【2月某日】


前回はMMB-992-TR(ミッドナイトモンスター)にIMZリミットブレイカーっていうナメたタックルでバチパターンに挑んでみた…結果特に問題なく爆釣だった…まぁ買ったら取り敢えず使う…いや使いたかっただけだがね…

今回はアーリー93MH/Bっていうヤマガのロッドに21ジリオンSVTWまぁ今の僕のタックルでは一番ライトだ…
ちなみにアーリー93MH/Bってのはアーリーフォーロックというのが正式名称だ。しかもMHっていう中々強力なロッド…じゃないんすよ…

これ普通にM(ミディアムアクション)です…下手したらシマノやダイワでいうMLクラスです…

感覚的にはシーバスにベストマッチします…名竿ですねマジで…だからフォーロックって名前やめたらいいんすよ…


今回は友人と一緒に行きました。

隊長サンクラスと釣りに行くということは目の前でボコられるってことですがね…隊長サンは非ランカーハンターであり是セイゴハンターです。

んで相変わらずの釣れっぷりですが、サイズはランカーセイゴすら程遠いサイズでした…
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もうセイゴ相手にいちいちスマホ取り出しての撮影は萎えるので画像は程々で…

友人もそこそこ釣ってました…

でも隊長サンクラスは圧倒的でした…

でも友人いいのを掛けたみたいで『これシーバスならいいサイズ』との事でした…

でもナイスボラの尾掛かりでしたね。

実に愉快!

んで隊長サンにも良いサイズが来ました!まぁ隊長サンクラスですからね仕方ないですね。

いい!

『これはバラしてはいけないサイズだよ』って叫びました。

でも…ボラの尾掛かりでした…

友人サン…暗くて見えなかったけど満面の笑みを浮かべていた気配がしました!

この後のベイトパターンは何事もなく終了しました…


【2月某日】

この日も友人様とご一緒しました。


またまた雑魚イジメのバチパターンっすね…

僕のスペックはヒョードルと同じです。184センチ108キロです…
友人様もあのアンダーアーマーのマネキンみたいなガタイしてますからね…

そんな二人でセイゴクラスをシバキまくるっていう途轍もない大人気の無さ…

まぁそれはさておき隊長サンは雑魚のバチパターンも飽きたのでベイトパターンをメインにルアーをセレクトした。

雑魚はアンダーアーマーに任せた!

ボックスには。

ファシャッドJ170.5とかJ156SとかガルバストロングとかコモモSF145やR140Fとか。デカイルアーを揃えた。
でも片方のボックスにはしっかりとバチルアーが入っているのである。

まぁ…この日も隊長サンクラスは爆だろうから余裕ぶっこいているのである。

でもボーズやイヤだから取り敢えずバチパターン!


まずコモモSF130スリムで…

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サイズ下がってねーか?


んで。


バイトはあるけど全く乗らない…たまに乗るけどすぐにバレる…というか外れる?


サイズが…


アジングにきたんじゃねーぞってサイズ…


エリア10でもあればって話だが、隊長サンはガチ系のバチルアーはないので…つーか狙ってもしゃーねーだろ?

流石のセイゴハンター隊長サンでも無理なサイズである…


んで早々にバチパターンをやめてベイトパターンで。


ルアーはコモモSF145。


暫く前に買って存在を忘れていたが、絶対釣れるやつっすよこれ…


んで手前の雑魚ポイントを捨ててブレイクを狙う。


んでね…


ガツンと来ましたよ。ガツンと!


セイゴ特有のバチパターンでのコツコツしたあたりではなくガツンと!


今年初めての鬼フッキングを喰らわしました。

しかもジークラフトでも最強クラスのミッドナイトモンスターでキメてやりました!


が…

フッキング一発で簡単に浮きました(つーか少し吹っ飛んだ?)



40センチクラスのセイゴくんでした…

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この後もしばし投げ続けたがアウトでした…


気がつくと…隊長サンは2匹…なんと余裕ぶっこいてアンダーアーマーにボコられるという結果でした…


【総括】


真剣にやれば釣れるでしょう…でもサイズは変わらないです…
セイゴでもガチでやればそれなりに釣れるでしょう!

それでいいんか?そんなんでいいんか?

