売買関連

土地の1円売買

すっかりご無沙汰してました。年始以来
ブログやめた状態になっており、ずーーっと気になっていたのですが、
特別なにか事情があったわけでは全くなく…
ただただ色々なことに忙殺され、
書きかけては放置し、賞味期限が切れて書き直し・・という毎度のスパイラルでした。
思い立って、本日更新します。
それにしても時間が経つのが早すぎる〜。

この間、本当に色々なことに携わっていました。
少し前に唐突に差し替えたこのブログのヘッダー画像の、河口湖のキャンプ場
トレーラーハウスもその1つ。外壁に初めてカラマツを使ってみて、
なかなかいい感じに仕上がりました。自分で撮ったお気に入りの1枚。
外観1

〜〜〜〜〜
数年前から懸念事項だった、千葉県某市の遊休地は、
なんとか引き取り手が見つかりました。売却価格、1円
所有者様から自分の目の黒いうちになんとか手放したい、と
売却業務の委託を受けていた、無接道、インフラなしの原野(現況農地)です。

ここに至るまでの紆余曲折はこちらのブログでも何回か書きましたが、
隣接する土地所有者はもちろん、可能性のありそうな近隣すべてあたっても、
結局どなたからも(タダでもいらないと)断られてしまった。
写真のようなトレーラーハウスを置くにも、搬入路はないし、上下水を
引くのに大きな金額が・・・。それでも、隣地の土地をお借りして
搬入路捻出、裏手の宅地と絡めるなど、色々策は考えられたのですが、
結局は先にすべて整えてからでないと売れないのが現実です。
誰が先行投資するのか。

それで、現状有姿で1円で売るしかない土地となるのですが、
何か画期的な使い道があってそのまま使うのでない限り、
インフラ整備に費用はかかるし、
少なくも、所有権移転登記の負担は避けられない。
(税金はわずかでも、司法書士への報酬がそれなりにかかる、
もちろん自力でできなくはないですが、)
間に不動産業者が入っていたら、何某かの手数料を払う必要もあるかもしれません。
なので、1円といっても1円ではすまないのです。

だからこそ、なにか画期的な使い方を秘めた人が、
世の中にただ1人現れてくれて、買ってくれればいい話なのですが、
それは結構な奇跡であって、
そういった不動産を扱う東京R不動産の友人に相談しても、結局は
現況では商品にならないそうで。

ちなみに、タダでは贈与だから、1円で譲渡。
第三者間取引であっても、価格設定が安すぎるのではないか
という点については、1円の価値しかないとする根拠を
しっかり持っていれば、税務署にどうこう突っ込まれることは
ない、という考えでいます。

そんな中、登記が自前でできる司法書士さんなら、とふと心当たりに
声をかけたら、1円なら私でよろしければ買います、と意外にすんなり話がまとまり、
直接売買により(弊社は契約書チェックと立ち合い)
ようやくようやく、当該土地は人手に渡りました。
所有者様のご要望にこたえることができたので、任務は完了なのですが、
なんとも手放しで喜べない案件でした。


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不動産を「買う」という行動

先週末の新宿中央公園はすごいことになっていましたヨ。
普段は人がまばらなのに、スマホ持った人がうじゃうじゃ
そういう私も、いつもは外を通るのに、わざわざ中を通り・・・。
偶然ピカチュウをゲット
プチはまりしています、ポケモンGO。
色々な楽しみ方があると思いますが、
日頃全く関心がいかなかったちょっとした石碑とか
オブジェなどもポケストップになっていたりして、
芸の細かさが素晴らしい。そんな発見も楽しいですね。


さて、話はまったく変わって・・・、
不動産を「買う」という行動を起こすとき、
ファンドだったり、企業だったりにあれこれ検討いただいた
結果、どう考えても合わない、と見送られた価格で、
スパッと買われる個人投資家さんは(いい意味で)恐るべし。

