音楽感想文 Chain Listener

主にジャズの感想

ztsblues
ひとフレーズを聴いただけで
その人と分かるStanley Turrentineも、
Tommy Flanaganと共演しているここでは
いつになくスマートでスッキリした印象がある

Turrentineが意外と共演者から影響を受ける人なのか、
Flanaganのタッチとの対照でそう聞こえるのか
いずれにしても、Sonny ClarkやHorace Parlanと共演している時とは
明らかに何かが違うように思える
良いか悪いかでなく、そういう異なる表情が見えるのが面白い

普段のTurrentineだったら
コブシを回しまくるであろう「Be My Love」が
颯爽と走り抜けていくような風情に

Stanley Turrentine 『Z.T.'s Blues』

Label:Blue Note
Rec:September 13, 1961

Stanley Turrentine (ts), Grant Green (g), Tommy Flanagan (p), Paul Chambers (b), Art Taylor (ds)

①Z.T.'s Blues ②More Than You Know ③The Lamp Is Low ④The Way You Look Tonight ⑤For Heaven's Sake ⑥I Wish I Knew ⑦Be My Love
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abluestreak
Mike LeDonneはオルガンよりも、ピアノの方が良いと思っている

それにこのMichael Hashimというサックス奏者も知らない、
どうしようか迷ったものの
やはりPeter BernsteinとKenny Washingtonという堅陣、
ジャケットの雰囲気が良さそうなので購入

LeDonneのオルガンは最初は大人しく
周りのメンバーに比べて、控えめなものに思えたが
曲が進むにつれて、ファンキーなBernsteinのギターに影響されたか
イキのいいオルガンソロを聞かせる

Michael Hashimのアルト・サックスは非常に達者、饒舌で
遊びの部分も見えるほど余裕がある

それ以上に、何曲かで聞かせるソプラノ・サックスが何とも良い
オルガンをバックにしたソプラノサックスというのは
意外と多くないかもしれない

ショボクレ加減がたまらない「Brother, Can You Spare a Dime?」や
優雅な「Flamingo」、ソプラノという楽器に見合わせた選曲センスが侮れぬ

Michael Hashim 『A Blue Streak』

Label:Stash
Rec:1991

Michael Hashim (as, ss), Mike LeDonne (org), Kenny Washington (ds), Peter Bernstein (g)

①Smoke-Down ②My Melancholy Baby ③Never Let Me Go ④Our Miss Brooks ⑤Rose Street Summer ⑥Brother, Can You Spare a Dime? ⑦Hash Bash ⑧Flamingo ⑨A Walkin' Thing ⑩The Next Time You See Me
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allofme1
酒臭いゲップが聞こえてきそうなEddie Lockjaw Davisに
Kenny Drewのピアノが付き従う

79年のアルバムでも取り上げていたように
「Comin' Home Baby」はLockjawに似合う曲
(作曲のクレジットがBen Tuckerでなく、Mel Tormeになっている)

Lockjawはいいとして、
Kenny Drewが「Comin' Home Baby」をやるのは案外レアかもしれない

Lockjawが豪快に吹き散らした後で
かなりノリのあるソロをキッチリしたタッチで聞かせるDrew、
主人の後片付けをコマゴマとする番頭さんの如し

Drewのピアノの美質が一番表れているのは
スローで奏でられるバラード「That's All」であろう
出だしから、煌びやかなピアノの音が香水のように広がり、
さすが北欧という気分にさせておいて
一杯加減のLockjawが、野太い音と共にズイッと入ってくる

Eddie Lockjaw Davis Quartet 『All Of Me』

Label:Steeplechase
Rec:August 23, 1983

Eddie Lockjaw Davis (ts), Kenny Drew (p), Jesper Lundgaard (b), Svend-Erik Norregaard (ds)

①I Only Have Eyes For You ②OW! ③Funky Fluke ④There is No Greater Love ⑤All Of Me ⑥That's All ⑦Coming Home Baby ⑧Four ⑨There is No Greater Love (take 1)
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upbyrd
Donald Byrdが女声コーラスを導入するのは
このアルバムより前のBlue Note作品で既に始めている

同じ女性ヴォーカル入りでも
R&Bやソウル、フォークの曲を取り上げ、
Claus Ogermanのアレンジにかかると
かなりポップな印象が強くなる

それにしても「Cantaloupe Island」には驚いた
ムフフフ~ン♪ という妖しげなコーラスと、
パーカッション(ギロ)のギコギコ音が絶妙の効果を上げており、
テナーサックスがStanley Turrentineというのも、たまらない
オリジナルのバージョンよりも、良い出来なんじゃないかとさえ思う

Herbie Hancockがその「Cantaloupe~」も含めて
バックで割と軽い感じでピアノを弾いているのが
かえってグルーヴィーに聞こえて良い
映画『欲望』のサントラといい、
こういうリラックスした演奏の方が好きである

メンバーを見ても
Byrdが70年代にCTIレーベルに録音したとしても
何ら不思議でない面々が揃っている

Donald Byrd 『Up with Donald Byrd』

Label:Verve
Rec:November 2 & 3 & 6, December 16, 1964

Donald Byrd (tp) with 
①~④⑧⑨
Jimmy Heath (ts), Herbie Hancock (p), Kenny Burrell (g), Bob Cranshaw (b), Grady Tate (ds), Three Unkown Donald Byrd Singers (vo), Claus Ogerman (arr, cond)
⑤~⑦
Stanley Turrentine (ts), Herbie Hancock (p), Kenny Burrell (g), Ron Carter (b), Candido Camero (cga), Grady Tate (ds), Unknown Donald Byrd Singers (vo)

①Blind Man, Blind Man ②Boom, Boom ③House of the Rising Sun ④See, See, Rider ⑤Cantaloupe Island ⑥Bossa ⑦Sometimes I Feel Like a Motherless Child ⑧You've Been Talkin' bout Me, Baby ⑨My Babe
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hismajestykingfunk
Blue Noteレーベルではヌシというべき存在だったGrant Greenが
Verveレーベルに録音して、さてどんなものかと

一応、(公園の)イスは用意されたものの放置気味で
何からやっていいのやら・・・
と困り顔に見えるジャケット写真ではある

①を聴いてみると
最初はLarry Youngのオルガンも、
何らBlue Noteと変わらないホンワカしたジャズだが
途中からエンジンが切り替わったように燃え出す
やはり環境が変わった効果はあるか

②以降は、いつも通りのマイペースを見せるGreen
踊り出したくなるような③も
Youngのオルガンがファンキーで楽しい
④はHarold Vickのフルートが涼し気、メロディも和む

しかし!
最後の「Daddy Grapes」だけは違う
何なのか、この底が抜けたズンドコなノリは?
Candidoのパーカッションが拍車をかけ
Greenのギターも踊り狂っている

ここにきてBlue Noteのクールな節度という
タガが外れたのを確認した次第
これが狂熱の70年代へ繋がる

Grant Green 『His Majesty King Funk』

Label:Verve
Rec:May 26, 1965

Grant Green (g), Harold Vick (ts, fl), Larry Young (org), Candido Camero (bgo, cga), Ben Dixon (ds)

①The Selma March ②Willow Weep for Me ③The Cantaloupe Woman ④That Lucky Old Sun (Just Rolls Around Heaven All Day) ⑤Daddy Grapes
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