オメーMMB-992-TRなんて買ってまで雑魚釣って喜ぶのか?

でもベイトパターン試してこれ…


もうこの日は隊長サンの半径Iキロにはセイゴしかいなかったんだ。そういうことにしておこう!

以上ですね。

いい息子をもったものだ。

一昨年の誕プレはアーリー93MH/B

昨年の誕プレでスティーズHLC…


今回の誕プレはまさかのスティーズHLC PEスプール。
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息子が就職してから貰った誕プレは皆僕が欲しかったものばかり…もうね野球でもなんでもしっかり付き合ってきたから感謝されてたんだろうね!
うちの奥様はスニーカーとか貰ってたな…

このスティーズHLC PEスプールは現在は発売していなく購入は中古になるそうですが、これが中古でも中々高額なんです…マジでありがたいっすね!
欲しかったんだけど中古で定価価格だとどうにも手がませんでした…

早速、開封して弄ってみる…まずバネの硬さに驚く…これでブレーキ効くのか?こりゃしっかり振る事が前提だな…
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んで更にインダクトローターの薄さ…ブレーキ殺じゃんか…

息子はニヤけながら『お父さんなら使いこなせるでしょ?』って…

誕プレで貰って超喜んでる親父に対し微妙にふざけた遊び心が伝わってくる…

まぁクラスオヤジならどーにでもなるべ!


【一誠×SLPワークス36ミリHLC PEスプール】


せっかくなので早速試し投げしてきました。

息子も22ジリオンTW HDのオーナーで流石にφ36ミリHLC PEスプールは気になるようで試し投げに同伴しました…


ブルーのスプールエッジがネイビー系のスティーズHLCと凄くマッチします。
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用意したルアーは。

14グラムのミノー

20グラムのミノー

敢えてメタルジグやバイブは使わない…
それらのルアーを使えば使いやすくなるのはわかるが通常使うミノーで試してみる…

まず村上春彦氏はHLC PEスプールを使う場合メカニカルを締めて使う事を推奨してました…

オリジナルのスティーズHLCはメカニカルを締めるのは邪道だと思ってましたが一応メカニカルを締めることも試してみようかな。


【試し投げ】


んで試し投げ…

まず14グラムのミノーから…

風は追い風5メートル…後ろに向かってキャストすればモロ向かい風…

相当ピーキーだそうなのでダイヤル20からスタートしてみる…

第一印象…つーか声が漏れてしまった『なっ何これ』って…

これオーバーではなくブレーキダイヤル20であり得ないくらい飛ぶ…いやマジでスティーズHLCのオリジナルだってスティーズA TWマグZブーストだってダイヤル20じゃ飛ばなくて話にならんぞ…

つーかなんだか少しライン浮いたんだけど…しかも追い風で…
多分、風に乗せてキャストしたせいもある…
ブレーキが抜けるのが早くて14グラム程度のミノーをフライ気味で風の乗せているとスプールがオーバーランしてしまうんでしょう…このスプールはライナーキャストが向いてますかね?

今度はライナー気味を意識してキャストする…

んでブレーキを徐々に下げていく…

14グラムのミノーだとブレーキダイヤル10くらいで結構危なっかしい感じがした…

14グラムのミノーならブレーキダイヤル12で十分飛びます…ブレーキダイヤル12くらいが安心か?

んで続いて20グラムのミノー…こちらは追い風ってのもありブレーキダイヤル8まで下げてみましたが、その飛びはマジで圧巻でした…
でも追い風でも危ない感じがしたので少し向かい風になるとかなり怖い印象…

追い風でも安心できるのはブレーキダイヤル10くらいかな…

ちなみに20グラムのミノーは糸フケを取って抵抗を感じてからの巻き回転数で計算したら丁度100回転…80×100で80メートル…
いや…追い風でもこんなに飛ぶんか…そのミノー何?ってダイワのシャローアッパーってやつです…ウエイトは正確には21グラムで飛ぶけどそこまでぶっ飛びのルアーでもなかったが…

