2012年07月12日

幸也の活躍

TVをつけると幸也が逃げていた。
トーマも一緒に行っているので
幸也が自分の為に走れる状態ではない事が瞬時に分かったが
やはり、幸也に期待しながら見ていた。
コロンビエ峠に入り、幸也が先頭でペースをあげる。
残り50kmもあるが後続もチームスカイを中心にペースをあげてくるから
必要だった。
ツールの山岳ステージで先頭を引く幸也が全世界の注目を浴びる。
そして、トーマの貫禄の優勝!

幸也は本当にプロとしていい仕事をしたと思う。

ツールで活躍する幸也を見て、感慨にふけっている場合ではないが
ちょうど、僕には9月までUCIレースもないことだし
なにしろ、これ以上の活躍の場のないツールだという事で、手放しで喜んでみています。

しかし、もちろん現役の選手としての葛藤もないわけではない。
自分の「応援に行きたかったぁ」に対して
近くにいながらツールを見に行かず練習していた事を強調する西園君のコメントが
自分に対する嫌味に聞こえた。(誤解だったらゴメン)

これは、自分もアスリートとしてやるべき事。
つまり、100%パフォーマンスの為にするべき事をやっていない事に対して
いらだち、罪悪感があったから、嫌味に聞こえたのだろう。

ツールを見に行くのは勇気がいる。
ツールを走る選手は、過酷なレースを走り、前に進んでいく。
ツールを見に行くのはそれとは逆の行為だ。

それを理解したうえで敢えて、見に行きたいという事は、つまり自分というものを捨てている。
プロとしての自覚がないといわれてもしょうがない。

その葛藤は誰にでもある。

しかし、100%パフォーマンスの為に出来る人は限られている。
それは多くの犠牲を伴う。

練習に行って、怪我する人もいるしね。
大体、100%はあり得ない。
つねに改良する点はある。
100%では逆に勝てないかもしれない。
骨折して、ツールで活躍する幸也がいい例かな?

自分はボンシャンスを始めた時点でよそ見をしていた。
自分よりもほかの選手の事を考えてしまった。

しかし、始めた事は後悔していない。
はじめていなければ、ツールを走れていたかと言えば
そうとは思わない。

むしろ逆だ。自分はいい刺激をもらっている。人間関係も広がった。

僕はほかの選手が余暇をしている時に、自分は趣味としてチームの仕事をすればいいと思って
愉しむスタンスでチームを始めた。

そのスタンスは今も変わっていないが、子供を3人抱える父親になった今
状況は変わってくるのは当然のことである。

それでも、その中で最高のパフォーマンスをするための努力をするべきだ。
全ての人に事情がある。
その事情で自転車をやめる人もいれば、恵まれた環境にいながら
集中できないでよそ見ばかりしている選手もいる。

運も人も味方につけ、事情の中で勝ち残ったものだけが、偉大な選手になれるのだ。

自分の葛藤は、
「この年になってまだ走っていていいのだろうか?」という事と
「レースを勝ちたい」という気持ちがつねにぶつかっている。

やるべきことは分かっている。

今年、本場から離れてアジアで走っている時点で
世界の頂点は狙っているとは言えない。

しかし、アジアには可能性がある。自分にできる事があると思うからこそ
あえて、アジアにこだわっているのだ。

そして、いつの日かアジアを束ねてヨーロッパで活躍したいと思っている。
アジアは一筋縄ではいかない。
いま、経験している体験を積み重ねれば、面白い本をかけると思う。
しかし、やっぱり成功しないと本はかけないなぁ。

今夜も幸也を応援して、うまいビールが飲めるかな?


Posted by fugushima at 13:01│Comments(4)
この記事へのコメント
カラダの練習するだけが強くなる方法じゃない。
レースをTV中継で観ても良いトレーニングになると思うし、一瞬でもホンモノのレースに触れる事で受ける刺激がトレーニングにもなる。
あえて自分がツールを観に行かずにカラダのトレーニングをしたということを万人の見るネット上で主張する必要性は全くないんじゃないかな?
それはただの自己顕示欲の発散でしかない。
カラダの能力以上にそれを引っ張るアタマのトレーニングというのも必要だし、一日嵐が来たと思って同じ日本国籍の選手が世界の檜舞台で戦っている姿を眼に焼き付ける事も、自分がそこで戦う上では良いイメージトレーニングになるのではと思う。
皆それぞれのシチュエーションで思う存分やりたい事をするのが誰のものでもない自分の人生を全うする為のただ一つの方法だと思う。
一人で走ってる時は自分の為に。結婚すればヨメさんの喜ぶ顔が見たくて。子供ができれば子供たちの喜ぶ顔の為に。走るだけではなくて何か違った事もしたくなる。
それが自分を幸せにする唯一つの方法。
今二兎を追い続けてるフグはものすごいエネルギーを発散し続けてる。
それを羨ましくも思うけど同じ事をして自分も幸せになれるとは思わない。
もうすぐロードレースもヨーロッパが本場でなくなる時期が来ると思うよ。
なんせフグがそっち向いて走ってるんだから(笑)!
本も期待してますよ!
Posted by A at 2012年07月12日 13:34
福島さんのお気持ち、とても良く解ります。

コンペティション・フィールドは異なりますが、
サッカーの三浦選手や宮間選手の、舞台のスケールの大小や
グレードの高低、観客の多少に関係なく常に全力で戦い、
勝利を渇望するその姿勢は多くの人を魅了し続けています。

私や私の実弟などにとっては福島さんのライディング・スタイルや
熱い走りに感動し、ロードレーサーに乗り始めてから今も尚、
”フクシマシンイチ”は別府・新城両選手以上の憧れの存在なのです。

どうぞ、これからもご自愛の上、頑張って下さい!
兄弟で応援し続けます!
Posted by やまざき at 2012年07月12日 15:49
コメントありがとうございます。
珍しく!?本音で… 書いたので

そうですね。
二兎がうまく作用して
今まで導いてくれましたが
今は三兎を追う毎日です。
(一兎はまだ寝たままなのでいいですが歩き始めたら怖い)

これからもよろしくお願いします。
Posted by 福島晋一 at 2012年07月12日 21:32
寝たままの三兎目の話も聞きたいですね!
ま、興味本位で何もできないですが、、、
あ、ウチも三兎を追いかけ回してますが(笑)
上の兎が面倒見れるようになりますよ!
Posted by A at 2012年07月13日 08:24

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