前にいた会社でビルを売却したときのこと。
当該エリアでめったにでてこない希少な「売りブツ」でしたが、
建物は(深刻な)耐震性不足で、建て替え・耐震補強いずれを
とってもそれぞれ問題アリのつわものものでした。
で、希望売却価格ではなかなか買い手がつかず、
友人(大学のゼミ仲間)の外資系ファンドにも
声をかけて、興味を示してもらったものの、
やはりまったく無理、とのことで断られ、
そんなことを繰り返しながらも粘っていると、
ある企業オーナー様がほぼ希望売却価格どおりで
買われたのでした。

ファンドの友人は、
「いったいどういう判断で買うのか、どう考えてもあわないのに」
(自分たちプロが手をださなかったのに)と
しきりに言われていたことが強く印象に残っています。
(無謀という非難でなく、むしろ純粋な感嘆?)
たとえプロであれ、人様のお金を集めたファンドの
「あう、あわない」という判断と
個人の方の「気に入った、買う!!」の感覚は
同じ土俵で語れるものではなく、
自分の判断で自分の資金で買う、
これにはプロの投資分析も、理論も吹き飛びます。


そして、最近触りだけ関わった案件で、
売却希望のまとまった土地がありまして、
大きさ的には分譲マンション用地ですが、
あいにく売れ残り必至のロケーションのため、
デベからは見向きもされません。
その分、環境はよいのですが。
特殊な要素がある土地なので、売値は
路線価評価の半分くらいという超格安設定でも
ビジネスの採算ラインにのらないとだれも手をださない。

で、資金力のある介護系ではどうか、と
お付き合いのある介護事業者を紹介して、
1ヶ月の猶予で老人ホーム計画を前向きに
検討いただきましたが、建築費のほかに
想定をはるかに超える費用がかかることがわかり、
予算から土地購入に捻出できる金額が
売主の希望価格とかけ離れていたため、
交渉の余地もなく、お流れとなりました。
で、そんなときに現れたのが、個人。
売主様は半信半疑ですが、
「気に入った、別荘用地としてほしい」であれば、
全然アリです。
その価値は採算ベースもなにも関係ない
プライスレス。

個人の消費動向は見くびれません。


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土地の鑑定評価は所詮・・・

蝉も力強く鳴きはじめ、夏本番!
少し前ですが、一足先に満喫した、
知る人ぞ知る府中競馬場の花火。
打ち上げ開始時に流れたのは府中G1のファンファーレ
競馬ファンにはのっけからテンションMAXでした。
DSC_0251


















DSC_0283















さて、地主さんは土地を手放さないもの。
だからこそ代々地主さんでいられる、とは
昔からよく言われていることです。
先祖伝来の土地を自分の代になったときに
手放してはならない、という気持ちがありつつ、
色々入用だと土地だけあっても・・・という
現実もあったり、土地の利用を持て余していたり。
できるなら、売却して現金化したい
そう思っている地主さんが堂々と売却できる
タイミングが相続発生時。
対策をしても、(地主なだけに)相続税が大変で
泣く泣く土地を手放す、というたてつけが通ります。

そんな心境が本当かはともかく、今年にはいって、
相続がらみで土地を売却したい、という話の持込が
(売買はメインでやっていないにもかかわらず:
売主側の関係者から)相次ぎました。
前にいた会社で社長が、物事の発生は
「同時多発」とよく言ってましたが、まさにそんな感じ。
どうしてなんでしょう、不思議ですよね。

日頃、土地を買い取ります!、買取強化してます!という
情報が入ってくることは多く、その勢いをみて市況を
占ったりしているのですが、そんなお付き合いのある
業者さんにひととおり声をかけてみます。
どれくらいの規模を得意としているか、に応じて。

そんなときの「あるある」は、
「相続案件で、まだ表に出ていない情報なので、
取り扱いに注意ください」と言われてたはずが、
まずほとんど出回ってます
「○月○日に○○様から持ち込まれてます」
と教えていただくと、ふーんやっぱり、という感じ。
で、お断りした理由なども聞き出すと、とても参考になります。
「買い取る」立場として、将来的な見通しも含めて
当然にあれこれ検討された結果だからです。

