2017年03月23日

文化の多様性

過江羅漢 新横浜

新横浜の駅から徒歩5分程度のところにある禅宗の寺院に,10体以上の羅漢がありました。その中に,いくつか,西洋風の顔立ちのものが見られました。

ガンダーラには,西洋美術の影響を受けた仏像が多数あるようですが,ここの羅漢も同じルーツがあるのかもしれません。

あるいは,横浜だけに,西洋人が感銘を受けて,自分流にアレンジして,羅漢を作成したのかもしれません。

異種の文化が出合うとき,これまでになかった新たなものが生まれてきます。

種の多様性とは異なるかもしれませんが,文化も多様化することで,新たな感動を生み出すのかもしれません。

frrev at 23:26|PermalinkComments(0)TrackBack(0) エッセイ向き? 

2017年03月22日

心理テストと視覚特性


同じものを見ても,人によって見え方が違うということを示す例は,上記の例に限らず,最近ネット上でよく見かけます。

心理テストの中で良く用いられるものとして,ロールシャッハやTATがあります。これらの図版は,誰が見ても同じであると思い込んでいますが,実は同じに見えていない可能性があると考えた方が良いということを,上記の例は示しているように思います。

ロールシャッハは,もともと曖昧図形で,何に見えてもおかしくないということになっていますが,形態水準を判断するときは,検査者がそのように見えるかどうかが関係してきます。被験者が見えているものが検査者に見えないときは,形態水準の評定が下がるのです。単に視知覚の特性の違いによるものを,強引な意味づけをする傾向などと解釈するとすれば,それは誤った解釈である場合もあるということになるでしょう。

TATの場合はロールシャッハより具体的な絵が用いられますが,この場合も,視覚の特性によって見えやすいもの見えにくいものがあるとすれば,見えやすいものに注目して物語を構成することになりやすいですから,それを無視した解釈は,被験者を正しく捉えていない可能性があります。

こうしたテストを行っていて,被験者が特殊な見方をしていると思ったときには,視覚の特性によるものではないかと検討してみる必要があるということです。

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2017年03月21日

適応力を上げるために

職場や学校などにうまく適応できず,自己評価が下がってくると,背外側前頭前野と扁桃体との間で,マイナス思考の信号がスパイラル的に往ったり来たりし,徐々にうつを形成していきます。

うつの治療法として用いられるようになってきた認知行動療法は,うつの予防にも効果的なのではないかと思われます。「認知行動療法はやわかりガイド」をお試しいただくと良いでしょう。

それと並行して,セロトニンレベルを上げるためのリズム運動なども取り入れると良いと思われます。「誰でも実践出来るセロトニンを増やす8つの方法」などが参考となると思います。



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2017年03月20日

先案じ

午前中の事故の影響で,夜まで新幹線のダイヤが乱れています。

夜には正常化しているだろうと楽観的に考えていましたが,過密なダイヤ編成や春休みかつ三連休による混雑もあって,乱れが続いたのでしょう。

読みが甘いと言う人もいるでしょう。でも,楽観的な人は,電車が多少遅れたって,そんなに気にしません。

いろいろと先のことを案じるよりも,精神的には健康的かもしれません。

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2017年03月19日

七福神

福禄寿 高田

七福神巡りをしました。

この福禄寿は,人の笑顔を誘い,気持ちを和ませてくれます。

ジェームズーランゲ説から言えば,笑顔は喜びの情動をもたらします。

この福禄寿を見るだけで,幸せ感が高まるような気がします。

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2017年03月18日

ごめんなさい

家庭内暴力を繰り返していた子が,改まった場で,「お母さんごめん。」と謝罪して涙を流したとしても,それまでに作り上げられた関係は,そう簡単には変えることができないように思います。

他方,謝罪の言葉を口にすることには,それなりの意味があるようにも思います。

小さい子が悪さをして,親に「謝りなさい。」と言われてもすぐには謝罪の言葉は出てきません。つまみ食いをしてはいけないと言われて,いけないことは分かっているけど,おなかがすいていたから仕方がない,自分には正当性がある(ダメと言われていることをやっているので矛盾があることも感じつつも)と思っているので,謝ることができないのです。それでも,親に厳しく怒られて,耐え切れず,不本意ながら「ごめんなさい。」と言うと同時に,泣き始めるのです。

