2017年06月26日

6月臨床検査セミナー

先日の18日、臨床検査セミナーを平田雅彦先生(IDEXXラボラトリーズ)をお招きし、前回の院内血液検査の続きで、今回は赤血球の異常について講義してていただきました。
今回も、分かりやすい例えを使いながら丁寧に教えていただきました。

皆さんは赤血球と聞いて、どのような形を思い浮かべるでしょうか?
動物種によって形は変わりますが、だいたいの哺乳類は両面中央がへこんだ丸い円盤形をしていて、大きさは、犬だと7〜8μm、猫は5〜6μmが正常です。(1μm=0.001mm)
こんなに小さい何兆個もの赤血球が身体中に酸素を運んでくれています。

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これが、病気によって大きさや形が変わったりすることがあります。
そうすると、先月のブログにあったように、機械で正確な測定が難しくなることがあり、顕微鏡で人の眼で赤血球の大きさや形などを確認します。

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赤血球の再生が著しいときは、若い赤血球は大きいので、大きさにばらつきがみられます。

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この刺のある赤血球は代謝異常など病的なものでもみられますが、血液の不適切な取り扱いや、不適切な検査手技でもみられることがあります。

正しい検体の取り扱い、正しい検査手技の重要性を改めて感じました。
これからもそれを心がけて検査を行っていきたいです。


動物看護師 堀田










fujiidera_ah at 20:05|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2017年06月23日

6月臨床病理学セミナー

 当院では、月に1度平田雅彦先生(IDEXXラボラトリーズ)を招いて院内セミナーを行っています。今回のセミナーの内容は、赤血球についてでした。

 赤血球数が少なくなることを、貧血といいます。貧血を起こす原因は様々ありますが、その1つにバベシア症というものがあります。Babesia. gibsoniやBabesia. canisなどの虫体が赤血球に取り付くことで赤血球が破壊され、様々な症状が現れます。症状としては、元気消失、食欲低下、発熱、体重減少、可視粘膜蒼白(歯茎が白くなる)、血色素尿(真っ赤な尿が出る)、黄疸、呼吸速拍などがあり、死に至ることもあります。

下記が赤血球に取り付いたバベシアです。
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 バベシア症はマダニを媒介して感染するため、バベシア症に感染しないようにするためにはマダニの駆除が重要です。当院では、マダニ駆除のための薬を取り揃えています。皮膚に付けるスポットオンタイプや飲ませるタイプなどの薬があります。
 気温が高くなり、山や川に行く機会が増えるに従って、マダニに感染してしまう機会が増えてくるため、しっかりとダニ予防を行いましょう。

獣医師 木村

2017年06月16日

プール開き♪U^ェ^U

こんにちは!
久しぶりのクララ(ゴールデンレトリバー)です!U^ェ^U


最近は朝と夜は涼しいものの、日中は夏のように暑いですね

そう!暑くなってきたので先日、レオくん(マルチーズ)、ロッテン(ラブラドールレトリバー)、くおん(チワワ)を誘ってプールに行ってきました〜

念願の水遊び
いつもの散歩中、公園の池や噴水を見るたびに入りたいと言ってるのに、堀田さんは入れてくれませんでしたU`- ε -´U

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私「入るー!!」
堀田さん「ムリーダメー」のくりかえし…


でもやっとマーメイドクララの出番が来ました

当然マーメイドは自らプールに入り泳ぎますよ

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スイースイー


ロッテンは昨年同様なかなか入れず、私が岸に持ってきたおもちゃを狙ってきます

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レオくんとくおんは初プール!!

レオくんは大野さんに教えてもらい、上手に泳げるようになりました

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まずはライフジャケットを着せて短い距離を泳いで、岸に着くことを教える所からスタートしていました
さすが、パピーケアスタッフです!

くおんも同じように教えてもらい、上手に泳げるようになり、最後は端から端までを何度も泳いでいました

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並んでスーイスーイ


さて、今年のロッテンは違います!
まず最初はおもちゃを追ってかプールに落ちたようで、バタバタと必死に泳ぎきっていました…

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!!

