音楽感想文

主にジャズの感想

梅田のディスクユニオンへ
レコードの枚数がいつもより少なめ

Don Joseph という人のアルバム
ジャケット写真のあまりの渋さについ手に取ってしまった
Johnny Griffin 盤 に参加している Rolf Ericson と同じくコルネット
コルネット奏者のアルバムを複数買うのはあまりないと思う

PXL_20240224_053927203.PORTRAIT
Don Joseph  /  One Of A Kind  LP 780円

PXL_20240224_054304854.PORTRAIT
Johnny Griffin  /  Sincerely Ours  LP 580円

PXL_20240224_054646879
ジョージ川口 / スーパードラムス LP 480円

PXL_20240224_065109293.PORTRAIT
Charles Mingus / Mingus At Monterey LP2枚組 880円

PXL_20240224_065209285.PORTRAIT
The Bill Perkins Quartet / Journey to the East LP 480円

このエントリーをはてなブックマークに追加

PXL_20240218_054854176.PORTRAIT-1

The Milt Jackson Big 4 『at the Montreux Jazz Festival 1975』(LP)

Label:Pablo
Rec:July 17, 1975

Milt Jackson (vib), Oscar Peterson (p), Niels Henning Orsted Pedersen (b), Mickey Roker (ds)

Side A:①Funji Mama ②Everything Must Change ③Speed Ball ④Nature Boy
Side B:①Stella By Starlight ②Like Someone In Love ③Night Mist Blues ④Mack The Knife

Milt Jackson のライヴ盤でも特に気に入っているアルバム

選曲がとてもいいが、「Funji Mama」から明→暗→明→暗と
明るいアップテンポの曲と沈んだバラードの
コントラストが映えるA面の並びが、特に素晴らしい

「Funji Mama」の演奏が始まる瞬間の、
ラフな感じに、やおら4人の音が集まってきて
そこから一気に疾走するのがライヴらしくて最高

このアルバムで初めて知った曲が「Everything Must Change」
もともと良い曲が、達人である Milt Jackson の腕によって
最上級のカバーバージョンになっている

この曲のオリジナルは
Screenshot_20240218-135619
Quincy Jones 『Body Heat』(1974)

作曲者・Benard Ighner によるヴォーカル


オリジナルのせいか、ヴォーカルによるカバーが多い
リリース年代順に挙げていくと・・・

Screenshot_20240218-140024
Randy Crawford 『Everything Must Change』(1976)

「Street Life」で有名なヴォーカリストの1st アルバム
1975年11月のライヴでの音源が収められている
これを考えると、Milt Jackson がカバーしたのはかなり早かったことになる

Screenshot_20240218-135722
George Benson 『In Flight』(1977)

この頃は絶頂期の George Benson、
本家を上回る勢いで気持ちよさそうに歌う

Screenshot_20240218-140717
Sarah Vaughan 『Live at Rosy's』(1978)

2016年にリリースされた未発表ライヴ音源
ピアノ・トリオを従えて

Screenshot_20240218-140414
The Hi Lo's 『Back Again』(1978)

男声コーラスグループ(というよりは、Singers Unlimited?)によるカバー
こういう華麗な音作りで聴くのもなかなか

Screenshot_20240218-140058
Carmen McRae 『I'm Coming Home Again』(1980)

Grover Washington Jr. らフュージョン系の面々をバックに
渋みのあるヴォーカル

Screenshot_20240218-140217
Jackie Paris (1981)

これまた渋いヴォーカル!
ちょっと声にクセのある人の方が似合う曲なのか

Screenshot_20240218-135839
綾戸智恵 『Life』(1999)

綾戸さんのアルバムはあまり聴いてこなかったが
これは説得力あるなあと、改めて

Screenshot_20240218-140000
Shirley Horn 『May the Music Never End』(2003)

最後のスタジオ録音となったアルバム
バラードのイメージをやや崩して
ピアノの打音を強調するアグレッシヴなアレンジ

では、ヴォーカル以外のカバーはというと・・・

Screenshot_20240218-140325
David Fathead Newman 『Still Hard Times / Resurgence』(1980、1982)

テナーサックスの名人のイメージがある人が
ソプラノ・サックスでこれまた最高に沁みる演奏

Screenshot_20240218-135755
David Sanborn 『Pearls』(1995)

「泣き」のサックスといえば、やはりこの方
言うことなし

Screenshot_20240218-135905
Houston Person 『Rain or Shine』(2017)

この方も、「泣き」のサックスの巨匠
1934年生まれというから83歳、
まさに酸いも甘いも噛み分けた節回し

Screenshot_20240218-140842
Mal Waldron 『Breaking New Ground』(1983)

ちょっと意外な人による意外な曲のカバー
沈み込むピアノの音と意外に合っている

Screenshot_20240218-135941
David Williams, Cedar Walton, Billy Higgins 『Up Front』(1986)

こちらは安定のピアノ・トリオ
さらっとした味わい

Screenshot_20240218-140130
Jay Hoggard 『Harlem Hieroglyphs』(2016)

Milt Jackson と同じヴィブラフォンによるカバーはというと、
この Jay Hoggard のアルバムくらいしかあまり見当たらない
やはり先人が偉大過ぎたのか?
もっと色んな楽器で聴きたい曲である