謝罪の言葉を口にすることは,敗北を意味する面もあるでしょう。それだけでなく,自分の非を認めるという面もあるのでしょう。もともとダメと言われたことをやっているので,親のいうことの正当性も分かっているのです。自分の欲求を優先させるという正当性は,掟という正当性の前には無力であることを子供は学習していくのです。

自分の欲求を優先させるという正当性がまかり通るようになった果てにあるのが家庭内暴力です。親の力が及ばない中で,第三者の力を借りて,謝罪の言葉を口にした子は,敗北感や屈辱を味わう中で,自らの非を認めることとなるのです。

ただし,子供は,何度も怒られる中で,少しずつ掟を学びます。家庭内暴力の少年も,一度の謝罪で180度変化することは難しい場合が多いと思われます。継続的に第三者がかかわることが望ましいでしょう。

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2017年03月15日

雑念のない弛緩

スワイショウをしながら数を数えているとき,間違えないように集中しているにもかかわらず,雑念が湧き起ってきて,数えることを難しくしています。

DMN(デフォルトモードネットワーク)は,ボーっとしているときにこそ,脳の一部が活発に働いていることの証しです。

ある脳部位が活発に働くとき,脳の別の部位が抑制されるということは一般的にあることです。逆もまた真ということでしょう。

雑念を排して数を数えることに集中するためには,前頭前野を活発に働かせる必要があります。この働きが緩いと,雑念が湧き起るのでしょう。逆に言えば,雑念にとらわれているときは,前頭前野の機能は低下しているということです。

DMNのときのボーっとしているときというのは,前頭前野のみならず,雑念を引き起こす脳部位(どこ?)さえも機能が低下しているということになるのでしょうか。

雑念なくボーっとするというのはそう簡単にできることではなく,もしかすると,瞑想とかと同様の心の状態をいうのでしょうか。

謎です。

frrev at 23:26|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 横目で脳科学 

2017年03月14日

スワイショウと前頭葉機能

スワイショウを続けています。200回ほど腕を前後に動かし,その回数を声を出さずに数えるだけのことですが,注意欠陥系の問題があるのか,途中で数字が乱れてきます。

テレビの音声を聞きながらでも数は数えられると思っていましたが,意外と「ながら」計数はうまくいきません。百を超えると数を数えることの困難度が高まります。

109の次は,言わずと知れた110ですが,このくらい大きい数字になると,日ごろ数え慣れていません。109から繰り上がる際に,一気に200にとんでしまうことがあります。混乱が生じやすいポイントでしょう。小さい子はこのようなミスをすることが少なくありません。

大人になっても,テレビの音声を聞いていたり,余計なことを考えていると,繰り上げなどのタイミングでミスをすることが少なくありません。数を数えることは,かなり自動化していて,余計なことを考えていてもある程度は正しく計数し続けますが,かく乱に弱い面はあり,気が付くとそんなはずのない数を数えていることがあります。

間違えないために,テレビを消し,集中します。このとき,たとえば,数字を視覚映像にして次々と思い浮かべます。こうすることで,余計なことを考えている余裕がなくなってきます。

このとき,脳トレと同じように,前頭前野が活発に働いているのだと思います。

frrev at 21:51|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 横目で脳科学 

2017年03月12日

最先端の科学とのコラボ

日本における犯罪者に対する再犯防止指導は,近年,認知行動療法やらアンガーマネージメントやら何やらを取り入れて,以前と比較すれば進歩してきたようです。

惜しむらくは,すべて海外の模倣にすぎないことです。先行している海外の指導方法の後を追いかけていて,それ以上のものはないのが現状です。

脳科学等,サイエンス分野では,日本は世界と最先端を争っています。こうした最先端の脳科学とコラボすれば,再犯防止指導も,世界の先端を行くことができます。

この問題は世界共通ですから,世界の物理学者らが巨大加速器を共有して研究を進めるのと同じように,fMRIやらPETやらを用いて,世界の専門家が集まって犯罪の問題に取り組むことで,改善の難しい事例についても改善を図ることができるようなるかもしれません。