息子も同伴しましたがベイトでそんなに飛ぶか?って声が漏れてましたからね…

勿論、息子も投げましたが『スプールが回ってる感覚がねぇ』って感想を述べでした…

奴はビビり散らかしてましたね…まぁそれくらい22ジリオンTW HDのφ34ミリマグZブーストとの違いに驚いてました…

あっ…メカニカルゼロポジの場合は完全にサミングを初速から入れてますから余り参考にならないかもしれないけど…そうでもしないと結構ブレーキ強めでも危なっかしいっすね…

【メカニカルを締めてみる】

ダイワはメカニカルを締める事を推奨してないが村上春彦氏はHLCPEスプールに関しては動画でメカニカルを当てる事を推奨してました…

確かに少し抵抗を感じるくらい締めると…なるほどこれは使いやすい…

14グラムのミノーなら8まで、20グラムのミノーなら6まで下げられて飛距離も相当でますね…

ただ締めるにしても、ある程度好みのセッティングを出すのは結構大変ですね…或いはメタルジグとかなら問題ないけど数種類のプラグを使い回すにもそれなりに設定を変える必要はあるような無いようなだけど…使うルアーの形状やウエイトによってメカニカルを触った方がパフォーマンスは高くなる…でもそれは流石にめんどくさい。

ちなみに向かい風も試しました…ハッキリ言ってサミング追いつくレベルではないです…

向かい風の場合は完全にメカニカルを締めた方がいいな…

【総括】

まだまだ試し投げですが、ある程度HLC PEスプールの性格は掴めました…
ハッキリ言って超じゃじゃ馬スプールですこれ…
これって需要を考えるとヘビキャロ(シンカーが鉛である)かライトなショアジギングでベストパフォーマンスを発揮するんじゃないですかね?

んで通常のシーバス釣りに使えるのか?って話ですが…

正直なところ相当ピーキーですね…

でもキャストフィーリングは今までキャストしたリール…IMZや17エクスセンスDC含めてもスティーズHLC PEスプールが最強だと思います…

僕は一応メカニカルはゼロポジで使っていこうと思います。

スプールの精度も高く、ブレーキの抜けが早いので本当に無重力感で飛んできますからね…

それくらい爽快だし実際にめちゃくちゃ飛ばせますから…

もうね…せっかく誕プレで貰ったからには絶対使いこなしますよ…
それで使いこなせたらセカンドインプレとしてみます。

その時はIMZと勝負させようかな!

以上でした。

スティーズHLCについて語ってみる(インプレ)
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スティーズHLCのインプレをするなら、外せない話題として圧倒的な飛距離でしょう…アンタレスDCやIMZとどっちが飛ぶね?みたいなね…機会があればIMZと勝負させてみようと思いますが…

でもここでは敢えてシーバス目線で、単に飛距離のみの話よりも別の角度でスティーズHLCを考察してみたいと思います。

誕プレで買って貰ったスティーズHLCだけどIMZと最後まで悩んだリールでもある。

思わぬ形で手に入った訳だが実際シーバス釣りに使ってみるとこれがまた素晴らしいリールなわけです。

でも凄く好みの別れるリールだし使い手を選ぶリールである事も事実なんすよね…


そのスティーズHLCをインプレするにあたり、まずあやまらねばならぬことがあります…

ダイワサンに詫びを入れるしかねーです…

ダイワのリールにロマンがねぇって書いた事があります…

でもスティーズHLCにはマジでロマンがあります。つーかロマンチストの変人が愛用するリールでしょう(超褒め言葉)

今回も長くなるからね〜


【36ミリ径マグZブーストHLCスプール】

因みにHLCとはハイパーロングキャスト
の略です。

ハイパーロング⚪︎ンポではないですからね!これで興奮している釣りガールは非常に危険ですね!勘違いしないように注意してください。


■HLC CONCEPT
HLC=HYPER LONG CAST。
マグフォースZロングディスタンスチューン仕様(インダクトローター可動式)にすることで、キャスト序盤の強いブレーキが必要な時に効き、後半はブレーキが弱くなる設定とし、結果として立ち上がりの軽さとキャスト後半の伸びが得られる遠投に最適なブレーキ。
インダクトローターのバネは非常に強いタイプを採用しているため、しっかり「振り切る」キャストではじめてブレーキがかかる設定。
本機種は、 φ36mmG1ジュラルミン製 MAG-Z BOOST HLCスプールを搭載。スプールの立ち上がり素早くし、飛距離を大幅アップ。中・重量級ルアーの遠投に最適な飛距離重視セッティングで、入力した分だけ飛距離が伸びる。

