2017年09月25日

行動経済学の応用

「予想通りに不合理」によると,AとBとが同じ程度魅力的なとき,Aより少し魅力が劣るA'を含めて,三者を比較すると,BよりもAを魅力的に感じるようになるそうです。

衆議院が解散し,選挙が行われることになります。

野党は,同じ選挙区に出馬する候補を一本化し,与党に対抗することで有利に戦いを進めたいと考えているようですが,与党と拮抗する候補に一本化するよりも,与党に対抗できる候補プラスそれよりもやや魅力が劣る候補の2名を立てる方が,与党に勝ちやすくなるという考え方もできるということになるのでしょうか。

・・・どこかで理解を間違えているような気がしますが,どうなのでしょうか?

frrev at 22:37|PermalinkComments(0) 経済 

2017年09月24日

若手は覚えが早い

あるミュージシャンに対するインタビューを8月に録画してそのまま見ていなかったので,暇ができた今日,観てみました。

3時間にわたる番組の中で多くのことが語られていましたが,認知症関連に敏感に反応しがちな人に気になることがありました。

特別のことではありません。「若い人は覚えが早い。」と言っていただけです。

その道のプロであっても,同じ道の若手のプロと比較すると,覚えが悪くなったように感じるということです。

林家喜久翁師匠は,認知機能の低下を芸として演じていますが,記憶力あってこその落語家ですから,同年代の人と比較すればかなり高い認知能力をお持ちなのでしょう。それでも,若手の落語家と比較すれば,どうしても劣っていると言わざるを得ないようです。

「衰え」は,認知スペクトラム症(CSD)のサインの一つと見ることができます。

frrev at 23:19|PermalinkComments(0) エッセイ向き? 

2017年09月23日

定年延長におけるアキレス腱

大切な書類を紛失した事件の原因についての考察求められたものの,合理的に説明できる理由がないので,修正を求められることを覚悟の上で,「高齢で認知機能が低下している職員が多く,思いがけない錯誤が起こるリスクが高い状態であるにもかかわらず,その対策が不十分であったこと」を主たる原因として報告しました。

しばらく時間がたちますが何も言われません。認められたのでしょうか。

日常的に高齢職員の錯誤や記憶力の脆弱さに接してきているので,その対策が不可欠であることは間違いありません。

ところで,業務をしていてこそ,そうした認知機能の低下が目立ちますが,皆さん,家庭生活のレベルで支障が出るほどではありません。業務上の負荷がかかっている状態で,それに十分に対応することが難しくなっているというレベルです。

30年前と比較して,IT化が進み,便利になった一方で,同じ時間内に処理しなければならない情報量が格段に増えているような気がします。一つ一つの事柄を,紙に書かれた文字や音声言語で伝達していた時代と比較すると,少し目を話したすきに多量のメールが届いている現在の状況は,認知機能にとって負荷が大きくなっていると言わざるを得ません。

対面して話をしたことについては,多くの脳部位を使い,エピソード的に記憶されるので,記憶に留まりやすいはずですが,これすらも,多量の情報処理を行う過程で消去されやすくなっているのではないかと,経験的に思っています。

定年を延長するに当たっては,こうした認知機能の衰えに配慮した組織づくりを行わないと,不祥事が頻発して,効率が悪くなるものと考えます。

frrev at 17:02|PermalinkComments(0) エッセイ向き? 

2017年09月22日

意欲減退の背景にある前頭葉機能不全

脳損傷によって発生する『性格行動パターンの変化』を記述する神経心理学の中で,意欲の減退に関するものが紹介されています。

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前頭葉症候群のもっとも典型的な症状は『意欲・活動性・社会的能力の低下』であり、計算能力や社会的能力の低下によって『金銭管理(財産管理)』ができなくなり、自立的な生活に大きな支障を来たしてしまうこともあります。思考力や判断力が低下することで社会生活に必要な意志決定ができなくなることもありますが、前頭葉症候群では『知能・記憶・学習能力』を測定する心理検査(心理テスト)では異常な数値がでないことも多く、それまでしていた仕事に何とか適応できることも少なくありません。行動的だった人がひきこもりがちになるなど、性格傾向や人格特性にかなりの変化がでることもありますが、仕事や職業への適応性が残っているケースでは前頭葉症候群の発見・診断が遅れることもあります。
>>>(前頭葉症候群から見たアパシー(意欲減退症候群)

脳損傷によるものでなく,開発不足による意欲の乏しさが目立つ子には,脳トレなどを行って,前頭葉機能を高めることで,意欲も高まる可能性があるのではないかと思います。

frrev at 23:31|PermalinkComments(0) 用語 

2017年09月21日

百ます計算の意義

意欲がないわけではないけれど,その人だけ別の時計で動いているんではないかというように,何事についてもテンポが遅く,周囲から遅れがちとなる子に対してどのようにしてあげたら良いかという課題を与えられています。

