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再三に渡って延期していた山本寛監督(通称:ヤマカン、1620号など)による自主制作アニメ『薄暮』の試写会が、5月24日~26日に福島県、東京、大阪で行われました。

この試写会はクラウドファンディングの支援者や関係者などへ限定された公開でしたが、ツイッターなどで感想コメントがありましたので紹介したいと思います。


・試写会で釈明する山本監督と遠くを見つめる和田プロデューサー
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なお、作品は結局完成できず、24日の福島公開では全52分から14分だけのダイジェスト版を公開、25日と26日の東京、大阪公開ではフル尺の52分でしたが半分以上が彩色なしや原画のみという未完成品でした。

そして公開と同時に山本氏がブログで未完成の詫びとアニメ監督の廃業を宣言。

これまでにSNSなどでアニメ関係者や他作品をこき下ろしてビッグマウスを連発していただけに、ネット上では様々な意見が飛び交っています。

ちなみに山本氏は過去の監督作『フラクタル』でも引退を宣言しましたが、1ヵ月弱もせずに撤回した前科があるため引退発言は信用されていません。

そして、2年半という長期間と被災地支援を騙ったクラウドファンディングによる調達金約2600万円&パトロンである和田氏の資金を贅沢に使って、ようやく完成したものが14分のアニメもどきだったということで、予算の使い道も問題視されています。

結果として、待ち続けた氏のファンはもちろん、舞台となったいわき市の方々をはじめとした関係者及び協力者の期待を裏切る結末となりました。

更に『薄暮』内で、これまでに山本氏が制作に携わった『ハルヒ』(角川)や『WUG』(エイベックス)のメインキャラクターが描かれていたとのコメントが散見され、無断盗用による著作権侵害の疑いがもたれています。



■『薄暮』試写会感想

面倒なので他サイトのまとめをご覧ください(手抜き)。



・山本氏のファンによるツイート
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・仮想通貨トワイライトコイン関係者による絶賛ふわふわツイート
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試写会に参加したCF支援者≒山本氏のファンや、仮想通貨に参加していた関係者による感想なので、かなりポジティブ思考というか未完成であることさえプラスに捉えているので内容の評価として参考するのは難しいと思われます。



■山本氏に関する情報

・アニメ業界からの廃業について

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5月26日に投稿された自身のブログにて比較的まともなお詫びがありましたが……。

同日ツイッターでは下記のツイートをしています。

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「頭を下げながら舌を出す」とは正にこのこと。

自他ともにアニメを作れないと認める人間が現場に3人もいたら、お金だけ掛かってしょうがないのではないでしょうか?

山本氏は「監督業のほかにもシナリオや脚本など様々な業務にも携わるので相応の報酬をもらって当たり前」と以前に書いていましたが、もっと早く自身がアニメを作れず資金だけを吸い上げる人間だと気付けていれば、少なくとも『薄暮』は完成はしていたように思います。

CFで集めた2000万の半分を持って行ったのかという質問に対して否定しない山本氏。
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ちなみに試写会の3ヵ月前ですら全く現実を直視できていないブログを書いています。
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「協力していただける人にはちゃんと説明する」と書いていますが、それは事実でしょうか?

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上記はクラウドファンディングの支援者(出資者)によるツイートですが、全くその通りだと思います。

完成を心待ちにしていたにも関わらず、時間をかけ、交通費を割いて、期待が募るなか試写会に行ったら14分しかない未完成なダイジェスト版を観せられた支援者の苦痛は如何ほどでしょう。

企業としては、試写会よりも前に、未完成であるという事実報告を詫び、その原因の解明、そして今後の対策を出資者や関係者にしっかりと説明するのが筋ではないでしょうか。

7月に行われる山本氏個人による破産の債権者集会に向け、反省アピールとして体裁を整えようとしただけにしか見えません。

また、『フラクタル』大爆死(DVD売り上げ883枚)の際にも引退を宣言していましたが、結局は約束を守らず反故にしたため信用性を著しく欠いています。

なお、『フラクタル』にて引退宣言→撤回したときの不誠実極まる開き直りは下記の画像をご参照ください。

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・日本フィルアニマチオン解散について

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日本フィルアニマチオンとは、山本氏個人が代表を務めるネット乞食活動のこと。

コース内容は下記の通り。

・月額1,000円コース:フェイスブックの非公開グループ招待
・月額2,000円コース:上記+月一回更新の読み物コンテンツ閲覧可能
・月額3,000円コース:上記+山本寛主催のイベントの永久無料参加権付与

山本氏はこれによって月に50,000円程度の収入を得ていたとみられる。
この報酬が破産の財産管理に引っ掛かり債権者への配当になるため解散した模様。


・アレオレ詐欺について
(※アレオレ:「アレはオレがやった」と何も知らない第三者に経歴や業績を詐称する行為)

『薄暮』制作において、全く関係の無い有名作品『君の名は。』を勝手に使用していわき市関係者に支援を募っていたことが判明。

本来はタイトルは著作物としてみられませんが、商用利用かつ顧客吸引力を有する目的なので、尚且つ同じ土俵のアニメ映画作品を挙げているため、かなりグレーゾーンな行いです。