つーことらしいです…

まぁ例えるなら最初から最後まで面倒みてあげるネ!的なジェントルマンSVやDCか、最初はちょっとだけ面倒みるけど後はテメーで勝手にしてね!みたいなスティーズHLCってやつですね。これは分かりやすい例えでしょう!
昔の感覚通りならフィーリングが近しいのはシマノSVSですが、僕的にはHLCの方がブレーキは抜けると思います。


メーカーが公式に【振り切るキャストではじめてブレーキがかかる】って書く訳ですからね…
ただでさえベイトタックルで振り切る事が難しい初心者は敬遠しますよね…いや敬遠したほうがいいヤツです…

振り切らないとブレーキが作動しない?

ただでさえベイトリールはリスクが高いのに…

文面だけ見ると何とも危ないリールでしかない…


【スティーズHLCインプレ】


今更ですがベースはスティーズAです。AってのはアルミのAです。アナ⚪︎のAじゃないですよ!

軽さよりタフネスを追求したボディですね、シーバスとかやる人は樹脂とか半プラとかよりもフルアルミとか好きでしょうから…

僕のは中古でハンドルノブが変更されてましたがこのパドルタイプは好きなので丁度良かった。
巻き感度よりグリップ力に優れるタイプですが普通に感度とグリップ力両方備えてますね!スティーズATWに標準装備されているやつです。
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スティーズHLCの標準のノブはスリムタイプなので感度には優れるけど力はこっちのが入りますからね!

主にスプール径の違い(φ36ミリHLC)やドラグノブなんかもより金属に近くなりドラグ音もスティーズAより大きくていい感じです。
内部構造なんかも最近のハイパーなんとかで巻き心地も良くガッチリ感もスティーズAよりワンランク上です。


【キャスティング性能】


スティーズHLCは言えば村上春彦氏のリールですね。んでお弟子さんの赤松氏が確信を述べてますが【スティーズHLCは飛ぶルアーを更に飛ばすリールです】ってね。

バーサタイルとかトラブルレスなんて性能とはかけ離れたリールです…
確かに軽くて収まりのいい(密に巻ける)PEラインを巻けば多少マイルドにはなりますが、それでもかなりピーキーである事に変わりはないですね。

PE巻けばスティーズHLCも普通に使えますよって人もいますが僕的にはそーでもないと思います。
スティーズHLCは飛びに特化したリールでありDCやSVのような賢いリールって訳ではありません…


それらのリールに比べたら酷くピーキーである事に間違いはないでしょう。


さて本題のキャスティング性能ですが…確かに飛ぶルアーを使えば凄まじく飛ぶと言えます。

特にシーバスルアーは飛ぶ物が多いので、よく飛ぶミノーなんかは凄く飛びます。下限は10グラム程度で、それ以下は慣れが必要です…慣れってのはサミングコントロールです…

これだけならシーバスに向いてるかね?って思うかもしれませんが…

比較して例えれば僕の手持ちではスティーズ A TW(マグZブースト仕様)こちらも非常に飛ぶリールです。

このスティーズA TWで20グラム程度のミノーをブレーキ4でキャストするのと比較してみます。
スティーズATWのブレーキダイヤル4程度ならかなり飛ばせるし実際にバックラッシュの不安もありません…
でもスティーズHLCならブレーキ6で同等の飛距離を出すことが可能だと思います…
ブレーキ2つ違いですがそれでもスティーズHLCの方がやや不安定な感は否めません!
流石にスティーズHLCのブレーキを7にするとスティーズATWのブレーキ4に劣ると思います…それでもスティーズHLCは多少の不安定感は残ります…

更にスティーズHLCのブレーキを5まで下げてみると確実にスティーズA TWのブレーキ4を凌いできますがより危なっかしくなりますし向かい風だと既に安心感はありません…

それを更にスティーズHLCのブレーキを4まで下げると、スティーズHLCが圧倒してきますが状況はかなり選ぶし、この辺りからサミングコントロールが必要になります。

つまりスティーズA TWで安心できるブレーキダイヤル4と比べてスティーズHLCの場合、実用上、同じ程度の飛距離を求めるとブレーキはダイヤル6程度だと思います。

サミングを併用して飛距離を伸ばす事ができる人ならブレーキを下げて飛距離を伸ばす試みができますが、それは完全に技術の差になりますよね…
そこまでしてデンジャラスでもいいんか?って考えると…さてどーでしょうかね?

