2017年01月29日

1月腫瘍学セミナー

 当院では、月に1度中野優子先生(日本小動物がんセンター)を招いて院内セミナーを行っています。今回のテーマは、『前立腺腫瘍』についてでした。

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 前立腺にできる腫瘍の多くは上皮性悪性腫瘍です。前立腺の悪性腫瘍の場合、診断時にリンパ節転移や遠隔転移を認められる事が多く、遠隔転移に関しては骨転移(特に腰椎や骨盤)が特徴で22−42%と報告されています。症状として上記のものなどが挙げられますが、他の泌尿器疾患と混同される症状も多く、前立腺腫瘍でこれらの症状が認められている場合には病期が進行している可能性も考えられます。

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 前立腺の悪性腫瘍が診断時に転移率が高く病期が進行している事は本疾患の特徴でもありますが、進行しないと症状が出づらい事や他の泌尿器疾患と混同され発見が遅れているケースも考えられます。

 前立腺腫瘍に限らず病気は早期診断・早期治療が重要です。当院では2月末まで健康診断も行っており、血液検査やレントゲン検査、超音波検査など各患者様に適した検査プランをご用意していますので当院スタッフまでお気軽にお声掛け下さい。

獣医師 谷川

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