で、「(○○○用地として)今日日どこも手をださないですよ。」と
言われてしまった土地の鑑定書を見る機会があったりすると、
何枚にも及ぶ分析および試算の結果、最有効使用は「○○○」と
すまして書かれていたりして
それを基準に価格が算出されています。

鑑定は鑑定、流通は需給バランス、
価格の目的が異なると理解していても、
実需を先に感じてしまうと、
鑑定書はかなりこっけいな読み物となってしまいますね。


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成年被後見人のご自宅売却

昼間は真夏日でも、朝晩、木陰はひんやり。
本当に好きな季節です。
そしていよいよの日本ダービーで初夏を感じ・・・。
という毎年の季節感をよそに、
熊本の地震で被災された方々には少しでも早く
元の生活に戻れることを願ってやみません。
なんと言っても住むところの安定、かと思います。

建築に関する仕事にかかわっている以上、
地震による建物の被害状況がどうしても気になります。
大きく報道された、1階がグシャリ、となってしまった建物は
○○工法だった、という噂は一早く聞こえてきましたし、
各ハウスメーカーは自社が手掛けた建物に被害がないことを
それぞれアピールしていますが、果たして真相は。
1、2週間くらい前から、日頃仕事でお付き合いのある
専門家の方々が、それぞれ調査を依頼されて現地に向かった
模様です。色々なことがこれから客観的に
解明されることと思います。


さて話は変わりますが、「住むところ」つながりで・・・。
約1年半関わってきた案件がこのたび一段落しました。
簡単に言うと借地人さんからの申し入れにより
借地関係を解消するという事案で、
借地人さんにとっては、住んでいたところを手放す、という
話です。一見シンプルな取引ではありますが、
その中に盛りだくさんありまして。。。

遡ると、もともとは一団の土地だったのを、地主さんが
少しずつ筆を分けて切り売りしたり貸したりした結果、
無道路地ができて、それを救済するため、道路に面する土地に、
複雑でかついい加減な賃貸借契約が結ばれ、
でも、そのおかげで奥の土地の所有者は一応通行も建物の建て替えも
意のままとなり、地主さんには細々と地代が入り、
そのエリア全体、なんとなく均衡保たれて
長年そのままだったのが・・・、
(その間に土地の所有者は夫⇒妻⇒子供と移り、
その土地を見たこともない子供に対して)
ある日、借地関係を終わらせたい、
というある借地人さんからの申し出があったのですが、
これをきっかけに何かの箱を開けてしまったように・・・
色々な問題点が発覚したのでした。

ところでこの案件で特徴的だったことの1つは、
借地人さんが成年後見制度を利用されていたことです。
成年後見人は代理として契約の当事者になります。
これからの時代、取引相手が成年後見人というケースも
珍しくなく
なっていくことでしょう。

今回、借地関係を解消する=借地上の自宅を手放す
=地主が買い取る、という事案であり、
「成年被後見人の居住用不動産の処分」となるので、
裁判所の許可が必要です。
地主・借地人当事者間の直取引ではあっても、
手放す理由が相当か、そしてその対価は妥当か、
ということが裁判官という第三者により判断される、という
ことなのです。

本来、借地人は高く売りたい、地主は安く買いたい、わけで、
何回かの価格交渉を経て、結局は必要に迫られた側が
多少妥協してでも決着するのが一般的ですが、今回は
ベンチマークとして、極めて客観的な数値を使って
一度で金額の折り合いをつけました。
逆に、価格交渉中に、成年後見人に
「この金額で裁判所が納得するか」、と黄門様の印籠を
見せつけられるように言われたとしても、極めて被後見人に
不利な条件ということでなければ、
何も臆することはないと思います。
契約内容確定からは思った以上にスピーディに審判され、
無事売買契約となったのでした。