世の中,いろんな人がいるんだから,周囲にも慣れてもらって,その人なりの社会適応を目指すという方法がひとつ。

少しでも機能を高めて,周囲の人の時間の流れに近づけていくというのがひとつ。

どちらも簡単ではなさそうです。

いろいろな試みの中で,一日2分あればできる取り組みとして百ます計算があります。同じ計算を1日1回2週間ほどやっているうちに,小さい子供の場合は変化が見られるようになると言います。計算が日に日に早くなることの喜びが意欲を高め,結果を出すことが自信につながるなど,公文式と同じような効果が期待できます。それとは全く別の効果も指摘されています。かつて一世を風靡した脳トレが,まさに百ます計算でもできるということです。

計算を行う機能は,しかるべき脳領域が担当しているのですが,「できるだけ早く」という計算処理をマネージメントする機能は前頭前野が担当しています。もう少し言えば,継続して自分の行動のレベルを調節する機能は計数処理をする機能とは別であり,百ます計算で鍛えているのは,計数処理ではなくて,自己マネージメントの機能です。高い集中力を維持する力を高めることに百ます計算の意義があるのです。

この自己マネージメント機能を検出する検査がクレペリン検査だと考えると,クレペリン検査で何が見えてくるのか分かりやすいように思います。

百ます計算を重ねることで,クレペリン検査の形が定型特徴を示す曲線に近づくのかどうか,やってみると面白いかもしれません。


frrev at 23:11|PermalinkComments(0) 用語 

2017年09月19日

記憶補助ツール

以前は,知らない土地を地図も見ないでふらふらして,後から地図で確認するのですが,結局はっきりしないことが少なくありませんでした。今は,グーグルマップのタイムラインを見ると,自分がいつどこをほっつき歩いていたか,だいたいのことがわかります。初めてタイムラインを知ったときは衝撃でした。出張の暇な時間に徘徊していることがバレバレです。

グーグルマップには,写真を保存することもできます。観光スポットなどの写真をその地図の場所に投稿して貼り付ければ良いのです。パソコンに保存した過去の写真を投稿することもできます。そして,自分で投稿した写真を見たいときは,自分のアカウントの投稿の中から写真を選ぶと,これまでに投稿した写真がずらりと出てきます。どこで撮ったか忘れがちな写真も,これで撮影場所を確認できます。

投稿には整理する意思が働きますが,タイムラインはスマホさえ持ち歩けば,自分がいつどこにいたかが記録されますから,そのアカウントでする検索や購買などの活動ともつなげれば,とてつもないビッグデータが蓄積されることになります。さらに,AIともつなげれば,自分の未来までも見えてくるようになるでしょう。

記憶補助ツールは,過去を記録するにとどまらないものとなってきているようです。



frrev at 23:16|PermalinkComments(0) エッセイ向き? 

2017年09月18日

プラセボ効果5

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・・・プラセボ反応は,薬によって起こるのとは別の脳活動によっていると考えられる。・・・疼痛緩和に対する期待効果と,レミフェンタニルによる薬物療法の効果を入念に分離した。そして,この薬剤と薬剤を投与されるという期待(ただし実際に投与されたのはプラセボの生理食塩水)の両方が自己報告に基づく痛みを抑えることが分かった。
 さらに重要なのは,この期待が別個のメカニズムによって働いていることで,期待は前頭前野の活動を高める一方で情動をつかさどる領域の活動を弱めたのに対し,薬剤は疼痛を処理する脳領域に直接影響を及ぼしていた。また,薬がそうした影響を及ぼす時間は遅く,脳内での濃度がピークに達したと推定されるタイミングだった。こう考えると,プラセボ反応は鎮痛剤の効果に加えて働いているのかもしれない。・・・
>>>(日経サイエンス201402P53)

痛み止めの薬は,その薬理効果が患部に届く前から効果を発揮する場合があるようです。この先行する疼痛緩和効果は,プラセボ効果によるものと考えることができます。


プラセボ効果とは逆に,客観的な疼痛の原因がないにもかかわらず,痛みに悩むこともあります。慢性疼痛です。

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痛みに関連する脳領域は、「pain matrix」とよばれます。これらは、痛みに関連する複数の脳領域で、相互に関係する大脳皮質・大脳辺縁系領域のネットワークです。一次体性感覚野、二次体性感覚野、島皮質、前帯状回、前頭前野、視床などがこの領域に含まれます。
>>>(同上)

