妙心寺退蔵院で禅の作法を学ぶ時間。今回は食事編。

禅の精進料理では「五味」があるといい、五行に対応している。

甘味 - 木
辛味 - 火
苦味 - 土
塩味(鹹) - 金
酸味 - 水

さらに六番目に「淡い」があり、食べ進めるほどに輪郭がはっきりしてくるような味わいを指すという。

料理の基準として五色、「白・黄・赤・青・黒」、そして五法「生・煮る・焼く・揚げる・蒸す」という調理法に基づきながら作られるのが精進料理であるそうだ。

食事中は一切の会話が禁止。

豪雨が庭に落ちる音、それでも泣き続ける鳥の声、様々な自然の声を聞きながら静かに食べた料理の味は、深く印象に残った。 白米の味、味噌の塩辛さ、がんもどきの旨味。普段いかに自分が気持ちを分散させながら食事をしているのかを理解できる時間だった。


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