更に言えばスティーズHLCはそこまでブレーキを下げなくても後半のサミングは必須です…
後半は完全にブレーキが抜けるのでブレーキを強めても着水間際での油断は禁物です…

僕の手持ちの話でスティーズA TW(マグZブースト)を例えましたが程々の飛距離で更にバックラッシュを起こさない性能ならハッキリ言って22ジリオンHDの方が優秀です…
飛距離でスティーズHLCが圧倒すると言っても10メートルとか変わる訳ではないですから…

このクラスのハイエンドベイトリールで5メートルも変われば中々圧倒的ですけどね。

では最大飛距離はでいうと?

今回のスティーズHLCのインプレとは関係ないけど一応書いときます。スティーズHLCで40グラムのメタルジグを本気でフルキャストしますよね。そのクラスのジグは飛ぶことが当たり前なので、だから何だって話ですが、敢えてスティーズATW(マグZブースト)仕様と比べてみると飛距離では圧倒的にスティーズHLCが飛びます…巻き回転で簡単に測った程度ですが大凡20メートル近く差がつきます…これはφ34ミリとφ36ミリの違いも大きいと思うますがそれだけ飛ぶルアーを使えば圧倒的に飛ぶって話しです…

まぁベイトでライトショアジギングとかやる人はその差って大きいですよね…僕はやらんから関係ないけどね…

ではシーバス釣りで使うスティーズHLCの場合なんやねん!って話になりますよね。

通常のシーバスルアーで最適なブレーキ設定なら22ジリオンHDだって相当飛ばせるし、最適なブレーキ設定が出来ていればバックラッシュはほぼ起こしません…

もちろんスティーズHLCだってある程度はバッラッシュを防ぐ設定は可能です…

それでもスティーズHLCはバックラッシュを恐れてブレーキを強くかけて使うリールではありません。メカニカルを少し当てておくなんてものも論外です…

HLCスプールはバネが硬くてブレーキの抜けが速い…
つまり初速のみをブレーキで助けてもらい後はサミングコントロールでブレーキを自在に操る技術が必要になります(下手したら初速からサミングが必要)

サミングコントロールが確かならブレーキを更に緩めて飛距離を伸ばす事が可能となるわけですね。

何度も言うけどスティーズHLCだってブレーキの最適化で、ある程度バックラッシュを抑えながら飛距離を出す事も可能なんですがスティーズHLCの方向性としてそーじゃないんです。

スティーズHLCは飛ぶルアーを更に飛ばすリールである事に異論はないけど、さらに言えばその先を目指すリールです。いや目指せるリールです!

その先とはキャスティングテクニックとマニュアルコントロールです!

隊長サンクラスだと試し投げなら20グラム程度のミノーでブレーキダイヤル3まで落とす事も可能です。それが向かい風でもです。
そこまでブレーキを下げていくと飛距離はマジで凄いです…でも隊長サンクラスでも実釣では普通に自爆すると思います…

でも試し投げで出来るってことはキャスティングが上達すれば実釣でも不可能ではないと考えたりもする訳ですね。

スティーズHLCは飛距離にロマンを求めるリールですが、キャスティングにロマンを求めるリールでもあるんですね!

