山中牧場「山中さんちの牛乳」09年2月みんな、牛乳飲んでね。

2009年03月07日

みんな、牛乳飲んでね

みんな、牛乳飲んでね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当ブログ管理人の朝倉2号です。
3月から牛乳が値上げされました。
これは乳牛を飼い、牛乳を搾っている酪農家と、
その牛乳を殺菌、パック詰めし、販売している乳業メーカーとの
話し合いによるものです。
その原因は、このまま牛乳を値上げしなければ、

皆さんに国産の牛乳を

けられなくなる

という危機感だと思います。

酪農家がどんどん廃業しています

酪農家戸数の推移(千戸)

 

 

 

 

 

 

 


日本の酪農家が減少しています。
平成13年には32千戸の酪農家がいたのに、
平成20年には24千戸しかいません。
7年間で24%、約8千戸の酪農家が廃業してしまったのです。
(社)日本酪農乳業協会「酪農乳業レポート」より)

データにはでていませんが、
酪農家の廃業のペースは、特に平成20年度になって早まった気がします。
その原因は飼料価格の高騰にあると考えています。

廃業の原因は飼料高にあるのでは?
乳牛用配合飼料価格(千円/トン)の推移

 

 


 

 

 

 

 

乳牛用の配合飼料の価格は
平成13年から平成19年の7年間で約4割も値上がりしました。
(社)配合飼料供給安定機構「生産動向」より)
特に18年から19年の1年間に1トンあたり8千円もあがり、
20年にかけても値上がりしました。
原因はバイオエタノール向け需要の高まりなどによる不足感や投機などにより、
飼料の主原料であるトウモロコシの価格が異常に高騰したことにあります。

この飼料価格高騰により酪農家の所得は大きく下がりました。
酪農家は食品製造副産物を飼料化したり、牧草の栽培面積を増やしたりして、
飼料の購入量を減らす努力をしています。
ですが、なかなかエサ代の増加を食い止めることはできません。
そのため、一部の酪農家では生活費を稼げなくなり、
酪農をやめざるを得ませんでした。
私の知り合いの酪農家にも
「もう貯金ば使い果たしたバイ。どげんしようか」という方がおられます。

一度やめたら再生できない酪農という産業

このような事情により酪農家の数がどんどん減少しました。
牛乳の生産量も減りました。

牛乳が足りなくなったら、

また酪農を始めればいい

と思われるかもしれません。
ところが、酪農は始めるのにもの凄くお金がかかる産業なのです。

皆さんがご存じのホルスタイン。
お腹のなかに子牛が入った状態で約50万円ほどします。
酪農家としてやっていける(かどうか怪しいのですが)40頭を揃えるだけで
2千万円の投資です。

これに牛舎や堆肥舎などの施設建設費がそれぞれ数千万円、
搾乳機器やショベルローダなどの機械購入費が数百万円必要です。
牧草をつくるならば、トラクターや牧草用の機械が必要です。
これだけ多額の投資をしても、
家族が生活できるだけの所得が得られるかどうかわかりません。

飼料イネをロールしているところ

オカラをエサとして利用しています乳牛のフンは堆肥舎で良質な堆肥にします

 

 

 

 

ですから「牛乳が足りなくなったから酪農を始める」のは現実的ではありません。
酪農を始めることが現実的でないなら、
これ以上酪農家を減らさないようにしないと、
将来、国民の皆さんに
国産の牛乳を届けることができなくなる恐れがあるのです。

3月から酪農家からの販売価格をキロ10円値上げしました

このような危機的な状況のなか酪農家と乳業メーカーが話し合い、
3月から酪農家が乳業メーカーに牛乳を売り渡す価格を、
1キロあたり10円値上げすることで合意しました。
牛乳の消費が減退するなか、
乳業メーカーとしてもギリギリの決断だったと思います。

で、気になるのが皆さんが牛乳を購入する店頭価格がどうなるのか、ということ。
3月になったばかりで、どれだけ影響が出てるかわからないのですが、
ちょこっと調べましたので、明日、ご報告いたします

みんな、牛乳飲んでね。



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