その後、田中さんにも励まされ…
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ロッテン「もう私ダメだわ」
田中さん「大丈夫!ラブなんだから、きっと泳げるよ〜」
(おそらくそのような会話をしてたのでしょう!)

何度かプールに入れられ、バタバタもマシに泳げるようになってきました

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たいへんよくがんばりました



皆泳げるようになったものの、自らプールに入れるのは私だけ…
まだまだマーメイドの名は私のもののようですね!!U• ̀ω•́U

プールの後は、皆でカフェで美味しい物を食べましたよ〜
お留守番組には内緒です U*´ 艸`U

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皆と一緒でとっても楽しかったな〜
そして疲れました…帰ってからずっと寝ました
皆も家で爆睡だったようです

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皆様も熱中症にはくれぐれも気をつけて、楽しい夏を過ごしてください


アニマルスタッフ クララU^ェ^U

fujiidera_ah at 22:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!スタッフ日誌 

2017年06月04日

骨折や骨の変形に対する治療

 先日、AOVET Course - Masters in Small Animal - Toy Breed Fracture Managementに参加してきました。AOVET Courseには、Principles、Advances、Mastersというコースがあり、右に行くほど上級者向けの講習になります。2010年にPrinciples、2012年にAdvancesを受講しており、今回日本で初めて開催されたMastersを受講するために北海道まで行ってきました。

 AOとはArbeitsgruppe fuer Osteosynthesefragenの略で、骨接合に関する学術団体です。この団体が推奨するAO法は、現在の犬猫や人などの骨折や関節の外科的治療において世界的なスタンダードとなっています。3日間の講習で、大腿骨骨折、上腕骨骨折、橈尺骨骨折、橈骨や大腿骨の矯正骨切り術、関節固定術などの実習を行いました。

 下記は、実際に実習で作った骨の模型です。
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 骨折や関節疾患の治療は多岐にわたり、正解は1つではないため、様々な考え方を持った獣医師の方々とディスカッションするのは、刺激になりますし、とても勉強になりました。

 初めて北海道に行ったのですが、朝から晩まで実習のため、ホテルに缶詰でした。夜は少し時間がとれたので、参加された他の病院の先生方と、北海道の幸を少しだけ満喫しました。
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獣医師 木村

2017年05月31日

人工関節全置換術(THR)、脛骨高平部水平化骨切り術(TPLO)術後経過

 先週、先々週と病院の外で飼い主様に声をかけられました。先々週、声をかけてくれたのは、イングリッシュ・セッターの飼い主様で、4年前、生後10ヵ月齢の時に股関節形成不全(CHD)のために右股関節に人工関節全置換術(THR) を施術していました。飼い主様が、「調子イイです、やって良かったです」と言ってくれたので嬉しく思いました。
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 先週声をかけてくれたのは、ボーダーコリーの飼い主様でした。3年前、6歳齢の時、左右膝関節の前十字靭帯断裂のため歩けなくなり、当院で脛骨高平部水平化骨切り術(TPLO)を施術しました。
 元々、右膝の前十字靭帯断裂のため東京でTPLOを受けられていましたが、機能回復せず3ヵ月程、左後肢のみを使って生活していたために、左膝の前十字靭帯も断裂し歩行出来なくなった状態で、主治医の先生の紹介で来院されました。
 当院でも、ボーダーコリーを飼っていますが、活動性の高い犬種なので、走るどころか歩けない状態は可哀相でした。当院で左膝にTPLOを行ったところ良好な機能回復を示し、右膝は東京で受けられた手術のプレートを除去して、再度、TPLOをやり直した症例です。
 現在、飼い主様は転居しており3年ぶりに検診を受けに来られました。「野山を駆け回ってます」とのことで、嬉しく思いました。
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 整形外科的疾患は、ガンなどとは違って生命を脅かす疾患ではありませんが、運動機能が低下するため生活の質を落とします。治療ができない状態もありますが、手術を行うことで機能回復し生活の質が向上することも多くあります。
 日常生活に復帰し、元気にしている姿をみると、いつも嬉しくなります。

院長 是枝

fujiidera_ah at 15:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!院長より