昨日の敬老の日、あまり意識なく
3連休の最終日という感覚でしたが、
イオンが、敬老でなくGrand
Generation (G.G)デーと呼ぶことにした、
という試み、なんだかいいですね。
敬われる日というより、自分たちがもっと
楽しむ日、というコンセプトに共感。
今仕事で携わっているお客様家族にも
80代の方が多いですが、皆様驚くほどお達者。
敬老は毎日です。
さて、かなり引っ張ってしまいましたが、
法的行為能力の続きを書きます。
Aさんは土地建物をたくさんお持ちでしたが、
すべての管理を自分一人だけで行っていたため、
権利証や賃貸借契約書の保管場所はもちろん、
収支も含め、全容をご家族が一切知らないという状況の中、
突然脳梗塞で倒れられて、それからまったく意識が戻らない状態に
なってしまいました。
そのため、しかるべき手続きをへて二人息子のうち長男(50代)が
当然のように成年後見人になりました。
Aさん所有のアパートが老朽化しているので
長男が建て替えを計画していた折、
ある方が弊社をご紹介くださったのでした。(約2年前)
成年後見制度を使っているので、
計画どおりに進めるには、まず銀行がどう判断するか、
そして、家裁が計画を認めるかがポイントです。
1.で書いたとおり、後見人が代理で行う場合、
被後見人本人のために必要な行為かどうかが重要なので、
アパート建て替えがAさんのためになる、と
いう理由付けが必要です。直ちに耐震診断をして、
その結果が非常に悪かったため、放置できない状態である、
長引く入院に備えて入院費の確保が必要である、
(どちらも本当であるので)などがを理由になると
考えました。
正直言って、会社としても成年後見制度に詳しいわけではないため、
(むしろ、制度を使う前に対策考えるほうがメインなので)
にわかにセミナーに出たり、司法書士に聞いて様子を探ってみましたが、
アパート建築を承認された例は極めて少ないとのことでした。
そこで、アパートではなく、地域に
貢献するための介護施設等を建てて、その収入を父親の
医療費の足しにしようと計画し、借り入れなしの投資で済むよう、
小規模デイサービスをメインに提案しました。
アパートの入居者(大半は空き室だったので、数人)の
立ち退きについては、後見人がお持ちの別のアパートが
近くにあったので、そちらへの移転という形で建物の管理会社が
やってくれました。
お客様がデイサービスをよくご存知なかったので、手を上げてくれた
運営事業者とともに数回説明にあがり、お客様もその気になられて、
建築プランも立てて話を進めていましたが、
なかなか踏ん切りがつかないまま半年ほど・・・。
そんなある日、お客様を紹介くださった方から電話がありました。
「BAD NEWSです。例の○○さんの土地、
アパート建築に決まったらしい」、とのこと。
なんでも、銀行と弁護士がメインになって
○○ハウスで話をまとめたようです。
聞いてないですよ、そんな動き。
こちらがあれこれ丁寧に対応している間に
ちゃっかり他社がもっていきました〜。
恐るべし、○○銀行に○○ハウスに、地主さん。
どのように話がまとまったのかはわかりませんが、
結局は銀行と弁護士さんががっちり組めば
家裁を突破するシナリオはつくれて、
そのシナリオを具現化するハウスメーカーとセットになれば、
成年後見制度を使ったアパート建築は可能、という実例です。
裏返せば、弊社がそこまで執念もって動かなかった
ということです。日参してたわけでもないし。
弊社(ご紹介者)が、他社の入るすきがないほど、
お客様をコテコテにグリップできてなかったということでもあり、
だから、「そりゃないですよ、○○さん!」と強く言えなかった。
早いうちに金融機関を訪ねて相談すればよかったのかもしれませんが、
金融機関には(本来ないはずですが)紐付き
ハウスメーカーがいて、そこで建てる話でないと応じない、
ということだったかもしれないので、なんともいえませんが。
メインバンクとしては、いずれは相続が発生して間違いなく
複数の土地建物が長男に(一部とはいえ)相続されるのだから、
融資したい気持ちはありありでしょう。
あとは弁護士がまとめてくれれば・・・、ということだったのでしょうか。
後味の悪い結果になりましたが、建築を受注することの裏には
いろいろな悲喜こもごもがありますね。