このエントリーをはてなブックマークに追加

manhattanfever
Frank Foster 『Manhattan Fever』

Label:Blue Note
Rec:March 21, 1968(①〜⑥), January 31, 1969 (⑦〜⑪)

①〜⑥
Marvin Stamm (tp), Garnett Brown (tb), Frank Foster (ts), Richard Wyands (p), 
Bob Cranshaw (b), Mickey Roker (ds)
⑦〜⑪
Burt Collins (tp, piccolo-tp), Jimmy Cleveland (tb), Ed Papazant (as, fl, oboe), Frank Foster (ts, alto-cl),
George Cables (p), Buster Williams (b), Mickey Roker (ds)

①Little Miss No Nose ②Manhattan Fever ③Loneliness ④Stammpede ⑤You Gotta Be Kiddin' ⑥Seventh Avenue Bill 
⑦Slug's Bag ⑧What's New From The Monster Mill ⑨Hip Shakin' ⑩The House That Love Built ⑪Fly By Night

1968年に録音、リリースされた6曲と
1969に録音されながら1979年までお蔵入りだった音源5曲
合わせて75分という大ボリューム
配信でも聴けるが、これくらいになるとCDでも持っておきたい

電化ジャズの時代が到来する直前の混沌とした熱気と、
Frank Foster の一本筋の通った端正な音作りが併存している
全編を通して、Mickey Roker の快調なドラムが引っ張る

ピアノのタッチが美しいのでChick Corea かなと思ったら
Richard Wyands だったので驚いた
この印象は、7曲目からの George Cables のピアノも同じ
そういえば、この時期の Wyandsと Cables のアコースティック・ピアノは
案外貴重かもしれない

PXL_20240204_145559367
Frank Foster and The Loud Minority 『Manhattan Fever』(LP)

Label:Denon
Rec:November 29 & 30, 1977

Frank Foster (ts, ss), Leroy Barton (as), Charles Williams, William Saxton, William Cody, Douglas Harris (ts),
Kenneth Rogers (bs), Kiane Zawadi, Charles Stephens, Janice Robinson (tb), William Lowe (b-tb),
Willie Davis (tu), Siclair Acey, Virgil Jones, Joe Gardner, Don McIntosh, Chris Albert (tp),
Mickey Tucker (p), Ted Dumber (g), Earl May (b), Charles Persip (ds), Roger Blank (per)

Side A:①Thruway Traffic ②Four Five Six
Side B:①Manhattan Fever ②Marie Jean

Frank Foster に『Manhattan Fever』というアルバムはもう一枚あって
日本のレーベルが制作したビッグバンド作品

Foster という人は
Count Basie 楽団でアレンジを担当した一方で
サックス・プレーヤーとして Elvin Jones のグループに参加したりして、
伝統派か急進派なのか、今ひとつ立ち位置が分かりづらいが
このビッグバンドを聴くと、伝統の枠の中での超モダン、
スマートでいて豪快と、ベクトルが拮抗して熱気を生み出している
Mickey Tucker の硬質なピアノも好演

瀬川昌久先生の解説文を読むと、
Foster 夫人のCecilia さんが Elvin Jones の前の奥さんと従姉妹の関係だそう
(それで「Cecilia Is Love」という曲を作っているのか)
ジャズマンが奥さんに捧げた曲だけを集めたコンピレーションアルバムがあっても面白いと思う、結構あるはず

このエントリーをはてなブックマークに追加

寒風吹きすさぶ中、
梅田・阪神百貨店の8階で行われている「レコード市」へ

これまでよりも広々とした感のあるフロア、
ジャンルごとにコーナーを分けてあるので
レコードを探しやすかった

競馬の馬券術に「買い目を絞る」というのがあるが
レコードやCDも同じく、「選んだ中でどれを買わないか」がキー
ハロルド・メイバーン、オリバー・レイク、梅津和時、
聴きたいCD・LPは複数あったが、今回は見送り
和モノのレコードはどうしてもお高くなるので・・・

PXL_20231218_080412411.MP
今田勝 / シーキング・ブルー LP 1480円

PXL_20231218_080203534
佐々木昭雄 / バークリー・コネクション LP 1970円

PXL_20231218_080906846
小津昌彦 ハード・バップ / Dolphin Dance LP 1690円

PXL_20231218_080533350
Zoot Sims, Brew Moore, Chuck Wayne / S.S. Cool LP 980円

このエントリーをはてなブックマークに追加

ディスクユニオン大阪へ

「目当ての品があれば・・・」と
中古店へ行って、その品があることはほとんどないが
今回の Marion Brown 盤はその例外、ちゃんとありました

「この辺で買い物は切り上げるか」
と思った矢先に、Jukkis Uotila 盤のようなアルバムに
行き当たって、買い足すのもしばしばあること

PXL_20231210_090335472.PORTRAIT
Carol Sloane / Live with Joe Puma LP 1300円

PXL_20231210_120706397
Marion Brown / Offering CD 380円

PXL_20231210_120727818
Claude Williamson / Collaboration 1993 CD 530円

PXL_20231210_120741318
Jukkis Uotila / Introspection CD 430円

PXL_20231210_120804169
聴きたくなるメンバーでしょう

このエントリーをはてなブックマークに追加

↑このページのトップヘ