エイシンフラッシュは、やはり強かったけど
完敗でした
今日の天皇賞の話。
(ダービー以来応援しているお馬です)

さて、入社まもない頃の懐かしい話ですが、
神奈川県のとある新築の建物の
契約業務を担当させていただくことになり、
店舗と5年間の定期借家契約を締結しました。

なぜ定期だったかというと、
ある程度まとまった額のこのテナントの賃料を、
返済原資として安定させたいという
オーナー側の金融機関の思惑があって、
少し長めの定期にとの要請があったらしいのです。

担当を任された私にとって初めての
定期借家契約でしたので、
気合が入り
かなり時間をかけて、いまいち定期借家を
わかっていないと思われた契約の両当事者に
じっくり説明し、契約は滞りなく終了しました。

で、問題はそのあと。
オーナー様は建物を自主管理される
とのことだったので、
定期借家契約は、契約終了前の一定期間
(*契約満了日の1年から6か月前まで)に、
貸主から借主へ書面による通知が必要であり、
自主管理される以上、時限管理して、
必ず忘れないようにしてくださいね、
更新はなくて、再契約ですよ、
と念を押しました。

そしてあれからあっというまに5年程がたち・・・、
なんとなくこの件はずっと頭にひっかかっていましたが、
ふと確認してみると契約満了の6か月前を切っています
無事に通知したのだろうか。

「1年から6か月前の通知」を忘れたら
法律上どうなるかというと、
気づいて通知してから6か月後に期間が満了する
ことになるので、厳密にいうと、この時点で、原契約の
期間満了日より期間が延長していることになります。
そんな対応わかるだろうか。
心配なら連絡してあげたら親切なのに、と
思われるかもしれませんが、それはちょっと違いますし、
正直、自分からわざわざ
関わりたいものではありません。(そういうケース、あるんです)

そんな折、ナント当該テナントさんから電話が。
(御社に連絡するのは違うと思うが、と断わりの上で)
確か契約の時に、契約満了前の通知のことを
言われたと思うが、通知がない、終了が近付いてきた。
こちらは継続したいのに、急に終わりと言われても
困るが大丈夫だろうか、と。

やっぱり通知してないかぁ。

弊社は以来全くかかわっていないので、オーナーに確認し
当事者同士で決めるべきものであること、
オーナー側の不手際であり、法律上、今の時点では
原契約どおりの期限で完了ということには
ならないことなどを伝えました。

と、しばらくしてまた電話が。
「オーナーに聞いたら、、HACさん(弊社)が手続きを
やってくれてるはず、と言っている」と。
はぁ?なんとまあちゃっかりオーナー様。
なんの契約関係もないのに、弊社が時限管理を
していると思われていたのでしょうか。

しょうがなくオーナー様に確認したところ、
まったく事態を認識されておらず、
再契約の意思はあるそうなので、
今から通知を出して半年後に期間満了である旨と
再契約の意思確認をすればよいので、
私のほうで代行してもよいが、この際、管理も含めて
地元の不動産業者に頼まれたらどうですか?と言って
みたところ、そのようにしたい、とのことでした。

やれやれと思っていたある日、
今度はそのオーナー様から依頼を受けたという
不動産業者を名乗る方から電話がかかってきて、
定期借家契約は携わったことがなく、
御社の契約書のひな形をデータでいただけないですよね〜、と
言われるのです。
これはさすがに丁寧にお断りしましたヨ。
全日や全宅のHPからひな形手に入りますから。

その後どうなったでしょうか。

私の予想ですが、新たな普通借家契約書を
作成して契約を取り交わされたような気がします。
言ってしまえば、(極端な言い方ですが)
当事者同士がそれで異義なければ、
それが通ってしまうのが実務の世界です。
「定期借家の終了対抗要件」が法的にどうか、なんて
ぶっ飛ぶのです。(争いにさえならなければ)

定期借家契約はこの時限管理があるから、
まだまだ不動産業者から敬遠されるんだよなー
と思いつつ、自宅のポストを開けると・・・、
建物オーナーである不動産会社から
封印されたA4の封筒がはいっていました。ムム。
日常のお知らせなら、封してませんから。
来たーーーーー
そうそう確かに1年前から6か月前だわ。

今度は自分が借家人の立場です。

この続きは明日以降。

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