2017年08月

8月24日木曜日

出身は京都で、大阪の関西学院大学に通う一年生のタケウチさんをご案内してきました。
ずっと来たい気持ちがあって、今回来れる事になって、様々なご縁から紹介されました。夜行バスで来て、1泊し、夜行バスで帰る。若さゆえのハードスケジュールですが、福島を知りたい気持ちに応えるべく全力でこちらも気合い入れて案内いたしました!(いつも全力ですが)
彼のフェイスブックの投稿が今回の学んだ様子が分かり、すごく言葉にチカラがあるなと思います。一部ですが、引用させていただきます。
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今回8/23~24に知り合いを通じて福島県を訪れました。
いわき市、双葉郡を案内していただき、双葉郡未来会議のMTGも見学させていただきました。
訪れた経緯としては私が小6の時に起きた3.11、ボランティアに行くなど考えもつかない年頃でした。しかし何かしなければならないという想いは頭の片隅にありました。そして大学生になった今、遅くはなってしまったけど、自分の目で見にいくことが大事だと発起しました。
そこで感じたことはたくさんありました。少しでも自分の言葉でそのまま伝えていければと思います。
いろんな方のお話を聞く中でまず感じたのは"人"の変化。もちろん震災では多くの方が亡くなり、建物や住む場所を失った方がおられます。と同時に震災によって価値観の違いが露わになり関係が変わってしまったりと、目には見えにくい変化だけれど確実に大きな影響を与えていました。
そして"復興"という言葉の幅広さと難しさ。人や、行政、国、企業それぞれに想う復興がありました。その中でも「もう完全に元どおりにはならない、でも故郷としてまた立ちもどれる場所にしたい。」という言葉は印象に残っています。
駅前の活気のある飲食店街、一本道を挟んで右は帰宅困難区域、左は解除された区域という場所があったり、人の気配のない閑散とした学校、またどんどん建設・開発ラッシュが進む場所があったり、そして双葉郡のこれからを考えて活動されている方々がいたり、形はそれぞれです。それに対する想いも様々です。しかし確実に動いています、進んでいます。だからこそ、私はこれからも福島にまた訪れたいです。
福島出身ではない、よそものである私ができることは、『知ること、知ろうとすること。そして伝えること。』だと思います。
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8月16日(水) 曇り

 お盆休みの最終日となってる事が多いこの日に東京から2組がお越しくださいました。親子で参加の2名様と、友人同士で参加の2名様。計4名様は全員女性でのスタディツアーとなりました。

皆さま、福島やいわきは初めてではないけど、被災地をじっくりとは見る事は出来なかったとの事から今回のスタディツアー参加です。

定刻通り、古滝屋に集合し出発。
浪江町の方も見たいと強い希望から、今回いわき→浪江町の請戸地区→お昼ご飯(仮設商店街のまち・なみ・まるしぇさん内)→6号線を南下→富岡町→いわき久之浜→古滝屋としたコースでご案内しました。

※浪江町の住宅街を通過

請戸地区へ行き、津波被害小学校へ。

※空間線量は0.13マイクロシーベルト/h

請戸小学校は、生徒は全員避難出来て無事だった所です。
校舎の様子を見ているそんなときに、別な若者3人が、車は埼玉のナンバーでやってきたので話を聞いてみると、「休みを利用して岩手県、宮城県を見て南下してきた。ここの前に大川小学校へ行ってきました!」との事。
衝撃的なのを目の当たりにして言葉も出ないと話していました。
そう真剣に答えてくれた若者3人、せっかくの連休を被災地を周るなんて、なんて意識高いのだろうと感心と感謝を込めて見送りました。

お昼となり、仮設商店街の「まち・なみ・まるしぇ」へ!
人気の海鮮丼のお店「海鮮和食処くろしお」さんでいただきます。
豊富なメニューとボリュームで人気でいつも賑わっています。
※今回は海鮮バター焼き丼を注文しました!

美味しい海鮮丼にお腹も満たされて、多少のお土産も購入していただけた所で案内開始です。
国道6号線を南下し、双葉町から大熊町を通過します。途中には、小さく福島第一原発が見えます。
このエリアは通過する事しか出来ませんし、線量も高めなので早めに通過します。

富岡町に入り、まず向かうのは、被災したパトカーと慰霊碑がある児童公園。
必ず訪れる場所です。
東日本大震災の合同慰霊碑と、津波被災し職務を全うした警官二人が乗っていたパトカーに、静かに手を合わせご冥府を祈っていただけました。
※お盆ということからか、たくさんの花が供えてありました。

次に夜ノ森の桜並木にて、記録撮影。
お盆休みで、作業されている方もいません。町は静かすぎるほどでした。
ここから、富岡駅付近を通過し、楢葉町と広野町を通りながら様々なお話をさせていただきました。

いわき市に戻り久之浜へ。
間も無く終了してしまう仮設商店街「浜風商店街」と新しく出来た商店街「浜風きらら」を見ながら、沿岸部の被災した時からこれまでの様子をお伝えし、古滝屋へ戻り終了となりました。
帰路の車中でか感想をお聞きしました。
皆さまおっしゃるのは、やはりテレビやネットでは分からない伝わらないから、実際に見にこないといけない、知っておかないといけないと。