将棋の天才の脳の研究に匹敵する研究が,特異な犯罪者の脳を研究することで実現でき,人類の進歩にもつながるのではないかと考えています。

frrev at 20:51|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 整理 外せない 

2017年03月11日

非言語的アセスメント

今,バックグラウンドでベートーベンのチェロソナタが流れています。

いつ買ったか覚えていませんが,自宅にCDがあったので,3年ほど前にスマホに入れて,移動途中などに繰り返し聞くようになりました。

バッハの無伴奏チェロソナタは20歳台から繰り返し聴いていました。別の演奏のCDを買いなおすくらい聞き続けているということになるでしょうか。

今聴いているベートーベンは,単身赴任先から自宅に戻る高速バスで聴くと,何だかいい感じで,繰り返し聴くようになりました。

音楽の好き嫌いは,その人の心の状態との関連が深いものと思われます。

ソンディテストは,ちょっと不気味な外国人の顔写真を多数見せられ,好き嫌いを振り分けることでその人の心の状態をアセスメントするというものですが,音楽の好き嫌いを振り分けることによっても,こころの状態についての情報はかなり集められるのではないかと思われます。

言語を用いないでも実施可能なアセスメントグッズとしての意義はあると思います。

frrev at 22:58|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 扁桃体研究 

2017年03月10日

ナッジ理論

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米国の法学者キャス・サンスティーン教授と経済学者のリチャード・セイラー教授は、ナッジ理論はリバタリアンとバターナリズムの中道で「リバタリアン・パターナリズム」であると唱えている。

これは、権力の干渉に対して個人の自由を擁護する自由論者であるリバタリアンの考え方と、権力が個人の生活に干渉し一定の制限を加えることを肯定するバターナリズムは本来相反するが、双方を矛盾させることなく両立させようという考え方である。

アメリカのオバマ大統領は政府機関に対して、政策策定の際に行動経済学の成果を取り入れて検討するべきといった旨の大統領令を発している。これは、政策スタッフにナッジを活用するように指示したと捉えてよいだろう。

一橋大学の教授で法学者の森村進氏は、「リバタリアン・パターナリズム」を否定はしないものの懐疑的な見解を提示している。

懐疑的になる理由の一つとして、「リバタリアン・パターナリズム」は“飲食や喫煙といった世俗的な領域で、人々の価値観の多様性への十分な感受性を持っていないように思われる。”と語っている。

米国の経済学者であるデヴィッド・フリードマン氏もナッジ理論に否定的で、「リバタリアン・パターナリズム」の実効性に異議を唱えている。

行動経済学というのは、伝統的な経済学から様々な研究を経て生まれた分派の一つである。伝統的な経済学では、経済的合理性と利己的な思想に基づいて行動する経済人(ホモ・エコノミクス)を基準にして経済理論を展開している。

一方、行動経済学では、人間はその時の気分や好き嫌い、感情を優先させて不合理な行動をとることがあるのを前提としており、この点が伝統的な経済学と大きく異なる。

経済活動において、人間が気分や感情のもとに不合理な行動をとるメカニズムを究明しようとするのが行動経済学である。
>>>(ここ

いじめや犯罪を減らすために,ナッジ理論を活用できないかということも考えられるようになってきているのでしょう。

frrev at 23:54|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 経済 

2017年03月09日

キャンプ

高校の頃に島にキャンプに行きました。十分な用具を持ち合わせないままでのキャンプでしたので,足りないものは島の中を歩いて探しました。私は,いろいろなものの代用品として使えそうなものを拾ってくるのが得意でした。友人は,お前は何でも拾ってくるといって感心していました。特技だったかもしれません。

友人は物理学者になり,現在日本だけでなく,スイス等の巨大な加速器を使った研究にも参加しているようです。彼が私との交友の中で感心しているだけでなく,そこからインスピレーションを得て,発展的に思考を展開できる人だったら,ノーベル賞に近づいていたかもしれません。

最近私のやっていることといったら,車検のときにプレゼントでもらった36巻のトイレットペーパーを,トイレ以外で有効活用するために,100円ショップに行って,ブックエンドやタオル掛けを買ってきて,グッズを作って喜んでいます。高校時代から進歩がありません。

強いて言えば,こころの問題を解決するために,いろいろな材料を探して組合せるなどして,使えるものを作ろうとしているところは,高校時代から発展した点と言えるかもしれません。

代用品を作ることにとどまらず,そうでない「何か」ができると良いのでしょう。

frrev at 22:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0) エッセイ向き? 