そして今回の事案絡みでもう一つ、これは盲点だなと
思ったことがありまして、こちらはまた次回以降に。

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建売業者の勢いに感心

会社が移転することに伴い、寸暇を見つけて
資料の処分とデータ化をしていますが、
進捗は牛歩です。。。
写真整理みたいに、
見だしたら見入ってしまいますね。

案件ごとにファイルにして、そのときの
資料、成果物をほとんどそのまま残しているので、
懐かしさがこみあげてきます。
改めて、こんなに調べたっけ?、と思うほどの
資料の量だったり、これ私が作ったの?と思うほど
よくできたプレゼン資料だったり・・・。
まあ、それだけやっても、ポシャった案件が7〜8割。
それが実際です
でも、復活することもあるので、資料は
保管します。

20140124_145745
これなどは、今となっては懐かしい
B5サイズの登記事項証明書。
区分所有マンション一棟分(100戸ほど)
とったものです。
都内一等地の老朽マンションの建て替え計画のお手伝いで、
建て替え決議をするにも、所有者には
一般消費者、(場所柄)不動産のプロと入り混じっているため、
知識・経験も、所有の目的も全く異なる所有者間のギャップを
埋めるために社長がコンサルを頼まれたもので、
入居者の全体象を見る、ということで、
法務局で登記印紙(←当時)をシートごと張って
支払いをしたものです。

しかし・・・、これもシュレッダー行きです。

さて、整理といえば、約1年半かけて合意に至った
老朽建物の立ち退きで、
明け渡し日も確定し、現在その建物(借地権付き)を
売りに出しています。(媒介は別の担当者にバトンタッチ)
立ち退いてもらわなければならないほど
建物が老朽化しているわけですから、
実際売るのは土地=借地権(古家付き)で、
購入者は建物を解体して新築する、ということに
まあ、なるはずです。(よもや改修して
そのまま使おうなんてことはないはず)
解体費用、今回の土地(借地権)の取得費、
新築工事費トータルで考えて、
同じエリアで建売を買うときの相場を勘案して、
(売る側からみても、売却に伴う地主の承諾料や
立退き料、仲介手数料などを差し引いた
手残りを勘案して)
売却価格を決めたのですが、対象は同じエリアからの
住み替えなど、エンド客だと思いこんでいました。
(業者が買いとって、建物建てて販売するには
借地権では地主との調整も煩雑で、エリアに
応じた販売価格帯がおのずと決まるので、
1、土地を相当叩いて買う
2、建物を相当安く建てる
3、多少高めに売る自信がある
でない限り、採算はあわないはずで、
こちらは売り急いでいるわけでもなく、
値引きに応じるつもりはありませんし。。。)

しかし、予想を覆し、
業者が真っ先に手を挙げてくれまして・・・。
恐るべしO社。すごいアンテナ。
あれだけブイブイと販売実績を
増やすためには、こういうものにも手を出すのね。
まずあわないと思っていた、普通の感覚の採算を
平気で裏切ってきました。2番手も同じく建売業者。
売り手にとっては、想定していなかった
お客様となりました。
勢いがあるとはこういうことなのですね。

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建築と売買と

寒い毎日ですねぇ。

前回、トラスについてご報告(解説)した、
注文住宅+アパートの工事現場は順調に進んでいます。

ご自宅がだんだん形になってくるのを見ると、
お客様の夢はますます膨らむもので、
「今からでは難しいと思うけど、できれば○○に
できませんか。」
「今ごろ言い出すな、と言われそうだけど・・・」
という要望は多数。
アパート建築ではまずありえないやりとりです。

現場は、毎日進んでいますから、その要望に対応するために、
(ちなみに、その最終判断をするのは社長ですが、)
「やり直し」も、一旦ストップもでてきます。
「今頃言われても困るよ・・・。」
「先に言ってくれてたら、よかったのに」などと、
職人さんにブーブー怒られながらも
(逆の立場だったら、そう思うのはホントよくわかる)
「それはそうなのですが、今この状態を見た上で
出てくる要望で、もっと早い段階だったら、
あがってこなかったんですよー、
よろしくお願いしますよー。」
と泣きついてやってもらいます。

