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Infinity Ventures Summit2013 springが終了。今回もIT・モバイル業界のキープレイヤー600名が札幌に集まり、昼夜にわたって熱いディスカッション繰り広げました。

今回僕はメディアチームの一員として50名あまりの方にインタビューを行い、フリートークで「若手経営者や起業家へのメッセージ」をいただきました。

何か「共通したもの」が浮き彫りになるのではという予見は一転、結論としては、「答えなんてない。それぞれの道、それぞれの信念を貫くしかない」ということでした。


僕らは道に迷った時に、「答えのようなもの」を求めてセミナーに出たりセッションを聞いたり神社で神頼みしたりします。あるいは酒を片手に成功譚を聞こうとする。しかし実際、成功した人の話を聞いて成功できるなら、日々インタビューで接している日経新聞・東洋経済・ダイヤモンド社の記者から続々と起業家や大金持ちが誕生していてもおかしくありません。現実にはそういった話をあまり聞きません。

なぜなのだろう?

インタビューの現場で得られる答えは本当にバラバラです。

・経営計画なんて要らない。計画を作った瞬間にそれに囚われる。変化の激しい時代だから、その変化に常にフットワーク軽く対応できることが最も重要。(LINE森川さん)
・夢や目標を立てることが基本だ。そこから逆算してもっとも効率的な方法を考えていくことを徹底せねばならない。計画がないとだめだ!!(GMO熊谷さん)

など、180度違う答えが出てくる場合もあります。それでもみなさん確固たる実績を築きあげておられます。

どんな考え方、どんなやり方の会社でも、成功した会社があるということ。


「学生のうちに起業するべきか?」とか「やるなら早い方がいいか?」とか「儲からないビジネスモデルはやめるべきか?」とか、「答え」を求めるような考え方をしていてもだめなんじゃないか。

「自分としてどうしたいのか?自分はどう思うのか?」を冷静に考え、その声に従って動いていけばいいということではないだろうか。

学生でも起業したいと思うならすればいいし、社会人になったほうがいいかな?と思うなら就職すればいい。早くしないとチャンスがない、と思うならチャンスだと思ったときにやればいい。もう少し温めたいなら温めればいい。自分の心の声に耳を傾けて、決めたら悔いの無いように全力でダッシュ!なんですよね。

自らの決断に対して、誰かが自分の成功物語をネタに「それは違うよ」と指摘したりすると思うのですが、そこで自分の信念を貫くということがとても大切だと思います。ぶれずに前に進むこと。惑わされずに目の前のことに集中すること。


いつしか不安になったら、IVSのようなトップレベルの場で、「俺もそのやり方でうまくいったよ!」と後押ししてくれる人、勇気づけてくれる人と出会うことで自信を取り戻せるのではないでしょうか。

「出会いが重要だ」という言葉は、「答えを見つけるため」ではなく、「自分の価値観を共有できる人と出会い、信念を貫くための自信を得るため」なのかなと感じた2日間でした。

インタビューのアーカイブは
http://www.ustream.tv/channel/ivs-2013-spring
で公開されているほか、編集版が近々アップ予定ですのでぜひご覧ください。