あっ…振り切るって話に関係しますが…ピーキーな要因として遠投だけじゃなく近距離キャスティングが特にそうっすね…

例えば突発的に手前で起きたボイルの近距離キャスト…そんな時は大抵焦ってすぐにキャストしてしまうじゃないですか?そんなんベイトリールの得意分野なんすけどね…

スティーズHLCはそのような近距離キャストをする場合は絶対にサミングは必要です…しっかりとスプールを回さないとインダクトローターが機能しないので直ぐにバックラッシュを起こしてしまいます。

ノーブレーキ状態なわけです…

でも近距離でしっかり振り切るのも変な話ですよね…なので近距離のちょい投げではスプールから親指を離せまけん…
そこもピーキーに感じる要因ですね…

あと…一応念のため…
ビックベイトですが…僕が使ったのは50グラム程度ですけど、ブレーキをダイヤル10〜12まで上げておけば普通に使えます。

どうせ飛ばないんだからブレーキなんて強めでいいんですよ。ビックベイトは飛ばそうと思って飛ぶルアーではないからね。

スティーズHLCでビッグベイトはまぁ普通に使えると思いますよ。そんなに気難しくは感じなかったかな…
でもそこまでブレーキを強めても後半サミングは必要です…


【スティーズHLCとDC】


では何万回転とも言われているスプール回転をデジタル制御するDCとサミングコントロールの対決?

対決するまでもなくDCの方が優秀です…これIMブレーキも理屈は同じです…

最初から最後まで優しく包み込んでくれるジェントルマンなブレーキは気兼ねなく使えますからね…
方やスティーズHLCなんて、いつ自爆するかわからん恐怖心が常に付きまとうわけですからそりゃジェントルマンなDCやIMに勝てるはずないんですよ…

ただこれだけは言っておきますが…

例えばDCでもIMでも電子制御系ブレーキはブレーキを消すことはできないと思いますが(それを優秀だともいう)
スティーズHLCはブレーキをダイヤル0にしたらほぼノーブレーキ状態です(多少掛かっているかもしれないけど)その状態で40グラムのメタルジグなんかで限界対決したら分かりませんよ。マジで!
まぁそれは極端な話ですが…無理かもしれないけど可能性として無理ではないと思わせてくれるのがスティーズHLCなんすよね…

だから飛距離にロマンを求めるリールなんです!
出来る出来ないの次元ではないんです。

ハッキリ言ってしまえばハイエンドDCやIMの方が遥かに優秀ですからね!値段も違うけど…
電子制御に勝てる筈はないけど挑みたくなるんですよね…スティーズHLCにはそんなロマンがあります!

【ロッドの相性】

基本的に硬く反発力の高いロッドとの相性が良いです。
個人差はあると思いますが、ハートランド・リベラリスト863M+は相性が頗る良いですね。
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流石!村上ロッドに村上リール!

村上さんて僕的には凄い人だと思うんすけど相当変人だと思います(褒め言葉)
そんな人の意見を聞き入れるダイワの担当も中々変人でしょうね(褒め言葉)

HLCの特性上、振り切る事を推奨していますから振り切りやすいロッドを求めるべきでしょうね。
モンスターストリーム952TRも試しましたがハートランド・リベラリスト863M+の方が相性はよく感じました。


【敢えてスティーズHLC使う理由】


これ…スティーズHLCがどれだけ売れたのか…んなこたぁ僕は知るよしもないけど…

バス釣りの人で遠投が必要な人?因みに霞水系ではあまり聞かないけど…どれだけ需要があるんですかね?まぁ村上さんは琵琶湖の人なので遠投に拘るのはわかりますが…
僕個人的にはシーバスゲームにはすごく合うリールだと思うけど、それでも自爆系リールなんて誰が好んで買うんかな?

それでもなぜ敢えてスティーズHLCを使いますか?

答えは至って簡単です。楽しいんですよ。デンジャラスでも自爆系でも…そんなスパルタンなマシンを操るのがね!
まぁ本当にジャジャ馬なのはジリオンHLCらいしけど実際スティーズHLCの方が飛ぶみたいなので敢えて使い熟す楽しみだけで今更ジリオンHLCを選択する理由はないかな。

そんなピーキーでスパルタンなスティーズHLCには使っていて納得できる理由が明確にあるんです。


【キャスティングの成長を促してくれる】


スティーズHLCは今時のバックラッシュを起こしにくいオートマティックなベイトリールに対するアンチテーゼだと思います。

確かに今時のベイトリールは優秀です。
スピニングより飛ぶとか飛ばないとかと言う論争は置いといても、よく飛ぶし、バックラッシュもしにくいです。更に多少のミスキャストだって許容範囲ですからね。