「もう無理です。」「もう遅いです。」
と申し訳なさそうに言ってしまえばそれまでですが、
施主様にとって、(残りの)人生で一度のことなので、
できる限り要望に応えたい、そう思って対応しています。
限られた予算、工程の中でのぎりぎりのやりとりです。
(当然、追加費用を頂いた上で行うものもあります。)

そんな中、宅建業者としての仕事も重なると、
倒れそうになります
先週は売買契約の調印がありました。
物件が湘南エリアだったので、法務局、市役所、水道局調査、
いわゆる「役調」と物件内外の「現調」、
売主である依頼者の「本人確認」に出向くので約2日。
売主が契約の場に臨めないので、
代理を立てることになり、当然に代理は初めてという
ご家族の方との打ち合わせ、買主側の
業者との打ち合わせを重ねて、契約を迎えました。

考えてみると、前回宅建業者として出動したのは、
ちょうど一年前。その間、立会人という立場で
売買契約に臨んだことは何回かありましたが、
仲介手数料をいただく宅建業務(私個人が担当するもの)は
1年に1回の頻度で行っていることになります。(少なっ。)
まあ、これも、一年前から携わっている、
借地人である高齢のお客様のご自宅の整理という
コンサルティングから発展した仕事でして、
地主側との調整をした結果、
借地権付き建物の売却という形になったのでした。

契約調印後、書類コピーのために買主側の業者が
席を離れた際に、残った部屋で
買主の地主さんがぼやかれた言葉が印象的でした。
父親が突然亡くなって、多くの底地を相続することになって、
借地人さんとの調整にそれはそれは苦労した。
自分の子供には同じ思いを絶対にさせたくないので、
できる限り借地関係を解消したいのです。
(まあ、その解消自体が簡単ではありませんが。)

一般的に、底地(貸宅地)は
不良資産と言われています。
自分の名義であっても自由に使えず、
売るには二束三文で
(地主さんはそもそも売らないですが)
しかし相続が発生すると、それなりの評価をされてしまう・・・。
そして相続人にとっても、もらってうれしいものではなく、
共有することにでもなると大変
だから、早いうちに整理しましょう、というのは
税理士先生も常套句にされています。

しかし、せっかく整理の機会が訪れても、
「貸したものはタダで返してもらわねば。」とか
「借地人には売らない。」・・・などと踏ん張る方も多いので、
その結果どうなるのか・・・、今回の買主様の
言葉を聞かせたいものです、ホント。
この方のお父上も、娘にそんな思いをさせることに
なるとは、思っていなかったことでしょう。

このようなお客様の本音を聞くことの積み重ねが、
コンサルティングの源になるようです。


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引き渡し完了と自販機の続き

今朝の状態とは打って変わって、
今は晴れて、妙に暖かいです。
遠距離通勤の同僚達は家を出てくる時の状態を
嘆いていましたが、近距離通勤はその点
かなり有利です。

一昨日、契約で立川方面に行ってました。
立川から多摩モノレールに乗って次の(終点)の
駅をおりた某所で契約、決済が行われました。
快晴で本当に空気がクリアな日でしたよね。
多摩モノレールは初めて乗りましたが、なにげなく外をみると、
高尾の山脈(←ですよね?)がとても美しく、目が釘付け
それだけで感激しましたが、
その奥にそびえ立つ大きな富士山!くっきり見えて、
朝から得した気分になりました。
(本当は景色楽しむ余裕なかったのですが。。。)

宅建業者としての契約業務は今年に入ってから2回目でした。
(会社として、では当然なくて、私個人が通しで
担当したのが2回目ということ。)
なので、決して手慣れている訳ではありませんので、当日の
進行などはスムースだったとは言えませんが
つつがなく終了しました。
契約書調印や決済引き渡しは契約業務のハイライトですが、
そこに至るまでの調査、連絡、調整もむろん重要で、
特に今回は借地権付き建物売買の買い主が「地主さん」という
借地関係解消という意味もありましたので、一般的には
円満に、とはいかないことが多い中、
不動産コンサルタントの役割を兼ねた仲介の立場にたって、
どうにか均衡のとれたところで、
契約、引き渡しが完了したと思います。