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3連休の最終日という感覚でしたが、
イオンが、敬老でなくGrand
Generation (G.G)デーと呼ぶことにした、
という試み、なんだかいいですね。
敬われる日というより、自分たちがもっと
楽しむ日、というコンセプトに共感。
今仕事で携わっているお客様家族にも
80代の方が多いですが、皆様驚くほどお達者。
敬老は毎日です。
さて、かなり引っ張ってしまいましたが、
法的行為能力の続きを書きます。
Aさんは土地建物をたくさんお持ちでしたが、
すべての管理を自分一人だけで行っていたため、
権利証や賃貸借契約書の保管場所はもちろん、
収支も含め、全容をご家族が一切知らないという状況の中、
突然脳梗塞で倒れられて、それからまったく意識が戻らない状態に
なってしまいました。
そのため、しかるべき手続きをへて二人息子のうち長男(50代)が
当然のように成年後見人になりました。
Aさん所有のアパートが老朽化しているので
長男が建て替えを計画していた折、
ある方が弊社をご紹介くださったのでした。(約2年前)
成年後見制度を使っているので、
計画どおりに進めるには、まず銀行がどう判断するか、
そして、家裁が計画を認めるかがポイントです。
1.で書いたとおり、後見人が代理で行う場合、
被後見人本人のために必要な行為かどうかが重要なので、
アパート建て替えがAさんのためになる、と
いう理由付けが必要です。直ちに耐震診断をして、
その結果が非常に悪かったため、放置できない状態である、
長引く入院に備えて入院費の確保が必要である、
(どちらも本当であるので)などがを理由になると
考えました。
正直言って、会社としても成年後見制度に詳しいわけではないため、
(むしろ、制度を使う前に対策考えるほうがメインなので)
にわかにセミナーに出たり、司法書士に聞いて様子を探ってみましたが、
アパート建築を承認された例は極めて少ないとのことでした。
そこで、アパートではなく、地域に
貢献するための介護施設等を建てて、その収入を父親の
医療費の足しにしようと計画し、借り入れなしの投資で済むよう、
小規模デイサービスをメインに提案しました。
アパートの入居者(大半は空き室だったので、数人)の
立ち退きについては、後見人がお持ちの別のアパートが
近くにあったので、そちらへの移転という形で建物の管理会社が
やってくれました。
お客様がデイサービスをよくご存知なかったので、手を上げてくれた
運営事業者とともに数回説明にあがり、お客様もその気になられて、
建築プランも立てて話を進めていましたが、
なかなか踏ん切りがつかないまま半年ほど・・・。
そんなある日、お客様を紹介くださった方から電話がありました。
「BAD NEWSです。例の○○さんの土地、
アパート建築に決まったらしい」、とのこと。
なんでも、銀行と弁護士がメインになって
○○ハウスで話をまとめたようです。
聞いてないですよ、そんな動き。
こちらがあれこれ丁寧に対応している間に
ちゃっかり他社がもっていきました〜。
恐るべし、○○銀行に○○ハウスに、地主さん。
どのように話がまとまったのかはわかりませんが、
結局は銀行と弁護士さんががっちり組めば
家裁を突破するシナリオはつくれて、
そのシナリオを具現化するハウスメーカーとセットになれば、
成年後見制度を使ったアパート建築は可能、という実例です。
裏返せば、弊社がそこまで執念もって動かなかった
ということです。日参してたわけでもないし。
弊社(ご紹介者)が、他社の入るすきがないほど、
お客様をコテコテにグリップできてなかったということでもあり、
だから、「そりゃないですよ、○○さん!」と強く言えなかった。
早いうちに金融機関を訪ねて相談すればよかったのかもしれませんが、
金融機関には(本来ないはずですが)紐付き
ハウスメーカーがいて、そこで建てる話でないと応じない、
ということだったかもしれないので、なんともいえませんが。
メインバンクとしては、いずれは相続が発生して間違いなく
複数の土地建物が長男に(一部とはいえ)相続されるのだから、
融資したい気持ちはありありでしょう。
あとは弁護士がまとめてくれれば・・・、ということだったのでしょうか。
後味の悪い結果になりましたが、建築を受注することの裏には
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