幻肢痛も,痛みの原因が患部にあるのではなく,脳にあることを示しています。
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(幻肢痛(げんしつう、英: Phantom Pain)は、怪我や病気によって四肢を切断した患者の多くが体験する、難治性の疼痛[1]。あるはずもない手や足が痛む症状。例えば足を切断したにもかかわらず、つま先に痛みを感じるといった状態を指す。あるはずのない手の先端があるように感じる、すなわち幻肢の派生症状である。ファントムペイン、ファントムリムともいう。)
>>>(幻肢痛

frrev at 22:37|PermalinkComments(0) EMDR 

2017年09月17日

プラセボ効果4

しばらく間が開いてしまいました。久々にプラセボ効果です。

疼痛への効果に関する研究です。
2002年,カロリンスカ研究所のペトロビッチらは,痛みに対して鎮痛薬と生理食塩水を用いて実験を行いました。
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どちらも,疼痛緩和に関係するオピオイド系をつかさどる脳幹と,報酬系の一部で多数のオピオイド受容体が存在する吻側前帯状回皮質から成る脳領域のネットワークを活性化した。
>>>(日経サイエンス)

2004年には,コロラド大学のウェイジャーがMRIを用いて研究しています。
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偽薬によって痛みが緩和される際には,痛みが軽くなるという予想に合致するよう,中脳にオピオイド放出を指令する信号が前頭前野から送られているということだ。ペトロビッチは「オピオイド系を働かせる認知メカニズムが存在する。」と言う。・・・(中略)・・・
2004年の実験データを再解析した。ウェイジャーらは2011年,明瞭なプラセボ効果は通常,同時に脳の島や眼窩前頭皮質,扁桃体といった情動の評価を担っている領域の活動の変化を伴うことを報告した。
>>>(同上)

認知という意識的にコントロールできるところから,脳内の別の部位に対して影響を及ぼすことができるということです。

ヒステリー性の失明や麻痺なども,プラセボ効果と共通するメカニズムによるものと考えられます。

frrev at 17:30|PermalinkComments(0) EMDR 

2017年09月16日

台風接近

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台風18号は東シナ海を北東に進んでいて、17日(日)の明け方から昼前に九州に上陸するおそれがあります。台風や前線の影響で17日(日)は九州から東北の広い範囲で雨になるでしょう。暴風や高波、大雨に警戒が必要です。
>>>(Yahoo天気)

台風が近づいてくると,ワクワクします。「ワクワク」は,内的なもやもやした心の動きに対する私の解釈です。同じような心の動きを「不安」と解釈する人もいることでしょう。

シャクターの実験で,アドレナリンを投与された被験者が,もやもやした心の動きをどう解釈してよいか定まらなくて,近くにいるサクラ(陽気を演じている)の行動に影響され,楽しい気分と解釈するのと同じようなことが台風接近情報についても言えるように思います。

現実的な危機の接近は,古い脳を刺激して,心の動きをもたらします。スポーツ番組の興奮,ドラマ等の感動と並んで,台風情報は高視聴率を得られる番組となるものと考えられます。

北朝鮮のミサイル情報も現実的な危機に関するものですから,心を動かします。次のミサイル発射の時期を予想する賭けを開帳すると,当たったときの興奮は倍増します。でも,何だか,賭けに勝つとミサイルも当たってしまいそうな気がするのはなぜでしょうか。

frrev at 22:53|PermalinkComments(0) エッセイ向き? 

2017年09月15日

自暴自棄と新奇探究性

Jアラートが7時ころに鳴りました。通過情報が届く前に職場に向かいました。空を見上げながら。何も見えませんでした。

職場では,Jアラート後に身を守る行動を取った人が多数派でした。わざわざ空を見に行くという人は,私以外にもいましたが少ないようです。

失うものが少ない人が無謀であるということかもしれませんが,新奇探究性の現れの一つである可能性もあります。

何もかもうまくいかないと自暴自棄となった状態は,状態像としては新奇探究性遺伝子の発現と似ているようです。リスクに対する感受性や対処の仕方が,共通しているのでしょうか。

frrev at 22:29|PermalinkComments(0) エッセイ向き? 

2017年09月14日

今日に関するデータ

昨年の今日,入院しました。今年は同じようなことにはなっていません。とりあえずよしとしましょう。いまだに原因は不明ですが,夏が終わるころに疲れが出るなど,季節による原因は排除できるということでしょうか。

体重は,人間ドックのころがピークで,若干減少しているようです。ドックで指摘された眼科系の問題は放置したままで,今のところ動いていません。

まだ,真夏と同じ服装でいますが,ごろ寝をすると寒く感じることがあるので,そろそろホットカーペットを準備した方が良いかもしれません。

スーパーには豊水が並ぶようになりました。トマトが高く,豊水の方が安いくらいです。柿も出てきました。サンマは不漁だそうです。するめいかは函館では獲れず,稚内が豊漁でにぎわっているようです。

北朝鮮問題はどうなっているのか不明ですが,円高が一服して戻しているので,危機は回避されたと市場は見ているということでしょう。

気候が良くなってきたので,そろそろ夏物から処分するなどして,荷物を減らすための行動を起こさなければなりません。

・・・ときどき体調や生活,社会,世界のことを並べて記録しておくと,何かが見えるときがくるかもしれません。

frrev at 23:46|PermalinkComments(0) エッセイ向き? 