仲介手数料の振込も確認し、あれこれやりとりした記録や資料を
入れた個別ファイルを本日「終了案件」のフォルダへ移動。
終わりがはっきり見える仕事は、
それはそれですっきりしますね。

さてさて、自販機の話を引っ張ってしまい、
覚えている方も少ないかと思いますが、続きです。
(このブログの下に自動広告が3件載りますが、自販機の広告が
載っていたので、笑えました。)

自販機を置くことのオーナーの不安はだいたい次のとおりでしょう。
①空き缶回収 ②商品・釣り銭の補充 ③故障・クレーム対応
ただ、直接オーナーに関係しそうなのは、①でしょう。
缶の散らかしなどによる美観上の問題。それによるご近所の目。
②や③については、少なくとも利用者からオーナーに
直接連絡が来ることはありませんから。
私の知る範囲では、空き缶回収、商品補充、代金回収、故障対応
は、契約の中に管理業務として飲料会社が
責任もってやることになっています。
ただ、やることになっていても、その対応については、会社次第。
要はどれだけ定期的な巡回に人と時間をかけるか、の違いです。
その管理があまりに不徹底であれば、
それを事由に解約すればいいのです。
オーナーの支出はない分、気兼ねなく解約できるはずです。
契約の際の解除条項を確認しておく必要があるでしょう。
あとは、住宅地であれば、缶が落ちるときの音の問題。
アパートの敷地に設置する場合は、
少なくとも寝室などの裏側に置かないような工夫が必要でしょう。

結局デメリットはあまりありませんね。

以上、参考になれば幸いです。

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明日は大安、いよいよ・・・。

明日は大安で、売買契約同時決済です。
売買金額が決まったあとから、役場調査、先方との調整、
契約書作成などいわゆる契約業務を一気通貫で
一人で担当してきました。
特殊な事情も含んだ案件であるので、
この数週間、先方とのFAXでやりとりした紙は
1cm厚くらいになります。
もちろん、重説や契約書を作成して製本するのも
自分でやります。(一部、手慣れている同僚に
手伝ってもらいましたが)

A3紙を折ってA4サイズにするとき、袋とじ部分を
整えるの際に社内で愛用されているのが、こちら。
コーヒーの空き瓶!
20101130105033










この微妙な丸みが使いやすいとのことで、私が
入社したときから健在です。
そして今日も活躍しました。
業者印も押して・・・、どうにか整いました。

契約グッズ。
newspaper






明日も一人で担当。
建築請負契約締結のようなでーんという華やかな感じはなく、
ひっそりと行われるって感じですが、
一つの契約がこうして無事締結を迎えようとしているとは
本当におめでたいことです。
そこに携われるのは、何物にも代え難い喜びです。

準備完了。
20101130201838






実は明日はセミナーもあるので、その資料の修正もし、
引き渡し間近なアパートの施主様との打ち合わせもたっぷりと
行いました。

午前中、契約・決済業務を行い、午後はセミナー講師担当、
弊社ならではの無茶振りではないでしょうか
というか、社長は明日の私のスケジュールを知らないと思う。。。

明日は大安、ということが先にきてしまいますが、
明日から師走ですね。
カレンダーをめくって帰るとします。最後の一枚ですよ~。


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引き渡し前の建物内の残置物

今朝はいつもより少し早く家を出て、来月売買契約と
同時決済(=引き渡し)になる
建物の内見に立ち会ってきました。
引き渡しは現状有姿であるため、
「このような状態である」ということを
売主、買主両者で確認しあう機会をもつ必要があります。
(私は買主さんの側の宅建業者の立場です。)