お越しいただいた皆様が見て、知って、感じていただけるように私たちも良い事も悪い事も現実をお伝えしていきます。

Fスタディツアー 坂本




8月10日(木) 曇り時々小雨

関東は梅雨明けしたようでしたが、いわきはまだなようで、小雨も降る中ではございますが、大阪よりタケダ様がお一人で参加していただけました。
南相馬には、度々訪れてボランティアをされていたようです。
ただ、ゆっくりと見る機会がなく、一度南相馬以外も知りたいとのお気持ちから今回参加していただけました。
いわき出発し、富岡町まで。
富岡町まで、アトム寿司さんの震災のままで残された店内の様子なども外から見学し、散らばったままの皿や割り箸などを見ると当時の揺れた記憶が蘇るようです。カレンダーも2011年3月のままでした。

その後は被災パトカーで追悼の祈り、夜ノ森桜並木を見学し6号線を南下しながら話をさせていただき、いわき市の久之浜へ!
仮設の浜風商店街で床屋のお母さんのお話を聞かせていただけました。
その後、お馴染みのからす屋食堂さんで遅めの昼食となり、ここでも当時の様子なども話せていただけました。
現地での体験談などは何よりも大きな声ですね。

帰りの車中、タケダ様は、現地の話を聞かせていただけて良かった。自分に何が出来るか分からないが、この事はしっかり大阪でも伝えたいとおっしゃってくれました。
そんなタケダ様は、次の日には南相馬でボランティアをしてから大阪に戻るとの事でした。
頭が下がります、来ていただけて本当にありがとうございました。

Fスタディツアー 坂本

7月30日(土) 晴れ時々曇り

朝9時、南相馬から飯舘村へ向かいます。
後続には大阪からお越しの中川さんご夫婦もレンタカーにて続いています。

Fスタディツアーとしては、初の飯舘村となります。
南相馬から県道12号戦を走り峠道を行くと飯舘村へ入ります。
福島市へ移転しているらしい、美味しくて景色が素晴らしいとされていたカフェ椏久里が見え、そこで一度停車し、かつては営業していた店の様子とそこからの景色を眺めました。



かつては、綺麗な里山の風景が広がっていたであろう景色には放射性物質を含んだもの除染土などのフレコンパックが積まれている景色。それから庭の植木の下で測定した線量は1.3マイクロシーベルト計測されました。

ここから、来た道を戻る途中に完成間近の道の駅がありました、目の前には広大な向日葵畑があり黄色が眩しいです。
写真を撮れませんでしたが、次の日の新聞にて記事が出ていました。
8月12日に道の駅がオープンだそうです。
是非見に行ってみてください。

南相馬に入りインターチェンジで中川さんご夫妻とお別れとなります。
またの再会と大阪行った時にはお会いしたいと思います。

南相馬から国道6号南下し浪江町へ。
請戸周辺を見ながら、請戸小学校へ。
生徒100人が無事だった奇跡の学校!
先生方の早い判断が良かったですね。
常に防災を意識していると、いざって時にはこんな役に立ちますね。
この細かいお話は絵本にもなってますので、機会があればお読みください。
この学校も全員無事であったならば、いっそのこと震災遺構として保存していただけるとありがたいですね。


参加者の皆さんと記録撮影をし、請戸小学校をあとにします。
現在は、校舎内に入ることは出来ませんので、絶対に立ち入らないでください!

お昼は、「なみ・まち・マルシェ」にて!人気のお店で海鮮丼などをいただきました。

昼食後、浪江駅と周辺を見てまわり、再び6号線を南下し、帰宅困難区を通過します。バリケードが道路の左右にある双葉町、大熊町を抜けます。許可書ないと自宅にも帰れません。通過するのみしか出来ないエリアです。線量は、高い所では第1原発付近で、だいたい2.5マイクロシーベルト/hを観測します。

富岡町に入り、被災パトカーと合同慰霊碑に手を合わせ祈りを捧げていただきました。

時間の都合もあり、楢葉町、広野町は車内から様子を伝えて、いわきへと戻ります。
宿泊先の宿に到着すると、スライドショーによる振り返りなどをされていたようです、本当に熱心さが伝わりました。

また、今後も見に来てくださるそうで、福島の事をどんどん周りにも伝えくれるようです、ありがとうございます。
6年たった今もこうして寄り添ってくれる事に感謝です。



7月30日(日) 晴れ時々曇り時々小雨

【スタディツアー1日目】
大阪からお越しの「みちのく談話室」の皆様を2日間でご案内させていただきました。
初日は南相馬へ移動する中での、いわきの話を中心にお伝えしました。ガイドは里見喜生さん、ドライバーは坂本でのご案内です。
30日は、南相馬小高区で代々農家をされている水谷さんのお宅を訪問させていただき、様々なお話を聞かせていただきました。水谷さんは、震災後の避難された際に「みちのく談話室」の皆様と交流があり、今回は久しぶりの再会となったようです。そして、水谷さんの様々なご好意で、あの壮大な「野馬追い」を見学させていただけました。

これだけの大きな伝統ある野馬追いを実はこれまで見る機会がなかったので、今回機会をくださり本当にありがとうございました。小高区からは数年ぶりの野馬追いとなったのも感慨深いです。
残念ながら、夜の花火は延期となったようでこの日は見る事が出来ませんでした。



行列で馬祭場へ次々と入っていく姿
甲冑競馬の様子
さすがの野馬追い、ものすごい人だかりです。
参加された皆さんと記念撮影

また会場では、ご縁のある方と偶然お会いする事が出来ました。福島を応援してくれる人の繋がりは素晴らしいですね。

大昔から続く伝統のお祭り。こういったお祭りが、この土地を愛し、人を繋げるものとなっているのだなと思う日となりました。
決して元には戻らない環境の中でも、この野馬追いを成功させる、盛り上げる為に南相馬の人は一致団結していると人は大きな力が生まれるもの目の当たりに出来ました。

初日から学び多きツアーとなりました、ありがとうございます。

Fスタディツアー 坂本








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