2017年03月16日

3月麻酔学セミナー

 当院では毎月1回、長濱正太郎先生(日本動物麻酔科協会)に麻酔技術指導および院内セミナーをして頂いております。

 避妊去勢手術を始め歯石除去、整形外科または腫瘍性疾患の治療には全身麻酔を必要とする事がおおくあり、当院でも連日麻酔処置を行っています。

 長濱先生にはこれまで様々な症例に対して麻酔技術指導をして頂きました。先日は猫の去勢手術と腹腔鏡下避妊手術の2件の麻酔を指導して頂きました。全身麻酔では心拍数の低下や血圧の低下などを引き起こす場合もあり、そのような場合には適切な処置を行う必要があります。そして、より痛みを少なくする為に局所麻酔の重要性についても指導して頂いています。

 麻酔セミナー


 院内セミナー 今回は麻酔中の換気量の評価について講義して頂きました。


これからもより一層安全な麻酔を目指して行きたいと思います。

獣医師
網本


2017年03月13日

3月臨床病理学セミナー

当院では、月に1度平田雅彦先生(IDEXXラボラトリーズ)を招いて院内セミナーを行っています。毎回、診断や治療に苦慮した症例を発表し、全員でディスカッションを行い日々の診療の向上に努めています。

今回は私が当番だったため、前立腺に発生した上皮系悪性腫瘍(いわいる癌)について発表しました。前立腺に発生する上皮系悪性腫瘍の多くは、前立腺癌と移行上皮癌と言われています。前立腺の上皮系悪性腫瘍は、前立腺での石灰沈着を起こすことが多く、レントゲン検査や腹部超音波検査にて容易に検出することが出来ます。

前立腺1
前立腺2

上記は前立腺の超音波画像です。矢印の所が石灰沈着です。

前立腺の疾患では、血尿、尿が出にくい、何回もトイレに行くなどの症状が出ることが多いため、膀胱炎などの症状と非常によく似ています。また、無症状のこともあります。
血尿などの症状があるようであれば、早めの受診をおすすめします。

獣医師 木村


2017年03月09日

3月の皮膚科予約診察

 当院では、毎月1回、関口麻衣子先生(アイデックスラボラトリーズ:動物皮膚病理診断医)による皮膚科予約診察を行っています。3月の皮膚科診察(予約制)は、3月29日(水曜日)になります。

皮膚疾患には、ありふれた疾患から生命を脅かす疾患が存在し、感染症やアレルギー性疾患、悪性腫瘍、自己免疫性疾患と多岐にわたり、若齢から高齢の動物と幅広く経験されます。

 より高度な皮膚科診察、治療を提供するため、当院では2015年4月より関口麻衣子先生を皮膚科顧問獣医師として迎えています。

 関口先生の皮膚科専門診察は、毎月1回、予約制となっており、詳しくは当院スタッフにお問い合わせください。

院長 是枝
関口先生_000001
 写真は、2015年から2016年にかけて6回行われた大阪府獣医師会学術講習会で講演される関口先生。(VETS CHANNELより引用・改変)

皮膚科顧問
関口麻衣子先生 獣医師・獣医学博士

略歴
1998年 日本大学生物資源科学部獣医学科卒業。
2002年 岐阜大学連合獣医学研究科大学院(東京農工大学配属)博士課程修了(獣医皮膚病学専攻)。
2005〜10年 株式会社プロキオン設立(動物の皮膚病の総合検査・コンサルティング会社)代表取締役。
2010〜2013年 帝京科学大学アニマルサイエンス学科講師。
2013〜2015年 帝京科学大学アニマルサイエンス学科准教授。
2012〜現在 アイデックスラボラトリーズ(株) 動物皮膚病理診断医。

所属学会
日本獣医皮膚科学会
アジア獣医皮膚科学会

fujiidera_ah at 20:18|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!お知らせ | 院長より

2017年03月08日

2月皮膚科院内セミナー

 先日、関口麻衣子先生による皮膚科院内セミナーが行われました。
今回のテーマはアトピー性皮膚炎です。


 アトピー性皮膚炎とは犬及び猫の慢性的な炎症性および掻痒性で特徴的な臨床症状を呈する皮膚疾患として定義されています。これには遺伝的素因の関与が疑われており、多くの場合環境抗原に対する過敏症です。

 アトピー性皮膚炎の症状は顔面、体幹部腹側、四肢先端、指間、口周囲または外耳などに現れることが多いです。この疾患では皮膚のバリア機能の低下により様々な皮膚感染症を併発しやすいという特徴もあります。

 アトピー性皮膚炎の治療を適切に行う為には系統だった診断治療が必要となります。多くの場合膿皮症やマラセチア性皮膚炎などの感染症を併発しているため、これらの疾患の診断または治療を行います。このように皮膚感染症に対して治療を行い、かゆみや炎症が治まらない場合にはアトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎を疑い、食事療法やノミ駆除剤の使用などアレルゲンとなりうるものを可能な限り除去していきます。


皮膚科1



皮膚科2


 アトピー性皮膚炎ではこのような治療を行ってもかゆみが残る事が多く、このような場合には内服薬による治療が必要となります。


 このようにアトピー性皮膚炎はすぐに診断がつくタイプの疾患ではなく、様々な疾患の除外や治療を行いアトピー性皮膚炎の疑いが強まります。そして、多くは皮膚のバリア機能に異常を伴う為に長期にわたり治療が必要となる場合が多いです。

 次回はアトピー性皮膚炎の治療の講義です。

2月皮膚科

いつも丁寧に講義をして頂いている関口先生。


毎月関口先生による皮膚か診療を行っておりますので、皮膚疾患でお悩みな患者さんは当院スタッフまで気軽に声をおかけ下さい。

獣医師 網本

2017年03月07日

埼玉、東京出張手術:ウエスティーとジャックラッセルテリアにTPLO

 2月27日は埼玉の日本獣医整形外科センター(所沢アニマルメディカルセンター内)、3月6日は東京の動物救急センター 府中で、前十字靭帯断裂に対して関節鏡とTPLO(脛骨高平部水平化骨切り術)を行ってきました。埼玉ではジャックラッセルテリア、東京ではウエスティーで、いずれも前十字靭帯断裂が多く経験されます。
 
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 とくに、動物救急センター 府中は、3月4日に開院したばかりで、すべての医療機器が最新なので性能を確認するのを楽しみにしていました。
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 府中は、まだ完全に工事が終了していないので、配線などが少し露出しています。
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 動物救急センター 府中で私がTPLOを行うために、当院と同じストライカー社の関節鏡を導入して頂きました。これは人用の医療機器です。ストライカー社の関節鏡は他社製品に比して高額ですが、やはり他社製品に比して画像は優れています。
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 青矢印の部分が、完全に切れた前十字靭帯の断端です。
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 いずれの手術も無事に終了。大阪、東京の往復をしながら手術は大変ですが、動物救急センター 府中からは「術後2日で普通に歩いており、飼い主様も喜んでいます」と連絡があり、出張手術を行ったかいがありました。

院長 是枝
 

fujiidera_ah at 20:05|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!