今回、引き渡しの条件に、建物内に残置物が
一切ない状態にする、としているため、
売主さんに案内してもらって、
買主さんとともに中を点検しました。

契約書の中に、引き渡し時点での建物内の
残置物については、売主は所有権を放棄したものとする、
という条項をいれて、(相手が撤去作業を
のらりくらりとされていると困るということもあるので)
期限を区切ることもありますが、
それをやると場合によっては買主は大変。

一度、日本料理屋さんを経営していた方の建物の売買に
関わった際に、大量の食器やら料理器具、
冷蔵庫の中身までしっかり残してあって、
(もちろん、撤去を依頼していたものの、売主も
遠方にいることもあり、まったく作業が進まず埒があかず)
どっちみちリフォームするから、もうあとはそのままでいいと
言われていた買主さんも、真っ青になるほど、
その処分にお金がかかったようです。

建物を解体する前提で引き渡す場合であっても、
家庭用粗大ごみなどは、産業廃棄物に混ぜて処分できる
ものではないので、結局は処分に別途費用がかかるのです。

住宅であっても、この処分する作業、
やったことがある方はわかると思いますが、
自分でやるには気が遠くなる作業です。
夢一杯の新居へ転居する家族の引っ越し作業はいいのですが、
すでに長く空き家になった実家など、建物の中は
なんじゃこりゃ〜というような状態で
一方で懐かしいものも残っていたりするのを
始末する時のやるせなさ、それは本当に大変な作業です

話はそれましたが、今回もどうしても搬出できないものは
置いていっていいかという相談でしたが、すべて
処分していただくことを前提に、どうやって(2階からおろして)
処分するか、ということを一緒に考えました。
結局、分解して階下に降ろし、粗大ごみとして
区に引き取ってもらうことになり、最終点検を
後日私のほうで行うことになりました。

仕事はここまで。その後はオペラシティに直行。
マチネコンサートでした。
毎年恒例の巨大なツリーがいつのまにか飾られていて、
20101113124546










とても幸せな気分になります

芸術の秋ですから、今月に入ってからコンサート
あいかわらずたくさん行っておりますよ。
改めて紹介させていただきます。

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撤回と決断

新内閣が発足しました。
ものすごい勢いとみなぎるやる気を感じます。
まあ、最初はそれくらいでないと困りますが。
先日ブログに書いてやきもきしていた八ッ場ダムも
前原大臣があっさり中止と言い切りましたね。
今、中止か続行かどちらかに決めるしかないわけで、
これから十分考えて決める・・・という選択肢はない。
それはわかる気がする。
十分考えてたら、ますますどちらも選べなくなるし。
中止にした場合の現場の混乱も悲痛も、補償も
十分織り込んだ上での公約だったということでしょう。

しかし、決断以上に、これから現場の住民や
関係業者等を収束させるのが大変。
お金で解決、ですむ問題でない部分の
対応がどれだけ大変か。。。
それでも最終的にはお金で和解するしかないのでしょうが。
今、私自身も、お金の問題ではない、と言われる
地主さんとの交渉事が重なっているので、
本当に身にしみます。

ところで、民主党と言えば、一般消費者の味方、
不動産売買における仲介業者の両手(売り主からも
買い主からも手数料を取る)廃止、ということを
掲げていました。
ずいぶん細かいとこに目をつけたな〜と思っていたのですが、
一つの取引全体で売買代金の6%+12万円という
手数料の発生は宅建業法で設けられているので、
それを一社がとろうが、二社で分けようが、
そこまで介入されても・・・というのが業者の意見でした。
一社が利益相反する売買当事者の間に入るのは不当、
との見解だったそうですが、
これはあっさり、撤回したそうです。
勇み足だった、とのコメントの上で。
ふーん、そうなの。
これはマニュフェストには入っていなかったので、
政権を取っていざ実現しなければならない状況になると、
実現の可能性が低いものは、潔くさっさと撤回しよう、
ということでしょうか。
たしかに、不動産業者全社を敵に回すのは
得策ではないと判断されたようです。

政治家も「仕事」をする上で、色々考え行動パターンを
決める、これは種類は違っても同じ「仕事」を
する同じ人間としてなんだかわかる気がします。

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