気づけば、前回の投稿から軽く一か月以上たってしまいました。
「正直不動産」をさらしたままになっていましたが
まだ余韻があるくらい、いいドラマだったなぁ。

この間、会津の現場を見にいったり、
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(こんな感じに出来てきました。このシンプルな構造の梁をつかって
これだけの大空間を作れることを、もっと周りにアピールしないと。)

木造での大空間実現で言えば、なにも工場や倉庫だけでなく、
道場というニーズもあって、弓道場の建て替え計画の現場を見に行ったり。
そして、ここ数週間一番時間を割いているのは、今月末
東京ビッグサイトで開催される「レジャー&アウトドアジャパン2022」の
出展の準備です。
詳しくはまたの機会に。


これまでのテーマが間延びしてしまい、何書いてましたっけ…、状態ですが
「時間をかけた権利の移動」の話を、一旦完結させたいと思います。

借地人さんが、物納した地主さんの土地(底地)を、長い年月を経て買って、
晴れて土地所有者になったり、
大地主さんの一人娘と結婚して妻が先に亡くなったので、財産がそっくり夫一族に
シフトしたり(このケースは本当にすさまじかった。大地主さんは
生前、土地を1mmも減らさないぞとばかり、周りからの一切の申し入れを
拒絶していたので、道路にはみ出した土地の通行を認めず、
信じられないことに長年市道が通行止めになっていた)
と思わぬ顛末になるケースを色々見てきましたが、
財産を死守してきた当の本人はもうこの世にいないのですから、
知る由もないですね。

今回たまたま目にした敷地権が設定されていない区分所有マンション、
建物と長〜〜〜い土地の登記簿を遡ると、
その建物がたどった歴史が見えました。

もともと1棟のオーナービルが、
ある時点に何らかの意図で区分建物化され、
その後一部の区分所有建物は親族に共有の形で贈与され、
売り買いが繰り返され、元のオーナー分も相続で細分化され、
それを第三者がまとめて買っていたりと
おびただしい動きを整理すると(30分ぐらいかかった)、
元オーナーとはおそらく縁もゆかりもないと思われる1名が
(専有面積でいうと)過半を持っている状況。
区分所有建物では「区分所有者の頭数」が重要なので、
今は動きようがなくても、おそらく、最終的には
全部買い取る意向なのだと思われます。
元オーナーの血縁者は現在の持ち分を持て余していて
渡りに船とばかり売る、としたら…、

長い年月を経て、登記簿を無駄に賑わせて、
一棟のオーナービルがいずれまるまる他人のものにシフトしていく。
回り道して結局は一棟丸ごと売ったのと同じ。。
ありゃ、子孫たちが区分所有して持ち続けるんじゃ
なかったの。

ご自身の不動産を守り通し、次の代へ思いを託しても
亡くなればそこまで。
その先も子孫が守り続ける保証はどこにもないし、
遺言どおりでみんながハッピーになるとも限らない。

残して感謝されてみんなハッピー、そういった話は特に表には出なくて、
聞こえてくるのは、トラブルとなった話ばかりなんですね。


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