快適に釣りができるタックルシステムは絶対に正義です。そこに異論はない…

でもキャスティングゲームをしている以上にキャスティングの上達は求めるべき事と僕は思うんですよ。

スティーズHLCはミスキャストを許してくれる許容範囲は極めて狭い…
ブレーキを少しでも適正より緩めるなら毎回完璧キャスティングをしないと暴発しますからね…マジで…

でも何故にミスキャストを起こしたのか?という追求はできます。

バックラッシュを起こすには原因があります。
物理的問題もあれば、突風など環境に左右されてしまう事もあります。

いずれの原因でもテクニックでカバーできると僕個人は思うわけです。
だからキャスティングのフォームやリリースポイントなどを突き詰めて、トラブルなく飛ばすキャスティングを習得する楽しさがあってもいいんじゃないかと…

実際にベイトキャスティングって完璧にキャストが決まればブレーキは緩くても案外バックラッシュは起こさないんですがね…あっ隊長サンクラスでは実釣では無理ですよ今のところ…


でもね、最近思うんですよ。スティーズHLCを使うようになってから自分のキャスティングが上達していると…
IMZを使ってもスティーズAマグZブースト仕様を使ってもね。安全なリールを使っていてもついブレーキを下げたくなる…

安全なリールばかり使っていると忘れてしまう感覚です…

昔のベイトリールはとてもシビアだった事を思い出します…

スティーズHLCの魅力は使い熟す楽しみも勿論そうなんですが、キャスティングを磨く楽しみ方もあるんです。

大河川のシーバス釣りなんて大抵の場合遠投ばかりしてるじゃないですか?

スティーズHLCはシーバスゲームでもキャスティングマニアなら存分に楽しめるリールです。

寧ろベイトキャスティングマニアなら使うべきリールです…スティーズHLCを完全に乗りこなすのは難しいけどその先には『スピードの向こう』
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あっ間違えました…どんなリールでも向き合える度胸とテクニックは身につきます!


【総括】

そんなに新しいリールではないけどシーバス用にスティーズHLCに興味を持っている方はいると思います。

でもスティーズHLCを使うためにはそれなりの覚悟はして下さい!
例えば初心者が初めからスティーズHLCを選択すると言うのはかなり無謀だと思います(自爆志願があるなら別)
もしベイトシーバス初心者がスティーズHLCの購入を検討するなら22ジリオンHDでベイトリールに慣れてからをお勧めします。もしくは中古でスティーズA TWからでもいいかも!
※(最新のスティーズA2ってのはスティーズHLC寄りみたいなので初心者は気をつけてください)

飛距離とトラブルレス性能が高次元なんですよね22ジリオンHDは…
それらのリールである程度ブレーキを緩めてバックラッシュを押されられるようになってからでもスティーズHLCの購入は遅くはないです。

普通にベイトシーバスを楽しみたいなら22ジリオンHDで何の不満もなく快適にシーバス釣りが出来ると思います!金に余裕がある…更に何でもいいからベイトが使いたいなら、かえって22エクスセンスの方が無難だし、もっと金を出せるならIMZを買いましょう!その方が何かと安全です…
まぁスティーズHLCはその半額ですけどね…

初めから安全と安心をお金で買うのは釣ることが最大の目的である釣りにおいては絶対的に正義です…まぁそこまで言わなくても22ジリオンHDで安心も飛距離も手に入ります!

スティーズHLCはキャスティングと飛距離に拘りたいなら大アリです!

もっと自分のキャスティングを磨き、とことん飛距離にこだわりたいならスティーズHLCの購入をお勧めします。

結果、スティーズHLCが優れているのか?とインプレの総括をすれば他のリールの方が快適なシーバスフィッシングライフを送れると思います…

スティーズHLCはキャスティングにロマンを求めるリールでキャスティングを磨くリールです…

スティーズHLCは安全なリールに飽きた方…自爆系が大好きな人…キャスティング大好きな人そんな変態に超オススメのリールですね!

僕は変態ではないけどスティーズHLCは末長く付き合っていこうと思います!
何よりキャスティングを磨きたいからね。

でも使い熟してキャスティングのレベルアップを実感すると本当に素晴らしいフィーリングと飛距離を約束してくれますからね!



以上でした。



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