・いわき商工会議所会報誌に全く無関係な『君の名は。』を使用してタイアップ案内
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ちなみにラーメン屋でも『君の名は。』を騙って店主を欺いたことが判明しており、過去のツイッターやブログを見る限りこのような行為が常習化しています。

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ちなみに山本氏のアレオレやパクリは枚挙に暇がないほどなのでネットにあがっていたのを少しだけ。

・WUG制作の際に勝手に他社名や作品を使って営業
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・いわき市を主語にしてあたかもいわき市が迷惑していると錯覚させる公式ツイート(後に削除)
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・以前に自身が立ち上げた会社のロゴは盗用
(1954年公開の名画Ordetから盗用・映画の著作権は70年のため著作権侵害)
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・LINEブログ停止によるカスタマーサポート恫喝

山本氏の収入源の一つになっていたLINEブログが、利用規則第8条違反により4月に停止され報酬の振り込みがなくなったことで激怒。

具体的な違反項目は不明ですが、おそらくは誹謗中傷などの第三者に不快感を与える過度な表現でアウトになったのではないかと思われます。

それからLINEカスタマーへの電話クレームを繰り返した挙句に、内容証明で抗議するなど悪質クレーマー化。

また、電話での対応スタッフ恫喝動画を自ら撮影し、何を思ったのかトワイライトスタジオのYoutubeアカウントで動画をアップするという奇行に走りネット民は困惑。

動画については恫喝する様子のあまりの気持ち悪さに視聴を断念するネット民が続出しました。

今現在もYoutubeに動画が上がったままなので興味のある方は下記よりどうぞ(閲覧注意)。



・視聴が困難な方のために有志作成テキスト
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その後アメブロに移ってLINEブログの文句を書き綴っていましたが、LINE社から内容証明が届いてからは尻尾を巻いたようにおとなしくなりました。

但し、対応されたLINEカスタマースタッフのストレスは尋常ではなかったと思われます。

私利私欲のためこのような行為に及び、向かい合う人ひとりのことさえ考えられない人間が、地震被災地への復興を語っても全く説得力がありません。

また、『薄暮』制作元のトワイライトスタジオは、動画アップロード含め誰一人この行為を止める人間が居ない倫理性を欠いた会社であると断言できます。


・USPへの一億円借金に関する答え合わせ完了

債権者破産した山本氏はブログにて、「制作費用が嵩んだことによる借金はUSPやエイベックスの陰謀で私は悪くない!」と強い論調で公言していましたが、今回の『薄暮』では潤沢な資金と2年半という期間がありながら14分のアニメもどきしか作れなかったということで、彼の言い訳が虚言、または間違っており、借金は現場に大幅遅延を生じさせたなど自身の能力不足(または故意的搾取)によるものだという証明になりました。



■『薄暮』の今後について

・今後の主なスケジュール
 ・5月  - 2回目CF返礼のムビチケ送付 
 ・5/24 - 福島県での先行公開(14分のダイジェスト版)
 ・5/25 - 東京での先行試写会(52分の半分以上彩色などが無い未完成版)
 ・5/26 - 大阪での先行試写会(52分の半分以上彩色などが無い未完成版)
 ・6/21 - 本公開
 ・7/04 - 山本寛氏の債権者破産に関する債権者集会
 ・7/12 - 近畿地方での本公開
 ・11月 - 2回目CF返礼のBlu-ray送付 


・公開情報
 ・福島 ※いわき芸術文化交流館アリオス(6月7日)
 ・福島 ※郡山中央公民館多目的ホール(6月14日)
 ・福島 ※朝日座(6月15日)
 ・福島 ※大熊町役場新庁舎(6月16日)
 ・福島 会津若松市文化センター文化ホール(6月30日)
 ・福島 イオンシネマ福島(6/21より公開)
 ・福島 ポレポレシネマズいわき小名浜(6/21より公開)
 ・福島 まちポレいわき(6/21より公開)
 ・東京 シネ・リーブル池袋(6/21より公開)
 ・京都 T・ジョイ京都(7/12より公開)
 ・大阪 シネ・リーブル梅田(7/12より公開)
 
 ※6/21以前の公開は未完成版の上映
 ※全国公開とありますが北海道・中部・中国・四国・九州地方での公開は無し
 ※本公開に必須となる映倫審査に関する情報は現時点で全く無し
 ※映倫審査は基本的に完成版提出から1ヵ月近く要するため上記の本公開が中止になる可能性あり


・延期発表後から音沙汰無しのCF返礼案件
 ・1泊2日バスツアー
 ・声優4人登壇プレミアムトークイベント
 ・お食事会
 ・お疲れ様本送付
 ・設定資料集送付



■ネットの声

・アニメ業界人さんからの正論指摘抜粋

181 名前:業界人[] 投稿日:2019/05/26(日) 04:30:05.20 ID:XRuThhnd [1/3]
 