2017年03月08日

性の起源

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カクレクマノミは、生まれた時の性別はすべてオスという、人間基準からすると、ちょっと不思議な生態をしている。

すべてオスで生まれた個体は、やがて数尾のグループを作る。そのグループ内で一番体の大きな個体がメスとなり、その次に体の大きなオスの個体とペアを作るのだ。

ひとつのグループ内で作られるペアは1組だけ。なので残された個体は「未成熟個体」として繁殖にはかかわらない。恋とは無縁にイソギンチャクの間で静かに暮らして行くというわけ。

ちなみに、万が一グループ内のメス個体が死んでしまった場合は、次に体の大きかったオスがメスへと性転換し、さらに静かに暮らす派だったものの中から一番体の大きかった個体に、この新メスとのペアを組むことが許される。
>>>(ここ

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アフリカマイマイは,小さな貝の時は,雄的に振る舞ってかなり動き回り,大きくなって沢山卵を抱えられる体になると一カ所にとどまり雌的に振る舞うという戦略をとっているようです。これは,初期に血縁個体の密度が高い場所を離れて,分散をしていくという戦略と上手く噛み合っていると思われます。
>>>(ここ

有性生殖についてWikipedeiaから引用します。
「2つの個体間あるいは細胞間で全ゲノムに及ぶDNAの交換を行うことにより、両親とは異なる遺伝子型個体を生産すること」
「生物の多様性を生み、ひいては進化をもたらすのが有性生殖の意味」

性の起源を遡ると,いろいろと興味深いことがあるようです。

frrev at 23:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 整理 努力を要す 

2017年03月07日

風化

東日本大震災から間もなく6年。テレビでは,震災関連のニュースが繰り返し放送されます。終戦の時期である夏にも,戦争関連のニュースが多数放送されます。

年々風化していくことへの抵抗でしょうか。

記憶は時とともに薄れていくものです。忘れてはいけない教訓までもが記憶と同様,時間ともに薄れていくことへの注意喚起を促そうとして使われる言葉が「風化」なのでしょう。

忘れたくても忘れられない記憶もあります。トラウマです。

教訓を脳に刻み込む仕組みとして人類が獲得したトラウマですが,これはきわめてパーソナルな情動体験においてしか刻み込まれません。戦争というスケールの大きなものは,前頭前野で取り扱うテーマです。大きすぎるものは,パーソナルな情動体験ではとらえきれません。

前頭前野は大きなスケールのものを取り扱うことができますが,知的情報として処理することしかできません。

人工知能にトラウマをつくることができたら,大きなスケールのトラウマも実現できるかもしれません。風化を防ぐ最大の戦略になると思います。

frrev at 22:32|PermalinkComments(0)TrackBack(0) EMDR 

2017年03月06日

個性

田沢湖

休日であるにもかかわらず仕事をし,その合間にちょいと足をのばして湖に行きました。富士五湖のひとつである西湖で発見されたクニマスのルーツがここにあります。上流の強酸性の温泉が川となって流れ込み,酸によってクニマスが絶滅したと言われています。記憶によるので,間違っているかもしれません。

環境の変化がそれほど激烈でなければ,酸に強い個体が生き残ったことでしょう。

酸に強い個体とか高温に強い個体など,個体間で個性があり,それが多様であることで,環境変化に対する種としてのしなやかさが保たれます。

鎌形赤血球は酸素を送る能力が劣っているので,生存に不利であり,これは「障害」ともいえるものです。しかし,この赤血球を持っている人はマラリアに強いのです。こういえば「個性」でしょう。全ての人の「個性」が,ヒトという種のしなやかさに貢献するのです。

「障害者」と言われている人も,全てヒトという種にとってかけがえのない個性なのです。

frrev at 21:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0) エッセイ向き?