2017年09月13日

エビデンス

北朝鮮は核兵器の開発を進めています。核を保有することが戦略的に有利となって,国力が高まるという北朝鮮の誤解?があるのでしょう。

現在の地球においては,核兵器を用いた国は,世界を敵に回して亡びることになるでしょう。

日本は核を保有する必要はありません。相手国に対して核兵器を使えるものなら使ってみろと主張すれば良いのです。

使えない兵器は持つ意味がありません。ただし,傀儡国家に核兵器を持たせる意味はあります。自国を亡ぼすことなく,敵対する国家にダメージを与えることができるのです。

ロシアが一枚上ということでしょう。

アメリカの切り札はトランプです。北朝鮮は,切り札といってもロシアや中国がコントロールできます。しかし,トランプは北朝鮮よりもコントロールが難しい,あるいはそのように世界が思い込んでいます。

グローバルなパワーバランスを崩さないために,「何をするかわからない」大統領がアメリカに誕生する必要があったということを,今になって思っています。

社会科学は,このように好き勝手なことが言えます。そこが自然科学と違うところです。エビデンスベースドな自然科学においては,自分の仮説は,実験を行うことで簡単に覆されます。社会科学の分野の人は,自分の説が容易には崩されないために,謙虚になりにくい面があるかもしれません。

frrev at 21:16|PermalinkComments(0) エッセイ向き? 

2017年09月12日

隠れストレス

去年の今頃は,体調不良のために病院を転々としていました。今年はそのような兆候はありません。結局,何が原因か,いまだに不明です。

心因説もありましたが,心当たりとなるほどのものはありませんでした。意識できるストレスには比較的対処することができる方だと思っています。

しかし,もし,自覚のできていないストレスがあったとすると,対処が困難です。

「意識できるストレスには対処できる方だと思っている」というところが問題かもしれません。不本意な異動などがあっても,仕事をしていればやむを得ないこと,マイナスばかりではない,などと考えて,受け入れるようにするのですが,それは対処できているということを必ずしも意味しておらず,心のどこかに引っ掛かりがあって,それが隠れストレスになっている可能性も考えるべきです。

定年後の生活について考えることも,先が見通せないだけに不安があることは否めず,ストレスになりそうですが,去年よりも今年の方がストレスは強いはずです。単純に,定年までの残り時間だけで考えられない何かがあるのでしょう。

定年までわずかとなった今こそ,隠れストレスがあるという前提で,静かに自分を見つめなおしてみるのがいいのかもしれません。

frrev at 22:25|PermalinkComments(0) 健康状態の記録 

2017年09月11日

CSD

昨日,自嘲的に用いた認知スペクトラム症ですが,認知スペクトラム障害(Cognitive Spectrum Disorder)という言葉はあるようです。

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CSDは、65歳以上の全入院患者の38.5%で認められ、85歳以上では半数以上であった。
>>>(同上)

50歳以上の職員の何%でCSDが認められるのか,気になるところです。

また,CSDの職員の職場での処遇についても,リスクの大きい仕事をさせない根拠として良いのかどうかという問題が出てくるでしょう。例えば車の運転は重大な結果をもたらします。交通事故ハイリスクな人に,運転業務を任せるのは避けるべきと考えます。

定年年齢が高まる中ですが,認知機能に応じた仕事を整理する必要があるのではないでしょうか。

frrev at 21:44|PermalinkComments(0) 用語 

2017年09月10日

認知スペクトラム症

昨日に続き,今日も一日仕事でした。

夜に買い物に行き,秋になってきて気になっていた,袋にパックされたおでんを買いました。日持ちのするものです。年内くらいは大丈夫。帰って,パックのおでんを入れることの多いクーラーボックスを開けると,すでに同じものが入っていました。買ったかもしれないけど,いつ買ったか覚えていないという状態です。ごく最近ではないと思います。

認知機能が低下しているようです。まだかろうじて仕事をしていて,著しい支障までは生じていませんが,同年代の同僚も認知機能が低下してきているようで,同じような失敗をしています。

認知症とまでは言えないけれども,認知症に近い症状が出始めていると,認知症予備軍という言い方をしたりしますが,自閉症傾向に関しては,だれにも多かれ少なかれその傾向があって,程度問題であるということで,自閉スペクトラム症という言い方をします。

認知症も,程度問題ということであれば,認知スペクトラム症といっても良いような気がします。

frrev at 22:41|PermalinkComments(0) エッセイ向き?