業界人だけどいくつか問題点を指摘しておく 
この作品に投資してる人は口出す権利があると思うんで突っ込んでよ 

・完成の目処が立っているかに言及しないでいる点 
まず進行度合いが公開されてない事、 好意的にみて十数分しか公開されなかったのはその尺の範囲で観れる流れを作った結果十数分なのか 
それだけしか上がってないのか分からない 
例えば残り全尺の60%~80%が動画作業に入っているが公開には間に合わなかったのか 

トータルで見て「目処」についてなんの発言もしてないのが問題というかしてないのは全く目処がたってないとしか思えない 


182 名前:業界人[] 投稿日:2019/05/26(日) 04:38:00.46 ID:XRuThhnd [2/3] 

続いて資金面 

・資金繰りは計画の範囲内なのか 
氏は「どれだけ犠牲を払おうとも」と発言してますが 彼自身が破産している事実をベースとするともう払う犠牲は持ちえてないはずでそれを払うのがスタジオ(と作業従事者)ではないのかという話
彼が破産したのは彼自身がプロデューサー(に近い立場)として作業を別スタジオに投げて結果代金を支払えなくなってるのが元凶としか考えられずそういった手法を使えないとなると全てをスタジオが被る事になっていうのではないか

全体の資金管理と労務管理が出来ているのか、完成の目処も立たないのにここで辞めずに進行して問題は起きないのか、という話 

同じ業界人としては客観的に彼の熱意だけで続行できる話では到底無いと思う 


183 名前:業界人[] 投稿日:2019/05/26(日) 04:42:37.49 ID:XRuThhnd [3/3] 

彼が臓器売ってそれで作品仕上げるってんなら別に勝手にやりなよとしか思えないけどツケを払うのはアニメーターとか絶対にやっちゃならん事だし、こんな話に「復興」とか付けるのは無理がある 

正直もうやめた方がいいとしか思えんのよね 
もちろん追加でクラウドファインディング立ち上げてそれで納得するバッカーが現れればそれでもいいとは思うけどね



・公式コメントと山本氏ブログの見解乖離指摘

452名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!2019/05/26(日) 11:16:48.95

・2019年4月26日、1620号の公開延期の公式コメント 

本作は、「5月24日(金)より福島県先行公開」を予定しておりましたが、作品の更なるクオリティアップのための時間を担保するため 
公開日を変更させていただき、「6月21日(金)」より全国にて一斉公開させていただく運びとなりました。 
僕の『東北三部作』の完結を飾る作品として、所謂「間に合わせ」では済まないと考え、苦渋の決断に至りました。 
福島の方には「先行版」を観ていただくとして、その時点での万が一のリテイクの可能性を鑑みて、 
約一か月の「保険」をいただいて一般公開します。 
その分完璧なものを目指しますので、どうかご期待いただければ幸いです。 

 ↓

約2時間後に更新された山本氏のブログ 

まー、なんでこんなややこしいことになったかと言えば、まぁ元は制作状況が押しているというのもあるのですが、まず宣伝期間があまりに少ないこと。配給上も、DCPを劇場に納入してチェックする時間が取れないこと。 
そして制作現場から、クオリティコントロールのための期間を設けてほしいという要望があったからです。 
ぶっちゃけ僕としては気の進まない判断ではありましたが、みんなの「やっぱり完璧にやりたい!」という想いを受け止め、責任を持って変更しました



■その他

・プロデューサーの和田浩司氏は5/7からツイッターの更新を止めて沈黙中
・5月時点でも山本氏実家の山本健装登記簿に取締役として山本氏の名前記載確認済
・女性の乳首描写があったとのツイートがあり事実ならば映倫審査レートに影響
・CF返礼については音沙汰無し
・CFで集めた計2600万の用途詳細については一切報告無し
(CF手数料を引いて実際のインは約2,160万円



■最後に

アニメ監督の板垣伸氏が連載しているコラム『板垣伸のいきあたりバッタリ! 』を紹介して締めたいと思います。

・ 第608回 物事の多面性
http://animestyle.jp/2019/04/25/15422/

板垣氏は前記事でも触れた通り山本氏の代役として
『WUG新章』の監督に抜擢された方で、山本氏から目の敵にされている人物です。

内容は
板垣氏がアニメーターだった頃のことを振り返り、そこで実感された「本物の監督」と「ダメ監督」の違いを書かれています。

また、制作進行スタッフが月600時間の労働によって鬱病にかかり過労死自殺した『かんなぎ』においては当時山本氏が監督を務めており、板垣氏のコラムを読んで思うところがありました。

板垣氏は他にも興味深いコラムを色々と書かれてありますので、もしよろしければご一読ください。

・第445回 監督とイベント
http://animestyle.jp/2015/11/19/9531/
・第446回 監督とイベントの続き
http://animestyle.jp/2015/11/26/9554/
・第612回 アニメ監督の仕事、令和元年(2)
http://animestyle.jp/2019/05/30/15566/

余談ですが、板垣氏は今年7月から放送される『COP CRAFT』(キャラ原案:村田蓮爾氏)の監督をされていますので、大変楽しみにしています。

以上、また何か情報がありましたら追記します。


※前記事:【ヤマカン】山本寛氏に関する債権者破産まとめ
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