前後。

ホットカーペットは先週片付けて,夏のマットを使用。

関東地方では大雨。猛暑も続いていた模様。

岡山の美作でクマが目撃されるニュースあり。
東北地方では連日クマに関する情報があり,民家にも入る。

22:50の為替レート
米国105.64円  豪州80.46円  英国140.36円 カナダ81.59円 スイス107.58円 ユーロ117.33円

日経平均株価 16,385.89前日比 +154.46(+0.95%)

トップニュース  「生前退位」の意向を天皇陛下が周囲に示したこと

不慣れな仕事の中で難題が続き,疲れ気味だが,健康。ドックを1か月後に控えているのに,飲みすぎ。

今の天気は雨。日中は強く降ることもあったが,現在は小雨。

明日出勤すれば,後は3連休だが,役職を考え,遠出は控える。来週も待機。

夕食時の食材は,パプリカ,トマト,大根,袋野菜とちくわ,冷凍牛丼と玉子。

frrev at 23:15|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 健康状態の記録 

2016年07月13日

愛憎一如

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人と人との巡り会いなくして、社会は成り立たたないでしょう。その行方に、永遠の絆があるのか、それとも因縁の対決が待っているのか、それは成り行き次第かもしれません。一方、動物の世界では、出会いの結末は比較的単純です。雄が雌に出会えば求愛し、雄に出会えば攻撃する、という二者択一が多くの場面で成立します。この二者択一の行動選択はほとんど瞬時になされ、決断を巡る葛藤は稀です。しかし、この即断が正しく行われる脳の仕組みは不明でした。
 東北大学大学院生命科学研究科の山元大輔教授と小金澤雅之准教授は、北海道教育大学の木村賢一教授の協力のもと、脳に存在する神経細胞で出来た"二段構えの抑えのスイッチ"が、この即断の鍵であることを発見しました。求愛中枢は、このスイッチの一段目の抑えが解除されるとすぐにオンになる一方、攻撃中枢は一段目のスイッチに続いて二段目の抑えが解除されて初めてオンになるのです。"愛のささやき"へのブレーキは1ステップで効き、"怒りの炸裂"へのブレーキは2ステップで解除されるというわけです。さらに、攻撃中枢と求愛中枢は見た目こそそっくりですが、違う遺伝子の働いている神経細胞からなり、鏡の両面のような関係にあることがわかりました。本研究は、愛と攻撃の進化の理解に一石を投ずるものと言えます。
>>>(「いさかい」か「愛の告白」か

ショウジョウバエでの研究成果です。

とても示唆に富んだ結果が出ていると思います。いろいろと感じるところはありますが,タイトルに解釈のひとつを暗示するにとどめ,それ以上はあえてコメントしないことにします。

frrev at 23:07|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 横目で脳科学 

2016年07月12日

偏食

還暦まであと1年と少々というくらいになると,古い記憶は余りあてにならないかもしれませんが,自分の子どものころの食べ物に関する好き嫌いについて思い出してみると,肉が嫌いというのが一番でしょう。鯨肉は食べていましたが,その他の肉は嫌いで,カレーの中の肉も避けて食べていました。漁村でしたから魚料理はたくさんあり,刺身や寿司を除けば,焼き魚,煮魚,フライなど,たいていのものは食べていました。近年の子どもが嫌う食材の上位にある野菜は,特に嫌いなものはありませんでした。野菜ジュースは飲めなかったので,多分セロリはダメだったと思いますが,当時の食事にセロリが出ることはありませんでした。納豆も当時は地元の食料品店では入手が困難だったと思います。

現在と比較すると,時代や地域によって食材の差がかなりあったように思います。

ところで,偏食は,生物にとってメリットがあるのでしょうか。ラット等を用いたカフェテリア実験などによれば,自分に不足している栄養素を含む食材を好んで選択する傾向があるということです。とすれば,偏食は,自分に不足している栄養素を取り込むことができなくなりますから,生きながらえるためにはマイナスが大きいはずです。

人の食に関する嗜好を左右する大きな要因の一つが,調理方法です。同じ食材でも,煮たり焼いたりして,よりおいしく食べることができるようになり,栄養素の不足を凌駕する嗜好を生じさせたことが考えられます。

もう一つの要因は,食に関する嗜好が,エピソードという高次脳機能に関連付けられるようになったことがあります。恋人と一緒に食べた城下ガレイ(何で?)は,おいしいものと刷り込まれ,干しガレイなどまで好みの食材となってしまう可能性があります。

ヒトの嗜好は新皮質によって歪められ,自分に必要な栄養素が何であるかを古い脳によってかぎ分けることが難しくなっているのでしょう。

frrev at 23:26|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 扁桃体研究